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お金ローン借り換え

住宅ローン借り換え完全比較|諸費用込みの損益分岐月数と累計削減額を精密計算【2026年版】

現行住宅ローン(残高・金利・残期間)と借り換え後(金利・期間)を入力するだけで、月額返済差・総返済額の圧縮効果・諸費用込みの損益分岐月数を即座に計算。事務手数料の定額型/定率2.2%型・保証料・印紙税・登記費用(抵当権抹消+設定)まで反映し、5年後・10年後・20年後の累計削減額を年次表で可視化します。「借り換え、いつ・いくら得か」を数字で判断できます。

最終更新:2026年8月14日/監修:計算ツールズ編集部

住宅ローン借り換え完全比較シミュレーター

借り換え時点でのローン残高。金融機関発行の残高証明書・返済予定表で確認。
金利(%)
残期間(年)
金利(%)
期間(年)
残期間を延ばすと月額は減るが総額は増える傾向。同期間で借り換えるのが基本。
ネット銀行は定率型(安めの金利+高い手数料)、メガバンクは定額型(金利上乗せ)が一般的。
保証料
印紙税
登記費用
保証料:ネット銀行0円が多い/印紙税:借入額により2万円前後/登記:抵当権抹消・設定で12〜20万円。
がん・三大疾病団信は金利上乗せ型。借り換え後金利に加算して比較。

計算プロセス(内訳)

現行ローンの残り総返済額
借換後の総返済額
粗利息削減額
諸費用合計(事務・保証・印紙・登記)
実質トータル削減額
損益分岐月数

年次返済額比較

現行 年間返済借換 年間返済年間差累計差(諸費用含)

結果の見方

借り換え判断のポイントは「金利差」「残期間」「残高」「諸費用」の4つ。数字で見ると意外な組み合わせで得することがあります。特に諸費用の定額型/定率型で数十万円の差が出るため、必ず両方比較を。

  • 月額削減額:借り換えることで毎月何円返済が減るか。5,000円/月以下なら諸費用回収に時間がかかる。
  • 損益分岐月数:諸費用を月額削減で回収できる期間。24か月以下なら即断即決、60か月超なら残期間との比較が必須。
  • 諸費用合計:事務手数料+保証料+印紙税+登記費用。定率型3,000万円だと約66万円、定額型なら50万円弱で済むケースあり。
  • トータル削減額:総返済額の差引 − 諸費用。プラスなら借り換え価値あり。

計算の仕組みと数式

元利均等返済の毎月返済額

M = P × r × (1+r)n ÷ ((1+r)n − 1)
 M:毎月返済額、P:借入残高、r:月利=年利/12/100、n:返済回数=年数×12

現行ローンの残り総返済額と借り換え後の総返済額をこの式で算出し、差額から諸費用を引いたものが実質削減額です。

損益分岐月数の算出

損益分岐月数 = 諸費用合計 ÷ 月額削減額

諸費用60万円・月額削減15,000円なら40か月(約3年4か月)で回収完了。それ以降の期間分がすべて純粋な得。残期間が40か月以上ないと借り換え効果はマイナスになります。

事務手数料の2方式

  • 定率型:借入額 × 2.2%(消費税込)が最多。3,000万円借入なら66万円。金利は安めに設定されるケースが多い。
  • 定額型:33,000〜55,000円で固定。金利にわずかに上乗せされる代わりに初期費用が抑えられる。

借入期間が短い(残期間10年以内)なら定額型が有利、長期(20年以上)なら金利差の恩恵が大きく定率型でも回収可。ネット銀行は定率型、メガバンクは両方選択可の商品が多い。

登記費用の内訳

登記費用 = 抵当権抹消(旧行)1,000〜2,000円
    + 抵当権設定(新行)借入額×0.4%
    + 司法書士報酬 5〜10万円

3,000万円借入の抵当権設定登録免許税は12万円、司法書士報酬7万円で合計約20万円。ネット銀行の場合、指定司法書士を利用することで報酬が抑えられるケースがある。

諸費用の内訳と目安

3,000万円借入の場合の諸費用シミュレーション

項目定率型ネット銀行定額型メガバンク
事務手数料660,000円(2.2%)33,000円
保証料0円618,000円(0.2%×20年一括)
印紙税(借入契約書)20,000円20,000円
登録免許税(抵当権設定)120,000円120,000円
抵当権抹消登記2,000円2,000円
司法書士報酬70,000円70,000円
諸費用合計872,000円863,000円

金額は同水準に見えますが、定率型は金利0.3%程度安いことが多く、20年で見ると数十〜数百万円の差が出ます。ネット銀行の低金利+定率型が現代の主流。

借入額別の諸費用イメージ

借入残高定率2.2%事務手数料登記費用印紙税諸費用合計目安
1,000万円220,000円100,000円10,000円33万円
2,000万円440,000円150,000円20,000円61万円
3,000万円660,000円200,000円20,000円88万円
5,000万円1,100,000円280,000円60,000円144万円
1億円2,200,000円480,000円60,000円274万円

諸費用を借入に含める方式

ネット銀行の多くは「諸費用ローン」として本体ローンと合算して借入可能。頭金が少ない場合の選択肢ですが、諸費用にも金利がかかるため総返済額はさらに増加します。手元流動性を確保したい場合の一時的手段として使用し、諸費用を貯めてから借り換えるほうが総額では有利。

ケーススタディ:借り換えパターン別の効果

① 標準ケース:残債3,000万・金利1.5%→0.5%・残20年

2010年代前半の全期間固定から2020年代の変動へ乗り換えの典型。 がトータル削減額。金利差1%×残期間20年で削減効果が大きく、諸費用88万円を約2年で回収。

② 大型ローン:残債5,000万・金利1.8%→0.8%・残25年

都心マンションクラス。。金利差1%×5,000万×25年で削減額は数百万円級。諸費用も定率型で144万円と大きいが、絶対額の削減効果が上回る。

③ 完済間近:残債2,000万・金利2.5%→0.7%・残15年

2000年代前半の高金利期からの乗り換え。。金利差1.8%と大きく、残期間15年でも十分な削減効果。諸費用61万円は1年半で回収。

④ 富裕層大型:残債1億・金利1.3%→0.7%・残30年

経営者・地主層。。金利差0.6%でも借入額と期間が大きいため削減効果は膨大。諸費用274万円も1年で回収。

⑤ 諸費用高定率型:残債3,000万・金利1.0%→0.6%・残15年

金利差が小さいケース。。金利差0.4%×15年で粗削減は約90万円だが、諸費用88万円で相殺される。損益分岐月数は残期間ぎりぎりで、借り換え効果は限定的。

損益分岐月数の考え方

3条件チェック

日本の住宅ローン借り換えでは、以下の「3条件」を満たすと確実に得すると言われます。

  1. 金利差0.5%以上:0.3%以下なら諸費用回収に時間がかかる
  2. 残期間10年以上:短期だと総支払額の削減効果が薄い
  3. 残高1,000万円以上:金額が小さいと絶対効果が限定的

ただし諸費用の設計次第で、この目安を外れても得するケースが増えています。定額型メガバンクへの借り換えなら諸費用20〜30万円で済み、金利差0.3%でも回収可能に。

損益分岐月数の目安

損益分岐月数判定推奨
12か月以下非常に得即断可・迷わず借換
13〜24か月残期間3年以上なら実行
25〜60か月ケースバイケース残期間との比較必須
61か月以上要注意金利再上昇リスクを考慮
残期間超過実行すべきでない

「借入額×金利差×残期間」の目安

ざっくりとした試算方法として、「借入残高 × 金利差 × 残期間 ÷ 2」が概ねの粗削減額。3,000万×1%×20年÷2=300万円が目安削減額で、ここから諸費用を引いて実質削減を判断します。この式で100万円以上出ないケースは、実行しても手間に見合わない可能性が高い。

借り換え判断チェックリスト

実行前に確認すべき10項目

  1. 現行ローンの残高証明書と返済予定表を入手した
  2. 金利差が0.3%以上ある(0.5%以上なら確実)
  3. 残期間が最低5年以上ある
  4. 残高が1,000万円以上ある
  5. 諸費用(事務・保証・登記・印紙)の合計を把握した
  6. 借り換え先の団信内容(がん・三大疾病等)を比較した
  7. 借り換え時点で健康状態に問題がない(団信加入可能)
  8. 複数金融機関で事前審査を取り、条件比較した
  9. 住宅ローン控除の残期間と借換え影響を確認した
  10. 変動金利選択時、金利上昇シナリオでも耐えられるか試算した

借り換えできないケース

  • 離婚・死別で夫婦連帯債務→単独ローンへの変更ができない
  • 収入が減った(転職・退職・独立)で審査が通らない
  • 住宅価格が下落し担保割れ(残債>担保評価)
  • 健康診断で持病が発覚し団信に加入できない
  • 信用情報にキズがついた(返済遅延・カード滞納等)

変動金利借り換え時の注意点

  • 5年ルール:金利変動があっても月額返済は5年間据え置き
  • 125%ルール:5年後の返済額改定は従前の125%が上限
  • 未払利息:ルールで返済額が抑えられた分は将来に繰越
  • フラット35借り換え:変動より金利は高いが金利上昇リスク回避
⚠ 借り換え時に住宅ローン控除を継続適用するには「借入から10年以内・返済期間10年以上・借換前ローンの返済に充当」等の条件があります。国税庁「タックスアンサーNo.1229 住宅借入金等特別控除」で必ず要件を確認してください。

よくある質問(FAQ)

借り換えは何%の金利差があれば得ですか?

一般的な目安は「金利差0.5%以上・残期間10年以上・残高1,000万円以上」の3条件を満たすこと。ただし諸費用の設計次第で0.3%程度の差でも得するケースが増えています。3,000万円・残20年で金利差1%なら削減額200〜300万円級、諸費用60〜90万円を引いても100万円以上の削減効果。0.3%の差でも借入額が大きく残期間が長ければ実行価値あり。当ツールで正確な損益分岐を必ず計算してください。

借り換えの諸費用はいくらかかりますか?

事務手数料(定率型で借入額×2.2%または定額型3〜5万円)+保証料(0〜0.2%)+印紙税(1〜6万円)+登記費用(登録免許税+司法書士報酬で15〜25万円)が主な項目。3,000万円借入なら合計60〜90万円が相場。定率型ネット銀行なら事務手数料が大きいが金利は低く、定額型メガバンクなら事務手数料は小さいが金利がやや高い。トータル比較が必要です。

借り換え時に住宅ローン控除は継続できますか?

継続できますが、次の条件をすべて満たす必要があります。①借り換え前のローンの返済に充当、②返済期間10年以上、③住宅取得等資金として借入、④居住継続。控除残期間は借り換えで延長されず、当初の10〜13年間の残期間分のみ。借換金額が旧ローン残高より多い場合、旧残高の割合分のみ控除対象になる制限もあります。国税庁タックスアンサーNo.1229で詳細確認を。

変動金利から固定金利への借り換えは損ですか?

目先の月額返済は増えますが、金利上昇リスクをヘッジできる保険料と考えれば損とは限りません。2026年時点で日銀のマイナス金利政策解除後、変動金利は0.3〜0.7%、固定10年は1.0〜1.5%、フラット35は1.8〜2.2%程度。将来3〜5年で変動が1%以上上がるシナリオを想定するなら、今のうちに固定に固定化しておく選択も合理的。逆に金利据え置き想定なら変動のまま繰上返済のほうが得。

フラット35から民間ローンへの借り換えはどうですか?

フラット35は当初1.8〜2.2%の固定なので、変動0.3〜0.5%への借り換えで月額大幅減が期待できます。ただしフラット35で使えた住宅ローン控除・すまい給付金の権利は継続され、民間ローンへの借り換えでも問題ありません。残期間20年・残高2,000万円・金利差1.5%なら削減効果は数百万円級。フラット35→変動は最も効果の大きい借り換えパターンの一つです。

借り換え審査は購入時より通りにくいですか?

厳しいケースが多いです。借り換え審査は「新規借入と同等の審査」で、以下の点で不利になります。①年齢が高くなり返済比率がタイト、②健康状態悪化で団信に入れない、③収入が購入時より減っている、④物件価値の下落による担保割れ。特に自営業への転職や大幅な収入減があった場合は要注意。事前審査の段階で複数行に相談し、通る金融機関を確保するのが定石。

借り換えは何回まで可能ですか?

回数制限は法的にありません。金利下落局面では2〜3回借り換える人もいますが、都度諸費用(60〜90万円)が発生するため頻繁な借り換えは非効率。過去10年の金利下落は激しかったため、2015年〜2020年頃に借入した人は既に1〜2回借り換えている可能性が高い。次の借り換えタイミングは「大きな金利変動」または「残期間が半分を切ったとき」を目安に。

ネット銀行とメガバンク、どちらで借り換えるのが得?

金利はネット銀行が圧勝(変動0.3%前後)ですが、以下の要素で選択します。
①手続き簡便さ:メガバンクは対面対応可、ネットは自己完結
②諸費用:ネットは定率型(借入額×2.2%)、メガバンクは定額型もあり
③団信内容:ネットの一部で「がん団信無料付帯」等の魅力商品あり
④審査基準:ネットは属性重視、メガバンクは総合判断。総額でシミュレーションして、10〜30万円の差なら手続き簡便さも判断軸に。

借り換え後にペアローン→単独ローンに変更できますか?

できます。夫婦それぞれの残債を単独ローンに借り換えるパターンで、離婚・退職に伴う変更で選択されます。ただし単独名義になる側の年収で借入額全額が審査されるため、片方の年収では通らないケースが多い。共働きペアローンから片方単独への変更は、審査が最大の壁。事前に単独審査を通してから離婚協議に入るのがトラブル回避の順序です。

借り換えの手続きにはどれくらい時間がかかりますか?

事前審査申込〜融資実行まで通常1〜2か月。ネット銀行は事前審査が最短即日〜1週間、本審査2〜3週間、契約〜融資実行に2週間程度。メガバンクは対面対応が挟まる分やや長く、6〜8週間を見込む。金利下落局面では駆け込み申込が集中して延びる傾向あり。旧ローンの完済日と新ローン融資実行日を1日に合わせる必要があり、金融機関間の日程調整が最大のポイント。

出典・参考資料

※本記事の計算結果はあくまで概算です。実際の借り換え条件・適用金利・諸費用・団信内容は金融機関ごとに大きく異なります。借り換え判断は必ず複数金融機関の事前審査結果を比較し、独立系FPまたは金融機関担当者にご相談ください。