ロケット打上コスト 計算ツール|H3・Falcon 9・Falcon Heavy・Starship・Electron別 1kg単価と衛星事業採算判定
ロケット種別とペイロード質量から打上コスト(億円)を即算出し、1kgあたり単価(万円/kg)を自動比較表示。日本のH3ロケット・米SpaceXのFalcon 9/Falcon Heavy/Starship・Rocket Lab社のElectron小型衛星専用ロケットまでを網羅し、2010年代からのSpaceX再使用ロケット革命による1kg 6万円時代への激減、2025年頃に本格化するStarship 1kg 1万円目標、通信衛星コンステレーション(Starlink・OneWeb・Amazon Kuiper)・地球観測・月面探査・宇宙観光・宇宙工場・宇宙太陽光発電までの商業宇宙ビジネスの採算判定に必須のパラメータを、公表価格・NASA/JAXA公開資料に基づく参考値とともに提供する無料計算ツールです。
ロケット打上コストツール
計算式と算定方法
打上コスト [億円] = ペイロード質量 [kg] × 1kg単価 [万円/kg] ÷ 1000
ロケット打上コストは「単価×質量」の単純式で概算できますが、実務上は投入軌道(LEO・SSO・GTO・GEO・月・火星)・保険料・打上枠(スロット)確保費用・地上支援設備使用料・打上失敗時の再打上契約が上乗せされます。本ツールでは公表価格ベースの1kg単価(H3=50万円、Falcon 9=6万円、Falcon Heavy=2万円、Starship=1万円目標、Electron=100万円)から、ペイロード質量を入力するだけで打上コストの概算値を確認できます。
実例で見ると、5000kg衛星をFalcon 9で打上げる場合、5000×6÷1000=30億円が公表基準。同ペイロードをH3で打上げると5000×50÷1000=250億円と一桁差。逆に250kg小型衛星をElectron専用打上げした場合、250×100÷1000=25億円で「小型衛星がFalcon 9相乗り相当のコスト」となるため、小型衛星事業ではFalcon 9のライドシェア(Transporter)ミッションが圧倒的に主流。ライドシェア単価は約60万円/kgで、専用打上げより6倍高いが、Electronの100万円/kgより安く、打上げ時期の自由度を得られます。
打上コスト激減の歴史
ロケット打上コストは2000年代までは1kg あたり10〜50万円が業界標準で、米Space Shuttle(1kg 130万円)、NASA Atlas V(1kg 40万円)、Ariane 5(1kg 20万円)、日本H-IIA(1kg 20-30万円)といった価格帯が長らく続きました。この高コストは、①使い捨てロケットで機体を毎回廃棄、②少量生産で規模の経済が働かない、③保険料が高い、④国家事業として競争原理が働きにくい、が主因でした。
この状況を根本から変えたのがSpaceX社の第1段再使用ロケットFalcon 9です。2015年12月に世界初の第1段回収に成功、2017年から本格的な再使用打上げを開始。2020年代前半にはFalcon 9の1kg単価が6万円まで低下し、業界平均を8割以上下回る価格破壊を実現。SpaceXは同時に大型のFalcon Heavy(1kg 2万円)、次世代の完全再使用型Starship(1kg 1万円目標)を投入し、宇宙商業化のゲームチェンジャーとなりました。
日本のJAXA・三菱重工業もH3ロケットを2023年3月に初打上げ(初号機は失敗、2024年2月に2号機成功)、1kg単価を従来H-IIAの約半分の50万円に低減。欧州のArianespaceも新型Ariane 6を2024年7月に打上げ成功、次期主力機として運用開始。中国は長征シリーズを主力に、インドはLVM3・PSLVで新興国衛星の格安打上げ市場を開拓、ロシアはウクライナ侵攻の影響で国際市場から撤退という現在の勢力図です。2020年代後半にはRocket Lab NeutronやBlue Origin New Glenn、日本のIST ZERO・SPACE ONE KAIROSなど、新型商用ロケットの参入が続きます。
ロケット別 単価早見表
| ロケット | 運用国 | ペイロード(LEO) | 1kg単価(万円) | 再使用 |
|---|---|---|---|---|
| Falcon 9(SpaceX) | 米国 | 22.8t | 約6 | 第1段再使用 |
| Falcon Heavy(SpaceX) | 米国 | 63.8t | 約2 | 3ブースター再使用 |
| Starship(SpaceX) | 米国 | 100t以上 | 約1(目標) | 完全再使用予定 |
| New Glenn(Blue Origin) | 米国 | 45t | 推定5-10 | 第1段再使用 |
| Vulcan Centaur(ULA) | 米国 | 27.2t | 推定10 | 使い捨て |
| Electron(Rocket Lab) | 米国/NZ | 300kg | 約100 | 試験的回収 |
| H3(JAXA/MHI) | 日本 | 約6.5t | 約50 | 使い捨て |
| Ariane 6(欧州) | 欧州 | 21.6t | 約10-15 | 使い捨て |
| 長征5号(CASC) | 中国 | 25t | 約20(推定) | 使い捨て |
| PSLV(ISRO) | インド | 3.8t | 約15-20 | 使い捨て |
| LVM3(ISRO) | インド | 10t | 約10-15 | 使い捨て |
| Antares(NG) | 米国 | 8t | 約20 | 使い捨て |
主要ロケットの詳細スペック
Falcon 9(SpaceX)
2010年初打上げ。第1段Merlinエンジン9基、第2段Merlin真空版1基。第1段を垂直着陸で回収し20回以上再使用。LEO 22.8t、GTO 8.3t、月遷移軌道 5t。年間打上げ数100回超で世界最多、Starlink衛星群を大量投入中。1機の打上げ価格約7000万ドル(約100億円)。
Falcon Heavy(SpaceX)
Falcon 9を3機束ねた大型ロケット。2018年初打上げでテスラ社スポーツカーを宇宙送りにしたことで話題。LEO 63.8t、GTO 26.7t、火星遷移 16.8t。3基のブースター全て再使用可能。1機約9700万ドル(約145億円)。年間打上げ数は少ないが軍事・大型科学ミッションで採用。
Starship(SpaceX)
完全再使用型の次世代大型ロケット。全長121m、Super Heavy第1段+Starship第2段の2段構成。Raptorエンジン計39基、メタン+液体酸素推進。2023年から統合飛行試験、2024年に第4回試験でIFT-4成功。LEO 100-150t、月・火星輸送も設計目標。1kg 1万円/kg目標で宇宙輸送を根本変革。
H3(JAXA・三菱重工)
日本の次期主力ロケット。LE-9エンジン(液体酸素+液体水素)、H-IIAの後継。2023年3月初号機失敗、2024年2月に2号機成功、2024〜2025年に4号機まで打上げ済み。LEO 6.5t、SSO 4t、GTO 6t。三菱重工が商業運用、政府衛星・商業衛星に対応。1機50億円目標。
Electron(Rocket Lab)
小型衛星専用ロケット。ニュージーランド・米バージニアから打上げ。LEO 300kg、SSO 225kg。1機約750万ドル(約11億円)。年間打上げ数10回程度、キューブサット・小型地球観測衛星ミッションで需要が急拡大。第1段のパラシュート回収を試験中で、再使用化を目指す。
Ariane 6(欧州)
Arianespace/ArianeGroupの新型主力ロケット。Ariane 5後継として2024年7月初打上げ成功。Vulcainエンジン+Vinciエンジン。LEO 21.6t、GTO 11.5t。ESA・欧州各国政府衛星の主力、商業衛星でも競争力。1機7000万ユーロ(約110億円)。
ロケット打上コストの詳しい解説
ロケット打上コストの激減は「宇宙商業化を実現する最大の推進力」です。1990年代までのSpace Shuttle時代は1kg 100万円超が標準で、地球観測衛星・通信衛星は国家事業か大企業事業のみに限定されていました。これが2020年代のFalcon 9再使用で1kg 6万円まで下がったことで、大学発ベンチャー・スタートアップ・新興国政府が独自衛星を持てる時代となり、通信・地球観測・農業・防災・防衛の各分野で急速な民主化が進行中です。
Starlink・OneWeb・Amazon Kuiperといった大規模低軌道衛星コンステレーションは、この打上コスト激減で初めて事業として成立しました。Starlink 1機230kg×約6000機(2024年時点)を運用中で、Falcon 9の再使用ロケット1機で50〜60機同時打上げというかつて不可能だった経済性を実現。地上インフラ未整備地域への高速インターネット提供、災害時通信、船舶・航空機のブロードバンド接続、軍事通信などで急拡大しています。日本のスカパーJSAT・NTT・KDDIも独自コンステレーションを企画中です。
地球観測衛星も大幅に低コスト化。従来Landsat級の大型衛星(数百kg・数百億円)で運用してきた地球観測を、Planet Labs社のDove(3-5kg・数百万円級)を200機以上の群運用で、地球全域を毎日撮影する体制が2015年頃から実現。日本ではアクセルスペース・アストロスケール・シンスペクティブが独自衛星群を打上げ中で、農業モニタリング・都市開発監視・防災・環境保護・保険リスク評価の各分野で商業化が本格化しています。
宇宙観光・宇宙旅行も現実味を帯びてきました。Blue Origin New Shepardが2021年からサブオービタル宇宙観光を商業運航、Virgin Galactic VSS Unityが同年就航。SpaceXは2021年にInspiration4で民間人4名を地球周回軌道に、2022年からAxiomがISS民間人滞在ミッションを実施。前澤友作氏の月周回計画Dear Moon(Starship運用予定)、宇宙ホテル(Orbital ReefやAxiom Station)の計画も進行中で、10万ドル(1500万円)〜1億ドル(150億円)クラスの宇宙観光市場が2030年代に本格化する見込みです。
月・火星・小惑星探査もStarshipで劇的に低コスト化する見込み。NASA Artemis計画で月面有人着陸を2026年再開予定、SpaceXは月Starship HLSを開発中。宇宙工場・宇宙製造・宇宙太陽光発電・宇宙採掘といった21世紀の宇宙産業も、Starship 1kg 1万円時代の実現で経済的に成立する可能性があり、日本のispace・Astroscale・Interstellar Technologies・Space BD等のベンチャーも国際市場で戦えるようになりつつあります。
投入軌道別のコスト差
同じロケットでも投入軌道によってペイロード上限・コストが大きく変わります。デルタV(速度増分)が大きい軌道ほどペイロードが減り、実質1kg単価は上昇します。
LEO(低軌道:高度200-2000km)
ISS・Starlink・地球観測衛星の主軌道。ロケットカタログ最大ペイロードの基準軌道で、公表価格の1kg単価はこの軌道基準。Falcon 9で22.8t投入可能。国際宇宙ステーション補給・地球観測・通信の中心。
SSO(太陽同期軌道:高度500-800km)
地球観測衛星が同じ地方時に同じ緯度上を通過するための特殊軌道。極軌道の一種。LEOよりわずかにデルタV増でペイロードは約20%減。Landsat・Sentinel・ALOSシリーズが利用。
GTO(静止遷移軌道)
静止衛星を目的地の静止軌道に導く準備軌道。ペイロードはLEOの約1/3。Falcon 9でGTO 8.3t、Falcon Heavy 26.7t。通信・放送衛星の打上げで主流。
GEO(静止軌道:高度35,786km)
放送衛星・気象衛星が地球と同期して同じ位置に見える軌道。ロケット単独では届かず、衛星側の推進剤で最終投入。GTO打上げ後、衛星本体推進で1〜4か月かけて到達。
月遷移・月周回
デルタV大増でLEOの約1/4。Falcon 9で月遷移約5t、Falcon Heavyで16.8t。Artemis計画・月面探査・月周辺宇宙開発の要となる軌道。日本ispaceのハクトRミッションも該当。
火星遷移・惑星間
デルタV最大でLEOの約1/5〜1/10。Falcon Heavyで火星16.8t、Starship 100t目標。火星探査(NASA Perseverance・中国祝融)、火星有人ミッション、小惑星探査等で活用予定。
業界・現場での使い方
衛星コンステレーション事業者
Starlink・OneWeb・Kuiper・Iridium NEXT。数百〜数千機の衛星を大量打上げする際の年間打上げ予算試算。1機230kgの衛星×Falcon 9で60機同時打上げの経済性計算。
地球観測衛星ベンチャー
Planet Labs・BlackSky・Capella・Umbra・アクセルスペース・シンスペクティブ。小型衛星群運用の打上げ費用試算、ライドシェア vs 専用打上げの経済比較、初期投資回収年数の算定。
通信衛星オペレータ
スカパーJSAT・NTT・KDDI・Intelsat・SES・Eutelsat。GTO打上げの見積、通信容量あたりの投資回収期間、次期衛星更新時のロケット選定比較。
宇宙関連スタートアップ
ispace・Astroscale・アクセルスペース・Interstellar Technologies・Space One。事業計画書のロケット費用試算、投資家向け説明資料、政府補助金申請書類の根拠数字。
政府調達・防衛省
情報収集衛星(IGS)、みちびき(準天頂衛星)、防衛通信衛星等の打上げ調達計画。国産H3活用と海外調達のコスト・戦略性の比較検討。
科学衛星・研究機関
JAXA・NASA・ESA・大学発ベンチャー。惑星探査機・宇宙望遠鏡・天文衛星の予算計画、月・火星・小惑星ミッションの輸送費用試算。
大学・キューブサット
1U(10cm立方・1kg)〜12Uキューブサットの学生衛星プロジェクト。JAXA公募・NASA CSLI・ライドシェア利用でのコスト試算、資金調達計画。
宇宙保険業界
Marsh・AON・スイス再保険等の宇宙保険業者。打上げ成功率・過去実績データからの保険料率設定、衛星価値評価、リスク分散設計。
実務ケーススタディ
ケースA:Starlink大量打上げの経済性
Starlink v2 mini衛星(1機約800kg)をFalcon 9(LEO 22.8t)で1回23機を同時投入。1回打上げ約100億円で衛星20機打上げ、1機あたり打上費用約5億円+衛星製造費約5億円=約10億円。全6000機体制で総額約6兆円、ARPU(1加入者月額)150ドル×1億加入者×12か月=18兆円/年の売上目標で、5年で回収可能というのがSpaceXの試算根拠。従来ロケットの1kg 30万円時代なら不可能な事業モデル。
ケースB:H3ロケットの商業競争力
H3ロケット(LEO 6.5t、1機約50億円=1kg約77000円)で6t商業通信衛星を打上げる場合、5000kg×50万円÷1000=250億円。同ペイロードをFalcon 9で6万円/kgなら30億円と一桁差。ただし、①国内政府衛星の安全保障要件、②再使用機体の状態依存の懸念、③打上げスケジュールの主権確保、④欧州Arianeとの差別化、を根拠に日本政府・商業契約が確保されており、年6-10機の打上げペースを維持。長期的には第2段再使用・LNG化の技術開発でコスト削減が計画されている。
ケースC:小型衛星ベンチャーのライドシェア選択
200kgの地球観測衛星スタートアップが打上げ手段を検討。①Electron専用打上げ:250kg枠なら約11億円=5.5万ドル/kg。②Falcon 9 Transporterライドシェア:200kg×60万円=1.2億円と1/10。③H3等大型ロケットの余剰枠:数千万円〜数億円で交渉次第。ライドシェアは軌道選択の自由度が下がるが、コスト最優先の小型衛星ベンチャーは②を選び、専用打上げは通信衛星等の高収益ミッション向け。実際、Planet LabsやBlackSkyはFalcon 9 Transporterで数十機を1回打上げしています。
よくある間違い・注意点
- 公表価格のみで判断 — 保険料・アダプタ・地上局・再打上げ契約の追加費用込みで実質1.5〜3倍。事業計画では総額で試算する必要あり。
- 打上げ待ち時間の無視 — 人気ロケットは打上げ枠確保に1〜2年待ちが発生。事業スケジュールへの影響が甚大で、時期指定には追加料金必要。
- 投入軌道の勘違い — LEO・SSO・GTO・GEO・月・惑星間で単位質量あたりのコストが2〜10倍異なる。カタログのLEOペイロードで計算すると過小評価になる。
- 再使用機体の状態依存 — Falcon 9再使用は同じ機体で20回以上使用実績あるが、飛行回数が多い機体は失敗リスクがわずかに上昇。保険料に反映される。
- ライドシェアの軌道制約 — ライドシェアは主搭載衛星の軌道に合わせるため、副衛星の希望軌道と一致しないことがある。ミッション設計時に確認が必要。
- ロケット選定の政治的要素 — 政府衛星・防衛衛星は自国ロケット利用が原則。商業契約でも国際関係(米中対立・ロシア制裁)で選択肢が制限される。
- Starship価格の楽観視 — 1kg 1万円はSpaceX目標値で実現時期不明。完全再使用の技術実証、生産スケール、市場需要の全てが必要。
- 失敗時の再打上げ想定 — 打上げ失敗時の衛星喪失は保険では補償されるが、時間損失(2〜3年)は事業計画への影響大。
関連する規格・法規
- 宇宙活動法(2016年制定) — 日本の民間ロケット・衛星打上げの許可制。文部科学省・内閣府が管轄。
- 電波法 — 衛星通信の周波数割当、無線局免許。総務省が管轄。
- 宇宙基本法(2008年) — 日本の宇宙政策の基本法。JAXA法・宇宙開発戦略本部の設置根拠。
- 宇宙条約(1967年) — 国連の宇宙利用に関する基本条約。国家責任・軍事利用禁止等を規定。
- 宇宙損害賠償責任条約 — 打上げ失敗による地上損害の国家責任。
- 宇宙物体登録条約 — 打上げ物体の国連登録義務。
- ITU電気通信規則 — 静止衛星軌道位置・周波数の国際割当。
- ITAR/EAR(米国) — 米国宇宙技術の輸出管理。他国ロケット利用時の規制対象。
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
参考文献・公的資料
ロケット打上コスト・宇宙ビジネスの詳細情報については、以下の公的機関・業界資料を参照してください。
- JAXA(宇宙航空研究開発機構) — 日本の宇宙機関。H3ロケット・国産衛星の公式情報。
- 三菱重工業 スペース事業 — H3・H-IIAロケットの商業運用会社。
- SpaceX — Falcon 9・Falcon Heavy・Starshipの公式情報・打上げ実績。
- Rocket Lab — Electron小型衛星専用ロケットの公式サイト。
- Arianespace — 欧州の商業打上げサービス。Ariane 6・Vega-C運用。
- NASA Launch Services — 米国政府の商業打上げ調達情報。
- ESA(欧州宇宙機関) — 欧州の宇宙政策・技術情報。
- 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 — 日本の宇宙政策・宇宙基本計画の公式情報。
- SBIR Space — 米政府の宇宙関連中小企業支援情報。
- スペースポート紀伊 — 日本の民間ロケット射場情報。
- SpaceNews — 宇宙業界の国際的な業界誌。打上げ市場価格の情報源。
- 国際天文学連合(IAU) — 天文学・宇宙科学の国際団体。
よくある質問(FAQ)
5000kg・Falcon 9のコストは?
約30億円(5000kg×6万円/kg÷1000)。Falcon 9はLEO 22.8tまで対応するため5000kgは中容量ミッションで、通信衛星・地球観測衛星の主力レンジです。
H3ロケットはFalcon 9と価格競争できる?
単価では劣勢(50万円/kg対6万円/kg)ですが、①国産の安全保障・自主権、②政府衛星の国内優先調達、③打上げスケジュールの主権確保、が競争軸。次期改良でLNGエンジン化・再使用化により競争力向上を目指しています。
Starshipの1kg 1万円は本当に実現する?
SpaceX目標値であり実現時期・水準は未確定。完全再使用の技術実証、生産スケールアップ、市場需要の全てが揃う必要があり、2020年代後半〜2030年代に段階的に低下する見込み。実現すれば宇宙商業化を根本変革します。
ライドシェアと専用打上げの使い分けは?
①コスト最優先ならライドシェア(60万円/kg)、②軌道自由度・時期指定なら専用打上げ、③高収益ミッション(通信衛星GEO等)なら専用。小型衛星ベンチャーはライドシェアで大量投入が主流です。
打上げ失敗時の保険はどうなる?
衛星価値の5-15%が保険料の目安で、失敗時は衛星補償されます。ただし時間損失(再打上げまで2-3年)は補償対象外で、事業計画への影響が大きい。過去の失敗事例(Falcon 9爆発・H3初号機失敗)が保険料率に反映されます。
小型衛星のキューブサットならいくらから?
1U(1kg・10cm立方)キューブサットのライドシェアで約数千万円〜1億円。JAXA公募・NASA CSLIプログラムの学生・研究機関向け無償枠もあり、大学プロジェクトで参加可能です。
宇宙観光はいくらで行ける?
Blue Origin New Shepardのサブオービタル観光約28万ドル(4200万円)、Virgin Galactic約45万ドル(6800万円)、SpaceX Inspiration4級の地球周回軌道1億ドル級(150億円)。2030年代にStarship実現で1000万円クラスに下がる可能性。
日本の民間ロケットの現状は?
IST(北海道インターステラテクノロジズ)・SPACE ONE(和歌山KAIROS)・PDエアロスペース(愛知)等が開発中。IST ZEROは軌道投入未達成、SPACE ONE KAIROSは2024年3月初打上げ失敗。段階的な商業化を目指しています。
投入軌道が異なると単価はどう変わる?
デルタVが大きい軌道ほどペイロード減。LEO 22.8tのFalcon 9はSSO 17t、GTO 8.3t、月遷移5tと減少し、単位質量あたり単価は2〜4倍に。カタログ基準はLEOなので、他軌道では実質単価が上昇します。
月・火星の打上げコストは?
月遷移軌道はLEOの約1/4のペイロード、火星は約1/5〜1/10。Falcon Heavyで月16.8t、火星16.8t、Starshipで100t目標。Artemis月面計画・NASA Mars Sample Return等の大型ミッションで運用予定です。
宇宙保険はどこで加入する?
Marsh・AON・スイス再保険・ミュンヘン再保険等の宇宙保険専門ブローカー経由。ロイズ・オブ・ロンドン等の再保険市場でリスク分散されます。日本の東京海上・損保ジャパンも宇宙保険を扱う。
ペイロードフェアリングの寸法制約は?
Falcon 9フェアリング内径4.6m・全長13m、H3フェアリング内径4.6m・全長10m、Starshipフェアリング内径8m×22m。衛星サイズに応じたロケット選定が必要で、大型衛星はStarship登場で選択肢が広がります。