計算ツール
スポーツアーチェリー五輪World Archery

アーチェリー スコア計算ツール|720ラウンド・X10率・段位級を自動算出

アーチェリーのスコアを、矢数・平均得点・X10(センターXマーク)数から即時算出する無料電卓。720ラウンド(70m×72矢)・50m/30mシングルラウンドに対応し、平均点・X10率・パーフェクト達成率・段位級判定・世界記録との差まで一括表示。全日本アーチェリー連盟(JAA)・World Archery(WA)公式ルールに準拠し、リカーブ・コンパウンドの現場スコアリング業務、選手の練習ログ、指導者の育成基準として活用できます。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

アーチェリー スコア計算機

スコア計算式と得点区分

基本式

総合スコア = Σ(各矢の得点)

X10率 = X10数 ÷ 矢数 × 100 (%)

達成率 = 総合スコア ÷ 満点 × 100 (%)

アーチェリーの得点は、的の中心から外側に向かって10点・9点・8点・…・1点で採点します。同じ10点のうち、中心の小さな円(内側10点、直径6.1cm@70m用122cm的)に入ったものはX10(クロスマーク)として別途カウントし、同点時のタイブレーク判定に使用します。World Archery公式ルール(Book 3, 7.2)およびJAA競技規則に基づく採点方式です。

ラウンド別の満点

720ラウンド = 72矢 × 10点 = 720点

シングルラウンド = 36矢 × 10点 = 360点

ダブル720ラウンド = 144矢 × 10点 = 1440点(旧FITAラウンド)

五輪・世界選手権のランキングラウンドは70m 72矢=720点満点が標準です。距離は男女とも70m、的直径122cmの10ゾーン的を使用します。

主要ラウンド種目一覧

アーチェリーには複数の競技ラウンドがあり、距離・矢数・的サイズが異なります。実際の練習・大会でどのラウンドを行っているかで満点が変わるため、スコア比較時は必ずラウンド種目を明示してください。

ラウンド名距離矢数満点的直径主な用途
70mラウンド70m72矢720点122cm五輪ランキング・WCS本戦
50mラウンド50m72矢720点80cm(6ゾーン)コンパウンド世界選手権
30mラウンド30m36矢360点80cm初心者・室内基準
60mラウンド60m36矢360点122cmジュニア女子・シニア女子
90mラウンド90m36矢360点122cm男子シニア長距離
WA1440ラウンド90/70/50/30m144矢1440点各種旧FITAラウンド
18mインドア18m60矢600点40cm室内世界選手権
25mインドア25m60矢600点60cm屋内競技
マッチプレー70m15矢/セットセット制122cm五輪決勝トーナメント

的サイズと距離の関係

アーチェリーの的は10ゾーン(10点から1点まで)に区分されており、距離とラウンド種目により直径が変わります。以下は主要な的サイズと得点圏の詳細です。

的直径10点圏X10圏使用距離
122cm12.2cm6.1cm70m/60m/90m
80cm(10ゾーン)8cm4cm50m/30m
80cm(6ゾーン)8cmコンパウンド50m
60cm6cm3cm25m屋内
40cm(3スポット)4cm2cm18m屋内

屋内の40cm的は3スポット(縦3枚配置)で使用することも多く、1本目でX10圏に入っても2本目・3本目は別スポットを狙うルールです。

段位・級・世界基準の目安

全日本アーチェリー連盟(JAA)の段位制度は、720ラウンドの得点により1段〜7段までの区分があります。世界記録との差を測る目安として活用してください。

720スコア段位・レベル該当水準
690点以上世界トップ五輪金メダル圏
670-689点7段(JAA最高段位)世界選手権本戦圏
640-669点6段全日本ナショナル代表級
610-639点5段全日本選手権上位
580-609点4段全国大会常連
540-579点3段県代表選手
500-539点2段県大会入賞
450-499点1段県大会出場圏
400-449点1級大学・実業団の中位
350-399点2級クラブ活動2-3年
250-349点3級初中級
250点未満4級以下入門〜半年

リカーブ男子72矢70m 世界記録はキム・ウジン(韓国、2019年オランダ)702点(2026年時点)。女子はカン・チェヨン(韓国、2019年)692点。日本記録は男子古川高晴685点級、女子曽根綾香670点級です。

用具の解説と価格帯

アーチェリーの用具(弓・矢・リリース・アクセサリー)は精度・耐久性・選手体格に応じて多岐にわたります。以下は主要用具の価格帯と選定ポイントです。

用具価格帯選定ポイント
ハンドル(ライザー)3〜15万円アルミ・カーボン、選手身長・引き手に合致
リム(リカーブ)3〜10万円/組ドローウェイト30-50ポンド、選手筋力に合致
ストリング3千〜1万円Dyneema素材、8〜12ヶ月で交換
矢(1ダース)3〜15万円カーボン、選手ドローに合わせたスパイン
サイト1〜8万円アルミ・カーボン、距離目盛付き
スタビライザー2〜10万円/セットV型/W型配置、振動吸収
クリッカー500〜3千円ドロー長判定用の音マーカー
アームガード2千〜1万円ストリング衝撃保護
フィンガータブ2千〜1万円指保護・リリース精度向上
クイーバー1〜5万円矢の携帯、腰装着型が主流

スコア計算の活用シーン

選手の練習ログ管理

毎日の射込みで72矢の合計・X10数を記録し、週次・月次で平均スコアの推移を追跡。伸び悩みの時期・フォーム変更後の影響を数値で把握し、コーチと共有します。トップ選手は年間3000〜5000本を射ち、平均得点0.1点の差が最終ラウンドで7点差になります。

指導者・コーチの育成指標

ジュニア・大学生・実業団選手のレベル判定に活用。JAA段位基準(500点で2段、600点で5段など)を参考に、大会エントリー種別(オープン・ジュニア・マスターズ)の選定、コーチング計画の立案に使用します。

大会運営・スコアリング

全日本アーチェリー連盟主催大会・地方連盟大会でのスコアシート集計。各選手の合計点・X10数・順位を素早く算出し、公式リザルトの作成をサポート。同点時のタイブレークにはX10数、次に10点数の多寡で判定します(WA Rule 14.4.2)。

初心者の目標設定

アーチェリー教室・入門クラブでの目標スコア設定。30m 36矢の場合、初回100点前後→3ヶ月200点→半年300点が一般的な成長曲線。「県大会出場基準の30m 300点」など、具体的な目標値の設定に活用します。

用具選定・チューニング

弓・矢・リリースを変更した際の平均スコア変化を計測。ベアシャフト射・グルーピング試験で「ドローウェイト40lbで平均9.2点→42lbで9.4点」といった数値化されたチューニング結果を蓄積し、機材選定の裏付けとします。

コンパウンド・リカーブの比較

同じ選手がリカーブとコンパウンドで練習する場合、種目別のスコアを分離して管理。コンパウンドは機構が高精度なため平均点が高く出る傾向にあり、リカーブと同一視すると育成方針を誤ります。

よくある間違い・注意点

  • X10と10点の混同 — X10は10点の中でも内側の小円に入ったものを指し、単独では10点として集計されます。合計スコアにX10数を加算する二重カウントは誤り。X10はタイブレーク・順位決定の補助指標です。
  • ラウンド種目の未記載 — 720点と360点はラウンド種目が違うため単純比較不可。「720ラウンド」「50mシングル」など、必ずラウンド名を併記します。段位認定はJAA公式ラウンド(70m 720ラウンドなど)が対象。
  • 矢の跳ね返り・的抜けの扱い — 的から反発して落ちた矢、または的を貫通した矢は、審判が的の穴を確認して得点を判定します。跳ね返り矢は「0点」ではなくその穴の得点として集計する場合が多いのが実務です(WA Rule 15.5)。
  • ラインコール(線判定)の誤り — 得点圏の境界線に触れている矢は「大きい方の得点」で採点します(例:10点と9点の境界にかかる→10点)。矢の側面が線に接触しているかが基準で、判定に迷ったら審判の目視確認が優先されます。
  • タイム管理の失念 — 各エンド(3矢または6矢)には制限時間があり、超過矢は0点扱い。屋外は3矢2分・6矢4分、屋内は3矢2分が標準で、時計・シグナルライトを確認するのが本番運用の基本です。
  • プラクティスラウンドと公式ラウンドの混同 — 練習時のスコアはJAA・WAの公式記録に使用できません。段位認定・記録公認には主催者・審判の立会いによる公式試合参加が必須です。
  • 10ゾーン的と6ゾーン的の同一視 — コンパウンド50mでは6ゾーン的(5〜10点)を使用し、10ゾーン的とはスコア分布が異なります。統計比較時は同一的での成績で行うのが原則です。

関連ルール・規則

  • World Archery Rulebook Book 3 ― Target Archery Rules。オリンピック・世界選手権の公式ルール。矢数・距離・的サイズ・時間制限・審判規則まで規定。
  • JAA競技規則 ― 公益社団法人全日本アーチェリー連盟の国内公式規則。国民スポーツ大会・全日本選手権・都道府県対抗などの適用ルール。
  • JAA段位規程 ― 720ラウンドスコアを基準とした段位認定制度。1〜7段まで、公認記録会での申請が必要。
  • WA Field Archery Rules (Book 4) ― フィールドアーチェリーの公式ルール。屋外複雑地形での競技用。
  • JIS S 6215 ― 弓具の品質・材質基準(一部関連)。国内スポーツ用具の適合性判定。
  • IOC (国際オリンピック委員会) 種目規定 ― 五輪アーチェリー種目のエントリー条件・順位決定方式。
  • JAA審判員規程 ― 大会審判の資格・任務・判定手順の国内基準。

参考文献・公的資料

より正確なルール・世界記録・段位基準を確認したい場合は、以下の公的機関・団体の資料を参照してください。

※本ページの計算結果および段位判定は目安であり、公式段位・記録認定を保証するものではありません。JAA公認記録・段位取得は、有資格審判員が立会う公式大会でのスコアが対象です。大会運営・段位申請の詳細は上記各団体の最新公式情報をご確認ください。

よくある質問(FAQ)

720ラウンドの世界記録は?

リカーブ男子720ラウンド世界記録はキム・ウジン(韓国)702点(2019年ワールドカップ、オランダ)。女子はカン・チェヨン(韓国)692点(2019年)。コンパウンドは男女とも約720点近くまで到達し、パーフェクト(720点)の可能性が現実的な水準です。国内記録は男子古川高晴685点級、女子曽根綾香670点級。

リカーブとコンパウンドの違いは?

リカーブは五輪種目で、シンプルな弓身構造・指でストリングを引いてリリースする伝統的な弓。コンパウンドはプーリー(カム)機構を持ち、機械的な支援でドローウェイトを最大時の20〜40%まで軽減できる高精度弓。コンパウンドは世界選手権・アジア大会で採用されており、平均得点はリカーブより10-15点高くなる傾向です。

初心者リカーブ弓の費用は?

入門セット10-20万円(弓身+ハンドル+リムセット+矢セット12本+リリース+アローレスト+サイト)。中級20-40万円、上級50-100万円の価格帯。加えて年間の消耗品(弦・アロー・グリップテープ等)で3-5万円、大会遠征費・所属クラブ会費が別途かかります。

矢1本あたり平均何点で720点になる?

72矢で720点満点なので、1矢あたり平均10点が満点条件。実際の世界トップ選手は平均9.7点前後(合計698点級)、6段レベルで平均8.9点、初心者3級で平均5点前後です。1矢あたり平均を0.1点上げるだけで、72矢合計は7.2点上がります。

X10率はどの水準を目指すべき?

世界トップ選手(キム・ウジン等)はX10率50%超、五輪代表級で35-45%、6段レベルで20-30%、県大会入賞級で10-15%が一つの目安です。X10率はタイブレーク・順位決定の重要指標で、同点合計スコアの場合はX10数の多い選手が上位となります。

アーチェリーの段位はどう取得する?

JAA(全日本アーチェリー連盟)公認の記録会・大会での720ラウンドスコアが基準。1段=450点、5段=610点、7段=670点(男子リカーブ)。申請は所属都道府県連盟経由でJAA本部へ、記録認定と審査料を経て段位認定書が発行されます。

的の10点圏の直径は?

70m/60m/90m用の122cm的では10点圏直径12.2cm、X10圏(内側10点)直径6.1cm。50m/30m用80cm的では10点圏8cm、X10圏4cm。距離が長く的が大きくても、実際に狙う10点圏の見かけの大きさはほぼ同じで、集中力が求められる設計になっています。

五輪本戦の形式は?

予選(ランキングラウンド)で70m 72矢を撃ち、64名のランキングを決定。決勝トーナメントはマッチプレー方式で、リカーブは1セット3矢×最大5セット、セット制(勝1点/引分0.5点/敗0点)で6点先取が勝利。同点の場合はシュートオフ(1矢中央近さ判定)で決着します。

日本の主要な五輪メダリストは?

山本博(2004アテネ団体銅、2004個人銀・1984LA銀)、古川高晴(2012ロンドン個人銀)が有名。女子は林勇気(1984LA団体銅)、川中香緒里・早川漣らが個人・団体で活躍。近年は山内梓・野田紗世・上野孝行らジュニア世代の台頭が顕著です。

矢が的から跳ね返った場合の得点は?

WA競技規則15.5により、跳ね返り矢(Rebound)は的の穴の中心位置で得点判定します。的抜け(Pass-through)も同様。ただし、審判が穴の特定ができない場合はエンド全員の同意で決定するか、再射(Reshot)となります。近年は的紙の裏に得点を記録するテープの使用が普及。

屋内アーチェリーと屋外の違いは?

屋内は18m/25m、的直径40-60cmで冬季・雨天対応。屋外は30-90m、風・天候の影響が加わる本格的な競技環境。世界屋内選手権はWorld Archery主催で毎年開催、屋外は五輪・世界選手権が主戦場。得点分布は屋内の方が高く、屋内18mで平均9.5点、屋外70mで平均8.5点程度が同レベル選手の相場です。

アーチェリーは何歳から始められる?

JAA公式競技は小学生から参加可能(U12・U15・U18のジュニアカテゴリあり)。安全のため専門クラブ・指導者の下で開始することが推奨されます。上限年齢はなく、80代の現役選手もマスターズ大会(40代・50代・60代・70代の年齢別)で活躍しており、生涯スポーツとして定着しています。