防犯カメラ録画期間
カメラ台数と画質から、防犯カメラの録画に必要なストレージ容量を算出します。
防犯カメラ録画期間ツール
計算式と考え方
必要容量は「ビットレート × 録画時間 × カメラ台数 × 保存日数」で求めます。ビットレートは解像度、圧縮方式、フレームレートで決まり、4KのH.265・15fpsなら1台あたり約4Mbpsです。これを1日24時間録画すると1台あたり約42GB、8台で約338GB、30日保存なら約9.9TBという計算になります。H.265はH.264に比べて同じ画質で約半分の容量に抑えられるため、圧縮方式の選択が容量に大きく影響します。動体検知録画にすれば録画量を3割程度に減らせます。
容量を左右する要素
| 解像度 | 4KはフルHDの約3倍の容量。用途に必要な解像度を見極める |
|---|---|
| 圧縮方式 | H.265はH.264の約半分。対応機器なら選ばない理由がない |
| フレームレート | 15fpsで十分な用途が多い。30fpsは容量が倍になる |
| 動体検知 | 録画量を3割前後に削減。ただし検知漏れのリスクがある |
防犯カメラ録画期間の詳しい解説
防犯カメラの録画容量設計では、必要な保存期間から逆算するのが基本です。保存期間は用途によって異なり、店舗での万引き対策なら2週間から1か月、事件性のある事案への対応を想定するなら3か月以上が求められることもあります。個人情報保護の観点からは、必要以上に長期間保存しないことも求められ、運用規程で保存期間と映像を閲覧できる担当者を定めておくべきです。容量を抑える手段として最も効果的なのは圧縮方式の選択です。H.265はH.264と比べて同じ画質を約半分のビットレートで実現でき、機器が対応していれば選ばない理由がありません。次に効くのがフレームレートで、防犯用途では15fpsあれば人物の動きを十分に把握できます。30fpsは容量が倍になる割に得られる情報の増加は限定的です。解像度については、顔認識が必要な場面では4Kの価値がありますが、広範囲の状況把握が目的ならフルHDで足ります。カメラごとに用途に応じた設定を分けることで、全体の容量を効率的に配分できます。計算した容量をそのまま用意すべきディスク容量とみなさない点にも注意が必要です。多くの機器は可変ビットレートで記録するため、人や車の動きが多い画角では想定より容量が増えます。ディスクを冗長構成にすれば実際に使える容量は減り、古い映像を上書きする運用では余裕がないと想定日数より早く消えてしまいます。計算値に3割程度の余裕を見ておくと、設定を変えるたびに機器を買い足す事態を避けられます。機器の選定では、常時書き込みが続く用途に対応した記録用のディスクを使うことが前提になります。一般的な用途向けの製品は連続稼働を想定しておらず、早期に故障して必要なときに映像が残っていないという事態を招きます。またカメラを設置していることを掲示し、撮影の目的を明らかにしておく運用も、事業者としては求められる部分です。動体検知録画は容量を大幅に削減できますが、検知の感度設定が難しく、重要な場面を録画し損ねるリスクがあります。屋外では風で揺れる木や車のライトで誤検知が多発することもあります。重要な箇所は常時録画、補助的な箇所は動体検知という使い分けが実務的です。クラウド録画は初期投資が小さく、機器の故障や盗難でも記録が残る利点がありますが、月額費用が継続的にかかり、映像を送り続けるための回線帯域も事前の確認が必要になります。
業界・現場での使い方
防犯設備の設計
必要な保存日数から、確保すべきストレージ容量を算出します。
既存システムの見直し
現状の容量で何日保存できるかを把握し、設定変更の必要性を検討します。
予算策定
HDD本数から機器費用を見積もります。
よくある間違い・注意点
- すべてを最高画質・常時録画にする — 容量が跳ね上がります。カメラごとに用途に応じた設定を分けてください。
- 動体検知に全面的に頼る — 誤検知と検知漏れがあります。重要箇所は常時録画にするのが安全です。
- 保存期間を定めない — 個人情報保護の観点から、運用規程で保存期間を定めておくべきです。
関連する規格・法規
- 電気通信事業法
- IETF規格
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
保存期間はどのくらい必要ですか?
用途によりますが2週間から3か月が一般的です。必要以上の長期保存は避けるべきです。
H.265とH.264の違いは?
H.265は同じ画質で約半分の容量に抑えられます。対応機器なら選択する価値があります。
クラウド録画との比較は?
初期投資が小さく機器の盗難時も記録が残ります。ただし月額費用が継続的にかかります。