計算ツール
スポーツカーリング五輪冬季競技

カーリング エンド得点計算ツール|ハウス内ストーン距離から即時判定

カーリングのエンド得点を、両チームのハウス内ストーン数・中心(ティ)からの距離から瞬時判定する無料電卓。1エンド最大8点のスコアリングルール、World Curling Federation(WCF)公式規則、ハンマー(ラストロック)・シンキング判定・パワープレイ・エキストラエンドまで解説。ロコ・ソラーレ/SC軽井沢クラブなど日本代表チームの実績を含め、初心者からリーグ運営まで役立つ完全ガイド。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

カーリング エンド得点計算機

カーリング得点ルール

基本ルール

エンド得点 = ハウス内かつ相手最内石より内側にある自チームストーン数

カーリングの得点は、各エンド終了時(両チーム8投ずつ計16投)にハウス(円)内で相手最内石より中央(ティ)に近い自チームストーンの数で決まります。得点できるのは1チームのみ、1エンド最大8点。ハウス内に相手より内側のストーンが1つもなければ「ブランクエンド(0点)」となります。

判定手順

1. 全16投終了後、ハウス内の全ストーンを中央(ティ)からの距離で並べる
2. 最内石を持つチームを「得点チーム」と判定
3. 得点チームのストーンで、相手の最内石よりも中央に近いストーン数を数える
4. その数がエンド得点となる

ブランクエンド(0-0)の戦略

ハウス内にストーンがない・両チームともティより外側の場合はブランクエンド。ハンマー(後攻)を次エンドに持ち越せるため、得点機会が薄い時に意図的にブランクにする戦術(フリーガードゾーン・センターライン攻略)が現代カーリングの主流です。

ハウス(円)の構造と得点圏

カーリングのハウス(円)は4層の同心円で構成され、ストーンが少しでもハウス内にかかっていれば「イン・ザ・ハウス」として得点対象になります(外周を超えて完全に出ていない状態)。

ゾーン直径半径色(一般)
ティ(Tee/Button)30.5cm15.24cm中央(青円)
4フット(4-foot)1.22m61cm
8フット(8-foot)2.44m122cm
12フット(12-foot)3.66m183cm赤(外周)

ストーンの直径は約29.2cm(11.5インチ)、重量は約19.96kg(44ポンド)。ストーンハンドルの色でチームを区別(赤/黄が主流)。ハウス内にちょっとでもストーンの一部が入っていれば得点圏に含まれます(フル・ライン・アウト・ザ・ラインズ判定)。

フリーガードゾーン(FGZ)ルール

各エンド最初の5投(先攻3投+後攻2投)は、ハウス手前のフリーガードゾーンにあるストーンを弾き出すことができません。違反した場合は該当ストーンを元位置に戻し、投じたストーンは除去される「5ロック・ルール(Five Rock Rule)」がWCF公式ルールで2018年から適用されています。

ハンマー・ラストロックの戦略

ハンマー(ラストロック、後攻)は各エンドの最終投を持つ有利ポジション。カーリングではハンマー保持側が2点以上取ることを「積極得点」、1点だけ取るのを「守り」、失点するのを「スチール」と呼びます。

状況得点タイプ次エンドの後攻
ハンマー保持で2点以上積極得点相手(ハンマー移動)
ハンマー保持で1点守り得点相手(ハンマー移動)
ハンマー保持でブランクブランクエンド自チーム(ハンマー継続)
ハンマー保持なのに失点スチール(相手に取られた)自チーム(ハンマー継続)
ハンマーなしで得点スチール相手(ハンマー継続)

戦略上、ハンマーがない側は「1点でもいい、失点しなければハンマーが次に来る」と考え、ブランクを狙うか、スチール(後攻の失敗を突く)を狙います。ハンマー保持側は「最低2点、無理なら意図的にブランクにしてハンマー継続」が理想戦略です。

10エンド制の試合構造

正式カーリングは1試合10エンド、五輪・世界選手権では各エンドの制限時間38分(男子38分、女子38分、ミックスダブルス22分)、シンキングタイム制が導入されています。

試合の流れ

各エンドは両チーム8投ずつ(1人2投×4人)、投げる順番はリード→セカンド→サード(バイス)→スキップ(Skip)。スキップはチームの司令塔で、他選手が投げる際にハウス内で目標を指示(コール)。フォース(力)とラインの読みが勝敗を決めます。

タイブレークとエキストラエンド

10エンド終了時に同点の場合はエキストラエンド(延長)で決着。エキストラエンドはハンマー保持側が有利のため、10エンドの戦略設計が重要です。世界選手権・五輪ではラウンドロビン後にプレーオフ(1位vs2位、3位vs4位、勝者同士で決勝)方式が採用されています。

ミックスダブルスカーリング

男女2人1組の新種目(2018年平昌五輪から正式採用)。1試合8エンド、各エンド5投ずつ(最初の1個は事前配置)、パワープレイ(1試合1回のみ有効)などのユニークルールがあります。

用具の解説と規格

カーリング用具は氷上競技特有の設計と厳格な規格が定められています。以下は主要用具の規格と価格帯です。

用具規格価格帯備考
ストーン19.96kg・直径29.2cm1個8-10万円スコットランド・アイルサクレイグ島産花崗岩
ブラシ(ブルーム)ヘッド認定素材1-5万円2016年ヘッド素材規制強化
カーリングシューズ片足すべる/片足止める2-8万円スライダーとグリッパー
スライダーテフロン板3千-1万円取り外し可能なタイプもあり
グリッパーラバーソール5千-1万5千円踏み込み側の靴底
グローブグリップ素材2千-8千円ブラシ操作用
ニーパッドクッション素材3千-8千円投擲姿勢の膝保護
ユニフォームチーム/ライセンス1-3万円公式大会用
ハック(発射台)リンク固定施設側用意投擲時の踏み込み台
ストップウォッチ電子計測器3千-2万円ストーン速度計測用

得点計算の活用シーン

試合中のリアルタイム集計

選手・コーチ・記者がスマホで各エンドのハウス内ストーン数・距離から得点を確認。「スチール2点」「後攻1点」など瞬時判断で、次エンドの戦略立案(積極攻撃かブランク狙いか)を決めます。

クラブリーグ・地方大会運営

日本カーリング協会(JCA)加盟クラブでのリーグ戦運営。手作業スコアシートでは判定が曖昧になるハウス際・境界ラインのストーン得点を、レーザー距離計+当ツールで正確に記録できます。

初心者・アイスクリスタルクラブ向け

「カーリングって何点で勝つの?」「ハウス内って何cmまで?」といった初心者質問に、視覚的な数値で答える教育ツール。北見・軽井沢・青森・稚内などの体験教室で活用され、ルール理解を深めます。

戦術シミュレーション

「相手のガードストーン後ろに隠す(フリーズ)」「ドロー(サブ)で1点狙う」など戦術別の得点予測。過去試合の再現・研究用にも活用され、動画レビュー時の得点確認に役立ちます。

放送・実況解説

NHK・民放でのカーリング中継実況・解説の得点シナリオ準備。「もしスキップのラストロックがティに乗れば3点、外れれば相手にスチールされる」といった状況を数値化して視聴者に説明する際の裏側計算に使用。

ジュニア・ユース育成

U18世代選手の得点感覚養成。エンド最終盤の「もう1個いる」「今の位置なら1点」判断の訓練に、ハウス内ストーン距離を数値化して考える習慣づけに活用されます。

日本代表チームの実績

大会チーム結果備考
2018 平昌五輪 女子LS北見(ロコ・ソラーレ)銅メダル藤澤五月/吉田知那美/鈴木夕湖/吉田夕梨花
2022 北京五輪 女子ロコ・ソラーレ銀メダル五輪カーリング日本史上最高成績
2022 北京五輪 男子SC軽井沢クラブ予選敗退山口剛史ら
2018 平昌五輪 男子SC軽井沢クラブ予選敗退両角友佑ら
2016 世界選手権 女子中部電力4位市川美余ら
2019 世界選手権 女子ロコ・ソラーレ銀メダル藤澤五月ら
2021 世界選手権 女子ロコ・ソラーレ銅メダル五輪と共に成長

2018年平昌五輪での「そだねー」流行語大賞、赤いサイロ・イチゴなどの「もぐもぐタイム」が広く注目され、以降カーリング人気が急上昇。北見市・軽井沢町・稚内市・青森市には専用リンクが整備され、参加人口は約2万人(JCA登録競技者)に増加しています。

よくある間違い・注意点

  • ハウス内かどうかの判定基準 — ストーンは12フット外周のラインに一部でもかかっていればハウス内。完全に外周ラインの外側に出た瞬間、そのストーンは得点判定から除外されます。判定は真上から見た垂直投影で行います。
  • 両チームストーンの内外判定 — 得点は「相手最内石より中央に近い自チームストーン数」で決まります。ハウス内にあっても相手最内石より外側なら得点になりません。距離計測はティから各ストーン中心までを使用。
  • ブランクエンドと0-0引き分けの誤解 — ブランクエンドは「そのエンドの得点が0」であり、試合結果ではありません。10エンドすべてブランクの試合はほぼ発生しませんが、意図的にブランク狙いは戦略として一般的。ハンマー保持のため。
  • フリーガードゾーンルールの誤解 — 各エンドの最初の5投(先攻3投+後攻2投)は、ハウス手前のガードストーン(センターライン上)を弾き出せません。6投目以降はテイクアウト可能。5ロック・ルール2018年適用。
  • ハンマーとブランクの関係 — ハンマー(後攻)を持つチームがブランクエンドで得た場合、次エンドもハンマー保持継続。0点でもハンマーが残るので、意図的なブランクは正当な戦術。「1点だけ取るくらいならブランクで温存」が現代の考え方。
  • スチールの重要性 — 後攻から得点することをスチールと呼び、大きなアドバンテージ。1点でも取ればハンマー継続で次エンドも後攻になるため、実質2点分の価値があります。試合中スチール1回で流れが変わることも。
  • シンキングタイムの管理 — 男女10エンドで各チーム38分のシンキングタイム制。時間切れは反則負けの可能性。エキストラエンドは追加時間として10分が加算されます。長考しすぎるとタイム切れで敗戦のリスク。

関連ルール・規則

  • WCF Rules of Curling ― World Curling Federation公式ルールブック。競技規則、ストーン規格、ハウス寸法、フリーガードゾーンルール(5ロック・ルール)を規定。
  • JCA競技規則 ― 日本カーリング協会(JCA)国内公式規則。全国大会・ジュニア大会・実業団リーグの適用ルール。WCF Rulesを準拠。
  • IOC種目規定 ― 五輪カーリング種目のエントリー条件・順位決定方式。男子・女子・ミックスダブルスの3種目。
  • WCF Technical Rules ― ストーン規格(重量17.24〜19.96kg、直径29.2cm以下)、ブラシ・ブルームの規定。
  • WCF World Ranking ― 世界選手権・五輪・グランドスラム大会の成績に基づくチームランキング。予選出場権に反映。
  • Anti-Doping Code ― WCF・IOCの禁止物質規定。JADAとも連携。

参考文献・公的資料

より詳細なルール・戦術・大会情報を確認したい場合は、以下の公的機関・団体の資料を参照してください。

※本ページの得点判定は、両チームストーン距離データから機械的に算出した参考値です。実際の公式試合では、審判(アンパイア)が肉眼確認・距離計測器(Eye On The Hog等)を用いて公式判定します。ハウス際・境界線上のストーン得点は必ず有資格審判の判断を仰いでください。

よくある質問(FAQ)

カーリングの得点ルールは?

1エンド最大8点、ハウス内で相手最内石より中央に近い自チームストーン数が得点。得点できるのは1チームのみ、10エンド制で合計得点が多い方が勝利。ハウス内にストーンがなければブランクエンド(0-0)、ハンマー(後攻)が次エンド継続。

ハウス(円)の直径は?

ハウスは4層の同心円で構成。外周(12フット)直径3.66m、8フット2.44m、4フット1.22m、中央のティ(ボタン)30.5cm。ストーンの一部でも12フット外周にかかっていれば「イン・ザ・ハウス」として得点対象になります。

ハンマー(ラストロック)とは?

各エンドの最終投を持つ後攻の権利。ハンマー保持側は有利で、通常2点以上を狙います。得点しなかった場合(ブランクエンド)は次エンドもハンマー保持継続、得点した場合は相手にハンマーが移動。相手からのスチール(後攻失点)は流れが変わる大きな失点です。

フリーガードゾーンルールとは?

各エンド最初の5投(先攻3投+後攻2投)は、ハウス手前のフリーガードゾーンにあるストーンを弾き出せません(テイクアウト禁止)。違反ストーンは元位置に戻し、投じたストーンは除去。2018年からのWCF公式「5ロック・ルール」。守りの戦術を戦略的に許容し、試合展開に幅を持たせるルールです。

日本のロコ・ソラーレの実績は?

2018年平昌五輪 銅メダル、2022年北京五輪 銀メダル(藤澤五月/吉田知那美/鈴木夕湖/吉田夕梨花/石崎琴美)。世界選手権銀(2019)・銅(2021)も獲得。「そだねー」が2018年流行語大賞、赤いサイロなど「もぐもぐタイム」がSNSで話題化。北見市を拠点とするクラブチームです。

ブラシ(スイープ)の効果は?

ストーンの軌道調整・距離延長。氷表面を摩擦で融解させ、水膜を作ることで摩擦係数を下げます。効果はスピード・カール量に影響し、2-4m程度距離を延ばせます。近年はブラシヘッドの素材規制(2016年WCF)が厳格化され、ヘッド材質は指定認可品のみ使用可。

カーリング場の利用料は?

専用リンクで1時間2,000〜5,000円(1レーン4人利用時)。日本では北見市(アドヴィックス常呂)、軽井沢町(アイスパーク軽井沢)、稚内市、青森市、盛岡市、東京の東伏見などに専用施設があります。体験教室は1回3,000〜5,000円が相場、道具・防寒着レンタル込み。

ストーンの重量と価格は?

ストーンは約19.96kg(44ポンド)、直径29.2cm、スコットランド・アイルサクレイグ島産の花崗岩製が公式仕様。1個約8-10万円、8人分(16個)で1セット。国内選手権級のリンクは施設側が用意し、選手はブラシ・靴・グローブ・防寒着のみ持参します。

スチールとは何?

後攻から得点することをスチール(Steal)と呼びます。ハンマー保持側は本来2点以上を狙う立場のため、後攻から失点するのは大きな失敗。スチールで1点でも取ればハンマー継続で次エンドも後攻になるため、実質2点分の価値があります。試合中のスチール1回で勝負が動くことも多い、重要な戦略ポイントです。

男子・女子・ミックスダブルスの違いは?

男子・女子は4人1組、10エンド制(各チーム38分シンキングタイム)。ミックスダブルスは男女2人1組、8エンド制、各エンド5投ずつ(最初の1個は事前配置)、パワープレイ(1試合1回)などのユニークルール。2018年平昌五輪から正式採用され、日本代表は森弘・平昌五輪代表が務めました。

ミックスダブルスのパワープレイとは?

ミックスダブルスで後攻チームが1試合に1回のみ使える特別戦術。事前配置されるストーン2個の初期位置を、通常のセンターライン上ではなくハウス外周付近に配置できます。攻撃的な戦術で大量得点を狙う際に発動しますが、失敗時は大量失点のリスクも。使用エンドの選択は戦略の要です。

カーリングは何歳から始められる?

専用施設で小学生から参加可能(U15・U18のジュニアカテゴリあり)。ストーン重量20kgのため、幼児期は難しいものの、10歳前後から本格的にプレイ可能。JCA登録者は約2万人、若年層育成に力を入れています。60代・70代のシニアリーグも活発で、生涯スポーツとして定着しています。