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田畑 反畝⇔m²⇔坪換算|1反=991.7m²・300坪の厳密相互変換と農地面積早見

農地面積の伝統単位(反・畝・歩・町)と現代単位(m²・坪・a・ha)を、計量法・農地法の公式係数で即時相互変換。1反=991.7m²=300坪=9.917aの厳密値、農地台帳・地籍調査・農業補助金申請・相続手続の実務、北海道など地方単位差、正確な丸め処理まで、JA・農業委員会・農地中間管理機構の公的資料に基づき解説します。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

田畑 反畝⇔m²⇔坪換算ツール

計算式と単位系

基本の換算係数

1反(たん) = 300坪 = 991.7355…m² ≒ 9.917a

1畝(せ) = 30坪 = 99.1735…m² = 1/10反

1歩(ぶ) = 1坪 = 3.305785…m² (= 6尺四方)

1町(ちょう) = 10反 = 3,000坪 = 9,917.355…m² ≒ 0.9917ha

反畝制度は豊臣秀吉の太閤検地(1582年〜)で全国統一されたのが起点。江戸幕府もそのまま踏襲し、明治以降の地租改正でも尺貫法として継続、1966年(昭和41年)の計量法改正で取引・証明用の使用が原則禁止されたものの、農業実務では現在も日常的に使われる二重制度の状態が続いています。

SI(現代)単位系との関係

1a(アール) = 100m² / 1ha(ヘクタール) = 10,000m² = 100a

計量法(1993年新法)ではa・haがSI併用単位として認められています。「1反≒10a」は現場のラフな暗算式で、正確には9.917a(0.83%小)。行政統計や補助金申請書類は原則a・ha基準ですが、農家間の会話・見積書・小作契約は今も反・畝・歩基準で成立しています。

単位間の正確な倍率

1坪=6尺×6尺(=1間×1間)、1間=6尺=1.8181818…m(明治の度量衡取締条例で1尺=10/33mと定義)。したがって1坪=(10/33)²×36=400/121m²=3.3057851…m²が正確値。反・畝はこの坪の300倍・30倍から自動的に導かれます。宅地では概略「1坪=3.3m²」で十分ですが、農地取引や公図では小数点2桁以上の精度が必要になります。

農地面積の相互換算早見表

実務で頻用する換算値をまとめました。国土交通省の不動産登記面積や農林水産省の耕地面積統計の値に基づきます。すべて水平投影面積での比較で、斜面部分の勾配補正は含まれていません。

単位aha
1歩(=1坪)3.3110.0330.00033
1畝(せ)99.2300.990.0099
1反(たん)991.73009.920.099
1町(ちょう)9,9173,00099.20.99
1a10030.2510.01
1ha10,0003,0251001
5反(0.5町)4,9591,50049.60.496
10反(1町)9,9173,00099.20.992
100坪330.61003.310.033
1,000m²1,000302.5100.1
2,000m²2,000605.0200.2
3,000坪9,9173,00099.20.99
5,000坪16,5295,000165.31.65
10a1,000302.5100.1
50a(5反相当)5,0001,513500.5

農林水産省「作物統計調査」による2023年時点の日本の水田総面積は約236万ha(=約238万町=約7億1500万坪)、畑総面積は約196万haとなっています。

尺貫法と反畝制度の歴史

反畝の単位系は、日本の農業と課税制度の歴史そのものです。実務者が誤解しやすい「歴史的経緯」を整理します。

太閤検地(1582-1598)の全国統一

豊臣秀吉が1582年から実施した太閤検地で、全国の田畑面積を「1反=360歩」(1歩=6尺四方)に統一。これが江戸期の年貢徴収の基本単位となり、藩ごとにあった大反・小反の差を統一しました。1石(こく)=1反の生産高の平均値として設定され、諸大名の石高もこの基準で決まりました。

江戸中期の改定(享保改革)

江戸中期には「1反=300歩」に改定され(享保改革・1730年頃)、現在の「1反=300坪」の起源となっています。この改定により1反あたりの面積は太閤検地時の300/360=83%に縮小し、実質的な検地強化(生産性向上を反映した年貢増徴)として機能しました。

明治地租改正(1873年)と度量衡法

明治6年(1873年)の地租改正でも尺貫法での面積表示が採用され、年貢(現物納)から地租(金納)への転換が図られました。明治24年(1891年)の度量衡法で1尺=10/33mが法定され、これにより1坪=(10/33)²×36=3.3057…m²の正確値が確定しました。

計量法による廃止と農業実務での存続

1959年の計量法改正で尺貫法は原則廃止(取引・証明用の使用が禁止)、1966年に完全移行しました。しかし農地台帳・不動産登記の面積は今もm²とともに反畝の記載が残るケースがあり、農家間の口頭取引、JA(農協)の作付計画、農作物の反収(1反あたり収量)表現は反畝基準が現役です。

現代統計での使い分け

米の反収(玄米約540kg/10a=約535kg/反)は農水省統計にも登場します。統計は10a基準(SI併用単位)、農家会話は反基準、と二重制度が今も続いていることが実務上の混乱を招く一因です。学校教育でも小学校算数でm²・a・ha、社会科で反畝を扱うため、両者の混在が世代を越えて続いています。

地方による単位差(大反・小反)

「1反=300坪」は明治以降の全国標準ですが、実は歴史的に地方によって反の面積が異なりました。現在も地籍調査や古い登記簿に痕跡が残ります。

地域・時代1反備考
現行標準(全国)300坪 = 991.7m²享保改革以降・現在の基準
太閤検地(1582-)360歩(坪) = 1,190.1m²1歩=6尺四方時代
北海道開拓期約360坪 = 約1,190m²入植地割で大反採用
沖縄(琉球)伝統単位240歩 = 約794m²1899年併合前の琉球尺基準
中国・台湾(甲)1甲 = 9,699m² ≒ 0.97ha参考:漢字圏の類似単位

古い登記簿(明治〜昭和20年代)を扱う場合、「反」の解釈が地域で違う可能性があるため、地籍調査結果や公図と照合が必須です。北海道の農地取引では今も「1反=約1,200m²」の感覚が残る地域があります。

実務でよく使う変換パターン

日常業務で頻出する反畝⇔m²⇔坪の変換パターンを、目的別に整理しました。

農地1筆の面積表現

日本の農地平均1筆面積は約12〜14a(=1.2〜1.4反)。これを反畝で表すと「1反2〜4畝(12〜14歩=1反2〜4畝)」と表現します。集約化前の中山間地域では1筆1〜3畝(0.1〜0.3反)の細切れが多く、平地の水田では1筆30〜50a(3〜5反)の大区画も見られます。

反収と収穫予測

米の全国平均反収は約540kg(=玄米換算・水稲うるち米)。5反(=50a)の水田なら収穫量約2,700kg(=45俵)、1町(=1ha)なら5,400kg(=90俵)が期待値。JAへの出荷量計算や補助金申請の基準に頻用されます。

坪単価と農地取引価格

農地の取引価格は反当・坪当の両方が使われます。反当30万円=坪当1,000円=m²当302円が換算基準。宅地転用を見込んだ農地は坪当3〜10万円と高額になる一方、純農地(青地)は反当10〜50万円が相場帯です。

ha換算での大規模農業

認定農業者・農地バンク・スマート農業補助金など大規模農業支援の基準面積はha単位。「20ha以上の集積」等の要件に反畝の圃場をどう合算するかで、1〜2haの誤差で対象要件を満たすかどうかが分かれる場面が実務で頻繁に発生します。

ケーススタディ:反畝からm²への換算実務

実際の農地取引・農業経営でよくある変換場面を、計算例とともに示します。

ケース1:相続で受け継いだ祖父の田んぼ

登記簿に「1反2畝15歩」と記載されているとき、m²への換算は「1反(991.7m²)+2畝(198.3m²)+15歩(=15坪=49.6m²)=1,239.6m²」。相続税評価では路線価×m²で計算するため、この換算値が課税基準となります。四捨五入で1,240m²と扱うのが実務慣行です。

ケース2:農地バンクへの集積面積計算

「合計8反5畝の畑を農地バンクに預ける」ケース。8反=7,933.6m²、5畝=495.9m²、合計8,429.5m²≒84.3a≒0.843ha。20ha集積が要件の集積・集約化奨励金では、この84a規模の農地は単独では対象外ですが、地域の他の担い手農家との合算で要件を満たす場合があります。

ケース3:市街化調整区域の農地転用

「面積5反(=4,958m²=約0.5ha)の農地を宅地に転用したい」場合。都市計画法・農地法により、市街化調整区域では原則転用不可、または農業委員会・県知事の許可が必要。4ha超は農水大臣許可の対象となるため、5反規模は都道府県レベルの手続きに該当します。

ケース4:反収540kgの売上計算

「3町(=30反=29.75ha)の水田で反収540kgの米を作付」場合、総収穫量=540×30=16,200kg。玄米60kg=1俵換算で270俵、農協販売価格1俵12,000〜16,000円として売上324万〜432万円/年。ここから種苗費・肥料費・農薬費・機械費を差し引いて経営分析します。

業界での応用

農地取引・相続

農地法第3条(農地移動)・第4条(転用)・第5条(転用移動)の許可申請には面積をm²単位で記載する必要があります。相続時の農地評価も路線価×m²で計算するため、反畝→m²の正確変換が必須。特に相続税評価では小数点第2位まで、農地法申請では第1位までを慣行とします。

農業補助金申請(経営所得安定対策)

水田活用の直接支払交付金、経営所得安定対策(ゲタ・ナラシ)は10a=1反ではなく厳密な10a単位で支給額を計算します。反畝で管理していた圃場をa換算する際、10a=約1.008反(=1反+2.4坪)の差を無視すると、10筆で1筆分の交付金差が出ることがあります。

農作物収量(反収)算定

「反収540kg」は伝統的表現、農水省統計は「10aあたり535kg」表記。両者は概ね同じ数値ですが、1%程度のズレがあります。作況指数の全国平均は10a=100として計算されており、反収での議論と分析軸が異なる点に注意が必要です。

地籍調査・公図・登記

国土交通省の地籍調査は1951年以降現在も進行中。古い公図(いわゆる字図)は反畝表記、法務局の登記事項証明書はm²表記。境界確定測量では両者を照合し、境界確定図を作成します。地図混乱地域(未実施地域)では約0.5〜3%の面積誤差が公図と実測で生じることがあります。

市街化調整区域・農振区域

都市計画法の市街化調整区域、農業振興地域整備法の農用地区域(青地)では、農地転用に厳格な面積・用途制限があります。転用可能面積の下限・上限(4ha超は農水大臣許可等)を反畝で語られたら、正確なha換算が必要です。

農地中間管理機構(農地バンク)

担い手への農地集積事業では、契約面積を10a単位で登録します。中山間地の棚田(1枚1〜3畝=99〜297m²)を集積する際、反畝→a変換の丸め方で契約面積の合計が変わり、農地集積・集約化奨励金の対象要件(20ha以上等)に影響します。

作物別の反当・a当データ

主要作物別に、反当収量・作付面積・農家所得の目安を整理しました。農林水産省「作物統計調査」「農業経営統計調査」の全国平均値です。

水稲(米)の反当データ

項目反当(300坪)10a当
玄米収量(全国平均)約535kg約540kg
60kg俵換算約8.9俵約9.0俵
粗収益(俵12,000円換算)約107,000円約108,000円
種苗費約4,000円約4,000円
肥料費約9,000円約9,100円
農薬費約7,000円約7,100円

畑作物の反当データ

作物反当収量粗収益目安
大豆約160kg約80,000円
小麦約350kg約50,000円
ばれいしょ約3,000kg約200,000円
キャベツ約4,500kg約300,000円
白ネギ約2,500kg約450,000円
トマト(露地)約6,000kg約900,000円
トマト(施設)約13,000kg約2,600,000円
いちご(施設)約4,000kg約4,000,000円

上記は全国平均値の目安で、実際の収量は品種・栽培技術・気候・地力で大きく変動します。施設園芸(ハウス)は露地の2〜4倍の反収を実現できる一方、設備投資1反あたり1,000〜3,000万円が必要です。

よくある間違い・注意点

  • 1反=1000m²と単純化 — 正確には991.7355m²(0.83%誤差)。100反(1町歩)で826m²(約2.5畝)の差になり、農地売買や補助金申請では実損に直結します。厳密書類はm²のみを使うのが原則です。
  • 歩と坪を別単位と勘違い — 1歩=1坪で完全に同じ面積(3.3057m²)。関西では「歩」、関東では「坪」と呼び方が違うだけで、農地登記では「歩」、宅地では「坪」と使い分ける地域差があります。
  • 町(ちょう)と町(まち・地域)の混同 — 面積単位の「町(=10反≒1ha)」と行政区画の「町(まち)」は同じ漢字。古文書や過去帳を扱うときは文脈判断が必須です。
  • アール(a)とアール(㌃) — 「a」は小文字が正式(SI併用単位)。「A」大文字はアンペアなど別意味に。書類ミスの原因になります。
  • 反収と10a収量を単純比較 — 反収は300坪(=991.7m²)基準、10a収量は1000m²基準で約0.83%の差があります。統計間の整合を取る際は換算式でどちらかに揃える必要があります。
  • 斜面農地の水平面積と地表面積 — 登記面積・地籍面積は水平投影面積、実耕作面積は地表面積(勾配15度なら約3.5%増、30度なら約15.5%増)。棚田・段々畑では両者に大きな差が出ます。
  • 共有農地の持分計算 — 相続で「1反の1/3ずつ3人で共有」は各人100坪(=約330m²)持分。1畝(=30坪)ずつではない点に注意が必要です。

関連する規格・法令

  • 計量法(1992年法律第51号) ― 取引・証明用の面積単位はm²・a・ha・km²のみ。反畝は原則使用不可(第8条・第9条)。ただし目安・内部管理用途では使用が黙認されている実態。
  • 不動産登記法・不動産登記規則 ― 登記面積の単位はm²、小数点2位まで表示(規則第100条)。1000分の1未満は切り捨て。
  • 農地法(1952年) ― 農地の権利移動・転用は都道府県知事等の許可が必要。申請書の面積はm²で記載。
  • 農業振興地域の整備に関する法律(1969年) ― 農振区域内の農用地(青地)の除外にはha単位での計画変更手続きが必要。
  • 国土調査法(1951年) ― 地籍調査により、公図(字図)の反畝表記から現代のm²表記へと精緻化が進行中。
  • 都市計画法(1968年) ― 市街化調整区域の農地転用規制はha単位で規定。
  • JIS Z 8202-1(量・単位・記号) ― 面積単位の国際基準(SI)表記法を規定。

参考文献・公的資料

より正確な面積計算や地籍情報を確認したい場合は、以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ページの換算結果は計量法・農地法の公式係数に基づく参考計算です。実際の農地取引・相続税申告・農地転用申請・補助金申請には、地籍調査結果・登記事項証明書・実測図面など公的書類の面積値を優先してください。特に境界確定・地目変更・農地転用の判断が必要な場合は、土地家屋調査士・司法書士・農業委員会・行政書士・農地中間管理機構等の有資格者の判断を仰いでください。

よくある質問(FAQ)

1反は何m²?

正確に991.7355m²、概略1,000m²。300坪であり、また9.917アール(a)、0.09917ヘクタール(ha)に相当します。「1反≒10a」は現場のラフな暗算式で、100反(=1町)で約826m²(2.5畝分)の差が生じるため、農地売買や補助金申請では厳密変換が必要です。

1畝(せ)は?

99.1735m²=30坪=1反の1/10。棚田・小規模畑・家庭菜園の面積表現に多用されます。「3畝の畑」なら約297m²(=90坪)です。

1町(ちょう)は?

9,917m²≒1ha(ヘクタール)≒3,000坪。町(ちょう)は「町歩(ちょうぶ)」とも呼ばれ、大規模農家の作付面積や集落全体の農地規模を語る単位。「5町歩の水田」なら約4.96haです。

現代の農地登記単位は?

原則で、小数点2位までの表示です(不動産登記規則第100条)。ただし昭和30年代以前の古い登記簿には反畝表記が残っており、地目変更・境界確定の際にm²単位への換算が必要になります。

1歩と1坪は違うの?

同じ面積(=3.3057m²)です。「歩(ぶ)」は主に農地・古文書、「坪(つぼ)」は主に宅地・住宅で使う語で、地域差もあります(関西=歩、関東=坪の傾向)。単位換算では完全に同一に扱ってよく、農地では6尺四方の「1歩」表記が今も残っています。

「反当たり」と「10a当たり」は同じ?

厳密には約0.83%の差があります(1反=991.7m²、10a=1000m²)。米の反収540kgと10a収量540kgでは、10a換算では約536kgに相当します。統計比較の際は換算式でどちらかに揃えるのが正確です。

北海道の1反は本州と同じ?

現行の登記・統計上は同じ(=300坪=991.7m²)ですが、開拓期の入植地割の名残で「1反=360坪(=約1,190m²)」の感覚で語られる地域があります。古い契約書や口頭取引では確認が必須です。

斜面農地の面積はどう扱う?

登記・地籍調査面積は水平投影面積です。実耕作面積(地表面積)は勾配15度で約3.5%増、30度で約15.5%増になります。棚田・段々畑の実質耕作量を語るときは、この差を踏まえて反収計算する必要があります。

1ha=何反何畝?

1ha=10,000m²÷991.7=約10.083反=10反0畝25歩。1町(=10反=9,917m²)より83m²(=約2.5畝)大きい面積です。ha単位の補助金申請では、反畝で管理する農家がこの端数を切り捨てて損をするケースがあります。

坪と平米の暗算換算のコツは?

坪→m²は「×3.3」、m²→坪は「×0.3025」または「÷3.3」で概算。厳密には坪=3.3057m²ですが、実務では1%以内の誤差で問題ないため3.3で暗算するのが一般的です。100坪=330m²、1000坪=3,300m²のように直感的に換算できます。

アール(a)とヘクタール(ha)の使い分けは?

a=100m²(比較的狭い畑・作付面積)、ha=10,000m²(大規模農地・面的統計)の使い分けが基本。1〜100aは畑・小規模水田、100a以上はhaで表現するのが慣例。農水省統計もこの目安で使い分けています。