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コンテナ海上輸送輸出入物流ISO 668

海上コンテナ積付計算ツール|20ft/40ft/40HC/45HC・パレット・CBM・FCL/LCL判定

20ft/40ft/40HC/45HCコンテナの容積・積載重量・貨物積載可能数を即算出。ISO 668規格に準拠し、SOLAS条約のVGM(Verified Gross Mass)申告義務、米国80,000lbs(35.6t)・欧州24t制限などの国別重量制限、リーファーコンテナの内寸差、危険物IMDGコード分類まで対応。輸出入貿易実務、国際物流フォワーダーの見積書作成、通関手続き、B/L記載事項の事前確認に。「容積 or 重量、先に到達した方で満杯」のシビアな海上輸送計画を、実勢データで正確に試算します。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

海上コンテナ積付計算ツール

計算式と基本前提

基本式

積載可能数 = ⌊コンテナ長÷貨物長⌋ × ⌊コンテナ幅÷貨物幅⌋ × ⌊コンテナ高÷貨物高⌋

本ツールは単純直方体の詰め物パターンで概算します。実務では貨物の向きを回転させたり、複数サイズを組み合わせたりする最適化が必要で、専用ソフト(Cape Pack、TopS、EasyCargo等)で3D最適配置を計算するのが標準です。

公称容積と実効積載率

コンテナの公称容積(20ft=33m³、40ft=67m³)に対し、実際の積載率は貨物形状・積み方により60〜85%にとどまります。荷崩れ防止のブロッキング材、隙間の梱包材、パレット高さ等を差し引くと、実効容積は公称の70〜80%が実務目安。数式上の理論値と実荷の差を意識してください。

容積vs重量の先着基準

海上コンテナは「容積か重量、先に到達した方で満杯」の性質を持ちます。低比重貨物(繊維・電子部品・紙製品)は容積で頭打ち、高比重貨物(鋼材・機械・食品缶詰)は重量で頭打ちになります。事前試算で「容積律速」なのか「重量律速」なのかを見極めるのが、フォワーダー実務の第一歩です。

コンテナ種別スペック詳細

ISO 668「シリーズ1貨物コンテナ - 分類、寸法及び最大質量」に規定される国際規格に基づく標準サイズです。

ドライコンテナ(DC)

種別外寸 L×W×H内寸 L×W×Hドア開口公称容積MAX総重量ペイロード
20ft DC6.058×2.438×2.5915.898×2.352×2.3852.336×2.27833.2 m³30,480 kg28,180 kg
40ft DC12.192×2.438×2.59112.032×2.352×2.3852.336×2.27867.5 m³32,500 kg28,700 kg
40ft HC12.192×2.438×2.89612.032×2.352×2.6952.336×2.58576.3 m³32,500 kg28,600 kg
45ft HC13.716×2.438×2.89613.556×2.352×2.6952.336×2.58585.9 m³32,500 kg27,600 kg

その他の主要コンテナ

種別用途特徴
20ft/40ftリーファー冷凍冷蔵断熱材で内寸-10%、電源接続必須
オープントップ(OT)丈超え貨物屋根なし、シート覆いで防水
フラットラック(FR)大型機械・幅超え両側壁なし、荷崩れ防止ラッシング必須
タンク液体・化学品ISOタンクフレーム内蔵
20ft ハイキューブ特殊軽量嵩物2.7m高、日本国内は稀少

パレット積付本数

アジア圏で主流のT11パレット(1100×1100mm)、欧州のユーロパレット(1200×800mm)、北米のGMAパレット(48×40inch = 1219×1016mm)の積付可能本数を、代表的なコンテナで示します。

コンテナT11(1100×1100)ユーロ(1200×800)GMA(1219×1016)
20ft DC9〜10枚11枚10枚
40ft DC20〜22枚24〜25枚20〜21枚
40ft HC20〜22枚(単段)24〜25枚(単段)20〜21枚(単段)
45ft HC26枚(単段)27〜30枚(単段)26枚(単段)

ハイキューブは天井高2.7mのため、2段積みが可能な低背貨物では大幅に積載効率が上がります。パレット高1.4m以下×2段なら40ftHCで40〜44枚収納可能。40ft DCとHCの選定はパレット高さで判断します。

貨物サイズ別 積載目安(40ft DC・T11パレット単段)

貨物寸法1パレット積載数40ft DC総数用途例
200×150×100mm約350個約7,000個食品缶詰・調味料
300×200×150mm約150個約3,000個雑貨・書籍
400×300×250mm約60個約1,200個家電部品・工具
500×400×400mm約24個約480個中型家電
600×400×500mm約16個約320個ボックス家具
800×600×600mm約6個約120個大型家電・自動車部品
1100×1100×1000mm1個約20個パレット単位貨物

FCL/LCLの判断基準

FCL(Full Container Load、コンテナ貸切)

1社の貨物でコンテナ1本を丸ごと使用する形態。海上運賃は「コンテナ単位」で固定なので、貨物量が多いほど単価が下がります。書類作成が単純、荷物の破損リスクが低い、通関手続きが速いのがメリット。

LCL(Less than Container Load、混載)

複数荷主の貨物を1コンテナに混載する形態。海上運賃は「CBM(立方メートル)単位」で計算され、少量貨物には低コスト。ただし混載倉庫でのハンドリング(デバンニング・仕分け)が発生し、リードタイムが長い、書類作成が煩雑、貨物損傷リスクがやや高いというデメリットもあります。

切替の目安

貨物量推奨形態理由
0〜3 CBMLCL または航空コスト効率
3〜15 CBMLCL混載単価が有利
15〜25 CBM20ft FCL検討境界域、実勢運賃で判断
25〜35 CBM20ft FCLFCL単価が有利
35〜50 CBM40ft FCL検討境界域
50〜67 CBM40ft FCLFCL単価が有利
67〜76 CBM40ft HC FCLハイキューブで単価改善
76 CBM超複数コンテナ40ft × 2本 or 45ft HC

国別重量制限とVGM

VGM(Verified Gross Mass)申告

2016年7月発効のSOLAS条約改正で、コンテナ内容物と自重の合計重量を、荷主が書面でキャリアに申告する義務が発生しました。VGM無申告のコンテナは本船積み込み拒否となる強制ルール。実測(計量器)または個々の貨物の合計値による2方式が認められています。

国別最大総重量制限

国・地域MAX総重量備考
ISO 668標準30,480 kg(20ft)/32,500 kg(40ft)コンテナ自体の設計基準
米国36,287 kg(80,000 lbs)州道最大総重量規制
EU(一般)44,000 kg(トレーラ+シャーシ含む)実質24,000 kgペイロード制限
英国32,000 kg(トレーラ含む)
日本(トレーラ規制)36,000 kg(総重量制限)実質24,000〜26,000 kgペイロード
中国28,000〜30,000 kg省ごとに差
ASEAN諸国各国個別、24〜30t要確認

コンテナ自体は32.5トンまで積めても、内陸輸送(トレーラ・シャーシ)の道路法制限で実質積載重量が制限されるケースが多く、実務では「仕向地の道路法制限」を先に確認するのが定石です。

特殊コンテナ

リーファーコンテナ(冷凍冷蔵)

断熱材と冷凍機を備えた温度管理コンテナ。内寸は通常DCより10%減で、40ftリーファーの内寸容積は約59m³。電源接続(Reefer Plug)が必須で、船舶・港湾でReefer位置指定が発生。運賃は通常DCの1.5〜2倍。魚介・青果・医薬品・化学品輸送に使用。

危険物コンテナ

IMDGコード(国際海上危険物規程)に基づき、危険物クラス1〜9に分類。それぞれ隔離ルール、積付制限、UN番号・PSNの表示、SDS添付が義務。危険物を輸送する場合、荷主・フォワーダーは危険物取扱者資格が必要で、B/L記載に危険物情報を明記します。

タンクコンテナ

液体・気体貨物(化学品・食用油・LPG等)用の円筒タンクをISOコンテナフレームに搭載。20ft ISOタンクで容積20〜25m³。ドラム缶輸送より単価が安く、リサイクル利用可能。

業界・現場での使い方

輸出貿易実務

船積み前の貨物量把握、コンテナサイズ選定、B/L記載重量の事前確認、VGM申告用の書類作成。梱包会社への発注、フォワーダーへの見積依頼段階でCBM・重量の事前試算が精度を左右します。

輸入商社・卸業者

輸入予定コンテナの入荷スケジュール管理、倉庫スペース確保計画、通関担当への搬入予測情報の共有。バラ積みで到着する貨物の再仕分け・オーダー別ピッキング設計にも活用。

国際物流フォワーダー

見積書作成の第一段階でCBM計算、FCL/LCL判定、実勢運賃との突合、通関費用・内陸輸送費の概算。港湾ターミナルでの搬出入手続き、CY/CFSの選定、海上運賃見積の下敷きに。

製造業の輸出計画

製品出荷計画で、月次生産量→コンテナ本数→船便スケジュールの逆算。輸出仕向地別に最適なコンテナサイズ・便を選定し、在庫回転率と輸送コストを両立させる。

EC・越境物販

中国からの輸入商品(雑貨・アパレル)を混載LCLかFCLで送るかの判断。20ftFCLの平均CBM単価が有利になる貨物量閾値を試算し、仕入計画を最適化。Amazon FBA向け大量発注時にFCL採用でコスト削減。

大型機械の輸出

丈超え・幅超え・大重量の機械貨物ではフラットラック・オープントップ選定が必要。事前に貨物寸法・重量を確認し、20ftか40ftか、フラットラックか特殊コンテナかを決定。ラッシング材の見積、船会社の特殊コンテナ手配リードタイム確保。

よくある間違い・注意点

  • 公称容積で満杯計算 — 実効積載率は貨物形状で60〜85%。パレット高、緩衝材、荷崩れ防止スペースを見込むと、公称の70〜80%が実務目安。公称値そのままで発注すると、実際は積み残しが発生します。
  • 重量上限を国別に確認せず — コンテナ設計上32.5tでも、米国では35.6t、欧州は実質24tなど道路法制限で低くなります。仕向地の道路重量制限を先に確認し、それに合わせて積載計画を立ててください。
  • VGM申告を忘れる — 2016年以降、VGM無申告のコンテナは本船積み込み拒否。荷主は貨物と自重の合計をキャリアに申告する義務があり、無申告は納期遅延・追加費用の原因になります。
  • リーファーコンテナを通常DCと同容積で計算 — 断熱材で内寸が10%減、40ftリーファーの実容積は約59m³(通常DCは67m³)。冷凍貨物の積付計算では専用スペックで試算してください。
  • 危険物区分の確認漏れ — IMDGコードで危険物クラス(引火性・毒性・腐食性等)が指定される貨物は、船会社・港湾で特別対応が必要。B/L記載、SDS添付、危険物取扱者資格などのハードルがあります。
  • ドア開口サイズを無視 — 大型機械や長尺物はコンテナ内寸に入っても、ドア開口(2.336×2.278)を通れないケースあり。特に40ftHCの高さ2.585mのドアでも、幅方向の制約は同じです。
  • 荷姿の回転を考慮しない — 貨物の向きを縦置き・横置き変えるだけで積載数が20〜30%変わることがあります。専用ソフトで縦横入替最適化を検討することで、コンテナ本数削減の余地がある場合が多いです。
  • 単段前提でパレット計算 — 40ft HCなら低背パレット(1.2m以下)を2段積みで40〜44枚可能。荷姿ごとの積み重ね可否を明記した仕様書で、積付効率を最大化してください。

関連する規格・条約

  • ISO 668 ― シリーズ1貨物コンテナ - 分類・寸法・最大質量。コンテナの国際標準規格。
  • SOLAS条約 第VI章第2規則 ― コンテナ総重量(VGM)確定と申告義務。2016年7月施行。
  • CSC条約(安全なコンテナに関する国際条約) ― 1972年制定。コンテナの安全承認プレート表示義務。
  • IMDG Code ― 国際海上危険物規程。危険物のクラス分類・積付ルール・表示。
  • ISPS Code ― 国際船舶港湾保安コード。港湾セキュリティ対策。
  • CTU Code ― コンテナ・貨物輸送単位の積付コード(IMO/ILO/UNECE 共同)。
  • 関税法(日本) ― 輸出入通関、B/L、インボイス、パッキングリスト。
  • 道路運送車両の保安基準 ― 日本国内トレーラの総重量・軸重制限。

参考文献・公的資料

コンテナ輸送・貿易実務に関する正確な情報は、以下の公的機関・国際団体の資料を参照してください。

※本ツールの積載計算は単純直方体前提の概算です。実際の船積み計画には貨物の向き回転、積み重ね可否、重心バランス、荷崩れ防止(ダンネージ材)等が必要で、専用ソフト(Cape Pack、EasyCargo等)または船会社・フォワーダーの担当者による最適化が推奨されます。VGM申告、危険物取扱、国別規制への対応は、貿易実務経験のあるフォワーダー・通関業者・海事代理士と協議のうえ実行してください。運賃・スペックは船会社・時期により変動するため、実勢見積を必ず確認してください。

よくある質問(FAQ)

40ftコンテナに何トン積める?

コンテナ設計上は29t(ペイロード)まで。ただし国別道路法制限で、米国35.6t、欧州24t、日本24〜26t(トレーラ制限)と実質積載重量が制限されます。仕向地の道路重量規制を先に確認し、それに合わせて積み込み量を決定してください。

T11パレットは40ftに何枚積める?

単段で20〜22枚。パレット高が1.2m以下なら2段積みで40〜44枚まで可能。40ft HCなら高さ余裕があり2段積みの適用範囲が広く、実効容積の効率化が図れます。パレット重量制限(1トン/枚が目安)と合わせて総重量を確認してください。

FCLとLCLの境界は?

貨物量15CBM超で20ft FCL、35CBM超で40ft FCLが有利。ただし混載単価(LCL単価)と貨物量、リードタイム、書類手数料まで含めた総コスト比較が本来の判断基準。仕向地・時期・船会社で単価が変動するため、実勢見積で決めるのが確実です。

リーファーコンテナの内容積は?

断熱材で内寸が10%減少。40ftリーファーの実効容積は約59m³(通常DCの67m³より小さい)、20ftリーファーは約28m³。運賃は通常DCの1.5〜2倍、電源接続(Reefer Plug)の確保が必須。魚介・青果・医薬品・化学品輸送に使用します。

VGM(Verified Gross Mass)とは?

SOLAS条約2016年改正で義務化。コンテナ内容物と自重の合計をキャリアに書面申告する制度。実測(計量器)または貨物の合計値による2方式が認められ、無申告のコンテナは本船積み込み拒否となります。荷主・フォワーダーの共同申告が実務。

コンテナのMAX高さは?

ドライコンテナ(DC)が2.591m、ハイキューブ(HC)が2.896m外寸。内寸はDC 2.385m、HC 2.695m。丈超え貨物はオープントップコンテナ(OT)またはフラットラック(FR)を使用。丈4m前後まで対応可能ですが、船会社の特殊コンテナ手配リードタイムを事前確認してください。

大型機械や幅超え貨物は?

フラットラックコンテナ(FR)を使用。20ftFRなら幅3.7m×高2.4m、40ftFRなら幅3.7m×高2.6mまで対応。両側壁がないので、ラッシング材(チェーン・ワイヤ)で確実に固定。荷崩れ・貨物損傷リスクが高いため、専門のラッシング業者による作業が推奨されます。

コンテナ内の温度・湿度対策は?

ドライコンテナは非温度管理で、外気温+10〜15℃まで内部温度が上昇。梅雨時期の輸出は結露リスクがあり、乾燥剤(シリカゲル・塩化カルシウム)の同梱、コンテナライニング(アルミ蒸着シート)で内側を覆う対策が有効。温度管理必須貨物はリーファーコンテナを使用。

コンテナ内の貨物固定方法は?

ダンネージ材(ラッシングロープ・エアバッグ・木材ブロッキング)で荷崩れ防止。貨物重心を低く保ち、重量物を下段・軽量物を上段に配置。CTU Code(コンテナ・貨物輸送単位の積付コード)で国際的な標準ルールが定められており、船会社の指定に従うのが基本。

危険物は普通のコンテナで送れる?

IMDGコードで危険物クラス(1〜9)に分類される貨物は、通常コンテナでも送れる場合がありますが、船会社・港湾ターミナル・仕向国の届出・許可が必要。B/Lへの危険物情報記載、SDS添付、UN番号・PSN表示が義務。危険物取扱者資格を持つ担当者による書類作成が必須です。

コンテナのシール(封印)は?

関税法・輸出入通関の要件で、コンテナのドアにシール(Seal Number)を装着し、B/Lに記載します。輸送中に破損すると通関でチェック対象になり、通関遅延・追加検査の原因に。シール番号は輸送書類との一致確認が必要です。

コンテナヤードでの搬出入手続きは?

CY(Container Yard)またはCFS(Container Freight Station)で搬出入します。FCLはCY、LCLはCFSが基本。搬出入時の書類はD/O(Delivery Order)、CLP(Container Load Plan)、パッキングリスト、インボイス、B/L等。通関業者への事前情報提供でスムーズに手続きが進みます。