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クリニック1患者売上

診療内容の構成から、患者1人あたりの診療報酬と月商を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

クリニック1患者売上ツール

計算式と考え方

診療報酬は点数制で、1点が10円に換算されます。1患者あたりの点数は「基本部分 + 検査点数 × 検査実施率 + 処置点数 × 処置実施率」で求めます。基本75点、検査150点を30%の患者に、処置100点を20%に行うなら、平均140点となり1,400円という計算です。1日60人・月22日なら月商約184.8万円になります。実際の診療報酬はより細かい算定ルールがあり、初診と再診の区別、加算項目、施設基準による違いなど多くの要素で変動します。この計算は概算として位置づけてください。

診療報酬の構成要素

基本診療料初診料・再診料。すべての患者に算定される
医学管理等特定疾患療養管理料など。継続的な管理を評価する項目
検査血液検査、画像診断など。実施内容により点数が大きく変わる
投薬・注射・処置処方箋料、注射手技料など

クリニック1患者売上の詳しい解説

診療所の収益は、患者数と1患者あたりの診療報酬の積で決まります。1患者あたりの単価は診療科によって大きく異なり、検査や処置の比率が高い科ほど高くなります。内科では平均5,000円前後、皮膚科や眼科では検査の内容により変動し、自由診療を含む場合はさらに高くなります。初診と再診の比率も単価に効きます。初診料は再診料より高く設定されているため、新規の患者が多い開業初期は平均単価が上振れし、再診中心の構成に移行すると下がっていきます。診療報酬は2年ごとに改定され、点数の増減が経営に直接影響します。改定では、政策的に推進したい分野の点数が引き上げられ、他が抑制されるという構造があり、この方向性を踏まえた診療体制の設計が経営上の判断になります。単価を上げる方法としては、算定できる加算の取得があります。施設基準を満たして届出を行うことで算定できる項目が多数あり、時間外対応加算や外来感染対策向上加算などが該当します。これらは体制整備の負担を伴いますが、継続的な収入増につながります。ただし単価の追求が過剰になると、必要性の乏しい検査や処置につながる懸念があり、医学的な妥当性が常に優先されるべきです。一定の範囲の診療行為をまとめて評価する管理料のような項目もあり、検査を行うほど点数が積み上がるとは限らない点にも注意が必要です。院外処方か院内処方かによっても、収入と経費の構造は変わります。単価と患者数のどちらを動かすかという点では、外来の診療所は1日に診られる人数に上限があるため、患者数を増やすだけの戦略は早い段階で頭打ちになります。診療時間、待ち時間、医師1人あたりの診察数には限界があり、この制約の中で単価と患者数の組み合わせを設計することになります。実務上重要なのは、算定漏れの防止です。行った診療行為に対応する点数を正しく算定できていないケースは少なくなく、レセプト点検により発見されることがあります。逆に算定要件を満たさない請求は査定や返戻となり、入金が遅れます。医療事務の質が収益に直結する部分であり、定期的な点検体制の整備が有効です。また未収金の管理も課題で、窓口負担の回収率を上げる仕組みが求められます。保険診療と自由診療を同一の診療の中で組み合わせることには制度上の制限があり、区分の判断は慎重に行う必要があります。

業界・現場での使い方

クリニック経営

診療内容の構成から月商を試算し、経営計画に反映します。

開業計画

想定する診療内容で必要な収益が得られるかを検証します。

体制の検討

検査体制を整えた場合の収益変化を比較します。

よくある間違い・注意点

  • 算定できる加算を届け出ていない — 施設基準を満たしていれば算定できる項目があります。定期的な確認が有効です。
  • 算定漏れを点検しない — 行った診療行為が正しく算定されていない場合があります。レセプト点検の体制が必要です。
  • 単価を優先して検査を増やす — 医学的な妥当性が優先されるべきです。必要性のない検査は適切ではありません。

関連する規格・法規

  • 業界標準
  • 各業界団体

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

1点は何円ですか?

10円です。患者の窓口負担は保険の負担割合に応じて1〜3割になります。

診療報酬の改定はいつですか?

原則2年ごとに実施されます。改定内容は経営に直接影響するため、事前の情報収集が重要です。

平均単価の目安は?

一般内科で5,000円前後です。診療科と検査の実施率によって大きく変わります。