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警備員教育の時間と費用計算

新任と現任の対象人数・教育時間・時給から、年間の総教育時間と人件費・講師費用・1人あたりの費用を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

警備員教育の時間と費用計算ツール

総教育時間は新任の人数×新任時間+現任の人数×現任時間で求めます。既定値では8人×20時間=160時間、40人×10時間=400時間で合計560時間。受講者の人件費は560時間×1,300円=728,000円、講師費用は年2回×40,000円=80,000円です。合計は808,000円となり、対象48人で割ると1人あたり16,833円。教育中は現場に立てないため、この時間分は配置計画から差し引いて考えます。

警備員教育の区分と時間の考え方

区分対象時間の目安
新任教育(基本教育)新たに警備業務に就く者業務別教育と合わせて20時間以上
新任教育(業務別教育)担当する業務区分ごと基本教育と合算して算定します
現任教育継続して従事する者年度ごとに10時間以上
検定合格者などの特例一定の資格を有する者教育時間の一部が免除されます

実施方法別の費用構造

方法講師費用向く規模
社内の指導教育責任者が実施社内人件費のみ常時30人以上
外部講師を招いて集合研修1回3〜8万円20〜60人
業界団体の講習に派遣1人5,000〜15,000円10人以下
電磁的方法(オンライン)を併用初期費用と月額拠点が分散する場合

※参考計算です。法令・告示・単価は改正されることがあるため、実際の判断は最新の条文と所管窓口、必要に応じて専門家への確認のうえで行ってください。

警備員教育の時間と費用計算の詳しい解説

警備員教育の費用が軽く見積もられがちなのは、外部に支払う講師費用ばかりが意識され、受講者の人件費が計算から漏れるためです。既定値の構成では講師費用は80,000円ですが、受講者の賃金は728,000円と9倍近くに達します。教育は労働時間として賃金の支払対象になり、その間は現場に配置できないため、売上を生まない時間の人件費として二重に効いてきます。年間の総額を把握するには、時間の積み上げから始めるのが確実です。

判断が分かれるのは実施の形態です。指導教育責任者を置いて社内で完結させれば外部費用はほぼ不要になりますが、責任者の工数が固定的に取られます。外部講師を招く集合研修は内容の質が安定する一方、日程を合わせるために現場のシフトを組み替える必要があり、代替要員の費用が別に発生します。少人数の事業所では業界団体の講習に個別派遣するほうが安く済む場合が多く、規模によって最適解が入れ替わります。

見落とされやすいのは、教育時間が要員計画に与える影響です。新任1人あたり20時間は、月160時間の所定に対して1割強にあたります。採用が集中する時期は教育で稼働が削られ、現場の充足率が一時的に下がります。また、現任教育は年度ごとに実施する必要があり、期末に駆け込むと繁忙期と重なって組めなくなります。教育の記録簿は警備業法上の備付書類として立入検査の対象になるため、実施した事実を残す事務工数も見込んでおく必要があります。

条件による差もあります。取り扱う業務区分が複数にわたる事業所では、業務別教育をそれぞれ行う必要があり時間が増えます。検定合格者や指導教育責任者の資格を持つ隊員は教育時間の一部が免除される仕組みがあり、有資格者の比率が高い事業所ほど総時間は圧縮できます。教育内容の詳細や免除の要件は規則で定められているため、実施計画は所管の公安委員会の指導も踏まえて組み立ててください。

予算の説明では、教育を法令上の義務としてだけ扱うのではなく、事故と離職を減らすための投資として位置づけると通りやすくなります。新任教育を丁寧に行った隊員は現場での判断が安定し、初期の離職が減るという実感を持つ事業所は少なくありません。逆に教育を最小限に切り詰めると、苦情や事故への対応にかかる時間が増え、結果として費用は膨らみます。年間の総額を把握したうえで、どの区分にどれだけ時間を配分するかを設計してください。

業界・現場での使い方

警備会社の年間教育計画

対象人数から総時間と費用を出し、実施回数と外部講師の要否を決めます。

採用計画との突き合わせ

新任教育の時間を配置可能時間から差し引き、着任までの期間を見積もります。

教育予算の申請

受講者人件費を含む総額を示し、講師費用だけでない負担を説明します。

複数拠点の実施方法の比較

集合研修と個別派遣の費用差を試算し、拠点ごとの方式を選びます。

よくある間違い・注意点

  • 講師費用だけを教育費とみなす — 受講者の賃金が費用の大半を占めるため、実際の負担は数倍になります。
  • 教育時間を稼働可能時間に含める — 教育中は現場に立てないため、要員計画では所定時間から差し引く必要があります。
  • 現任教育を年度末にまとめる — 繁忙期と重なると日程が組めず、法定時間を満たせないおそれがあります。
  • 業務区分ごとの業務別教育を一本化する — 担当する区分が複数あれば、それぞれについて実施する必要があります。
  • 教育記録の作成工数を見込まない — 記録簿は備付書類として確認の対象となり、事務の時間も費用に含まれます。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

新任8人・現任40人の教育費はいくらですか?

新任20時間・現任10時間・時給1,300円・講師年2回の既定値で総額808,000円、1人あたり16,833円です。

新任教育の法定時間はどのくらいですか?

基本教育と業務別教育を合わせて20時間以上と定められています。詳細は警備業法施行規則を確認してください。

現任教育は年に何時間必要ですか?

年度ごとに10時間以上とされています。実施の記録を残すことも併せて求められます。

教育時間は労働時間になりますか?

事業者の指示で受講する法定教育は労働時間にあたり、賃金の支払対象となります。

外部講師と社内実施のどちらが安いですか?

常時30人以上を教育する規模なら社内実施が有利です。10人以下なら団体の講習への派遣が割安になります。

教育時間が免除される場合はありますか?

検定合格者や一定の資格を持つ者について、教育時間の一部が免除される仕組みがあります。

オンラインでの実施は認められますか?

電磁的方法による教育が一定の要件のもとで認められています。要件は規則と所管の指導で確認が必要です。

教育を実施しないとどうなりますか?

警備業法に基づく指示や営業停止の対象となりえます。記録の不備も同様に指摘されます。