計算ツール
換気回数ビル管法建築基準法24時間換気CO2

換気回数 計算ツール

床面積+天井高+用途+人数から必要換気量を即算出。建築基準法+ビル管法準拠。設備設計・行政協議に対応。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

換気回数 計算ツールツール

換気回数の基本式

換気回数 (回/h) = 換気量 (m³/h) ÷ 室容積 (m³)

必要換気量 = 室容積 × 必要換気回数

建築基準法では24時間換気0.5回/h以上、ビル管理法では1人当り30m³/h以上が最低基準。用途により1-70回/hまで大きく異なります。

用途別 必要換気回数

用途換気回数(回/h)
住宅(24時間)0.5
寝室・居間2
事務所8
教室10
便所・浴室10
会議室15
飲食店15
厨房30-60
喫煙室70

※本ツールはJIS/SHASE-S/JRAIA等の公的基準に基づく参考計算です。実施設計・冷凍機保安・行政協議時は設備士・冷凍機械責任者による最終判断が必須です。

換気回数 計算ツールの詳しい解説

換気設計は健康+省エネのトレードオフ。過小はCO2蓄積・シックハウス・感染リスク、過大は空調負荷増+熱損失で光熱費高騰の原因です。

建築基準法 24時間換気の義務化

2003年から全ての新築住宅に0.5回/h以上の24時間換気が義務化(シックハウス対策)。第1種(給排気機械)、第2種(給気機械のみ)、第3種(排気機械のみ)の3方式があり、住宅は第3種が主流です。

COVID-19以降の換気強化

感染対策としてビル管法基準を2倍以上に強化する建物が増加。CO2センサでの需要制御換気(DCV)で健康と省エネを両立する設計が主流化しつつあります。

業界・現場での使い方

空調設計

新築・改修時の必要換気量算定、全熱交換器選定、機械換気容量決定。

建築確認申請

24時間換気設備の適合性証明、シックハウス対策の設計根拠。

ビル管理

既存建物のビル管法適合性チェック、CO2測定と換気改善提案。

感染対策コンサル

医療・介護施設の換気強化提案、CO2センサ導入。

省エネ改修

換気+全熱交換で熱損失削減、需要制御換気(DCV)導入。

特殊用途の換気設計と実装上のポイント

一般の居室と異なり、粒子清浄度や油煙・臭気の管理を目的とする室では、換気回数が桁違いに大きくなります。クリーンルームは60〜500回/hが目安で、ISO 14644のクラス(清浄度)に応じて厳密に設計します。半導体・医薬品(GMP)・食品工場では、換気・空調設備が総建設費の20〜30%を占めることもあります。

厨房フードの捕集風速

厨房は全体換気の回数だけでなく、フード開口面の吸込風速0.3〜0.5m/sを確保して油煙・熱気を捕集します。回数を満たしていても、フード形状や面速度が不足すると油煙が室内へ拡散します。

必要換気量と実装風量の違い

計算で求めた必要換気量は下限値です。ダクトからの漏れやフィルタ目詰まりによる風量低下を見込み、実装風量は必要換気量に20%程度の余裕を加えて機器を選定します。

CO2濃度を指標にした換気の確認

室内のCO2濃度は、換気が足りているかを判断する実務的な指標です。1,000ppmがビル管理法の管理基準で、これを超えると集中力・判断力の低下が起こり、1,500ppmを超えると眠気や頭痛を訴える人が出ます。在室人数の変動が大きい会議室では、CO2センサによる需要制御換気(DCV)で必要なときだけ風量を増やす方式が有効です。

よくある間違い・注意点

  • 人数無視で回数のみで判断 — ビル管法は30m³/人h基準。人数増で回数不足に。
  • 全熱交換の効率忘れ — 75%効率で換気による熱損失1/4に。冷暖房負荷削減効果大。
  • 局所排気(厨房)を全体換気で代用 — 厨房油煙は局所排気+ミストコレクタが必須。
  • 喫煙室基準の見落とし70回/h+隣室に対して負圧が健康増進法基準。
  • 第1種+全熱で電力コスト増 — ファン+熱交で電力消費。24時間運転で年数万円差。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

住宅の24時間換気は?

0.5回/h以上(建築基準法)。2003年から新築住宅義務。

ビル管法の基準は?

1人当り30m³/h以上+CO2 1000ppm以下。特定建築物対象。

事務所の換気回数は?

8回/hが標準。会議室・多人数室は15-30回/hに増強。

厨房の換気は?

30-60回/h。油煙対策で局所排気(レンジフード)+全体換気。

喫煙室は?

70回/h+隣室負圧維持。健康増進法基準。

全熱交換のメリットは?

換気による熱損失を75%回収。冷暖房費25-40%削減。

第1種と第3種の違いは?

第1種=給排気機械両方、第3種=排気機械のみ。住宅は第3種が主流。

COVID対策の換気は?

ビル管法基準の2倍以上+CO2センサ制御が推奨。

クリーンルームの換気回数は?

60-500回/h。ISO 14644のクラス(清浄度)に応じて設計します。

CO2濃度はどこまで許容できる?

1,000ppm以下がビル管理法の管理基準。1,500ppm超で眠気・頭痛が出やすくなります。