足場坪単価
建物の外周と高さから、外部足場の架面積と費用、延床坪あたりの単価を試算します。
足場坪単価ツール
計算式と考え方
足場の架面積は、建物の外周に足場の幅を見込んだ8mを加え、軒高に足場の余裕分0.9mを加えた値を掛けて求めます。外周36m、軒高6.5mでは、44mと7.4mを掛けて325.6㎡になります。足場の単価850円に種類の係数を掛け、くさび緊結式は1.0倍として276,760円です。飛散防止ネットは1㎡あたり150円で48,840円になります。合計325,600円に立地条件の割増を掛け、標準では割増なしです。運搬費と現場管理費30,000円を足して総額355,600円となります。架面積1㎡あたりでは約1,092円、延床35坪では1坪あたり約10,160円です。
足場の種類と特徴
| くさび緊結式 | 組立が速く戸建て住宅で最も多く使われます。単価は1㎡あたり700〜1,000円が目安です |
|---|---|
| 枠組足場 | 強度が高く中高層の現場で使われます。部材が重く搬入経路の確保が必要になります |
| 単管足場 | 狭い場所や複雑な形状に対応できます。作業床の設置に手間がかかります |
| 飛散防止ネット | 塗料やほこりの飛散を防ぎます。1㎡あたり100〜200円程度が加算されます |
足場坪単価の詳しい解説
外部足場の費用は、面積に単価を掛けて求めるのが原則です。ここで使う面積は建物の床面積ではなく、足場が実際に覆う垂直面の面積で、架面積と呼ばれます。架面積は建物の外周に一定の余裕を加えた長さと、軒高に余裕を加えた高さの積で計算します。外周に加える8mという値は、建物の四隅で足場が外側に張り出す分を見込んだもので、足場の幅を約0.9mとした場合の慣例的な数値です。この計算式は業者によって細部が異なることがあり、見積書に架面積の算出根拠が示されているかを確認する意味があります。足場の単価が坪単価と呼ばれることがありますが、実務では1㎡あたりの単価が使われます。くさび緊結式で700〜1,000円程度が目安です。延床面積の坪あたりで見ると1万円前後になり、桁が1つ違うため混同すると見積もりの妥当性を判断できません。見積書を比較するときは、どちらの単位で書かれているかを必ず確認する必要があります。実務で判断が分かれるのは、足場の要否と範囲です。外壁の塗装や屋根の改修では原則として全面に足場が必要ですが、部分的な補修であれば範囲を絞ることもあります。ただし高さ2mを超える場所での作業には、労働安全衛生法により作業床の設置などの措置が定められており、費用を抑えるために足場を省くという判断は取れません。はしごや脚立での高所作業は事故につながるため、正規の足場を組むことが前提になります。立地条件による割増も大きな要素です。隣地との距離が狭い場合は、部材の搬入経路が確保できず手運びになり、組立の手間が増えます。傾斜地では基礎の高さ調整が必要になり、道路に面していれば道路使用の許可や交通誘導員の配置が加わります。これらは標準的な条件に対して1割から3割程度の増額要因となります。見落とされやすいのは、工期の延長による追加費用です。足場のレンタルは日数で課金される契約が一般的で、悪天候による中断や工事の遅れで日数が延びると追加請求が生じることがあります。契約時に基本の設置期間と超過時の単価を確認しておくことで、後の食い違いを避けられます。もう1つは足場と本工事の分離です。塗装業者に一括で発注する場合、足場は下請けの専門業者が施工することが多く、中間の経費が上乗せされます。足場を別に手配すれば安くなることもありますが、工程の調整と責任の所在が複雑になるため、規模の小さい戸建て住宅では一括の方が扱いやすいことが多くなります。近隣への配慮も費用に関わります。飛散防止ネットは必須に近い扱いですが、より目の細かい養生や、防音の効果があるシートを使う場合は単価が上がります。集合住宅や住宅密集地では、この部分の仕様が近隣との関係を左右します。
業界・現場での使い方
見積書の検証
架面積と単価から足場費用の妥当性を確認します。
改修予算の把握
外壁や屋根の工事に伴う足場費用を見積もります。
条件別の比較
足場の種類や立地条件による費用差を確認します。
よくある間違い・注意点
- 延床坪単価と㎡単価を混同する — 足場の単価は1㎡あたり700〜1,000円、延床坪あたりでは1万円前後です。桁が違うため見積もりの判断を誤ります。
- 費用を抑えるために足場を省く — 高さ2mを超える作業には作業床の設置などの措置が法令で定められています。省略できる性質のものではありません。
- 設置期間の条件を確認しない — レンタルは日数で課金されます。工期が延びた場合の追加単価を契約時に確認してください。
関連する規格・法規
- 建設業法
- 公共工事標準積算
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
架面積はどう計算しますか?
建物の外周に8mを加えた長さと、軒高に0.9m前後を加えた高さを掛けます。算出根拠は見積書で確認できます。
足場だけ別に頼めますか?
可能ですが工程の調整と責任の所在が複雑になります。戸建て住宅では一括発注の方が扱いやすいことが多くなります。
設置期間はどのくらいですか?
戸建ての外壁塗装では2週間から1ヶ月程度です。天候による中断で延びることがあります。