切削速度(Vc)⇔主軸回転数
切削速度Vcと工具直径から主軸回転数RPMを即算出。旋盤・フライス・ドリルの加工条件表作成に。
切削速度(Vc)⇔主軸回転数ツール
切削速度と回転数
Vc(m/min) = π × D(mm) × N(rpm) / 1000
N(rpm) = 1000 × Vc / (π × D)
切削速度は工具刃先の周速度。材質(工具・被削材)ごとに推奨Vcが決まっており、これを維持する回転数を設定する。工具寿命・加工面性状・加工時間の最適バランス。
被削材別 推奨切削速度Vc(超硬工具)
| 被削材 | Vc(m/min) |
|---|---|
| アルミ合金 | 200-800 |
| 快削鋼(SUM) | 150-300 |
| 炭素鋼(S45C) | 100-200 |
| 合金鋼(SCM) | 80-150 |
| ステンレス SUS304 | 60-120 |
| ステンレス SUS316 | 50-100 |
| チタン合金 | 30-80 |
| インコネル | 15-40 |
切削速度(Vc)⇔主軸回転数の詳しい解説
切削加工の基本パラメータVc(切削速度)は、被削材と工具材質で最適値が決まります。超硬工具でS45C鋼を旋削するならVc=120m/min前後、直径50mmの丸棒なら主軸回転数764rpmが標準。Vcが高すぎると工具摩耗急増、低すぎると加工時間増と工具寿命短縮のジレンマがあります。
実務では被削材ラベルからVc選定→D50mm・φ100mmでRPM換算という手順が定着。CNC工作機械では加工プログラムに直接RPM指定するため、この換算は日常業務です。難削材(SUS316・チタン・インコネル)では標準の1/3-1/2のVcで、工具寿命を優先します。
業界・現場での使い方
CNC旋盤・フライス
加工条件表(サイクルタイム表)作成の基礎データ。
工具メーカー技術資料
ISO/JISカタログの推奨条件からRPM換算。
多品種少量生産
材質・径が変わるたびに条件見直し。段取り時間の一部。
よくある間違い・注意点
- 工具径ではなく被削材径で計算(フライス) — フライス系はカッター径でVc計算。ドリルもドリル径。旋盤のみ被削材径。
- 汎用値のまま難削材加工 — SUS316にS45C条件で加工→工具秒殺。材質別Vcを厳守。
- 冷却剤なしでの高Vc運用 — ドライ加工はVc60-70%に低減。切削油で条件UP可能。
関連する規格・法規
- ISO 3685 単一刃工具寿命試験
- JIS B 4053 切削工具用超硬材料
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
φ50mmの丸棒をVc=120で削るRPMは?
1000×120/(π×50) = 約764rpm。
工具メーカーの推奨Vcは?
カタログに材種別「n₁-n₂ m/min」表示。中間値から開始→調整。
高Vcで加工するメリットは?
加工時間短縮・面粗度向上。ただし工具寿命短縮とトレードオフ。
CNC自動計算(G96)とは?
切削速度一定制御。端面加工で外径→中心に向けRPM自動増加。