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アイスホッケー シュート率・セーブ率計算ツール|S%・SV%・PDO対応

アイスホッケーの主要スタッツを、シュート数・得点・被シュート・セーブ数から即時算出する無料電卓。シュート率(S%)・セーブ率(SV%)・PDO(S%+SV%)・Corsi・Fenwickなど、NHL・アジアリーグ・日本アイスホッケーリーグ(JHL)で使われる指標に対応。国際アイスホッケー連盟(IIHF)公式ルールに基づき、選手評価・チーム戦略立案・ファンタジーホッケーに活用できます。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

アイスホッケー スタッツ計算機

シュート率・セーブ率の計算式

基本式

シュート率(S%) = 得点 ÷ シュート数 × 100

セーブ率(SV%) = セーブ数 ÷ 被シュート数 × 100 = セーブ数 ÷(セーブ数 + 失点)× 100

シュート率(Shooting Percentage)はシュートを打った回数のうち、何%が得点になったかを示す指標。プレイヤー個人・チーム全体で計算されます。セーブ率(Save Percentage)はゴールキーパー(ゴーリー)が受けたシュートのうち、何%を止めたかを測る指標で、NHL公式スタッツの最重要指標です。

失点算出

失点(GA) = 被シュート数 − セーブ数

被シュート数(Shots Against)とセーブ数の差が失点(Goals Against, GA)。1試合平均のGAA(Goals Against Average)は、GA × 60 ÷ 出場時間(分)で算出します。NHL規定出場時間到達ゴーリーの平均GAAは2.60〜2.90、2.30以下でエリート級です。

派生指標

PDO = シュート率(%) + セーブ率(%)

Corsi = 自チームシュート試投 − 相手シュート試投(ブロック・ゴール枠外も含む)

Fenwick = Corsi − ブロックドショット(ブロックドを除外したもの)

PDOは幸運指標と呼ばれ、100前後が平均。100超は「調子が良い(幸運)」、100未満は「調子が悪い(不運)」を示唆します。長期的には100に収束するため、極端に高い/低いPDOはリバウンドが期待されます。

S%・SV%のランク目安

シュート率(S%)

S%選手レベル該当水準
18%以上歴代級NHLフォワードトップクラス
15-17%MVP・スター級アート・ロス賞候補・オールスター
12-14%ACE級NHL上位フォワード
10-11%NHL平均NHL全リーグ平均9.7%(2024)
7-9%ロールプレイヤー級3-4番ライン
7%未満要改善ディフェンス・専門シューター以外

セーブ率(SV%)

SV%ゴーリーレベル該当水準
93.0%以上歴代級ヴェジナ賞・ハート賞候補
92.0-92.9%エリート級NHLトップ5ゴーリー
91.0-91.9%A級先発ゴーリー・スターター
90.0-90.9%NHL平均NHL全体平均90.5%(2024)
89.0-89.9%バックアップ級2番手ゴーリー
89.0%未満要改善マイナーリーグ調整

高度指標(Corsi・Fenwick・PDO)

近年のアドバンスドスタッツはNHLの選手評価・戦術分析の中心指標です。

Corsi(コルシ)

自チームのすべてのシュート試投(ブロック・ゴール枠外・オンゴール)から相手チームの同数を引いた値。プレイヤーが氷上にいる時間中の攻撃圧を測ります。CF%(Corsi For %)は50%が中立、55%超で優位、45%未満で劣位。

Fenwick(フェンウィック)

Corsiからブロックドショット(ブロックされたシュート)を除外した指標。ゴーリーが処理する可能性のあるシュート(オンゴール+オフゴール)のみを対象とし、より攻撃の質を測る指標です。

PDO

S%とSV%の合計。長期的には100(=シュート率9%+セーブ率91%の合計)に収束する性質を持ち、短期の運不運を測る指標です。PDO 102超は「幸運」、98未満は「不運」と評価され、次期成績の予測に活用されます。

xG(Expected Goals)

シュート位置・角度・タイプ・シチュエーションから算出される期待得点。実際の得点との差(実得点 − xG)で、選手のフィニッシュ力を評価。プラス値でシューティング能力が高い、マイナス値で運の要素が入っていると評価します。

NHL歴代トップ選手

NHL通算シュート率トップ(規定シュート数到達)

順位選手ポジションS%備考
1クレイグ・シメロンC23.1%1970s活躍
2チャーリー・シモマーC22.0%1970s-80sブレイクアウト
3マリオ・ルミューC19.6%ハート賞3回・ペンギンズ
4アレックス・オベチキンLW12.6%歴代最多得点近く
5コナー・マクデイビッドC13.5%現役最高選手

NHL歴代セーブ率トップ(規定出場ゴーリー)

順位ゴーリーSV%備考
1ドミニク・ハシェック0.922ヴェジナ賞6回・バッファロー
2ケン・ドライデン0.922スタンリーカップ6回
3マーティン・ブロデュー0.912通算勝利数歴代1位(691勝)
4パトリック・ロワ0.910スタンリーカップMVP3回
5キャリー・プライス0.9172015ハート賞・ヴェジナ賞

近年はゴーリー技術の進化(バタフライスタイル、パッドサイズ規制強化)でSV%が微減傾向。2024年シーズンNHL平均SV%は0.905、2010年代は0.912〜0.915でした。

日本のアイスホッケー

アジアリーグアイスホッケー(AL)

日本国内のトップリーグ「アジアリーグアイスホッケー」は、日本チーム(横浜グリッツ、東北フリーブレイズ、栃木アイスバックス、レッドイーグルス北海道、ひがし北海道クレインズ)と韓国・中国チームで構成。日本代表選手の多くはここで技術を磨きます。

日本代表の主要実績

大会結果備考
1998長野五輪男子予選敗退地元開催
1998長野五輪女子6位スマイルジャパン結成前
2014ソチ五輪女子予選敗退スマイルジャパン初出場
2018平昌五輪女子6位過去最高順位
2022北京五輪女子7位スマイルジャパン継続出場

NHLに挑戦した日本人選手

福藤豊(ロサンゼルス・キングス2004-2007)が日本人初のNHL選手として1試合出場(ゴーリー)。近年は藤本一稀(サンノゼ・シャークスとECHLで活躍中)、若手のドラフト候補生も増加傾向です。氷上人口は約1万5000人(JIHF登録者)、北海道・青森・栃木・長野に主要リンクがあります。

スタッツの活用シーン

選手評価・ドラフト

NHLスカウトがユニバーシティ・OHL・KHLの選手評価にS%・PPシュート率・xGを使用。純粋なゴール数だけでなく、シュート効率とチーム貢献を数値で判断。ドラフト1巡目候補には「シューティング能力」が重要視され、機械学習モデルとの併用も増えています。

ゴーリー選定・ローテーション

ヘッドコーチが先発ゴーリーと2番手ゴーリーの起用配分を決める際、SV%と対戦相手のS%を組み合わせて予測。特にプレーオフではSV%.910以下のゴーリーは信頼されず、シーズン後半のパフォーマンスが重要になります。

ファンタジーホッケー

ESPN・Yahoo Fantasyの標準スタッツにS%・SV%が含まれ、シーズン成績予測に活用。特にゴーリー部門ではSV%が10位以内に入るかどうかで、フォワード部門ではS%とショット数の積が得点予測に直結します。

試合中のパワープレイ判断

コーチが試合中にPP(パワープレイ、5v4状況)でどのユニットを起用するかを、S%とxGで判断。プレイヤーの状態変化(好調・不調)をリアルタイム追跡し、氷上時間(TOI)の配分を最適化します。

ジュニア・大学ホッケーの育成

Uniersal Hockey・大学ホッケーの指導者が選手の成長を測る指標として活用。S%が15%を超える選手は上位リーグ挑戦の可能性、SV%.920以上のゴーリーはトライアウトを受ける価値があると判断されます。

戦術分析・ビデオコーチング

試合後のビデオ分析でシュート位置・角度・PDOをxGモデルと突合。守備陣のブロックドショット率、フォアチェックからの得点率を数値化し、次戦の戦術修正に反映。特に大量失点した試合ではPDOの分析が敗因特定に役立ちます。

よくある間違い・注意点

  • S%とPP-S%の混同 — シュート率は「全ての状況での得点/シュート」だが、パワープレイシュート率(PP-S%)は5v4など特殊局面のみ。PP-S%は平均20%を超え、通常S%と直接比較不可。統計比較時はEVEN STRENGTH(EV)のS%で行うのが原則です。
  • SV%と失点数の非対称性 — SV%.900とSV%.910は0.01%の差に見えますが、被シュート30本で失点3.0本 vs 2.7本の違いになります。1試合0.3失点の差がシーズン82試合で24.6失点の差となり、順位に直結します。
  • Corsi/Fenwickの単独評価の危険性 — 高いCorsi%を持つ選手が必ずしも良い選手ではありません。3〜4番ラインで守備専門プレイヤーはCorsi低くて当然。ポジション・ロールを考慮した上で解釈します。
  • PDOを絶対視する — PDOは短期の運不運を測るもので、長期的に100に収束するため、シーズン序盤の高PDOはリバウンド予測に使えます。ただしトップ選手は継続的にPDO103程度を維持することもあり、単純な平均回帰予測は誤りです。
  • ショットの定義の違い — 「シュート」には枠内シュート(オンゴール)だけを含む狭義と、ブロック・オフゴールも含む広義があります。S%計算はオンゴールのみを分母にする(NHL公式定義)が正解です。
  • ゴーリーの疲労管理を無視 — 連戦(Back-to-back)のSV%はシングル戦より0.005〜0.010低下することが統計的に確認されています。ゴーリーの起用計画にはこの疲労補正が必要です。
  • アリーナ効果の未考慮 — 一部のアリーナ(マディソンスクエアガーデン等)では計測基準が甘くシュート数が過大に記録される傾向あり。他アリーナと単純比較する際は補正が必要です(近年は改善中)。

関連ルール・規則

  • IIHF Rulebook ― International Ice Hockey Federation公式ルール。五輪・世界選手権のルール、氷上サイズ(60m×30m)、試合時間(20分×3ピリオド)を規定。
  • NHL Official Rules ― Major League Baseballに次ぐ北米四大リーグNHLの公式ルール。オフィシャルステートメントで細部改定が毎シーズン行われる。
  • JIHF公認競技規則 ― 公益財団法人日本アイスホッケー連盟の国内公式規則。日本選手権・国民スポーツ大会適用ルール。IIHF準拠。
  • アジアリーグアイスホッケー競技規則 ― 日本・韓国・中国のクラブチームで構成されるALの独自ルール。IIHFベースに商業リーグ特有規定。
  • NHL/NHLPA労働協約(CBA) ― 選手会と球団の労働条件、サラリーキャップ、契約規定。スタッツを反映した年俸調整もCBA関連。

参考文献・公的資料

より詳細なスタッツ定義・歴代記録・ルールを確認したい場合は、以下の公的機関・団体を参照してください。

※本ページのランク判定は近年NHL平均に基づく参考値です。実際のシーズン評価は、対戦相手・アリーナ・PP/PK状況・チームメイトを含めた総合判断が必要です。年俸交渉・トレード評価・スカウティングに関する重要な意思決定は、NHL・JIHF・アジアリーグなどの公式データと専門アナリストの判断を優先してください。

よくある質問(FAQ)

NHLシュート率の目安は?

NHL平均は約10%(2024シーズン9.7%)。15%以上でスター級、18%以上で歴代最上位クラス。オベチキン12.6%、マクデイビッド13.5%、マリオ・ルミュー通算19.6%が代表的な数字です。ディフェンスは5-7%、フォワードは10-15%が平均レンジ。

GKセーブ率の目安は?

NHL平均は約90.5%(2024)。93%以上でヴェジナ賞級(歴代トップゴーリー)、92%以上でエリート級、91%で先発ゴーリー、90%でNHL平均、89%以下でバックアップ級。1試合30本のシュートを9割以上守り3失点以下に抑えるのが標準の仕事です。

PDOとは何?

S%とSV%の合計値で幸運指標。長期的に100に収束する性質があり、100超は「調子が良い(幸運)」、100未満は「調子が悪い(不運)」と評価。極端に高い/低い値はリバウンド予測に使えます。ただしトップ選手は継続的に102超を維持することもあり、絶対的な指標ではありません。

CorsiとFenwickの違いは?

Corsi = 全てのシュート試投(ブロック含む)の差、Fenwick = Corsiからブロックドショットを除いた指標。プレイヤーが氷上にいる時間の攻撃圧を測ります。CF%(Corsi For %)は50%が中立、55%超で優位。氷上時間当たりの攻守バランスを可視化します。

日本のアジアリーグは?

横浜グリッツ・東北フリーブレイズ・栃木アイスバックス・レッドイーグルス北海道・ひがし北海道クレインズの日本5チームと韓国・中国チームで構成。日本代表選手の多くはここで技術を磨きます。NHLと比べレベル差は大きいですが、アジア最高峰リーグとして機能しています。

日本のホッケー人気は?

JIHF登録者は約1万5000人。北海道(苫小牧・釧路・帯広)・青森・栃木(日光)・長野・埼玉(西武)が主要地域。1998年長野五輪開催以降、氷上人口は横ばい〜微減傾向。2018年平昌五輪女子スマイルジャパン6位、2022年北京五輪7位で女子は健闘しています。

アイスホッケーとフィールドホッケーの違いは?

アイスホッケー=氷上、6人制、パック(ゴムディスク)、NHL/IIHF管轄。フィールドホッケー=芝生、11人制、ボール、FIH管轄。ルール・戦術も別種目です。日本ではフィールドホッケー女子代表「さくらジャパン」もアジア大会常連です。

xG(Expected Goals)とは?

シュート位置・角度・タイプから算出される期待得点。実際の得点との差(実得点 − xG)で選手のフィニッシュ力を評価。プラス値ならシューティング能力が高い、マイナス値なら運の要素が入っていると評価します。Natural Stat Trickなどのアドバンスドサイトで公開。

1試合何本のシュートが打たれる?

NHLの1試合平均は1チーム30〜32本、両チーム合計60〜64本。オフェンス志向のチーム(アバランチ、パンサーズ)は35本超、守備志向のチーム(ミネソタ、ボストン)は27〜28本と幅があります。パワープレイ発動時はシュート数が急増します。

NHLとサッカーのシュート数の違いは?

アイスホッケーは1試合60本以上でサッカー(20-30本)の2-3倍。得点期待値も高く、1試合平均5-7点。速いテンポ、狭いリンク、パックの反発性、ゴーリーの守備範囲(180cm×120cm)などにより、頻繁にシュートが打たれる設計になっています。

NHLに挑戦した日本人選手は?

福藤豊(ロサンゼルス・キングス2004-2007)が日本人初のNHL選手として1試合出場(ゴーリー)。近年は藤本一稀(サンノゼ・シャークスとECHL)、若手ではドラフト候補の名前も浮上。北米の育成システム(NCAA・USHL)に進む日本人ジュニア選手も増えています。

アイスホッケーは何歳から始められる?

専用リンクで3-4歳から参加可能(スケートに乗れる年齢)。JIHFのU12・U15・U18ジュニアリーグが整備。プロを目指す場合は6歳頃から本格的にスタートするのが一般的。用具(スケート靴・スティック・防具一式)で入門10-20万円、中級30-50万円、上級100万円超が相場です。