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健康がん検診人間ドック費用

PET検診 費用計算ツール|がん特化・フル人間ドック・自治体補助・被ばく線量まで解説

PET/PET-CT検診の費用を、種別(がん特化・フル人間ドック)とオプションから即時試算。がん特化 13万円前後フル人間ドック 30万円前後という全国相場を基準に、自治体補助・生命保険付帯・健康保険適用の条件、被ばく線量、検査当日の流れまで、国立がん研究センター・厚生労働省・日本核医学会の公的資料に照らして解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

PET検診 費用計算機

費用の内訳と計算式

基本料金の構成

検診料 = 撮像費 + 読影費 + FDG薬剤費 + 施設管理費

PET検診の費用は、撮像装置の使用料、放射線科医による読影費、放射性薬剤(18F-FDG=フルデオキシグルコース)の製造費、施設の管理費で構成されます。FDGは半減期110分の短寿命核種であり、院内サイクロトロンかデリバリー契約が必須で、この薬剤費だけで3〜5万円を占めます。

実質支払額の算出

実質支払額 = 基本料金 + オプション − 自治体/保険補助

実支払額は、基本料金にMRI・内視鏡・腫瘍マーカー等のオプションを加算し、自治体補助や生命保険付帯サービス、勤務先の健保組合の人間ドック補助を差し引いた金額となります。健保組合によっては年1回、上限3〜10万円の補助があり、活用すれば実質負担を大幅に圧縮できます。

医療費控除の対象性

PET検診は原則として予防目的の自費診療のため、医療費控除の対象外です。ただし、検診の結果重大な疾患が見つかり、その後の治療に直結した場合には、国税庁の質疑応答事例により控除対象として認められるケースがあります。詳細は国税庁の医療費控除Q&Aを参照してください。

全国相場・施設別費用早見

PET/PET-CT検診の全国相場を、日本人間ドック学会の集計や主要検診施設の公開料金から整理しました。

プラン種別料金(税込)所要時間主要検査項目
簡易PET(部位限定)8〜10万円2時間PET-CT(頭頸部〜骨盤)のみ
がん検診特化型10〜15万円3〜4時間PET-CT全身+腫瘍マーカー
フル人間ドック25〜35万円1日PET-CT+血液・尿・心電図・胸腹部CT・エコー
脳ドック併設30〜40万円1日PET-CT+頭部MRI/MRA
プレミアム1泊40〜60万円1泊2日PET-CT+MRI+内視鏡+骨密度
健保組合契約(例)本人3〜5万円3〜4時間健保補助15〜25万円控除後

実際の料金は施設ごとに幅があります。国立がん研究センター中央病院・がん研有明病院・聖路加国際病院・PETセンター系施設などで公開料金を比較検討することを推奨します。

保険適用と自費の境界線

PET/PET-CTの保険適用は厚生労働省 診療報酬点数表で厳格に定義されており、対象疾患・条件が限定されています。

用途保険適用備考
健常者のがん検診×(自費)予防目的は原則自費
悪性腫瘍の病期診断初発時・術前病期分類に必要
治療効果判定化学療法・放射線治療の中間評価
再発・転移の診断他の画像診断で判断困難な例
てんかん外科手術前難治性てんかんの焦点診断
心筋バイアビリティ評価虚血性心疾患・心サルコイドーシス

保険適用時の自己負担は3割で、PET-CT撮像料 8,625点+薬剤費=約3万円前後が窓口負担の目安です。健康保険の高額療養費制度も適用されます。

自治体補助・付帯サービス

自治体の人間ドック補助

市区町村国保加入者向けに、40歳以上・年1回、上限2〜5万円の補助制度を持つ自治体があります。東京都・大阪府・愛知県の主要市の多くで運用中。ただし、PET単独ではなく人間ドック全体への補助となるケースがほとんどです。

健保組合・共済組合の補助

大企業の健保組合や公務員共済では、35〜40歳以上を対象に、年1回、上限10〜25万円のPET付き人間ドック補助を出す例が多数。契約施設の指定があるため、事前に組合事務局への確認が必要です。

生命保険付帯サービス

ソニー生命・オリックス生命・アフラック等の医療特約に、契約者向けPET検診割引サービス(20〜50%オフ)が付帯していることがあります。カード付帯の人間ドック優待も同様。

ふるさと納税でのPET検診返礼

一部自治体では、100〜150万円寄付でPET付き人間ドックを返礼品とする事例があります。実質2,000円負担で受けられるため、高所得層で活用されています(総務省ふるさと納税ポータル参照)。

検査当日の流れ

PET-CTの撮像フローは、日本核医学会の「FDG PET/CT撮像法ガイドライン」に基づき標準化されています。

時間内容
-6時間前絶食開始(水・白湯は可)。糖分摂取厳禁。糖尿病患者は血糖150 mg/dL未満に管理
0分受付・問診・血糖測定・体重測定・着替え
15分18F-FDG静脈内投与(体重kg×3〜4 MBq)
15〜75分薬剤集積待ち(安静・保温、会話・スマホ操作禁止)
75〜100分PET-CT撮像(頭頸部〜大腿部、15〜25分)
100〜120分着替え・水分補給・排泄(膀胱内FDG排出のため)
後日読影レポート郵送(1〜2週間後)、対面説明(オプション)

被ばく線量と安全性

PET-CT検診の1回あたり被ばく線量は4〜6 mSv(FDG由来2〜3 mSv、CT由来2〜3 mSv)で、これは日常生活で受ける自然放射線(日本平均 年2.1 mSv)の約2〜3年分に相当します。日本核医学会・国連科学委員会(UNSCEAR)の資料では、100 mSv以下では発がんリスクの統計的増加は確認できないとされています。

ただし、妊婦・妊娠可能性のある女性・授乳中の方は原則禁忌です。授乳中の場合、投与後12〜24時間は授乳中止が推奨されます(国際放射線防護委員会 ICRP Publication 106)。

こんな方に向いています

40〜60代のがん好発年齢

国立がん研究センターの罹患統計では、40代から胃・大腸・乳がん、50代以降で肺・前立腺がんの罹患率が急上昇。この年代での早期発見スクリーニングにPETが有効です。

家族歴のあるハイリスク者

親・兄弟に胃がん・膵臓がん・卵巣がん等の既往がある場合、遺伝性素因の可能性を考慮し、通常検診+PETの重層的検査を検討します。

過去に喫煙歴のある方

肺がんリスクが高いヘビースモーカー(ブリンクマン指数600以上)は、低線量CTと併用したPET検診で早期発見率が高まります。

症状不明の体調不良が続く方

原因不明の体重減少・微熱・貧血が数ヶ月続く場合、隠れた悪性腫瘍(悪性リンパ腫・膵臓がん等)のスクリーニングとして自費PETが選択肢になります。

会社役員・自営業者の年次健診

労働安全衛生法上の定期健診では検出できないがんの早期発見を目的に、経営者・自営業者が年1回PETを組み込む例が増加中。

他検診との比較

検診方法強み弱み費用目安
PET-CT全身の代謝異常を一度に評価糖代謝低い腫瘍を見逃す、被ばく4-6mSv10〜35万円(自費)
低線量CT肺結節の早期発見に強い肺以外の評価は弱い1〜3万円
胃内視鏡胃・食道の直接観察・生検可能侵襲・鎮静必要1.5〜3万円(保険)
大腸内視鏡大腸ポリープ除去も可能前処置負担・侵襲2〜4万円(保険)
乳がん検診(マンモ)乳がん早期発見の一次検査デンスブレストで感度低下0〜1万円(自治体補助)
子宮がん検診子宮頸がん・体がんの発見PETは苦手(生理的集積)0〜3千円(自治体補助)
腫瘍マーカー血液のみで簡便特異度低、単独判断困難3〜1万円

PET-CTは万能ではなく、他の検診と組み合わせることで検出精度を最大化できます。特に女性は乳がん・子宮がん検診、男性は前立腺(PSA)検査を別途組み込むのが標準的です。

よくある誤解・注意点

  • 「PETで全がんが分かる」は誤解 — FDGは糖代謝の高い細胞に集積するため、糖代謝の低い前立腺がん・肝細胞がん・腎細胞がん・胃がんの一部(印環細胞癌)・低悪性度リンパ腫等は検出困難です。単独に頼らず、腫瘍マーカー・エコー・内視鏡と組み合わせる必要があります。
  • 「保険が効くはず」との誤認 — 健常者の予防目的PET検診は原則自費です。厚労省の診療報酬点数表で保険適用対象が限定されており、勘違いすると請求時に驚くことになります。
  • 撮像前の糖分摂取 — 検査6時間前からの絶食を守らないと、血中ブドウ糖とFDGが競合し、腫瘍への集積が低下して偽陰性のリスクが上がります。飴・ガム・清涼飲料水すべて禁止です。
  • 激しい運動直後の受診 — 前日の激しい運動で筋肉にFDGが集積し、誤読影を招きます。検査24時間前からの運動制限が必要です。
  • 糖尿病の血糖コントロール不良 — 血糖150 mg/dLを超えると集積不良となるため、糖尿病患者は主治医と事前調整が必須。インスリン投与後2〜3時間の受診も禁忌。
  • 1回で終わりだと思う — がんは進行速度が個人差大きく、PET陰性でも1〜2年おきの継続検診が推奨されます。生涯被ばく線量の管理も忘れずに。
  • 妊娠可能性の申告漏れ — 女性の場合、月経周期と妊娠可能性を必ず申告してください。妊娠中は絶対禁忌、可能性があれば延期が原則です。

関連するガイドライン・制度

  • 日本核医学会「FDG PET/CT撮像法ガイドライン」 ― 撮像手順・薬剤投与量・絶食条件の国内標準。
  • 厚生労働省 診療報酬点数表(PET-CT撮像料) ― 保険適用の対象疾患と算定要件。
  • 日本人間ドック学会「人間ドック健診施設機能評価」 ― PET併設ドック施設の第三者認証制度。
  • ICRP Publication 106 ― 核医学における放射線防護、授乳婦・妊婦への注意事項の国際標準。
  • 健康増進法・がん対策基本法 ― 国のがん検診推進体制の根拠法。市区町村検診の枠組み。
  • 労働安全衛生法 定期健診 ― 事業者に義務付けられる年次健診の項目(PETは含まない)。
  • 国税庁 医療費控除Q&A ― 検診費用の控除対象性の判定基準。

参考文献・公的資料

PET検診の適応・費用・安全性について、以下の公的機関・学会の資料を参照してください。

※本ページの費用試算は全国相場の目安であり、実際の料金は施設・オプション構成・地域により大きく異なります。検診の適応・要否・時期については、必ずかかりつけ医または検診施設の医師にご相談ください。妊娠中・妊娠可能性のある方・授乳中の方はPET検診の禁忌に該当する場合があります。医療費控除の対象性は税務署または税理士にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

PET検診は保険適用されますか?

健常者の予防目的PET検診は原則自費で、保険適用外です。がん・てんかん・心疾患等の診断・治療目的で医師が必要と判断した場合のみ健康保険が適用され、3割負担で約3万円前後(撮像料8,625点+薬剤)が窓口負担となります。詳細は厚生労働省の診療報酬点数表を確認してください。

検査時間はどのくらいかかりますか?

受付から終了まで2〜3時間が標準です。FDG投与後60分の薬剤集積待ちが必要で、撮像自体は15〜25分。フル人間ドック併設の場合は半日〜1日を見込んでください。

被ばく線量はどのくらいですか?

PET-CT 1回あたり4〜6 mSvで、日本の自然放射線(年2.1 mSv)の2〜3年分相当。100 mSv以下では発がんリスクの統計的増加は確認できないとされます(UNSCEAR、ICRP)。ただし妊婦は絶対禁忌、授乳婦は12〜24時間の授乳中止が必要です。

費用の相場を教えてください

がん特化型で10〜15万円フル人間ドックで25〜35万円が全国平均。脳ドック併設は30〜40万円、プレミアム1泊コースは40〜60万円になります。健保組合の補助を活用すれば本人負担は3〜5万円まで下がることがあります。

医療費控除の対象になりますか?

予防目的の検診は原則対象外ですが、検診で疾患が発見され治療につながった場合は控除対象と国税庁が明示しています(No.1122)。領収書と診断結果を保管し、税務署または税理士に相談してください。

PETで発見できないがんはありますか?

あります。FDGは糖代謝の高い細胞に集積するため、前立腺がん・肝細胞がん・腎細胞がん・胃がんの印環細胞癌・低悪性度リンパ腫等は検出困難です。腫瘍マーカー・エコー・内視鏡と組み合わせた重層的検査が推奨されます。

検査前の食事制限は?

検査6時間前からの絶食が必須。水・白湯のみ可、糖分(飴・ジュース・ガム含む)は完全禁止です。血糖が高いとFDGと競合し、腫瘍への集積が低下して偽陰性リスクが上がります。糖尿病患者は主治医と事前調整が必須です。

妊娠中でも受けられますか?

絶対禁忌です。放射性薬剤は胎盤を通過し胎児被ばくのリスクがあるため、妊娠中および妊娠可能性のある方は原則延期します。授乳中の方はICRP勧告に従い、投与後12〜24時間の授乳中止が必要です。

健保組合の補助はどう使いますか?

大企業健保・公務員共済では年1回、上限10〜25万円のPET付き人間ドック補助制度があります。組合の契約施設が指定されるため、事前に組合事務局に確認し、申込書を提出してから予約するのが通常フローです。

PET-CTとPETは何が違いますか?

PETは代謝情報(FDG集積)、CTは解剖情報を得ます。PET-CTは両者を同時取得できる複合装置で、集積部位の解剖学的位置を正確に特定できるため、現在の主流はPET-CTです。単独PETは近年減少傾向にあります。

結果はいつ分かりますか?

放射線科医の読影レポートは1〜2週間後に郵送されるのが一般的。オプションで対面説明を選ぶ場合はさらに2〜4週間後の予約となります。異常所見があった場合は、施設から早めに電話連絡が入るケースもあります。

年1回のPET検診は必要ですか?

ハイリスク者以外は2年に1回程度で十分とされます。生涯被ばく線量、費用対効果、他検診(胃・大腸内視鏡・乳がん検診等)との組み合わせを考慮して主治医と相談してください。40代以降で家族歴・喫煙歴・体調変化がある方は年1回も選択肢です。