キー溝サイズ選定|軸径別 JIS平行キー幅×高・軸溝深の早見と設計解説
軸径を入力すると、JIS B 1301の平行キー標準寸法(幅b×高さh、軸溝深t1)を即選定。モータ-減速機接続、プーリ・カップリング・スプロケット取付、フランジ-シャフト圧入嵌合まで、機械設計・保全の現場で即座に照合できる無料ツールです。応力集中源となるキー溝は軸強度計算で必ず断面補正が必要で、大トルク・繰返し荷重の用途では多重キー・スプラインへの切替判断も併記します。
キー溝サイズ選定ツール
計算式と設計の前提
軸径から選定する基本式
キー幅 b・高さ h・軸溝深 t1 = JIS B 1301 表 1(軸径区分ごとの標準寸法)
平行キーの寸法は軸径の区分で一意に決まります。例えば軸径φ22超φ30以下では b=8, h=7, t1=4.0(mm)、φ30超φ38以下では b=10, h=8, t1=5.0(mm)。ISO 2491・DIN 6885 も相当規格ですが、区分値の境界がわずかに異なるため、輸入設備との照合時は必ず原規格を確認してください。
軸強度の断面補正
補正後の軸断面係数 Zc ≈ Z0 × (1 − 1.1×t1/d)
キー溝は応力集中係数α≈1.6〜2.0の集中源で、単純な円軸として計算した曲げ・ねじり応力を1.5〜2倍で見積る必要があります。JSME機械工学便覧S編ではキー溝軸のトルク許容値を、円軸の70〜80%として扱う保守設計を推奨。
キー材質と許容応力
標準はS45C(調質)、大トルク用にSCM435(調質)、腐食環境ではSUS304・SUS316を採用。JIS G 4051(機械構造用炭素鋼)、JIS G 4053(合金鋼)の規格値を根拠に、キー材のせん断許容応力τa=σy/(2〜3)、面圧許容応力pa=σy/(1.5〜2)で強度チェックします。
キーの種類と使い分け
| 種類 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 平行キー(JIS B 1301) | 幅・高さ均一、軸方向スライド可 | 汎用トルク伝達・脱着頻繁 |
| こう配キー(1/100) | 上面に勾配・打込み密着 | 低速大トルク・振動用 |
| 頭付きこう配キー | 抜き取り容易な頭部付 | 保守分解を想定する部位 |
| 半月キー(JIS B 1302) | 円弧状で軸溝は自動整形 | テーパ軸・工作機主軸 |
| 接線キー | 90°配置で二方向トルク | 圧延機・大型減速機 |
| スプライン(JIS B 1601) | 複数歯で均一トルク分担 | 自動車ドライブシャフト |
| キーレス(焼ばめ・パワーロック) | 摩擦のみで固定 | 高精度回転・バランス重視 |
伝達トルクが軸径から計算される平行キーの許容値を超える場合、多重キー(180°配置ダブルキー)・スプライン・焼ばめへの切替を検討します。1本のキーで受けられるトルクの目安は、軸径×せん断応力×キー長×高さで概算可能です。
軸径別 平行キー標準寸法(JIS B 1301)
下表は JIS B 1301 附属書A に基づく標準寸法。「軸径区分の上限値」で選定します(例: φ25 の軸は「φ22超φ30以下」区分で b=8, h=7)。
| 軸径区分 | b×h (mm) | 軸溝深 t1 | 穴溝深 t2 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| φ 6〜φ 8 | 2×2 | 1.2 | 1.0 | 小型精密機器 |
| φ 8超〜φ10 | 3×3 | 1.8 | 1.4 | 小型モータ |
| φ10超〜φ12 | 4×4 | 2.5 | 1.8 | 汎用モータ |
| φ12超〜φ17 | 5×5 | 3.0 | 2.3 | 小型ポンプ |
| φ17超〜φ22 | 6×6 | 3.5 | 2.8 | 減速機出力 |
| φ22超〜φ30 | 8×7 | 4.0 | 3.3 | 中型モータ |
| φ30超〜φ38 | 10×8 | 5.0 | 3.3 | 中型減速機 |
| φ38超〜φ44 | 12×8 | 5.0 | 3.3 | ブロワ・ファン |
| φ44超〜φ50 | 14×9 | 5.5 | 3.8 | 大型ポンプ |
| φ50超〜φ58 | 16×10 | 6.0 | 4.3 | 大型減速機 |
| φ58超〜φ65 | 18×11 | 7.0 | 4.4 | 大型プーリ |
| φ65超〜φ75 | 20×12 | 7.5 | 4.9 | 圧縮機主軸 |
| φ75超〜φ85 | 22×14 | 9.0 | 5.4 | 大型ファン |
| φ85超〜φ95 | 25×14 | 9.0 | 5.4 | 圧延機 |
| φ95超〜φ110 | 28×16 | 10.0 | 6.4 | 大型減速機 |
| φ110超〜φ130 | 32×18 | 11.0 | 7.4 | 船舶動力軸 |
| φ130超〜φ150 | 36×20 | 12.0 | 8.4 | 製鉄圧延機 |
| φ150超〜φ170 | 40×22 | 13.0 | 9.4 | 大型産業用 |
| φ170超〜φ200 | 45×25 | 15.0 | 10.4 | タービン |
| φ200超〜φ230 | 50×28 | 17.0 | 11.4 | 発電機軸 |
| φ230超〜φ260 | 56×32 | 20.0 | 12.4 | 大型プレス |
| φ260超〜φ290 | 63×32 | 20.0 | 12.4 | 船舶主軸 |
| φ290超〜φ330 | 70×36 | 22.0 | 14.4 | 特大産業用 |
| φ330超〜φ380 | 80×40 | 25.0 | 15.4 | タービン主軸 |
| φ380超〜φ440 | 90×45 | 28.0 | 17.4 | 大型発電機 |
| φ440超〜φ500 | 100×50 | 31.0 | 19.5 | 船舶・発電 |
キー強度計算(せん断・面圧)
せん断応力による許容トルク
Ts = (b × L × τa × d) ÷ 2 [N·mm]
キー材のせん断許容応力τa(S45CでおよそτA=98MPa安全率3使用時)、キー幅b、キー有効長L、軸径dを与えると、キーがせん断で破損しない許容トルクTsが求まります。回転部品(ギヤ・プーリ)のボス長がキー長Lの基準です。
面圧による許容トルク
Tp = (h/2 × L × pa × d) ÷ 2 [N·mm]
キーとキー溝側面の面圧pa(S45Cで許容約147MPa)、キー高hの半分がボス側に食い込むと仮定。回転方向が繰り返し変わる用途では許容面圧を1/2に低減します。
実務での安全率
連続運転・定常負荷:安全率3、始動衝撃・変動負荷:5、逆転・脈動負荷:8以上。日本機械学会「機械設計便覧」およびJIS B 8265(圧力容器)類の考え方を援用します。
キー材質別 許容応力早見表
設計計算に使う主要キー材の機械的性質と許容応力(S=3)の目安値です。実務では材料試験成績書(ミルシート)による実測値の確認が必須です。
| 材質 | 降伏点σy(MPa) | 引張強さσB(MPa) | 許容せん断τa(MPa) | 許容面圧pa(MPa) | 主用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| S20C(軟鋼) | 245 | 410 | 約49 | 約82 | 低トルク・軽量部品 |
| S35C | 305 | 510 | 約61 | 約102 | 汎用機械 |
| S45C(調質) | 490 | 690 | 約98 | 約147 | キー材の定番 |
| S55C(調質) | 590 | 780 | 約118 | 約177 | 高トルク・耐摩耗 |
| SCM435(調質) | 785 | 930 | 約157 | 約236 | 高強度・衝撃負荷 |
| SCM440(調質) | 835 | 980 | 約167 | 約251 | 大型産業機械 |
| SUS304 | 205 | 520 | 約41 | 約68 | 耐食(食品・化学) |
| SUS316 | 205 | 520 | 約41 | 約68 | 海水・強腐食環境 |
| SUS420J2(調質) | 440 | 640 | 約88 | 約132 | 耐食+強度 |
キー-キー溝の面圧許容値paは、繰返し逆転運転の場合1/2、大衝撃負荷の場合1/3に低減してください。日本機械学会「機械設計便覧」第2章「キー・キー溝の設計」参照。
強度計算の実例(φ30 S45C平行キー)
条件設定
軸径d=30mm、キー b×h=8×7、キー材S45C-D(τa=98MPa、pa=147MPa)、キー有効長L=40mm、伝達動力P=5.5kW、回転数N=1750rpm(4Pモータ相当)。
伝達トルクの計算
T = 9550 × P ÷ N = 9550 × 5.5 ÷ 1750 ≒ 30 N·m = 30,000 N·mm
せん断応力チェック
キーに働くせん断力 F = 2T ÷ d = 2 × 30,000 ÷ 30 = 2,000 N
せん断応力 τ = F ÷ (b × L) = 2,000 ÷ (8 × 40) = 6.25 MPa << τa=98 MPa OK
面圧チェック
面圧 p = F ÷ (h/2 × L) = 2,000 ÷ (3.5 × 40) = 14.3 MPa << pa=147 MPa OK
結論
安全率はτa/τ=15.7倍、pa/p=10.3倍と十分。始動衝撃を係数2で見込んでもキー破損リスクは極めて低い。φ30軸+8×7キー(L=40mm、S45C)は本条件で余裕を持って使用可能。
業界・現場での使い方
モータ-減速機接続
三相モータ出力軸(標準φ28〜φ55)と減速機入力軸をカップリング経由で連結する際、両側のキー溝寸法を照合。ミスマッチはカップリング内側の追加加工が必要で、モータメーカー標準の平行キー寸法(JIS B 1301)を基準に設計します。
プーリ・スプロケット取付
Vベルト・タイミングベルト・チェーンスプロケットのボス部キー溝は、動力伝達の要。プーリボス長=キー有効長として強度計算し、必要トルクを賄えない場合は多重キー・締結ボルト併用に切替。
カップリング設計
フランジ形固定軸継手・たわみ軸継手(FBC・ゴムスパイダー)の軸-ハブ接続。JIS B 1451「軸継手」規定の標準ボアには対応する標準キー溝寸法が指定され、変更する場合は追加工の可否をメーカーに確認。
工作機械主軸
NC旋盤・マシニングセンタの主軸端はDIN 55029(ホイールブレーキ形A2形)等の高精度規格。キー溝は正規のバランス調整済み仕様が必要で、追加工は主軸振動悪化の原因となるため回避。
産業用ロボット関節
減速機出力とアーム連結軸。繰返し逆転負荷が生じる用途では、安全率を通常の2倍以上に取るか、キーレス継手(パワーロック・シュリンクディスク)の採用が主流。
保全・キー交換
キー溝の変形・カジリはトルク過剰か組立不良のサイン。交換時は新品キーで叩き込まず、圧入工具で均等挿入。取り外し時は熱膨張(誘導加熱)を利用して軸傷を防ぎます。
キー溝設計の実務フロー
ステップ1: 伝達トルク計算
動力P[kW]と回転数N[rpm]から必要伝達トルクを算出。T[N·m] = 9550 × P ÷ N。始動時衝撃を考慮して係数1.5〜3を乗じる。
ステップ2: 軸径選定
伝達トルクからねじり応力式で軸径を仮決定(材質SS400・S45C等)。を活用。キー溝断面補正を織り込む。
ステップ3: キー寸法の一次選定
JIS B 1301表より軸径区分から標準寸法(b×h、t1、t2)を読み取る。本ツールでの入力軸径から即選定できます。
ステップ4: 強度確認
せん断応力・面圧をキー有効長で計算。安全率3〜8で許容内かを確認。不足なら軸径アップ・材質グレードアップ・多重キー・スプライン化を検討。
ステップ5: 加工性・組立性検討
キー溝加工方法(キーシータ・フライス・ブローチ)の選定、表面粗さRa指定、コーナーR確認。組立時の圧入方法・取外し方法の想定。
よくある間違い・注意点
- 公差なしのキー・キー溝加工 ― JIS B 1301はキー幅b(N9)、軸溝幅(N9またはJs9)、穴溝幅(P9またはJs9)と厳格な公差を規定。公差外だと「キーが入らない/ガタが大きい」問題が発生し、無理に叩き込むと軸・キーとも損傷。
- 軸溝深過大による軸強度低下 ― t1を規格値以上に削ると軸断面積が減り、応力集中係数α≈2.0と相まって短時間で疲労折損。特に高速回転軸(3000rpm超)は要注意。
- キー長さ不足 ― キー有効長L<ボス長のケースでは面圧・せん断双方が不足しトルク伝達不能。ボス端面から1〜2mmの余裕を持ってキー端を配置。
- 安全率の見誤り ― 定常負荷の安全率3を、始動衝撃を伴う搬送コンベア・巻上機に適用するとキー破損。始動衝撃係数を1.5〜3で乗じ、必要に応じて安全率を5〜8に引き上げる。
- 逆転運転での片当たり ― 正逆繰返し運転ではキー両側面が交互に面圧を受け疲労が早い。許容面圧を半減または多重キー・スプラインへ変更。
- キー材質の指定漏れ ― 図面に「キー: JIS B 1301」だけでは材質指定がなく、業者判断でS20C(軟鋼)が使われトルク不足に。S45C-D調質を明記。
- キー溝コーナー半径不足 ― 角部R=0だと応力集中がさらに悪化。JIS B 1301はコーナーR(細目:0.16〜0.40)を規定。CAD自動生成は要確認。
関連する規格・法令
- JIS B 1301 ― キー及びキー溝。平行キー・こう配キー・頭付きこう配キーの寸法・公差・材質を規定する国内の中核規格。
- JIS B 1302 ― 半月キー。円弧状キーの標準寸法。テーパ軸・小径軸で頻用。
- JIS B 1601 ― 角形スプライン。多歯によるトルク伝達要素の寸法・公差。
- JIS B 1451 ― フランジ形固定軸継手。カップリングの標準ボアと対応キー溝仕様。
- JIS G 4051 ― 機械構造用炭素鋼鋼材。S45C等キー材の化学成分・機械的性質。
- JIS G 4053 ― 合金鋼鋼材。SCM435等の高強度キー・シャフト材料規格。
- ISO 2491 ― Thin parallel keys and their corresponding keyways。ISO国際規格。
- DIN 6885 ― Antriebselemente Passfedern。ドイツ規格、欧州機械では頻出。
- 労働安全衛生規則 第107条 ― 動力伝達装置(軸・キー・カップリング)の覆いに関する安全基準。
参考文献・公的資料
キー・キー溝設計のより詳細な情報は、以下の公的機関・学会・団体の資料を参照してください。
- 日本産業標準調査会(JISC) ― JIS B 1301・JIS B 1302・JIS B 1451等の公式検索。最新版・改正履歴を確認可能。
- 日本機械学会(JSME) ― 機械工学便覧S編(機械要素)にキー強度計算の詳細と最新研究。
- ISO/TC 14 Shafts for machinery and accessories ― 軸・キーの国際規格を管轄する専門委員会。ISO 2491の一次資料。
- DIN(ドイツ規格協会) ― DIN 6885(平行キー)、DIN 6886(こう配キー)、DIN 6888(半月キー)の公式規格。
- 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ― 機械要素の高効率化・信頼性設計に関する技術戦略・研究開発事業。
- 厚生労働省 労働安全衛生法関連 ― 動力伝達部の覆い義務(労働安全衛生規則第107条)等の一次資料。
- 日本機械工業連合会 ― 機械産業技術動向、機械要素部品の統計・業界情報。
- 三菱電機 FA機器 標準モータ・減速機出力軸仕様 ― 実機軸径・キー溝寸法の技術資料。
- 椿本チエイン 動力伝達製品カタログ ― スプロケット・カップリングのキー溝仕様標準例。
よくある質問(FAQ)
軸径30mmのキーサイズは?
JIS B 1301の軸径区分「φ22超φ30以下」に該当し、標準寸法は幅b=8mm、高さh=7mm、軸溝深t1=4.0mm、穴溝深t2=3.3mmです。キー材はS45C(調質)が定番、腐食環境ではSUS304を選定します。
平行キーとこう配キーの違いは?
平行キー(JIS B 1301)は上下面が平行で軸方向スライド可能・脱着容易。こう配キー(勾配1/100)は打込みで密着し、振動・低速大トルクに強いが取外しに専用治具が必要。汎用は平行キー、圧延機や大型減速機など密着が最優先の用途はこう配キーが選ばれます。
キー長さはどう決める?
回転部品(ギヤ・プーリ)のボス長さと同じかやや短くします。両端はコーナーから1〜2mmの余裕。キーせん断・面圧の許容トルク計算式にキー有効長Lを代入し、負荷トルクの3〜5倍を確保できることを確認してください。
キー材質は何を選ぶ?
標準はS45C(機械構造用炭素鋼・調質)。大トルクや衝撃負荷にはSCM435(クロムモリブデン鋼・調質)、腐食環境はSUS304・SUS316(オーステナイト系ステンレス)を採用。JIS G 4051・4053・4303に化学成分と機械的性質が規定されています。
公差記号N9・Js9とは?
JIS B 0401 寸法公差の記号で、N9はマイナス側寄り、Js9は+/-対称の中間精度公差。キー幅N9・軸溝幅N9(普通形)は「はめあいすきま無し密着」を狙う組合せ、Js9・Js9(密着形)は「軽い圧入」を狙う組合せです。
キー溝で軸強度はどう補正する?
キー溝は応力集中係数α≈1.6〜2.0の集中源。軸ねじり応力を単純断面の計算値に1.5〜2倍を乗じるか、円軸許容トルクの70〜80%を実用上限として設計します。日本機械学会「機械設計便覧」の集中係数線図を参照。
キー溝加工は何で行う?
軸側はキーシータ(キー溝盤)による立てフライスまたはメタルソー、大型軸はフライス盤・エンドミル加工。穴側はブローチ盤による引抜き、少量ならスロッター(縦削り盤)。加工後はコーナーRの確認とバリ取り必須。
キーレス継手(パワーロック)との使い分けは?
キーは安価・単純・トルク方向限定、キーレスは両方向・逆転OK・アンバランス少・脱着容易・繰返し高精度。高速回転・精密機器・産業ロボットではキーレスが優位。汎用ポンプ・ファンはキーが標準です。
1本のキーでトルクが足りない場合は?
まずキー幅を1段上げる(JIS表の同軸径区分の隣を選ぶ)、次に180°配置ダブルキー、それでも不足ならスプライン(JIS B 1601)・セレーションまたは焼ばめ・パワーロックへ変更。強度不足のまま使用すると突然折損します。
キー溝コーナーRは必要?
必須です。R=0の直角コーナーは応力集中が悪化し、疲労破壊の起点。JIS B 1301はキー溝コーナーR(細目 0.16〜0.40mm)を規定。CADの自動生成ではR無しになることが多いため、図面指示を明記してください。
ISO・DIN規格とJIS B 1301の互換性は?
おおむね互換ですが、区分境界寸法と公差クラスが微妙に異なります。輸入機械のキー交換ではISO 2491・DIN 6885の該当寸法を原規格で確認し、JIS品との差異(0.1mm程度)がある場合は元の規格に合わせて調達してください。
軸径φ100超の大型キー選定は?
JIS B 1301の表は φ500まで規定。単一キーでのトルク限界は軸径×h/2×L×paで概算可能で、超えるならダブルキー・スプライン。大型産業機械(圧延機・タービン)は接線キー(120°配置)や複数列スプラインが定石です。