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シロアリ駆除

床面積と工法から、シロアリの駆除・予防にかかる費用と長期の維持費を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

シロアリ駆除ツール

計算式と考え方

初回の施工費用は「施工面積 × ㎡単価」で求めます。1階の床面積66㎡(約20坪)に㎡単価2,400円を掛けて15万8,400円です。坪あたりに換算すると約7,934円になります。バリア工法では薬剤の効果が5年程度で薄れるため、30年間では5回の再施工が必要となり79万2,000円が加わります。年1回8,000円の点検を30年続けると24万円で、総額は約119万400円、年あたり約3万9,680円です。被害を放置して構造材の修繕に300万円かかる場合と比べると、約180万9,600円の差になります。ベイト工法では初回の設置費が3割ほど高く、その後は年ごとの管理費が発生する仕組みになります。

工法の比較

バリア工法薬剤を土壌と木部に処理する。即効性があり費用は抑えられるが5年ごとの再施工が要る
ベイト工法毒餌を敷地に設置し巣ごと駆除する。薬剤の散布がなく、年ごとの管理費が続く
保証の期間5年保証が一般的。期間中に被害が生じた場合の再施工や補修の範囲を確認する
点検の頻度年1回の床下点検が目安。羽アリの発生時期に合わせた確認も有効

シロアリ駆除の詳しい解説

シロアリの被害は、床下という日常的に目の届かない場所で進行するため、気づいたときには構造材が広範囲に食害されているという事態になりやすい性質があります。被害が土台や柱に及ぶと、補修は薬剤処理だけでは済まず、木材の交換や補強を伴う工事になり、費用は数十万円から数百万円の規模になります。予防のための施工費が数十万円であることを考えると、定期的な処理と点検は保険としての性格を持つと言えます。工法は大きく二つに分かれます。バリア工法は、土壌と木部に薬剤を処理して、シロアリが建物に侵入する経路を遮断するものです。即効性があり、費用も比較的抑えられますが、使用される薬剤は環境への配慮から効果の持続期間が5年程度に設計されているため、その周期で再施工が必要になります。ベイト工法は、敷地内に毒餌を設置し、シロアリが巣に持ち帰ることで群れ全体を駆除する方法です。薬剤を建物内に散布しないため、化学物質への懸念がある場合や、床下に入れない構造の建物で選ばれます。ただし、設置後も定期的な点検と餌の交換が必要で、年ごとの管理費が継続します。長期の総額では、バリア工法のほうが安く収まることが多くなります。実務で判断が分かれるのは、施工範囲の設定です。見積もりの単価が同じでも、施工面積の算定方法が業者によって異なることがあります。1階の床面積で算定するのが一般的ですが、玄関の土間、浴室の周囲、増築部分の扱いで差が出ます。複数の見積もりを比較する際は、単価だけでなく、どの範囲を対象としているかを揃えて確認する必要があります。また、床下に進入できない箇所がある場合、外部から穿孔して薬剤を注入する作業が加わり、追加費用が生じることがあります。見落とされやすいのが、保証の内容です。多くの業者が5年の保証を付けていますが、その中身は「期間中に被害が生じたら無償で再施工する」というものから、「木部の補修費まで一定額を上限に負担する」というものまで幅があります。保証の範囲、上限額、点検を受けることが保証の条件になっているかを、契約前に確認すべきです。保証があるという説明だけで判断すると、実際に被害が出たときに補修費が自己負担になることがあります。建物の条件によってリスクの大きさも変わります。木造で床下の換気が悪い、基礎が低い、庭に木材や切り株が放置されている、雨漏りや水漏れで木材が湿っているといった条件は、被害の可能性を高めます。逆に、床下の換気を確保し、建物の周囲に木材を置かないといった管理は、費用をかけずにできる予防です。羽アリが群れて飛ぶ時期に、建物の周囲や室内でその姿を見た場合は、既に営巣している可能性があるため、早めに専門の業者に点検を依頼することが適切です。契約にあたっては、訪問による勧誘で不安を煽られて即決するのではなく、複数社の見積もりと施工内容を比較することが、費用と品質の両面で有効です。

業界・現場での使い方

見積もりの検証

面積と単価から妥当な費用の水準を確認します。

工法の比較

長期の総額でバリア工法とベイト工法を比べます。

予防の判断

放置した場合の修繕費と対策の費用を比較します。

よくある間違い・注意点

  • 初回の費用だけで比較する — 5年ごとの再施工や年ごとの管理費が続きます。想定居住年数での総額で判断してください。
  • 施工範囲を確認しない — 面積の算定方法が業者により異なります。同じ範囲を前提に見積もりを比べてください。
  • 保証の中身を確認しない — 再施工のみか補修費まで含むかで大きく異なります。上限額と条件を契約前に確認してください。

関連する規格・法規

  • 業界団体
  • 消費者庁

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

30坪の家でいくらかかりますか?

バリア工法で20万円から30万円程度が一つの目安です。床下の状況や進入のしにくさで変わります。

何年ごとに施工が必要ですか?

バリア工法では薬剤の効果が5年程度とされ、その周期での再施工が一般的です。

被害を早く見つけるには?

年1回の床下点検と、羽アリが飛ぶ時期の目視の確認が有効です。異常を感じたら早めに点検を依頼してください。