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送金手数料 比較 計算ツール|銀行・ATM・ネット送金・ことら送金の最安ルート判定

銀行振込・ATM・ネット銀行・スマホ送金(コード決済アプリの個人間送金・ことら送金)の手数料を金額別・回数別に比較。10万円送金・仕送り・家賃振込・毎月の定期送金で最も安いルートを瞬時に判定。ことら送金と、ネット銀行の月無料枠を最大活用して年間数万円節約する具体的手法を、全銀システム・資金決済法・全銀ネットの公的資料に基づき解説します。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

送金手数料 比較計算機

送金手数料の内訳と決まり方

手数料の主要3要素

銀行振込手数料は、①全銀システム(全銀ネット)の内国為替決済料(1件117円が原則)、②銀行の窓口・システム経費、③収益マージンの合算で構成されます。ネット銀行が安いのは②の店舗コストが小さく、決済の大部分がAPI経由で自動化されているため。逆に窓口振込が高いのは行員の作業コスト・現金取扱リスクが上乗せされるためです。

金額と送金先で変わる4区分

窓口 > ATM他行 > ATM自行 > ネットバンキング

3万円以上 > 3万円未満(境界は多くの銀行で共通)

3万円が「大口」の閾値として全国銀行協会の慣行で設定されており、境界前後で110〜220円程度の差が発生します。9,999円までなら手数料が安いため、10万円送金は「3万円×3+1万円」に分割せず、ことら送金で無料送金するほうが得策です。

ことら送金の登場で変わった常識(2022年10月〜)

2022年10月にスタートしたことら送金は、10万円以下の個人間送金を手数料完全無料で提供する新サービス。全国42行の都市銀行・地方銀行・信用金庫・信用組合が加盟しており、各行のスマホアプリや口座直結型の共通決済アプリから即時着金します。銀行間の内国為替決済料の一部が銀行負担となる仕組みで、少額送金の常識を根本から変えました。

ことら送金とは(2022年開始・10万円以下無料)

ことら送金は、日本電子決済推進機構(JEPPO)が2022年10月に開始した「銀行口座間の少額送金プラットフォーム」。個人間送金の分野で全銀システムを補完する第二のインフラとして設計されており、以下の特徴があります。

項目ことら送金全銀システム振込
上限額10万円/件制限なし(銀行別上限あり)
個人送金手数料完全無料110-880円
着金時間即時(24時間365日)平日昼間即時・時間外翌営業日
送金相手の指定電話番号・メール・口座銀行名・支店・口座番号
加盟銀行42行(2026年時点)ほぼ全銀行
用途個人間送金のみ個人・法人問わず

ことら送金は、各行が提供する銀行アプリや、口座直結型の共通決済アプリから利用できます。電話番号かメールアドレスだけで送金できるため、口座番号を教える必要がなく、割り勘・仕送り・立替金の返金に極めて便利。ただし個人事業主の売上入金や法人取引には使えないため、事業用途は従来の振込を利用します。

業態別の振込手数料の水準

2026年時点の業態別に見た振込手数料の水準です。金額は3万円以上・他行宛の税込。3万円未満は概ね110〜220円安くなります。個別の料金は改定が頻繁なため、実際の金額は必ず利用先の最新の料金表で確認してください。

業態窓口ATM(現金)ATM(カード)ネットバンキング
都市銀行(メガバンク)660〜880円660〜770円330〜440円320〜330円
大手信託・広域展開の銀行770〜880円660〜770円440円前後330〜440円
地方銀行(県内最大手クラス)770円前後660円前後440円前後330〜440円
第二地方銀行・信用金庫・信用組合660〜880円660〜770円330〜440円330〜440円
全国に窓口網を持つ大手の一行660円前後418円前後220円前後165円前後
ネット銀行(店舗を持たない)窓口なし提携ATM経由0〜176円

同じ銀行でも、窓口・ATM・ネットバンキングの手数料差は1件あたり最大550円。年12回振込するだけで6,600円の差が出ます。同銀行(本支店間)なら大半のケースで無料またはATM110円と激安です。どの銀行を選ぶかより先に、まず「どの経路で振り込むか」を変えるほうが効果は大きくなります。

ネット銀行の手数料と月無料枠

ネット銀行は月数回の他行振込無料枠を設けています。頻繁に送金する人は、無料枠の広いタイプをメイン口座にすることで年間手数料をほぼゼロにできます。無料枠の出し方はどこも「会員ランク制度」に紐づく設計で、残高・給与受取・カード利用・グループサービスの利用本数などから自動判定されます。

ネット銀行のタイプ他行振込手数料月無料回数無料条件の作り方
総合型(無料枠が最も広い)77円前後最大20回残高・給与受取・住宅ローン等を合算したランク判定
通信キャリア連携型0〜99円最大15回同系列の回線契約・決済サービスとの連携
証券・投資連携型0〜110円最大15〜20回グループ証券口座との連携、資産残高
決済アプリ系145〜176円1回高残高(300万円以上など)で毎月1回無料
通販・経済圏系145〜220円最大3回グループ内の取引で上がる会員ランク
流通・小売系110〜220円最大5回系列店舗での利用実績によるステージ判定
専業・独立系(デビット重視)110円前後1回指定のデビットカードを月内に利用
ATM無料を売りにする型157円前後0回振込より提携ATMの入出金無料が中心

総合型ネット銀行の最上位ランク(残高300万円以上・住宅ローン契約等で自動昇格するのが典型)なら月20回の他行振込が無料。月20回あれば家賃・光熱費・仕送り・カード払いをすべてカバーできます。窓口振込880円と比べれば年間で最大5万円の手数料節約が現実的です。逆に、ランク条件を満たせないと無料枠は月1回程度まで落ちるため、「最大◯回」ではなく自分が実際に到達できるランクの回数で比べてください。

スマホ決済アプリの個人間送金

スマホ決済アプリの個人間送金機能は、原則すべて無料。銀行口座を介さずアプリ内残高で即時送金できます。違いは手数料ではなく「上限額」「本人確認の要否」「相手が同じアプリを使っているか」に出ます。

アプリのタイプ個人間送金手数料上限額の目安特徴
コード決済の最大手クラス(残高送金)無料10万円/月本人確認済みで50万円/月まで拡張。利用者が多く相手を選ばない
メッセージアプリ発の決済無料10万円/回本人確認済みが前提。友だちリストからそのまま送れる
通販・経済圏系の電子マネー無料10万円/月同じID同士の送金。グループのポイントと相互に交換できる
通信キャリア系の決済無料10万円/月自社回線の契約者に上限や還元の優遇が付くことが多い
プリペイド式の送金アプリ無料10万円/月銀行口座がなくても使える。出金時に手数料がかかる場合あり
銀行系の口座直結アプリ無料10万円/月チャージ不要で口座から直接。ことら送金に対応するものが多い
共通ポイント連動型無料10万円/月ポイント残高と現金相当残高で送金の可否が分かれる

スマホ決済の個人間送金は、相手が同じアプリを使っていることが前提。使わない相手にはことら送金か銀行振込を選択します。資金決済法上、スマホ決済事業者は「資金移動業者」の登録があり、供託金による利用者保護が制度化されています。登録の有無は金融庁が公表する資金移動業者の登録一覧で確認できます。

シーン別 最安ルート

10万円以下の個人送金

ことら送金一択。銀行アプリから電話番号だけで即時無料送金。上限10万円を超える場合は、無料枠の広いネット銀行を使うか、ことら送金を分割で行います(分割は用途明示が推奨)。

毎月の家賃振込

大家の口座がある銀行に自分の口座を作り「同銀行内振込」で無料化するのが定番。難しい場合は総合型ネット銀行の月20回無料枠を活用。ちなみに保証会社経由(引き落とし)は追加手数料が発生するため、コスト面では自分振込が有利です。

仕送り・親子間送金(月1回・10万円以上)

ことら送金は10万円上限のため、ネット銀行の他行振込無料枠(月1回以上の無料枠があるタイプ)がベスト。または、親子で同じ銀行に口座を作れば同行内送金で無料。子ども名義で作れば入学祝いの贈与にも配慮できます。

飲み会の割り勘

コード決済アプリもことら送金も無料。相手のアプリに合わせるだけです。利用者数の多いコード決済やメッセージアプリ発の決済は友だち検索から送れるためスムーズ。ことら送金は電話番号だけで送れるので、決済アプリを入れていない相手にも使えます。

家族間の生活費送金(月数回・小額)

スマホ決済アプリが最も手軽。無料・即時・アプリで完結。ただし残高チャージの上限(月30-100万円)を超える場合は銀行振込に切り替え。夫婦間の贈与税(年110万円非課税)の管理にも要注意。

個人事業主の売上入金・法人送金

法人・事業用途はことら送金・スマホ決済不可。従来の銀行振込を使います。法人向けに強いネット銀行の法人口座なら月20回程度の無料枠があり、クラウド会計サービスとのAPI連携で経理も自動化できます。

年間節約テクニック

送金手数料は「気付かない固定費」の代表格。月10回振込する家庭なら年間5〜10万円のコストです。以下の3ステップで劇的に削減できます。

  1. ことら送金対応アプリを1つ入れる — 口座直結型の共通決済アプリ、または取引銀行のスマホアプリ。個人間送金の大半が無料化します。
  2. 無料枠の広いネット銀行をメイン口座にする — 月無料枠20回を活用。家賃・光熱費・仕送りをすべてカバー。年間5〜7万円節約。
  3. スマホ決済の個人送金を活用 — 飲み会の割り勘・友人間送金はコード決済アプリで完結。

シミュレーション:家計別の年間送金コスト

実際の家計モデルでどれだけ節約できるか、3タイプの家庭でシミュレーションしました。

家計モデル月送金回数従来コスト(窓口)最適化後(ネット銀行+ことら)年間節約
単身・一人暮らし(家賃振込のみ)1回10,560円/年0円10,560円
共働き夫婦(家賃+仕送り+光熱)4回42,240円/年0円〜3,120円約40,000円
子育て世帯(仕送り含む)7回73,920円/年3,120円約70,000円
個人事業主(外注支払い月10回)10回105,600円/年18,480円約87,000円

10年で50〜80万円もの差が出ます。銀行を変えずとも「ネットバンキングに切り替える」だけで年3-6万円の節約になり、これは家族旅行1回分に相当します。

よくある間違い・注意点

  • 「窓口が確実」と思い込む — ネットバンキングも銀行認証・二段階認証・振込限度額の設定があり、窓口より安全な場合すらあります。窓口の770〜880円は「安心料」ではなく、単に処理コストの上乗せです。
  • 3万円未満で送金するのに大口手数料を払う — 送金額が3万円未満なら手数料が110〜220円安い区分になります。窓口・ATMの手数料表を必ず確認して、境界前後で分割送金するか一括するか判断します。
  • ことら送金の上限10万円を知らず銀行振込 — 10万円以下の個人間送金は基本ことら送金で無料。銀行振込440〜880円を毎月払っている家庭は年間5万円損しています。
  • ネット銀行の月無料枠を使い切らない — 月20回の無料枠は翌月に繰り越されず、使わなければ消滅します。定期振込を月末にまとめて実行する運用がお得。
  • 本人確認未完了のスマホ決済で送金上限に達する — コード決済アプリは本人確認(eKYC)未完了だと月10万円上限。本人確認済みなら50-100万円まで拡張。運転免許・マイナカードで数分で完了します。
  • 振込先の口座番号を目視入力してミス — 桁数の多い口座番号は入力ミスの温床。銀行アプリの「振込先登録」でお気に入り登録し、次回以降はワンタップ送金にすると誤送金リスクが激減します。
  • 資金移動業者の破綻リスクを軽視 — スマホ決済業者に長期間高額残高を置くのは推奨されません。資金移動業の供託金保護はあるものの、預金保険(1000万円まで保護)ほど手厚くないため、送金用途以外は銀行に戻すのが安全です。

日本の送金インフラの歴史

日本の銀行間送金は、1973年に稼働開始した全銀システム(全国銀行データ通信システム)により統合されました。それ以前は各銀行が個別に決済を行っていましたが、全銀システムの登場で全国どこでも即日振込が可能に。世界的にも早い1970年代に構築された画期的インフラです。

2018年10月には第7次全銀システムが稼働し、24時間365日の即時送金(モアタイム)が実現。それ以前は平日昼間のみ即時、時間外は翌営業日扱いという制約がありました。この改革により、深夜の送金や土日祝日の緊急支払いが可能になり、家計・事業両面で利便性が飛躍的に向上しました。

2022年10月のことら送金スタートは、少額送金の常識を破った革命的サービス。個人間の10万円以下送金を完全無料化することで、これまで数百円の手数料に阻まれていた「割り勘」「立替金の返金」「仕送り」の心理的コストがゼロに。銀行アプリの利用率も急上昇しました。今後はマネーロンダリング対策(FATF基準)への対応、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の議論など、更なる進化が予想されます。

関連する規格・法令

  • 資金決済法(資金決済に関する法律) ― 資金移動業(コード決済・送金アプリの事業者)の登録・供託金・利用者保護のルールを規定。100万円以下の送金は「第二種資金移動業」で登録要件が緩やか。
  • 銀行法 ― 銀行間の内国為替決済のルール・営業免許・預金保険加入義務を規定。銀行振込の基本法。
  • 全銀システム(全国銀行データ通信システム) ― 銀行間送金のインフラ。1件117円の決済料を銀行同士でやり取りする仕組み。第7次全銀システムで24時間365日決済(モアタイム)が実現。
  • ことら送金 ― 日本電子決済推進機構(JEPPO)が運営する少額送金プラットフォーム。全銀システムを補完。
  • 犯罪収益移転防止法(犯収法) ― 200万円超の現金振込には本人確認義務。10万円超の振込には内部管理義務。マネーロンダリング対策。
  • 個人情報保護法 ― 振込先情報の管理・アプリでの個人番号取得の適正化。
  • 電子マネー・決済サービス保護規則 ― 資金移動業者の破綻時、利用者は供託金から返還を受ける権利がある。

参考文献・公的資料

手数料の最新情報や制度の詳細は、以下の公的機関・業界団体の公式資料でご確認ください。

※本ページの手数料および料金比較は執筆時点の情報に基づく概算で、各金融機関の料金改定・キャンペーン・優遇プログラムにより変動する場合があります。実際の送金・取引にあたっては、必ず各行公式サイトの最新料金表を確認してください。振込予約・自動送金・法人送金など特殊契約は別料金体系となる場合があります。多額の送金・海外送金・事業用途では、金融機関窓口や税理士・行政書士等の有資格者にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

ことら送金は本当に無料?

10万円以下の個人間送金なら完全無料です。銀行負担の仕組みで、個人利用者に手数料は課されません。ただし加盟銀行間のみ・個人利用のみ・10万円上限の3条件があり、対象外の場合は従来の振込を使います。

10万円以上の送金で最安は?

ネット銀行の他行振込無料枠(総合型で月最大20回、通販・経済圏系で月最大3回、決済アプリ系で月1回など)を活用します。無料枠を超えたら手数料50〜200円の範囲。窓口の660〜880円と比べて年間で数万円節約できます。

スマホ決済アプリの個人間送金は誰でも無料?

本人確認済みなら基本無料です。上限は本人確認未完了で月10万円、済で月50〜100万円。相手も同じアプリを使っていることが必要。友人間の割り勘・仕送りに便利です。

同銀行内振込なら無料?

多くの銀行で無料または110〜220円と激安。メガバンクでは同行本支店間の振込がネットバンキングなら無料というのが一般的です。同行間送金を活用したい場合は、送金先の口座がある銀行に自分も口座を作るのが定番テクです。

ネット銀行の月無料枠はいつリセット?

毎月1日にリセット(残高判定基準日は前月末が多い)。ネット銀行の会員ランクは前月末残高で当月ランクが決まる方式が主流です。無料枠を使い切っていない場合は月末にまとめて振込するのが効率的です。

ATMの3万円境界はなぜ?

全国銀行協会の慣行で「3万円以上・未満」を「大口・小口」の境界に設定。3万円未満は簡易手続きで済み、行員のリスクチェックが軽減されるため手数料が110-220円下がります。境界近くの金額は分割・一括を検討します。

全国に窓口網がある銀行の送金は特殊?

全国どこにでも支店・ATMがあるタイプの銀行は、同行間送金(電信振替)が月5回まで無料・6回目以降110円といった独自の体系を持つことがあります。他行宛は165〜660円で概ね標準的。現金の受入手数料が他行より安く、地方でも同じ料金で使えるのが強みです。

他行への即時送金は可能?

2018年10月から全銀システムが24時間365日稼働(モアタイム)し、平日夜間・土日祝日でも他行宛振込が即時着金可能。ただし銀行によっては夜間の受信を翌営業日扱いにする場合もあり、事前に受取銀行のモアタイム対応を確認してください。

振込先を間違えたらどうする?

まず振込元の銀行に「組戻し依頼」を出します。組戻し手数料880円程度、受取人の同意が必要。相手が返金を拒否した場合は民事訴訟や不当利得返還請求。誤送金は「振込先登録」機能でお気に入り化することで根本的に予防できます。

法人送金でも無料化できる?

法人はことら送金・スマホ決済が使えないため、法人向けに強いネット銀行の月無料枠を活用します。法人口座でも月最大20回無料という水準の銀行があり、クラウド会計サービスとのAPI連携で経理の自動化も可能です。

海外送金の手数料は?

銀行海外送金は1件3,500〜6,500円+リフティング料+中継銀行手数料で総額1〜1.5万円が相場。海外送金専業のオンラインサービス(資金移動業者)なら500〜3,000円程度で為替スプレッドも狭い。海外送金は為替換算ツールもご参照ください。

贈与税の対象になる送金額は?

贈与税の基礎控除は年110万円まで非課税(暦年課税)。親子・夫婦間の送金でも110万円を超えると贈与税の申告義務。仕送り・生活費・教育費・結婚祝いは110万円を超えても課税されない場合があり、詳細は税理士に相談してください。