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内視鏡費用

内視鏡費用を、胃カメラ・大腸内視鏡の別と保険適用の有無から概算する無料電卓です。診療報酬の点数に照らして、窓口でいくら払うことになるのかを見積もります。

最終更新:2026-08-19/監修:計算ツールズ編集部

内視鏡費用ツール

計算式と前提

窓口負担 = 検査にかかる医療費の総額 × 負担割合
本ツールの総額の前提 = 胃カメラ 15,000円/大腸内視鏡 25,000円

既定値の「胃カメラ・保険適用」では 4,500円(15,000円×0.3)と表示されます。大腸内視鏡に切り替えると 7,500円(25,000円×0.3)、保険を「自費」にすると総額がそのまま出ます。総額の前提は令和8年度の診療報酬に合わせたもので、胃・十二指腸ファイバースコピーが1,140点、大腸内視鏡検査が部位により900〜1,550点、初診料が291点です。1点は10円で全国一律に決まっているため、施設が違っても検査そのものの値段は変わりません。

種別・負担割合別の早見表

1行目と2行目の太字は、本ツールに同じ条件を入力したときに表示される金額です。1割・2割は同じ総額から計算した参考値で、本ツールでは3割と自費のみを切り替えます。

種別総額(10割)1割負担(参考)2割負担(参考)3割負担
胃カメラ(既定値)15,000円1,500円3,000円4,500円
大腸内視鏡25,000円2,500円5,000円7,500円
胃カメラ+生検・病理約28,000円約2,800円約5,600円約8,400円
大腸内視鏡+生検・病理約38,000円約3,800円約7,600円約11,400円

診療報酬の点数と金額(令和8年度)

項目点数総額(10割)3割負担
初診料291点2,910円873円
胃・十二指腸ファイバースコピー1,140点11,400円3,420円
大腸内視鏡検査(S状結腸)900点9,000円2,700円
大腸内視鏡検査(下行結腸及び横行結腸)1,350点13,500円4,050円
大腸内視鏡検査(上行結腸及び盲腸)1,550点15,500円4,650円
内視鏡下生検法(1臓器につき)310点3,100円930円
病理組織標本作製(1臓器につき)860点8,600円2,580円
病理判断料(月1回)130点1,300円390円
狭帯域光強調加算200点2,000円600円

内視鏡検査の費用の詳しい解説

内視鏡検査の値段が施設によって大きく動かないのは、保険診療の価格が診療報酬点数表という全国一律の公定価格で決まっているからです。1点は10円と定まっており、胃カメラなら1,140点、大腸内視鏡なら観察した範囲に応じて900点・1,350点・1,550点と決まります。都心の大病院でも地方の診療所でも、同じ検査には同じ点数がつきます。差として現れるのは、初診か再診か、生検をしたか、鎮静剤を使ったかという、実際に行った処置の中身の違いです。本ツールが総額を胃カメラ15,000円・大腸内視鏡25,000円と置いているのは、この検査料に初診料と前処置の薬剤を見込んだ、丸めた目安の数字です。

実務で判断が分かれるのは、鎮静剤を使うかどうかと、どの入口から検査を受けるかです。鎮静を使えば苦痛は減りますが、静脈麻酔の点数と薬剤料が上乗せされ、検査後は薬が覚めるまで院内で休むため所要時間が延び、当日の運転もできなくなります。入口の違いも大きく、症状があって受診し医師が必要と判断した場合は保険診療になり、本ツールの3割の金額に近づきます。一方、症状がない状態で人間ドックや任意の検診として受ければ全額自費で、料金は施設が独自に決めます。ただし自費の検診で異常が見つかり、そこから精密検査や治療に進む段階からは保険診療に切り替わります。

見落とされやすいのは、生検と病理検査が入ったときの伸びです。組織を採れば内視鏡下生検法が1臓器につき310点、病理組織標本作製が860点、病理判断料が130点と積み上がり、3割負担でも4,000円近く増えます。さらにポリープを切除すれば検査ではなく手術の扱いになり、桁がひとつ変わることもあります。大腸内視鏡では前日から服用する腸管洗浄剤の薬剤料も別に発生します。金額以外では、検査当日の食事制限、大腸なら下剤を飲むために確保する半日、鎮静を使った場合の付き添いといった時間の負担も、費用と同じくらい実務上の障害になります。

条件による違いも押さえておいてください。窓口の負担割合は年齢と所得で変わり、小学校就学前は2割、70歳から74歳は原則2割、75歳以上は1割または2割・3割です。自治体が行う対策型のがん検診は、胃がんが内視鏡または画像検査、大腸がんは便潜血検査が基本で、大腸内視鏡そのものは検診ではなく精密検査の段階で行われるのが通例です。加入する健康保険組合が人間ドックの補助を出している場合もあります。どの検査をどの間隔で受けるべきかは、症状・家族歴・過去の所見によって変わりますので、受ける必要があるかどうかの判断は医師に相談してください。

よくある間違い・注意点

  • 検査料だけで総額を見積もる — 窓口では初診料・再診料、前処置の薬剤料、生検をすれば病理の費用が加算されます。本ツールの金額は検査本体の目安であり、明細書の合計とは一致しません。
  • 自費の検診と保険診療の値段を同じ土俵で比べる — 保険診療は点数表で全国一律ですが、人間ドックなどの自費検査は施設が料金を決めます。安いか高いかは、鎮静や画像の記録、当日の説明にどこまで含まれるかで変わります。
  • 「胃がん検診=内視鏡」と思い込む — 自治体の検診でどの方法を選べるかは市区町村によって異なり、画像検査のみのところもあります。大腸がん検診は便潜血検査が基本です。
  • ポリープが見つかった場合を計算に入れない — 切除に至ると検査ではなく手術として算定され、金額が大きく変わります。1か月の窓口負担が高額になれば高額療養費制度の対象になりますので、加入先の保険者に確認してください。
  • 領収書を捨ててしまう — 検査費や通院の交通費は医療費控除の対象になりえます。年間の医療費が一定額を超えるかどうかは、家族分をまとめて集計してから判断します。

参考資料・公的情報

※本ツールは公表されている点数から費用を概算する参考計算です。検査の要否や方法の選択は医師の判断によります。

よくある質問(FAQ)

鎮静剤を使うと費用はどれくらい増えますか?

静脈麻酔の点数と薬剤料が上乗せされます。3割負担で数百円から3,000円程度の追加になるのが一般的な範囲ですが、使う薬剤と時間によって変わります。金額よりも影響が大きいのは時間で、検査後は薬が覚めるまで院内で休む必要があり、当日は車やバイクの運転ができません。付き添いの手配も含めて予定を組んでください。

どのくらいの間隔で受ければよいですか?

症状がない人に対する自治体のがん検診では、胃がん検診が2年に1回、大腸がん検診が年1回を基本としています。ただし過去にポリープを切除した、家族に消化器のがんの人がいる、炎症性の病気を治療中といった事情があれば、医師がもっと短い間隔を指示します。間隔は前回の所見によって変わりますので、検査を受けた医療機関の指示に従ってください。

大腸内視鏡の前日の準備は何が必要ですか?

前日は消化の悪いものを避け、検査前には腸管洗浄剤を服用して腸の中を空にします。洗浄剤は1〜2リットルを時間をかけて飲むものが多く、飲み始めてから検査が終わるまで半日程度を見ておく必要があります。洗浄剤の薬剤料は検査料とは別に請求されます。常用薬がある場合は、休薬の要否を事前に医師へ伝えてください。

胃カメラは口からと鼻からで費用が変わりますか?

点数表の上では同じ胃・十二指腸ファイバースコピーとして扱われ、点数は変わりません。鼻から入れる方法は嘔吐反射が起きにくい一方、内視鏡が細いため処置の自由度は下がります。どちらを選ぶかは費用ではなく、過去の検査で苦痛が強かったか、鼻の通りに問題がないかといった条件で決めることになります。

生検をすると、いくら増えますか?

内視鏡下生検法が1臓器につき310点、病理組織標本作製が860点、病理判断料が130点で、合わせて1,300点、金額にして13,000円です。3割負担ならおよそ3,900円の上乗せになります。生検をするかどうかは検査中に医師が見て決めるため、事前に確定した金額を出すことはできません。多めに見積もっておくと安心です。

人間ドックで受けると保険は使えますか?

症状のない人が受ける検診は保険の対象外で、全額自費です。料金は施設が決めるため幅があります。加入している健康保険組合や自治体が補助を出していることがあるので、申し込む前に確認してください。なお、検診で異常が見つかって精密検査に進んだ段階からは、通常の保険診療として扱われます。

費用が高額になったときに使える制度はありますか?

1か月の窓口負担が自己負担限度額を超えた分は、高額療養費として払い戻されます。あらかじめ限度額適用認定証やマイナンバーカードの保険証利用を使えば、窓口での支払い自体を限度額までに抑えられます。年間の医療費がまとまった額になる場合は、確定申告での医療費控除も検討できます。適用の可否は加入先の保険者や税務署にご確認ください。