電飾看板の消費電力
看板の表示面積・光源の種別・点灯時間から、消費電力と月額・年額の電気代、LED化による差額を算出します。
電飾看板の消費電力ツール
消費電力は表示面積×面積あたりのW×光源の係数で、6m²×60W×1.0=360Wです。1日12時間の点灯なら4.32kWh、月30日で129.6kWhになります。電力量単価31円として月額4,018円、年額48,211円です。LED化して消費電力が45%になれば年間の電気代は21,695円まで下がり、差額は26,516円という計算になります。
光源ごとの消費電力と寿命の目安
| 光源 | 面積あたりの電力 | 寿命の目安 |
|---|---|---|
| 蛍光灯(直管) | 50〜70W/m² | 8,000〜12,000時間 |
| HID・水銀灯 | 80〜120W/m² | 9,000〜12,000時間 |
| LEDモジュール | 20〜35W/m² | 40,000〜60,000時間 |
| ネオン管 | 30〜50W/m² | 15,000〜25,000時間 |
点灯時間と年間の電気代(6m²・360Wの場合)
| 1日の点灯時間 | 月間の電力量 | 年額の電気代 |
|---|---|---|
| 8時間 | 86.4kWh | 約32,141円 |
| 12時間 | 129.6kWh | 約48,211円 |
| 18時間 | 194.4kWh | 約72,317円 |
| 24時間 | 259.2kWh | 約96,422円 |
※参考計算です。保安基準・条例・製品仕様は改定されるため、最新の告示や各社の仕様書で確認してください。
電飾看板の消費電力の詳しい解説
電飾看板の電気代が見落とされやすいのは、店舗全体の電気料金に埋もれて個別の金額が見えないためです。6平方メートルの内照式看板1基で年間5万円近くかかり、複数店舗を展開していれば無視できない額になります。しかも看板は営業時間より長く点灯していることが多く、閉店後も夜通し点けていれば点灯時間は倍近くになります。面積あたりのワット数と点灯時間という二つの数字を押さえるだけで、削減の余地が見えてきます。
判断が分かれるのはLED化のタイミングです。光源だけを入れ替えれば消費電力は半分以下になりますが、既存の安定器を撤去する工事が必要で、面板の劣化が進んでいれば同時に交換したくなります。電気代の差額だけで回収年数を計算すると数年かかる一方、蛍光灯の交換にかかる作業費と高所作業の費用を加えれば期間は縮みます。看板そのものの更新時期と重ねるのが、費用の面では最も無駄がありません。
見落とされやすいのは光の均一さです。LEDは点で光るため、面板との距離が近いと粒が透けて見え、蛍光灯のような均一な面発光になりません。既存の筐体に入れ替える場合は、モジュールの配置間隔と面板までの距離を確認する必要があります。また同じ白でも色温度の選択肢があり、複数の看板を順次入れ替えると色味がそろわないことがあります。まとめて更新するか、型番を記録しておく配慮が要ります。
条件による違いも大きく効きます。電力量の単価は契約と時間帯で変わり、深夜の点灯が中心なら平均単価は下がります。基本料金は契約電力で決まるため、看板の追加で契約を上げる必要があれば電力量以外の負担も増えます。屋外広告物としての規制で、夜間の消灯時刻が定められている地域もあります。地域の条例や設置場所の規約を確認したうえで、点灯時間の設定を検討してください。
面積あたりのワット数は製品によって幅があり、実際の値は仕様書で確認するのが確実です。当ツールの結果は概算であり、契約内容や実際の使用状況によって金額は変わります。点灯の制御にタイマーを入れるか明るさセンサーを使うかでも年間の削減幅は変わり、日の出入りに追随するセンサーのほうが季節による無駄が出ません。
業界・現場での使い方
店舗の光熱費の見直し
看板の電気代を単独で把握し、削減の余地を数値で確認します。
LED化の投資判断
年間の差額から回収の見込みを立て、更新の時期を検討します。
看板業者の提案資料
既存の光源とLEDの年額を並べ、費用対効果を示します。
多店舗の運営管理
1基あたりの年額から全店の負担を集計し、方針を決めます。
よくある間違い・注意点
- 営業時間だけで点灯時間を数える — 閉店後も点けたままにしている看板が多く、実際の点灯時間は倍近くになります。
- LED化の差額だけで回収を判断する — ランプ交換の作業費と高所作業の費用を含めると、回収期間はもっと短くなります。
- 面積あたりのワット数を一律で扱う — 光源と製品で2倍以上の幅があります。実際の値は仕様書で確認してください。
- 基本料金への影響を見ない — 契約電力が上がれば電力量以外の負担も増えます。
- 面板との距離を確認せずにLEDへ替える — 距離が近いと粒が透けて見え、均一な面発光になりません。
関連する規格・公的資料
- 国土交通省 — 屋外広告物法
- 総務省 — 地方自治・条例
- 経済産業省 — 産業政策
- 日本産業標準調査会 (JISC) — JIS規格
- 日本サインデザイン協会 — サインデザイン
- 日本屋外広告業団体連合会 — 屋外広告業
- 資源エネルギー庁 — 電力・省エネ
- 日本照明工業会 — 照明・光源
- 日本広告業協会 — 広告業
- 国土技術政策総合研究所 — 建設技術
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
6m²の蛍光灯看板の電気代はいくらですか?
60W/m²・1日12時間・月30日の既定値で月額4,018円、年額48,211円です。
LED化するとどれくらい下がりますか?
消費電力が45%になる前提で年間26,516円の差額です。既存の光源が水銀灯ならさらに大きくなります。
面積あたりのワット数はどう調べますか?
蛍光灯で50〜70W/m²、LEDで20〜35W/m²が目安です。正確な値は製品の仕様書で確認します。
点灯時間はどこまで短縮できますか?
深夜の消灯でおおむね3分の1を削減できます。地域によっては条例で消灯時刻が定められています。
タイマーと明るさセンサーはどちらが有利ですか?
日の出入りに追随するセンサーのほうが季節による無駄が出ません。タイマーは季節ごとの調整が必要です。
電力量の単価は何を入れればよいですか?
検針票の請求額を使用量で割った値が実態に近くなります。既定値の31円は一般的な水準です。
LED化の工事費はどれくらいですか?
看板の構造と高さで大きく変わります。安定器の撤去や面板の交換を伴うと費用が上がります。
この金額をそのまま予算にしてよいですか?
概算としてお使いください。契約内容や実際の使用状況で金額は変わります。