計算ツール
port物流輸送倉庫

港湾コンテナ手数料

コンテナの本数とサイズから、港湾での取扱料や輸送費を含めた費用の総額を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

港湾コンテナ手数料ツール

計算式と考え方

港湾での費用は「ターミナル取扱料 + ドレージ料金 + 超過保管料 + 書類と通関の費用」で構成されます。20フィートのコンテナ10本なら、取扱料は1本2万5,000円で25万円、ドレージは1本4万5,000円に燃油サーチャージ12%を加えた5万400円で50万4,000円です。フリータイムを3日超過すると1本1日1,200円で3万6,000円、書類と通関の費用1万5,000円を加えて合計80万5,000円、1本あたり8万500円になります。貨物金額2,400万円に対する比率は約3.35%です。40フィートでは取扱料が1.5倍、ドレージが1.25倍になります。

費用の内訳

ターミナル取扱料本船とヤードの間の荷役に対する費用。20フィートで2〜3万円が目安
ドレージ料金ターミナルと倉庫の間の陸上輸送。距離と待機時間で変動する
超過保管料フリータイムを過ぎた分の保管費用。日数に応じて単価が上がる仕組みもある
書類・通関船荷証券の発行、通関の申告、検査に伴う費用

港湾コンテナ手数料の詳しい解説

国際物流の費用は、海上運賃だけを見て見積もると実態から大きく離れます。海上運賃は港から港までの対価であり、その前後には港湾での荷役、陸上での輸送、書類の手続き、保管といった費用が積み重なります。これらは総称して付帯費用と呼ばれ、航路と条件によっては海上運賃と同程度、あるいはそれを超えます。運賃が下がる局面では付帯費用の比重が相対的に高まります。ターミナル取扱料は、本船とコンテナヤードの間でコンテナを移動させる作業への費用です。荷役の機械、人員、用地に対する対価であり、港ごとに水準が定められています。輸出と輸入の双方で発生するため、往復では金額が倍になります。この費用が海上運賃に含まれるのか別建てなのかは、取引の条件によって変わります。貿易条件の取り決めによって、どちらの当事者がどの区間の費用を負担するかが決まるため、条件の確認が費用の予測において最も基本的な作業になります。ドレージと呼ばれる陸上輸送は、費用の変動が大きい部分です。距離に応じた基本の料金に、燃油サーチャージ、待機時間に対する割増、休日の割増が加わります。港のターミナルが混雑している時期には、コンテナの搬出に長時間を要し、待機の割増が発生します。輸送の距離だけで見積もると、こうした条件で予想を超えることになります。実務で最も注意を要するのが、保管に関する費用です。コンテナがターミナルに置かれている期間には、一定の無料期間が設けられており、これを超えると保管料が発生します。さらに、コンテナそのものを船会社から借りている期間についても、無料期間を超えると別の費用が課されます。前者はターミナルの用地に対する費用、後者はコンテナという資産の使用に対する費用で、性質が異なるため、両方が同時に発生することがあります。無料期間は数日から一週間程度で、通関の遅れ、書類の不備、倉庫側の受け入れ体制の問題があると容易に超過します。日数が延びるほど単価が上がる料率が設定されていることも多く、対応が遅れると費用が急に膨らみます。これらの費用を原価に織り込めていないと、輸入品の採算が計算と合わない事態が生じます。単価の低い貨物や、重量に対して容積の大きい貨物では、港湾での費用が商品価格に占める割合が大きくなり、価格競争力を左右します。見積りを取る際は、どの費用が含まれ、どの費用が別途になるのかを項目ごとに確認することが基本です。一括の金額だけを比較すると、後から加算される項目の差で逆転することがあります。無料期間の日数、待機に対する割増の条件、検査になった場合の費用の扱いは、事前に取り決めておくと想定外の請求を避けられます。

業界・現場での使い方

輸入原価の計算

海上運賃以外の港湾費用を含めた総額を把握します。

見積りの検証

項目ごとの内訳を確認し、抜けがないか点検します。

超過保管の管理

無料期間を超えた場合の費用の増加を確認します。

よくある間違い・注意点

  • 海上運賃だけで原価を計算する — 取扱料、陸送、保管、通関の費用が加わります。条件によっては運賃と同程度になります。
  • 無料期間を過ぎても影響が小さいと考える — ターミナルの保管料とコンテナの使用料が同時に発生し、日数に応じて単価が上がることもあります。
  • 貿易条件を確認せずに見積もる — どの区間の費用を誰が負担するかは条件で決まります。二重計上や計上漏れの原因になります。

関連する規格・法規

  • 日本ロジスティクスシステム協会
  • JIS物流規格

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

ターミナル取扱料の水準は?

20フィートで2万円から3万円、40フィートで3万円から5万円程度が目安です。港ごとに設定されています。

無料期間はどのくらいですか?

数日から一週間程度が一般的です。ターミナルの保管とコンテナの使用で別々に設定されています。

費用を抑える方法は?

通関の書類を事前に整えて無料期間内に搬出すること、混載の利用、内陸輸送の短い港の選択が有効です。