内装工事㎡単価 計算ツール|部位別㎡単価×面積で工事費を即算出
内装部位(天井/壁/床)・面積・グレードから工事費と㎡単価を即算出。材工分離・下地/仕上げ区分・B/C工事の切り分け・オフィス撤去原状回復・店舗スケルトン渡し等、現場実務で頻出する見積根拠を1画面で確認。工務店・設計事務所・オフィス総務・店舗開業者のための、相見積り検証と概算予算立案を支援する即算ツールです。
内装工事㎡単価ツール
計算式と単価の内訳
工事費(円) = 内装面積(㎡) × 部位別㎡単価(円/㎡)
㎡単価 = 材料費 + 施工費(人工) + 現場経費 + 一般管理費 + 利益
本ツールの初期値(天井石膏ボード+クロス8,000円/㎡×100㎡)では総額80万円。これは材料費30%(2,400円)、施工費40%(3,200円)、諸経費+利益30%(2,400円)という一般的な内訳の合計です。
㎡単価は「拾い出しした部位数量」×「単価表(公共建築工事積算基準/民間積算資料)」で機械的に算出できますが、実勢は仕入れルート・職人単価・現場条件で±20〜40%変動します。
100㎡オフィス改装で天井+壁+床の合計を試算すると、天井8,000+壁6,500+床(タイルカーペット)4,500=19,000円/㎡×100㎡=190万円が標準相場。
ここに解体・下地補修・電気設備移設・什器搬入養生を加えると総額250〜350万円が完成予算のイメージです。高級店舗・ホテル・ショールームは1.5〜2倍、量産系オフィス・簡易リフォームは0.7倍と広く分布します。
部位別 ㎡単価早見表
| 部位 | 仕様 | ㎡単価(材工共) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 天井 | 石膏ボード9.5mm+ビニールクロス | 8,000円 | オフィス標準 |
| 天井 | ロックウール吸音天井(ジプトーン等) | 5,500-7,500円 | 事務所・店舗 |
| 壁 | 石膏ボード12.5mm+ビニールクロス | 6,500円 | 住宅・オフィス標準 |
| 壁 | 塗装(EP・AEP) | 3,500-5,500円 | 下地なら7,500円追加 |
| 床 | タイルカーペット(50cm角) | 4,500円 | OA床対応・オフィス標準 |
| 床 | 複合フローリング | 9,000-12,000円 | 住宅リビング標準 |
| 床 | 塩ビタイル(P/フロアタイル) | 5,500-8,000円 | 店舗・水回り |
| 床 | 磁器タイル(300角以上) | 10,000-18,000円 | 店舗エントランス |
| 下地 | LGS(軽量鉄骨)壁下地 | 3,500-4,500円 | 間仕切り新設時 |
| 下地 | OAフロア(H100) | 7,500-10,000円 | オフィス配線 |
内装工事㎡単価の詳しい解説
内装工事の㎡単価は「材料費+施工費(人工費)+諸経費」の合成コストです。
国交省「公共建築工事積算基準」および民間の「積算資料(経済調査会)」「建設物価(建設物価調査会)」に単価表が掲載されており、建設業界共通の見積根拠となっています。
ただしこれらは公共工事の標準単価であり、民間工事では地域相場・職人手配ルート・材料仕入れ経路で単価が±20〜40%変動するため、実勢価格を把握しての相見積り検証が必須です。
2020年代後半の内装業界は職人不足による人工単価の高騰が最大の変数となっています。ボード貼工・クロス職人・床工事職人の日当が2015年比で1.3〜1.5倍に上昇し、施工費比率が単価の40〜50%に達しています。
材料費(石膏ボード・ビニールクロス・接着剤)も原油高・輸送費上昇で年5〜10%の値上げが続いており、㎡単価は5年前と比較して1.3倍前後まで上昇している状況です。
用途別では、①オフィスは機能重視で天井吸音・OAフロア・タイルカーペットが標準セット、②住宅はLDK中心の意匠性・断熱性能重視でクロス+複合フローリング、③店舗は業態別の演出重視で高級材・塗装・間接照明が多く単価は1.5倍以上、④ホテル・商業施設はデザイナー起用+特殊材料で単価は2〜3倍に達します。用途による単価幅の理解が見積り比較の第一歩です。
近年は環境配慮型内装材の需要も拡大しています。F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド最上級・シックハウス対策)、CO₂削減型石膏ボード、低VOC塗料、リサイクル素材由来カーペットタイルなど、単価は5〜15%程度上乗せされるものの、SDGs・ZEB(ゼロエネルギービル)対応で差別化材料となります。
材工分離と単価の構成要素
建設業では見積書を「材料費」と「施工費(人工費)」に分ける「材工分離」と、両者をひとまとめにする「材工共(ざいこうきょう)」の2形式があります。
㎡単価表示は通常後者で、材料と施工が一緒になったオールインの金額を意味します。材工分離見積は施主が材料を支給する場合や、公共工事の精算方式で採用されるパターン。
| 構成要素 | 割合の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 材料費 | 25〜35% | 石膏ボード・クロス・接着剤・釘・ビス・巾木等の資材原価 |
| 施工費(直接工事費) | 35〜50% | 職人日当×人工(にんく)。人工は1日1人の労力単位 |
| 現場経費 | 5〜10% | 養生費・仮設・産廃・電気水道・現場代理人 |
| 一般管理費 | 8〜15% | 元請の本社経費・営業費・保険料 |
| 利益 | 5〜10% | 元請利益。中小工務店は3〜5%が実勢 |
㎡単価の理解には「人工(にんく)」の把握が不可欠です。ボード貼工1人が1日で貼れる面積は約30㎡、クロス職人1人が1日で貼れる面積は約35〜40㎡が標準。
ボード工の日当が2.5万円なら人工単価=2.5万÷30=833円/㎡、クロス工の日当が2.8万円なら人工単価=2.8万÷38=737円/㎡が最低ライン。
ここに材料+諸経費+利益が乗って、単価8,000円/㎡(天井)、6,500円/㎡(壁)という水準になります。人工単価が上がれば全体単価も比例して上昇するため、職人不足の影響がダイレクトに響く構造です。
見積り実務ワークフロー
内装工事の見積りは以下の5ステップで進めるのが標準です。相見積りの検証にも活用できます。
ステップ1:現地調査・スケルトン確認
既存内装の解体範囲、天井高さ、梁・柱の出、既存配線・配管の状況、床下の水平精度、開口部(建具)のサイズを実測。デジカメで現場写真を大量に撮っておくのが実務の鉄則。
ステップ2:基本設計・数量拾い出し
平面図・展開図・仕上表を作成し、天井・壁・床の㎡数を部位別に集計。開口部(建具・窓)は差し引き、収まり(見切り・巾木・廻り縁)はm単位で数量拾い。CAD拾いソフトで自動化する事務所も増加。
ステップ3:単価表適用と概算算出
各部位の数量×㎡単価で工事費を算出。単価は公共単価(標準積算資料)、民間実勢(建設物価)、自社実績値の3系列を持ち、案件性質に応じて使い分け。総額±10%の初期案を作成。
ステップ4:見積書作成・オプション提案
正式見積書を項目別内訳(材料費・施工費・諸経費・利益・消費税)で作成。標準案+アップグレード案(2〜3プラン)を並列提示し、施主の意思決定を支援。
ステップ5:契約・工程調整
契約書・注文書を締結、工程表(バーチャート・ネットワーク)を作成、職人配員計画・材料発注リストを確定。施主要望の追加変更(追加工事)は変更契約書で対応。
用途別(オフィス/住宅/店舗)相場
用途で㎡単価水準が大きく変わります。以下、代表的な用途別の相場と特徴を整理します。想定される予算感を把握することで、事前の資金計画がスムーズに進みます。
オフィス改装(スケルトン→原状回復)
㎡単価は15,000〜30,000円/㎡が標準。天井吸音・OAフロア・タイルカーペット・LGS間仕切り・LED照明で構成。
100〜300坪(330〜990㎡)のフロア改装で総額500万〜3,000万円。原状回復(退去時工事)は坪単価3〜5万円が相場で、10坪(33㎡)で100〜150万円が典型的な予算感です。
住宅リフォーム(部分・全面)
クロス張替のみで1,200〜1,800円/㎡、フローリング張替(既存撤去込)で15,000〜25,000円/㎡。
LDK全面リフォームで坪単価15〜25万円、200〜500万円が典型的な予算感。フルリノベ(給排水・断熱含む)で坪単価30〜50万円、900〜1,500万円クラスが実勢。
店舗内装(業態別グレード)
飲食店で坪単価50〜100万円、物販店で坪単価30〜60万円、美容室で坪単価40〜80万円が相場。20坪の飲食店なら総額1,000〜2,000万円。
厨房設備・空調・電気・給排水・什器を含めると2,000〜3,000万円級に。デザイナー起用で15〜30%上乗せ、居抜き活用で50%圧縮も可能。
ホテル・商業施設(高級グレード)
㎡単価30,000〜80,000円/㎡。特殊材料(大理石・木質パネル・革張り・特注家具)、間接照明、造作什器、電気・空調の高度制御で単価急上昇。
客室リノベで1室あたり300〜800万円、ロビー・共用部で坪単価150万〜300万円級も一般的。有名デザイナー・建築家起用でさらに1.3〜1.5倍の単価上乗せも。
実務ケーススタディ
典型的な内装工事案件を3ケース紹介します。予算規模と工事内容の関係を把握することで、自身の案件に近い相場感を得られます。
ケースA:オフィス移転100坪の内装工事
都心オフィスビルへ移転、100坪(330㎡)のスケルトン渡し物件をB工事+C工事で内装完成。天井吸音+タイルカーペット+LGS間仕切り+LED照明+OAフロアで、基本内装費500万円、電気設備200万円、空調200万円、什器什物300万円で総額1,200万円。
設計料5%(60万円)、工程3か月。原状回復費用の預り金として150万円計上。移転先の内装工事契約は移転3か月前に締結、什器発注は6か月前が実務スケジュールの目安です。
ケースB:住宅LDK+水回りフルリノベ
築30年木造戸建てのLDK+キッチン+浴室リフォーム。壁天井クロス張替、フローリング張替、ユニットバス・システムキッチン交換、ダウンライト新設。
㎡単価3.5万×40㎡=140万円+設備工事機器代220万円+電気配管改修80万円=総額440万円。工程6週間、住みながら工事のため段階施工。省エネ住宅リフォーム補助金80万円を活用して実質360万円で完成。
ケースC:飲食店(20坪)の居抜き改装
既存カフェ物件を居抜き取得し、和食店に業態変更。既存厨房・給排水・空調はそのまま流用、内装のみ全面変更。
壁塗装+木調床材+間接照明+カウンター造作+和風建具で、内装300万円+電気設備80万円+設計料50万円=総額430万円。工程4週間で新装開店。スクラップ&ビルドと比較して500万円以上のコスト圧縮を実現。
日本政策金融公庫の新創業融資500万円を活用、自己資金200万円と合わせて資金調達。開業後2-3年で回収の見込みで、テナント契約は5年更新型に。
B工事とC工事の区分(オフィスビル)
オフィスビル賃貸では、内装工事はA工事・B工事・C工事に区分されます。
この区分を誤ると、想定外の費用負担や工期遅延の原因になります。契約前の確認が最重要です。
| 区分 | 実施主体 | 費用負担 | 典型例 |
|---|---|---|---|
| A工事 | ビル所有者 | ビル所有者 | 躯体・外装・エレベーター・共用部 |
| B工事 | ビル所有者指定業者 | 入居テナント | 間仕切り・空調・防災・給排水本管 |
| C工事 | 入居テナント指定業者 | 入居テナント | 内装仕上げ・什器・OA機器・LAN |
B工事はビル指定業者の独占となるため、市場相場の1.2〜1.5倍の見積になることが多く、テナントの実質負担が大きくなります。
C工事のみをコスト最適化しても、B工事で予算が膨らみやすい構造。契約前に賃貸借契約書で工事区分を必ず確認し、B工事範囲は事前見積を取得することが実務上の鉄則です。
近年は、テナント側から工事区分の見直し交渉を行うケースも増えています。特にA/B/Cの境界が曖昧な部分(例:防災設備の一部)については、契約更新時にビル所有者と交渉して合理化する動きがあります。
職人不足と業界トレンド
内装業界は2020年代後半、深刻な職人不足に直面しています。国土交通省の建設労働実態調査によれば、内装仕上工の平均年齢は55歳前後で、若年層(20-30代)の入職率は建設業全体の中でも低迷。ボード貼工・クロス職人・床工事職人の日当は2015年比で1.3〜1.5倍に上昇しています。
この人手不足は㎡単価の高止まりの主因となっています。加えて、材料費も原油高・輸送費上昇で年5〜10%の値上げが続き、5年前と比較して単価は1.3倍前後に上昇。今後もインフレ基調が予想され、リフォーム予算の早期確定が有利になる状況です。
DX・工業化の波
プレファブ内装(工場生産・現場組立)、ユニットバス、システムキッチンの標準化に続き、近年は「工場塗装済みボード」「クロス貼付済みパネル」「モジュール壁面」など、現場作業を最小化する半製品化が進行。工期短縮と品質安定化を両立する動きです。
DIY・セルフリフォーム市場の拡大
DCMホーマック・カインズ・コーナン等の大手ホームセンターがリフォーム相談窓口を拡充。壁紙・床材の部分張替をユーザー自身で行うDIY需要が拡大しています。プロ依頼の1/3〜1/5のコストで実施可能な範囲が拡大中。
脱炭素・省エネ改修の増加
ZEB(ゼロエネルギービル)・LEED認証・BELS評価等の環境認証取得を目的とした、断熱改修+内装リニューアルの同時実施案件が増加。省エネ改修補助金(環境省・国交省)と組み合わせた、コスト最適化案件が主流化しています。
環境配慮・SDGs対応内装
SDGs・ESG経営の広がりで、環境配慮型内装への関心が高まっています。企業本社・パブリックスペース・教育施設で採用が急拡大中。代表的な選択肢を整理します。
低VOC・シックハウス対策材料
F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散最上級)は建築基準法上の最低基準。さらに「化学物質過敏症対応認証」を取得した超低VOC材料の需要が拡大。単価は10-20%上乗せですが、保育所・幼稚園・病院・障害者施設で標準化。
リサイクル・アップサイクル素材
ペットボトル再生ポリエステルのタイルカーペット(interfaceの海洋プラごみ回収素材等)、廃木材の集成材、再生石膏ボードなど、循環型内装が拡大。ECHONET LiteやLEEDの評価対象にもなり、企業広報の材料としても価値あり。
断熱・遮熱性能の向上
断熱材の高性能化(グラスウール16K→24K、高性能グラスウール、ネオマフォーム)、Low-Eガラス・複層ガラスの標準化、外皮性能向上リフォームで冷暖房エネ削減効果が明確。ZEH・ZEB取得時の必須要素。
森林認証木材・国産材
FSC・SGEC・PEFC等の森林認証材、地域材(県産材)の活用がSDGs対応で急拡大。単価は輸入材比10-30%高いが、地域経済循環・脱炭素の観点で価値あり。ホテル・レストラン・オフィスのラウンジ演出で人気。
業界・現場での使い方
工務店・内装業者
相見積り時の概算積算、営業初回訪問時のヒアリング金額提示、施主要望の予算感チェック。実勢単価との差分を自社優位性の説明材料に活用。
設計事務所・建築士
基本設計時のコストコントロール、施主提案時の予算比較、仕上げ材変更のコスト影響試算。工事監理業務でも見積検証の基礎資料に。
オフィス総務・移転担当
移転先ビル選定時の内装費予算計上、B/C工事の切り分け検討、原状回復費用の想定。相見積り3社取得の際の初回打診金額の相場感確認。
住宅リフォーム施主
複数見積り(3社以上)の妥当性検証、部位別の高低比較、意匠グレードアップの追加費用試算。悪徳業者の過大請求対策としても有効。
店舗開業者
物件取得前の内装予算計上、居抜き/スケルトンの初期投資試算、業態別の相場把握。銀行融資・日本政策金融公庫向けの事業計画書の内装費算定に。
不動産オーナー・ビル管理会社
テナント退去時の原状回復費用の妥当性判断、リーシング前のバリューアップ内装の予算計上、修繕計画の長期試算。
よくある間違い・注意点
- 既存撤去・下地補修は別途 — ㎡単価は「新規に仕上げる」費用。既存クロス剥がし1,500円/㎡・下地補修2,000円/㎡は別途計上。この認識ズレで予算が2〜3割膨らむケース多発。
- 特殊材料の追加費用 — グラフィックプリントクロス、和紙、竹材、大理石調シート等は標準ビニールクロスの2〜5倍。デザイナー起用案件はカタログ単価の想定外に膨らむ傾向あり。
- B工事の見落とし — オフィスビル入居では空調・防災・給排水本管がB工事(ビル指定業者)扱いで、市場相場の1.2〜1.5倍。C工事(内装仕上げ)のみで予算を組むと大幅に不足。
- 電気・設備工事の別途費用 — 内装工事の㎡単価には電気配線・照明器具・LAN配線が含まれない。オフィス改装では電気工事が総額の20〜30%を占めるため、初期段階から並行検討が必要。
- 養生・仮設・産廃の軽視 — 高層ビル・共用部保護・現場エレベーター使用料は現場経費として5〜10%上乗せ。産業廃棄物処理は今後も単価上昇傾向。
- 工期の楽観視 — 100㎡オフィス改装で正味工期4〜6週間、資材発注リードタイム込みで8〜10週間が現実。開業日から逆算する場合は倍の余裕を持つ。
- 設計料の未計上 — 設計事務所への支払いは工事費の5〜10%が相場。工事費見積のみで予算を組むと、設計料が予算超過の原因に。
- 消費税10%の忘却 — 見積書が税抜表示か税込表示か必ず確認。1,000万円級では税額100万円の差が出て、資金繰りに影響。
関連する規格・法規
- 公共建築工事積算基準 ― 国交省が定める公共工事の積算基準。民間工事でも基準単価として広く参照される。
- JASS 15 左官工事、JASS 17 ガラス工事、JASS 26 内外装工事 ― 日本建築学会の建築工事標準仕様書。設計監理の実務基準。
- 建設業法 ― 工事金額500万円超は建設業許可が必要(内装仕上工事業)、500万円以下は無許可可。契約書・見積書の書式規定あり。
- 建築基準法 ― 内装制限(不燃・準不燃・難燃)、シックハウス対策(換気設備・F☆☆☆☆材料)、避難経路確保。
- 消防法 ― 防炎対象物品(カーペット・カーテン・工事シート)への防炎表示義務、200㎡以上の店舗は消防検査対象。
- 労働安全衛生法 ― 現場の安全帯・墜落防止・粉じん対策・石綿(アスベスト)処理。特に築古改装では石綿事前調査(2022年改正)必須。
- 廃棄物処理法(産廃法) ― 建設廃材の適正処理、産廃業者への処理委託、マニフェスト(産廃管理票)の交付。
- 下請法・建設労働災害防止規則 ― 元請〜下請の契約適正化、労災保険加入義務。
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
参考文献・公的資料
内装工事の積算・法令については、以下の公的機関の一次資料を参照してください。
- 国土交通省 公共建築工事積算基準等 ― 積算基準・標準単価・仕様書の公的基準。
- 国土交通省 建設業 ― 建設業許可、下請法、契約適正化のガイドライン。
- 日本建築学会 ― JASS(建築工事標準仕様書)の刊行元、実務者の技術基準。
- 経済調査会 積算資料 ― 民間内装工事の実勢単価データベース、月刊誌で更新。
- 建設物価調査会 建設物価 ― 建設資材・工事単価の公的相場資料。
- 厚生労働省 労働安全衛生 ― 現場安全・アスベスト事前調査の法令解説。
- 環境省 建設リサイクル ― 建設廃棄物処理・リサイクル法の詳細。
- 日本内装仕上業団体連合会 ― 内装業界の団体資料・統計・技能検定情報。
- 日本建築仕上材工業会 ― 建築仕上材料の規格・カタログ情報。
- 全国建設労働組合総連合 ― 職人日当・人工の実態調査、労働環境情報。
よくある質問(FAQ)
100㎡フローリング張替の費用は?
複合フローリング9,000円/㎡×100=90万円が標準。ただし既存床剥がし1,500円/㎡・下地補修2,000円/㎡が別途で+35万円=実質125万円が現実相場です。無垢フローリングは12,000〜18,000円/㎡でさらに高額。
壁紙(クロス)張替の相場は?
張替のみ1,500円/㎡、既存剥がし込みで1,800〜2,200円/㎡が実勢。廊下・階段室の高所は割増(2〜3割)、量産クロスと1000番台高級品で単価差1.5〜2倍。50㎡なら10〜13万円が典型。
オフィス移転の内装費相場は?
1坪あたり30〜60万円が標準(㎡単価9〜18万円)。天井吸音+OAフロア+タイルカーペット+LGS間仕切り+LED照明のベーシックセット。100坪で3,000〜6,000万円。デザイン重視で1.5〜2倍、機能特化のシンプル仕様で0.7倍。
店舗内装(飲食店)の相場は?
坪単価50〜100万円が典型。20坪の居抜き改装で1,000〜2,000万円、スケルトン+デザイナー起用で2,000〜3,000万円が相場。設備工事(空調・厨房・給排水)込みでは+500〜1,000万円追加も。
相見積りは何社取るべき?
最低3社推奨。地元工務店・中規模内装業者・大手ゼネコンサブなど異なる規模で比較。金額のみでなく仕様書・工程表・保証内容を並列比較。安値だけで選ぶと工事品質・アフター対応で問題発生も。
B工事とC工事の違いは?
B工事はビル所有者指定業者が施工(空調・防災・給排水本管)、C工事はテナント指定業者が施工(内装仕上げ・什器・LAN)。B工事は指定業者独占のため市場相場の1.2〜1.5倍。オフィス予算計上時の要注意ポイント。
設計料はいくらかかる?
工事費の5〜10%が相場。設計事務所への正式依頼で7〜10%、工務店・内装業者の設計込み案件で3〜5%。1,000万円工事なら設計料50〜100万円。工事監理(現場チェック)は設計料の30〜50%程度で別途。
工期はどのくらい?
100㎡オフィス改装で正味4〜6週間、資材発注リードタイム込みで8〜10週間。住宅LDKリノベで4〜8週間、飲食店20坪居抜きで3〜4週間。開業日から逆算する場合は倍の余裕を持つべき。
建設業許可は必要?
1件の工事金額500万円超で建設業許可(内装仕上工事業)必須。500万円以下(税込)は無許可でも施工可能。ただし、公共工事参入・大手企業案件は許可保有必須。信頼度・与信面でも許可保有業者が優位。
シックハウス対策は?
建築基準法によりF☆☆☆☆(フォースター)建材使用、24時間換気設備設置、ホルムアルデヒド放散量規制対応が必須。特に住宅リフォーム・保育所・幼稚園では厳格化。近年は低VOC(揮発性有機化合物)塗料も標準化。
アスベスト(石綿)対策は?
2022年改正法令により、解体・改修工事で事前調査が義務化(2006年以前築造の建物)。有資格者(建築物石綿含有建材調査者)の調査、都道府県への事前届出、除去時の隔離養生。追加費用20〜100万円級。
OAフロアは必要?
オフィスの場合、LAN・電源配線の柔軟性からH100(高さ100mm)のOAフロアが標準。7,500〜10,000円/㎡追加。フリーアドレス・レイアウト変更対応で必須設備。100㎡で75〜100万円追加。
原状回復費用の相場は?
オフィス退去時の原状回復は坪単価3〜5万円、平米単価9,000〜15,000円。100㎡なら90〜150万円。ビル指定業者独占のため相場の1.3〜1.5倍が実勢。契約時に負担範囲(通常損耗込みか否か)を必ず確認。
造作家具・什器の予算は?
造作カウンター1m当たり15万〜30万円、キッチンカウンター1式で80〜200万円、レジカウンター1式で50〜120万円。店舗デザインの見せ場となる部分は施工費の15〜25%を占める傾向。
コスト圧縮のコツは?
①居抜き活用(既存設備流用で30〜50%圧縮)、②相見積り3社(実勢相場把握で10〜20%圧縮)、③仕様標準化(オーダーメイド回避)、④工期繁忙期回避(3月/9月避け)、⑤材料支給(施主が直接仕入)、が定石。
補助金・助成金はある?
①事業再構築補助金(中小企業庁、店舗改装で最大1億円)、②省エネ改修補助金(環境省、LED・断熱リフォーム)、③バリアフリー改修(自治体独自、住宅改修最大200万円)、④店舗開業補助金(自治体独自、100〜500万円)などが利用可能。
解体費用の相場は?
スケルトン解体の坪単価3〜5万円、100㎡(30坪)で90〜150万円。天井・壁のみ部分解体は㎡単価1,500〜3,000円。産廃処理・運搬費含む。アスベスト含有時は+30〜100万円上乗せ、鉄骨解体・撤去は特殊工事扱い。
電気・空調の追加費用は?
LED照明1台1.5〜3万円、コンセント新設1箇所2〜4万円、LAN配線1箇所2〜5万円。空調は業務用ビル形パッケージエアコンで1馬力あたり15〜25万円。100㎡オフィスで電気・空調追加200〜400万円が相場。