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美容室カラー原価

カラー料金と薬剤原価、施術時間から、美容室のカラー1件あたりの粗利と原価率を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

美容室カラー原価ツール

計算式と考え方

1件あたりの売上は、カラー料金8,000円に併用メニューの料金を加えます。カットを併用する場合は4,400円が加算され12,400円です。カラー剤の原価率はカラー料金に対する薬剤原価の割合で、1,200円を8,000円で割って15.0%になります。施術時間はカラー120分にカットの30分を加えた150分、2.5時間です。時間あたり人件費2,000円と1席あたり固定費1,200円の合計3,200円に2.5時間を掛けると8,000円になります。粗利は12,400円から薬剤1,200円と8,000円を引いた3,200円です。時間あたり売上は12,400円を2.5時間で割った4,960円、月90件では粗利288,000円となります。

カラーの収益構造

薬剤原価料金に対して13〜18%程度が目安です。毛量と長さで使用量が変わります
施術時間塗布から放置、洗い流しまでで90〜150分です。放置時間の活用が回転率を左右します
併用メニューカットやトリートメントの併用で客単価が上がります。追加時間は比較的短く済みます
席の固定費家賃と光熱費を席数と営業時間で割った値です。時間を占有する施術ほど重くなります

美容室カラー原価の詳しい解説

美容室のカラーは、薬剤原価が料金の15%前後と比較的低く、粗利率の高い商材と見られがちです。しかし収益性を左右する主因は薬剤ではなく時間です。カラーは塗布に20〜30分、放置に20〜30分、洗い流しと仕上げに30〜40分を要し、全体で2時間前後を占有します。この間、担当者の人件費と席の固定費が発生し続けます。時間あたり人件費2,000円と席の固定費1,200円を合わせると1時間あたり3,200円で、2時間なら6,400円です。薬剤の1,200円と比べると5倍以上の重みがあり、原価率の議論より時間の使い方の方が影響が大きいことが分かります。この構造から、放置時間の扱いが重要になります。放置中に担当者が他の顧客の施術に入れれば、同じ時間で2人分の売上を作れます。予約の組み方でこれを実現している店では、時間あたり売上が大きく変わります。ただし担当者が離れることで顧客の満足度が下がる懸念があり、単価の高い店ほど専任を維持する方針をとることがあります。ここは実務で判断が分かれる点で、店の価格帯と客層によって最適解が異なります。併用メニューの設計も収益に効きます。カットを併用すると追加の30分程度で4,000円前後の売上が加わり、時間あたりの効率が上がります。トリートメントはさらに短時間で追加できます。一方で施術全体が3時間近くになると、顧客の滞在負担が増えて再来店の間隔が延びることがあります。単価を上げる施策が来店頻度を下げれば、年間の売上では逆効果になり得ます。見落とされやすいのは薬剤の廃棄です。毛量に対して多めに調合し、余った分を捨てる運用が常態化すると、帳簿上の原価率は計算値より数ポイント高くなります。調合量の記録と標準量の設定によって、この差を縮められます。またカラー剤は種類が多く、白髪染めと明るい色の染料では原価が異なります。平均で見ると実態を捉えきれない場合があり、メニュー別に把握することが望まれます。もう1つの論点は再来店の間隔です。カラーは根元が伸びるため一定の周期で再来店が発生しやすく、来店頻度を安定させやすい商材です。1回あたりの粗利が薄くても、年間の来店回数が多ければ顧客あたりの貢献は大きくなります。したがって単発の粗利だけでなく、顧客が年間に何回来て累計いくらの粗利を生むかという視点で評価する方が、価格設計の判断に適しています。店舗の立地や客層によって適正な価格帯は異なり、同じ原価率でも成立する事業の形は変わります。

業界・現場での使い方

メニュー別の収益確認

カラー1件あたりの粗利と時間効率を把握します。

価格設定の検討

施術時間と人件費から成立する料金水準を確認します。

併用メニューの効果測定

カットやトリートメントの併用による粗利の変化を比較します。

よくある間違い・注意点

  • 薬剤原価率だけで収益性を判断する — 時間あたりの人件費と固定費の方が金額として大きく影響します。時間あたり売上で見てください。
  • 調合の余りを原価に入れない — 廃棄分を含めると実際の原価率は計算値より高くなります。調合量の記録と標準化が有効です。
  • 単価だけを上げようとする — 施術時間が延びて滞在負担が増えると再来店の間隔が延びます。年間の来店回数と合わせて見る必要があります。

関連する規格・法規

  • 業界標準
  • 各業界団体

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

薬剤原価率の目安は?

カラー料金に対して13〜18%程度が一般的とされます。白髪染めと明るい色で使用量と単価が異なります。

放置時間に他の顧客を入れるべきですか?

時間あたり売上は上がりますが、専任を望む客層では満足度が下がることがあります。価格帯に応じた判断になります。

席の固定費はどう計算しますか?

家賃と光熱費などの月額を、席数と月間の営業時間で割ります。1席1時間あたりの負担額が出ます。