硬さ換算(HRC/HB/HV/HRB)
HRC・HB・HV・HRBの相互換算と引張強さ推定。金属熱処理受入・素材購入時の硬さ確認に。
硬さ換算(HRC/HB/HV/HRB)ツール
硬さ換算
異なる硬さ試験法の値を相互換算する近似式(SAE J417・ASTM E140準拠)。厳密には試験原理が違うため誤差5-10%あり、公式検査ではそれぞれの試験法で直接測定する。
HV = HB × 1.05(近似)
引張強さ ≒ HV × 3.4 (N/mm²)
硬さ換算早見(SAE J417)
| HRC | HV | HB | 引張N/mm² |
|---|---|---|---|
| 60 | 697 | 627 | 2370 |
| 55 | 595 | 553 | 2020 |
| 50 | 513 | 481 | 1740 |
| 45 | 446 | 421 | 1520 |
| 40 | 392 | 371 | 1330 |
| 35 | 345 | 327 | 1170 |
| 30 | 302 | 286 | 1030 |
| 25 | 266 | 253 | 905 |
| 20 | 236 | 226 | 800 |
硬さ換算(HRC/HB/HV/HRB)の詳しい解説
硬さ試験はロックウェル(HRC/HRB)・ブリネル(HB)・ビッカース(HV)が3大方式。同じ材料でも試験法で値が変わるため、材料規格・図面指示・検査報告書で使い分けます。焼入れ鋼はHRC(圧痕小・迅速)、鋳鉄・軟鋼はHB(圧痕大・確実)、薄板・浸炭層はHV(微小硬さ試験)が定番。
実務では「HV=HB×1.05」「引張強さ≒HV×3.4」の関係を暗記。焼入れ後HRC55なら引張強さ約2000N/mm²と推定でき、素材選定・強度計算の初期段階で便利です。厳密検査では換算値でなく直接測定が原則(検査規格が要求)。
業界・現場での使い方
金属熱処理受入
焼入れ・焼戻し後の硬さ検査。HRCで指定→HV or HB換算。
工具材料選定
工具鋼SKD11 HRC58-62、SKH51 HRC63-66の適用可否判定。
素材購入検査
鋼板・丸棒受入時のHB/HV測定→材料規格適合確認。
よくある間違い・注意点
- 換算値を絶対値と誤解 — 近似式で誤差5-10%。厳密検査は各試験法で直接測定。
- 薄板でHRC試験 — 圧痕が裏面まで届き誤値。HVで微小硬さ測定に切替。
- 引張強さ推定を鋳鉄で適用 — HV×3.4は鋼の関係。鋳鉄はHB×3.4-3.6が近い。
関連する規格・法規
- JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験
- JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験
- JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
HRC 60はHVで?
HV約697、HB約627、引張約2370N/mm²。
HRC 30はどのくらい?
未焼入れ鋼レベル。S45C生材HRC15-20、焼入れHRC50超。
引張強さの推定は正確?
鋼で誤差5-10%。厳密は引張試験で。
薄板の硬さ試験は?
HVビッカース微小硬さ試験(荷重10-1000gf)。