アイスホッケー シュート率・セーブ率計算ツール|S%・SV%・PDO対応
アイスホッケーの主要スタッツを、シュート数・得点・被シュート・セーブ数から即時算出する無料電卓。シュート率(S%)・セーブ率(SV%)・PDO(S%+SV%)・Corsi・Fenwickなど、NHL・アジアリーグ・日本アイスホッケーリーグ(JHL)で使われる指標に対応。国際アイスホッケー連盟(IIHF)公式ルールに基づき、選手評価・チーム戦略立案・ファンタジーホッケーに活用できます。
アイスホッケー スタッツ計算機
シュート率・セーブ率の計算式
基本式
シュート率(S%) = 得点 ÷ シュート数 × 100
セーブ率(SV%) = セーブ数 ÷ 被シュート数 × 100 = セーブ数 ÷(セーブ数 + 失点)× 100
シュート率(Shooting Percentage)はシュートを打った回数のうち、何%が得点になったかを示す指標。プレイヤー個人・チーム全体で計算されます。セーブ率(Save Percentage)はゴールキーパー(ゴーリー)が受けたシュートのうち、何%を止めたかを測る指標で、NHL公式スタッツの最重要指標です。
失点算出
失点(GA) = 被シュート数 − セーブ数
被シュート数(Shots Against)とセーブ数の差が失点(Goals Against, GA)。1試合平均のGAA(Goals Against Average)は、GA × 60 ÷ 出場時間(分)で算出します。NHL規定出場時間到達ゴーリーの平均GAAは2.60〜2.90、2.30以下でエリート級です。
派生指標
PDO = シュート率(%) + セーブ率(%)
Corsi = 自チームシュート試投 − 相手シュート試投(ブロック・ゴール枠外も含む)
Fenwick = Corsi − ブロックドショット(ブロックドを除外したもの)
PDOは幸運指標と呼ばれ、100前後が平均。100超は「調子が良い(幸運)」、100未満は「調子が悪い(不運)」を示唆します。長期的には100に収束するため、極端に高い/低いPDOはリバウンドが期待されます。
S%・SV%のランク目安
シュート率(S%)
| S% | 選手レベル | 該当水準 |
|---|---|---|
| 18%以上 | 歴代級 | NHLフォワードトップクラス |
| 15-17% | MVP・スター級 | アート・ロス賞候補・オールスター |
| 12-14% | ACE級 | NHL上位フォワード |
| 10-11% | NHL平均 | NHL全リーグ平均9.7%(2024) |
| 7-9% | ロールプレイヤー級 | 3-4番ライン |
| 7%未満 | 要改善 | ディフェンス・専門シューター以外 |
セーブ率(SV%)
| SV% | ゴーリーレベル | 該当水準 |
|---|---|---|
| 93.0%以上 | 歴代級 | ヴェジナ賞・ハート賞候補 |
| 92.0-92.9% | エリート級 | NHLトップ5ゴーリー |
| 91.0-91.9% | A級 | 先発ゴーリー・スターター |
| 90.0-90.9% | NHL平均 | NHL全体平均90.5%(2024) |
| 89.0-89.9% | バックアップ級 | 2番手ゴーリー |
| 89.0%未満 | 要改善 | マイナーリーグ調整 |
高度指標(Corsi・Fenwick・PDO)
近年のアドバンスドスタッツはNHLの選手評価・戦術分析の中心指標です。
Corsi(コルシ)
自チームのすべてのシュート試投(ブロック・ゴール枠外・オンゴール)から相手チームの同数を引いた値。プレイヤーが氷上にいる時間中の攻撃圧を測ります。CF%(Corsi For %)は50%が中立、55%超で優位、45%未満で劣位。
Fenwick(フェンウィック)
Corsiからブロックドショット(ブロックされたシュート)を除外した指標。ゴーリーが処理する可能性のあるシュート(オンゴール+オフゴール)のみを対象とし、より攻撃の質を測る指標です。
PDO
S%とSV%の合計。長期的には100(=シュート率9%+セーブ率91%の合計)に収束する性質を持ち、短期の運不運を測る指標です。PDO 102超は「幸運」、98未満は「不運」と評価され、次期成績の予測に活用されます。
xG(Expected Goals)
シュート位置・角度・タイプ・シチュエーションから算出される期待得点。実際の得点との差(実得点 − xG)で、選手のフィニッシュ力を評価。プラス値でシューティング能力が高い、マイナス値で運の要素が入っていると評価します。
NHL歴代トップ選手
NHL通算シュート率トップ(規定シュート数到達)
| 順位 | 選手 | ポジション | S% | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | クレイグ・シメロン | C | 23.1% | 1970s活躍 |
| 2 | チャーリー・シモマー | C | 22.0% | 1970s-80sブレイクアウト |
| 3 | マリオ・ルミュー | C | 19.6% | ハート賞3回・ペンギンズ |
| 4 | アレックス・オベチキン | LW | 12.6% | 歴代最多得点近く |
| 5 | コナー・マクデイビッド | C | 13.5% | 現役最高選手 |
NHL歴代セーブ率トップ(規定出場ゴーリー)
| 順位 | ゴーリー | SV% | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | ドミニク・ハシェック | 0.922 | ヴェジナ賞6回・バッファロー |
| 2 | ケン・ドライデン | 0.922 | スタンリーカップ6回 |
| 3 | マーティン・ブロデュー | 0.912 | 通算勝利数歴代1位(691勝) |
| 4 | パトリック・ロワ | 0.910 | スタンリーカップMVP3回 |
| 5 | キャリー・プライス | 0.917 | 2015ハート賞・ヴェジナ賞 |
近年はゴーリー技術の進化(バタフライスタイル、パッドサイズ規制強化)でSV%が微減傾向。2024年シーズンNHL平均SV%は0.905、2010年代は0.912〜0.915でした。
日本のアイスホッケー
アジアリーグアイスホッケー(AL)
日本国内のトップリーグ「アジアリーグアイスホッケー」は、日本チーム(横浜グリッツ、東北フリーブレイズ、栃木アイスバックス、レッドイーグルス北海道、ひがし北海道クレインズ)と韓国・中国チームで構成。日本代表選手の多くはここで技術を磨きます。
日本代表の主要実績
| 大会 | 結果 | 備考 |
|---|---|---|
| 1998長野五輪 | 男子予選敗退 | 地元開催 |
| 1998長野五輪 | 女子6位 | スマイルジャパン結成前 |
| 2014ソチ五輪 | 女子予選敗退 | スマイルジャパン初出場 |
| 2018平昌五輪 | 女子6位 | 過去最高順位 |
| 2022北京五輪 | 女子7位 | スマイルジャパン継続出場 |
NHLに挑戦した日本人選手
福藤豊(ロサンゼルス・キングス2004-2007)が日本人初のNHL選手として1試合出場(ゴーリー)。近年は藤本一稀(サンノゼ・シャークスとECHLで活躍中)、若手のドラフト候補生も増加傾向です。氷上人口は約1万5000人(JIHF登録者)、北海道・青森・栃木・長野に主要リンクがあります。
スタッツの活用シーン
選手評価・ドラフト
NHLスカウトがユニバーシティ・OHL・KHLの選手評価にS%・PPシュート率・xGを使用。純粋なゴール数だけでなく、シュート効率とチーム貢献を数値で判断。ドラフト1巡目候補には「シューティング能力」が重要視され、機械学習モデルとの併用も増えています。
ゴーリー選定・ローテーション
ヘッドコーチが先発ゴーリーと2番手ゴーリーの起用配分を決める際、SV%と対戦相手のS%を組み合わせて予測。特にプレーオフではSV%.910以下のゴーリーは信頼されず、シーズン後半のパフォーマンスが重要になります。
ファンタジーホッケー
ESPN・Yahoo Fantasyの標準スタッツにS%・SV%が含まれ、シーズン成績予測に活用。特にゴーリー部門ではSV%が10位以内に入るかどうかで、フォワード部門ではS%とショット数の積が得点予測に直結します。
試合中のパワープレイ判断
コーチが試合中にPP(パワープレイ、5v4状況)でどのユニットを起用するかを、S%とxGで判断。プレイヤーの状態変化(好調・不調)をリアルタイム追跡し、氷上時間(TOI)の配分を最適化します。
ジュニア・大学ホッケーの育成
Uniersal Hockey・大学ホッケーの指導者が選手の成長を測る指標として活用。S%が15%を超える選手は上位リーグ挑戦の可能性、SV%.920以上のゴーリーはトライアウトを受ける価値があると判断されます。
戦術分析・ビデオコーチング
試合後のビデオ分析でシュート位置・角度・PDOをxGモデルと突合。守備陣のブロックドショット率、フォアチェックからの得点率を数値化し、次戦の戦術修正に反映。特に大量失点した試合ではPDOの分析が敗因特定に役立ちます。
よくある間違い・注意点
- S%とPP-S%の混同 — シュート率は「全ての状況での得点/シュート」だが、パワープレイシュート率(PP-S%)は5v4など特殊局面のみ。PP-S%は平均20%を超え、通常S%と直接比較不可。統計比較時はEVEN STRENGTH(EV)のS%で行うのが原則です。
- SV%と失点数の非対称性 — SV%.900とSV%.910は0.01%の差に見えますが、被シュート30本で失点3.0本 vs 2.7本の違いになります。1試合0.3失点の差がシーズン82試合で24.6失点の差となり、順位に直結します。
- Corsi/Fenwickの単独評価の危険性 — 高いCorsi%を持つ選手が必ずしも良い選手ではありません。3〜4番ラインで守備専門プレイヤーはCorsi低くて当然。ポジション・ロールを考慮した上で解釈します。
- PDOを絶対視する — PDOは短期の運不運を測るもので、長期的に100に収束するため、シーズン序盤の高PDOはリバウンド予測に使えます。ただしトップ選手は継続的にPDO103程度を維持することもあり、単純な平均回帰予測は誤りです。
- ショットの定義の違い — 「シュート」には枠内シュート(オンゴール)だけを含む狭義と、ブロック・オフゴールも含む広義があります。S%計算はオンゴールのみを分母にする(NHL公式定義)が正解です。
- ゴーリーの疲労管理を無視 — 連戦(Back-to-back)のSV%はシングル戦より0.005〜0.010低下することが統計的に確認されています。ゴーリーの起用計画にはこの疲労補正が必要です。
- アリーナ効果の未考慮 — 一部のアリーナ(マディソンスクエアガーデン等)では計測基準が甘くシュート数が過大に記録される傾向あり。他アリーナと単純比較する際は補正が必要です(近年は改善中)。
関連ルール・規則
- IIHF Rulebook ― International Ice Hockey Federation公式ルール。五輪・世界選手権のルール、氷上サイズ(60m×30m)、試合時間(20分×3ピリオド)を規定。
- NHL Official Rules ― Major League Baseballに次ぐ北米四大リーグNHLの公式ルール。オフィシャルステートメントで細部改定が毎シーズン行われる。
- JIHF公認競技規則 ― 公益財団法人日本アイスホッケー連盟の国内公式規則。日本選手権・国民スポーツ大会適用ルール。IIHF準拠。
- アジアリーグアイスホッケー競技規則 ― 日本・韓国・中国のクラブチームで構成されるALの独自ルール。IIHFベースに商業リーグ特有規定。
- NHL/NHLPA労働協約(CBA) ― 選手会と球団の労働条件、サラリーキャップ、契約規定。スタッツを反映した年俸調整もCBA関連。
参考文献・公的資料
より詳細なスタッツ定義・歴代記録・ルールを確認したい場合は、以下の公的機関・団体を参照してください。
- NHL.com 公式スタッツ ― Major League Baseballに次ぐ北米プロリーグNHL公式サイト。S%・SV%・アドバンスドスタッツの一次情報源。
- International Ice Hockey Federation (IIHF) ― 世界統括団体。世界選手権、五輪ホッケー、女子ホッケー、U20/U18世界選手権の公式ルール・成績。
- 公益財団法人 日本アイスホッケー連盟(JIHF) ― 日本国内の統括団体。日本選手権、実業団リーグ、日本代表の公式情報。
- アジアリーグアイスホッケー(AL) ― 日本・韓国・中国のクラブチームで構成されるアジア最高峰リーグ公式サイト。
- Hockey-Reference ― NHL歴代スタッツ、シーズン記録、選手個別成績の完全アーカイブ。
- Natural Stat Trick ― アドバンスドスタッツの中心サイト。Corsi・Fenwick・PDO・xGの詳細分析。
- 公益財団法人 日本オリンピック委員会(JOC) ― 五輪日本代表の公式情報。
- スポーツ庁 ― 日本のスポーツ振興政策、冬季競技団体助成。
- 公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA) ― 競技者の禁止物質管理、TUE申請、教育資料。
よくある質問(FAQ)
NHLシュート率の目安は?
NHL平均は約10%(2024シーズン9.7%)。15%以上でスター級、18%以上で歴代最上位クラス。オベチキン12.6%、マクデイビッド13.5%、マリオ・ルミュー通算19.6%が代表的な数字です。ディフェンスは5-7%、フォワードは10-15%が平均レンジ。
GKセーブ率の目安は?
NHL平均は約90.5%(2024)。93%以上でヴェジナ賞級(歴代トップゴーリー)、92%以上でエリート級、91%で先発ゴーリー、90%でNHL平均、89%以下でバックアップ級。1試合30本のシュートを9割以上守り3失点以下に抑えるのが標準の仕事です。
PDOとは何?
S%とSV%の合計値で幸運指標。長期的に100に収束する性質があり、100超は「調子が良い(幸運)」、100未満は「調子が悪い(不運)」と評価。極端に高い/低い値はリバウンド予測に使えます。ただしトップ選手は継続的に102超を維持することもあり、絶対的な指標ではありません。
CorsiとFenwickの違いは?
Corsi = 全てのシュート試投(ブロック含む)の差、Fenwick = Corsiからブロックドショットを除いた指標。プレイヤーが氷上にいる時間の攻撃圧を測ります。CF%(Corsi For %)は50%が中立、55%超で優位。氷上時間当たりの攻守バランスを可視化します。
日本のアジアリーグは?
横浜グリッツ・東北フリーブレイズ・栃木アイスバックス・レッドイーグルス北海道・ひがし北海道クレインズの日本5チームと韓国・中国チームで構成。日本代表選手の多くはここで技術を磨きます。NHLと比べレベル差は大きいですが、アジア最高峰リーグとして機能しています。
日本のホッケー人気は?
JIHF登録者は約1万5000人。北海道(苫小牧・釧路・帯広)・青森・栃木(日光)・長野・埼玉(西武)が主要地域。1998年長野五輪開催以降、氷上人口は横ばい〜微減傾向。2018年平昌五輪女子スマイルジャパン6位、2022年北京五輪7位で女子は健闘しています。
アイスホッケーとフィールドホッケーの違いは?
アイスホッケー=氷上、6人制、パック(ゴムディスク)、NHL/IIHF管轄。フィールドホッケー=芝生、11人制、ボール、FIH管轄。ルール・戦術も別種目です。日本ではフィールドホッケー女子代表「さくらジャパン」もアジア大会常連です。
xG(Expected Goals)とは?
シュート位置・角度・タイプから算出される期待得点。実際の得点との差(実得点 − xG)で選手のフィニッシュ力を評価。プラス値ならシューティング能力が高い、マイナス値なら運の要素が入っていると評価します。Natural Stat Trickなどのアドバンスドサイトで公開。
1試合何本のシュートが打たれる?
NHLの1試合平均は1チーム30〜32本、両チーム合計60〜64本。オフェンス志向のチーム(アバランチ、パンサーズ)は35本超、守備志向のチーム(ミネソタ、ボストン)は27〜28本と幅があります。パワープレイ発動時はシュート数が急増します。
NHLとサッカーのシュート数の違いは?
アイスホッケーは1試合60本以上でサッカー(20-30本)の2-3倍。得点期待値も高く、1試合平均5-7点。速いテンポ、狭いリンク、パックの反発性、ゴーリーの守備範囲(180cm×120cm)などにより、頻繁にシュートが打たれる設計になっています。
NHLに挑戦した日本人選手は?
福藤豊(ロサンゼルス・キングス2004-2007)が日本人初のNHL選手として1試合出場(ゴーリー)。近年は藤本一稀(サンノゼ・シャークスとECHL)、若手ではドラフト候補の名前も浮上。北米の育成システム(NCAA・USHL)に進む日本人ジュニア選手も増えています。
アイスホッケーは何歳から始められる?
専用リンクで3-4歳から参加可能(スケートに乗れる年齢)。JIHFのU12・U15・U18ジュニアリーグが整備。プロを目指す場合は6歳頃から本格的にスタートするのが一般的。用具(スケート靴・スティック・防具一式)で入門10-20万円、中級30-50万円、上級100万円超が相場です。