ダクト圧損(摩擦+局所)
ダクト系統の総圧損(直管+継手+機器)を即算出。送風機必要静圧の算定・省エネダクト設計に。
ダクト圧損(摩擦+局所)ツール
ダクト圧損の合成
総圧損 = 直管摩擦 + エルボ + ティー + 各機器
直管圧損 = 単位摩擦圧損(Pa/m) × 直管長(m)
単位摩擦圧損は風速×ダクト径で決まり、Pa/m表示のダクト圧損線図から読み取る。目安1Pa/m前後で設計。継手の相当長換算(エルボ=直管3-5m)で局所圧損を計上。
継手の相当長換算
| 継手 | 相当長 |
|---|---|
| 90°エルボR/D=1 | 直管5m |
| 90°エルボR/D=1.5 | 直管3m |
| 45°エルボ | 直管1.5m |
| ティー(直流) | 直管5m |
| ティー(分岐) | 直管12m |
| レジューサ(縮流) | 直管1m |
ダクト圧損(摩擦+局所)の詳しい解説
ダクト系統の総圧損は「直管摩擦+局所損失」の合計。送風機はこれに1.1-1.3倍の余裕率を掛けた静圧で選定します。標準的なオフィス系統で200-500Pa、大型空調・排煙で500-1000Pa以上が典型的な設計値。
圧損計算の勘所は継手の相当長換算。90°エルボはR/D=1で直管5m、R/D=1.5で3m相当。ティー分岐は直管12m相当と大きく、分岐が多い系統では直管圧損の2-3倍を局所圧損として計上する必要があります。実務ではダクト系統図に相当長を書き込みながら集計します。
業界・現場での使い方
空調設計
系統別圧損計算→送風機静圧選定。過大選定は省エネ性悪化、過小は風量不足。
排煙設備
消防設備規則対応の排煙ダクト。長距離+多エルボで圧損大。
工場排気
粉じん・油煙排気で圧損高め。バグフィルタ・洗浄塔の圧損計上必須。
よくある間違い・注意点
- 継手相当長を無視 — エルボ多数の系統で圧損2-3倍過小評価。全継手を確実に計上。
- 単位摩擦圧損を平均値で仮定 — ダクトサイズ・風速で個別。0.5-3Pa/mと大きな幅。
- 機器圧損(コイル・フィルタ)を含めず — 空調機・HEPAフィルタで200-500Pa追加。忘れずに。
関連する規格・法規
- SHASE-S 106 ダクト圧損線図
- ASHRAE Fundamentals 継手損失係数
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
送風機静圧の余裕率は?
10-30%が実務標準。系統把握が甘い場合は30%見る。
低速ダクトのメリットは?
圧損激減で送風動力小・騒音小。5m/s以下で顕著。
エルボR/Dとは?
R=曲率半径、D=ダクト径。R/D=1(標準)→1.5(緩曲)で圧損半減。
分岐ティーの圧損が大きい理由は?
直流と分岐の速度差・渦発生。相当長12m相当。