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LEDビジョンピクセルピッチ視距離サイネージ

LEDビジョンのピッチ計算

ピクセルピッチと画面の寸法から、適正な視距離・画素数・キャビネット枚数・消費電力を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

LEDビジョンのピッチ計算ツール

LEDビジョンの最短視距離はピクセルピッチの数値をそのままメートルに読み替えるのが目安です。ピッチ3.9mmなら3.9m、落ち着いて見られる推奨距離はその3倍の11.7m前後になります。画素数は幅4,800mm÷3.9=1,230画素、高さ2,700mm÷3.9=692画素で、総画素数は851,160画素。500mm角のキャビネットなら10×6の60枚、屋内400W/m²として最大消費電力は12.96m²×400=5.18kWです。

ピクセルピッチと適正な視距離

ピッチ最短の視距離主な用途
1.5mm約1.5m会議室・スタジオ
2.5mm約2.5mロビー・受付
3.9mm約3.9m店内・イベント会場
10mm約10m屋外の大型ビジョン

設置環境ごとの輝度と電力の目安

設置環境必要な輝度最大消費電力
屋内800〜1,500cd/m²約400W/m²
半屋外・軒下2,500〜4,000cd/m²約650W/m²
屋外・直射日光下5,000cd/m²以上約900W/m²
平均的な映像表示時最大値の3〜4割

※参考計算です。保安基準・条例・製品仕様は改定されるため、最新の告示や各社の仕様書で確認してください。

LEDビジョンのピッチ計算の詳しい解説

ピッチの数値がそのまま最短視距離のメートル数になるという目安は、人の目が隣り合う点を別々のものとして見分けられる限界から来ています。視力1.0でおよそ1分角、これを距離に直すと1mm離れた2点は約3.4m以上離れれば1つに見えます。実際の設計ではもう少し余裕を見て、ピッチの数値をそのままメートルに読み替える方法が定着しました。この距離より近づくと粒が見え始め、離れるほど滑らかに見える一方で、細かい文字は判別できなくなります。

判断が分かれるのは、最短距離を守るか平均的な視距離に合わせるかです。店内のように通路のすぐ脇に設置する場合、最前列の人には粒が見えても、大半の来店者が立つ位置で滑らかであれば十分という考え方があります。ピッチを一段細かくすると価格は大きく上がるため、どこに立つ人を基準にするかが予算を左右します。文字情報が中心なら判読性を優先して細かいピッチを、映像中心なら距離に余裕を持たせて粗いピッチを選ぶ整理が現実的です。

見落とされやすいのは消費電力の読み方です。カタログに載る消費電力は全画素を最大輝度で白表示したときの値で、通常の映像では3割から4割程度に収まります。とはいえ受電設備は最大値で設計する必要があり、電源工事や分電盤の容量が想定外の費用になることがあります。屋外向けは輝度が高いぶん電力も大きく、同じ面積でも屋内の倍以上になります。発熱の処理と、輝度を落とす夜間の運用も併せて検討が必要です。

キャビネットの割り付けも実務では効きます。画面の寸法はキャビネットの整数倍でしか作れないため、希望の寸法をそのまま実現できるとは限りません。500mm角なら500mm刻み、キャビネット幅が特殊な製品ならその刻みに制約されます。設置場所の開口寸法が決まっている場合は、先にキャビネットの寸法を選んでから画面のサイズを決めるほうが手戻りがありません。重量も1枚あたり数キロから十数キロあり、枚数が増えれば取り付け下地の補強が必要になります。

条件による違いも押さえておきましょう。屋外設置では防水等級や耐風圧の要件が加わり、屋外広告物としての規制もかかります。映像の内容によっても必要な解像度は変わり、細かい文字を出すなら総画素数が足りているかを事前に確認しておく必要があります。

業界・現場での使い方

LEDビジョンの導入検討

設置場所の視距離から適正なピッチを選び、画面サイズと予算を詰めます。

イベント会場の設営計画

客席の配置に対してピッチが足りているかを確認し、機材を選定します。

店舗のデジタルサイネージ

通路幅から最短の視距離を割り出し、粒が見えない構成を決めます。

電気設備の設計

最大消費電力から受電容量とブレーカの構成を検討します。

よくある間違い・注意点

  • 画面の大きさだけでピッチを決める — 視距離が近ければ大画面でも細かいピッチが必要になり、逆も成り立ちます。
  • カタログの消費電力を実使用値と考える — 全白表示での最大値です。通常の映像では3〜4割ですが、受電設備は最大値で設計します。
  • キャビネットの割り付けを後回しにする — 画面寸法はキャビネットの整数倍でしか作れず、希望の寸法にならないことがあります。
  • 屋内向けの輝度で屋外に設置する — 直射日光下では表示が見えません。屋外は5,000cd/m²以上が前提です。
  • 取り付け下地の重量を確認しない — 1枚あたり数キロから十数キロあり、枚数が増えると補強が必要になります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

ピッチ3.9mmのビジョンは何メートルから見ればよいですか?

最短で3.9m、落ち着いて見るなら11.7m前後が目安です。既定値の想定5mは適正な範囲に入ります。

4.8m×2.7mの画面は何画素になりますか?

ピッチ3.9mmで横1,230画素・縦692画素、総画素数は851,160画素です。

消費電力はどう見積もりますか?

屋内は400W/m²、屋外は900W/m²が最大値の目安です。既定値では5.18kWになります。

通常の映像でも最大電力がかかりますか?

かかりません。全白表示での値なので実使用は3〜4割ですが、受電設備は最大値で設計します。

キャビネットの枚数はどう決まりますか?

画面寸法をキャビネット寸法で割った枚数です。既定値では横10枚×縦6枚の60枚となります。

屋外に設置する場合の注意点は?

輝度と防水等級のほか、耐風圧の検討が必要です。屋外広告物としての条例上の扱いも確認してください。

細かい文字を表示したいときは?

文字の高さが画素数で十分に確保できるかを確認します。総画素数が足りなければピッチを細かくします。

ピッチを細かくすると価格はどれくらい上がりますか?

一段細かくするとおおむね1.5〜2倍になります。視距離に余裕があるなら粗いピッチのほうが費用対効果は高くなります。