タイムラプスの計算
撮影する実時間・インターバル・フレームレートから、総撮影枚数と完成する動画の尺、データ量を算出します。
タイムラプスの計算ツール
総枚数は撮影する実時間÷インターバルです。既定値では120分=7,200秒を5秒で割って1,440枚。30fpsで並べると1,440÷30=48.0秒の動画になります。20秒に収めたいなら7,200÷(20×30)=12.00秒間隔が必要です。データ量は1,440枚×25MB=36.00GB、耐久20万回のシャッターに対する消費は1,440÷200,000=0.72%で、同じ撮影を138回繰り返せる計算になります。
被写体別のインターバルの目安
| 被写体 | インターバル | 1分の動画に必要な実時間 |
|---|---|---|
| 人や車の流れ | 1〜2秒 | 30〜60分 |
| 流れる雲 | 3〜5秒 | 1.5〜2.5時間 |
| 日の出・日の入り | 2〜4秒 | 1〜2時間 |
| 星の動き | 15〜30秒 | 7.5〜15時間 |
フレームレートと枚数の関係
| フレームレート | 10秒の動画 | 30秒の動画 |
|---|---|---|
| 24fps | 240枚 | 720枚 |
| 30fps | 300枚 | 900枚 |
| 60fps | 600枚 | 1,800枚 |
| 120fps | 1,200枚 | 3,600枚 |
※参考計算です。海況・気象・機材の仕様によって結果は変わるため、実機の仕様書と現地の状況で確認してください。
タイムラプスの計算の詳しい解説
タイムラプスの設計が難しいのは、三つの数値が互いに縛り合っているからです。撮影する実時間、インターバル、完成する尺のうち二つを決めれば残りは自動的に決まります。2時間の変化を20秒にまとめたいなら12秒間隔になり、5秒間隔で撮れば48秒の動画になります。この関係を先に押さえずに撮り始めると、素材が足りないか、逆に無駄に長い動画を切り詰めることになります。
判断が分かれるのは、短い間隔で多く撮るか、必要最小限にとどめるかです。短くすれば動きが滑らかになり、後から間引いて速度を変える自由も残ります。一方で枚数はそのままシャッターの消耗とデータ量に跳ね返り、電源の持ちにも影響します。ミラーレス機では電子シャッターを使えば機械的な消耗を避けられますが、フリッカーやローリングシャッターの影響が出る場面もあります。
見落とされやすいのが、インターバルより露光時間が長くなる問題です。5秒間隔で撮る設定でも、暗くなって露光が8秒に延びれば撮影が追いつかず、コマが飛びます。日没から夜への移行を撮る場合はこの点が決定的で、間隔に余裕を持たせるか、露光の上限を設定しておく必要があります。書込みの時間も加わるため、実際には露光時間の1.2倍程度の余裕を見るのが安全です。
電源とデータの確保も設計に含まれます。1,440枚を撮るなら、通常の撮影と同じだけバッテリーを消耗します。長時間の撮影では外部電源が現実的で、屋外では防水と固定の対策も要ります。データ量も無視できず、既定値では36GBに達します。RAWで撮れば階調の調整が効きますが容量は数倍になり、JPEGなら軽い代わりに露出の変化を後から滑らかにしにくくなります。
条件による違いも大きく、雲の流れは風速で速さが変わり、同じ設定でも印象が別物になります。星の動きを撮る場合は露光そのものが長いため、間隔は露光時間で決まります。日の出のように明るさが大きく変わる場面では、絞りを固定してシャッターだけを変える設定にすると、明るさの跳ねを抑えられます。試し撮りで数分だけ回して確認する手順を挟むと、失敗を減らせます。
業界・現場での使い方
建設現場の記録
工期全体を数十秒にまとめるための間隔を求め、撮影機材の設置を計画します。
映像制作の素材撮影
必要な尺から逆算して間隔を決め、現場での待機時間を見積もります。
自然観察の記録
雲や植物の変化に合う間隔を選び、必要な電源とデータ量を準備します。
イベントの記録
設営から撤収までを短くまとめるための枚数と容量を算出します。
よくある間違い・注意点
- 尺を決めずに撮り始める — 素材が足りないか長すぎるかになり、撮り直しか大幅な切り詰めが必要になります。
- 露光時間がインターバルを超える設定にする — 撮影が追いつかずコマが飛びます。書込みを含めて余裕を見てください。
- シャッターの消耗を数えない — 1回の撮影で数千枚に達することがあり、耐久回数を着実に削ります。
- 電源の確保を後回しにする — 長時間の撮影では内蔵バッテリーが持たず、外部電源が前提になります。
- 明るさが変わる場面で露出を固定する — 日の出や日の入りでは明るさが跳ね、後処理での補正が難しくなります。
関連する規格・公的資料
- カメラ映像機器工業会 (CIPA) — 撮影可能枚数・カメラ規格
- 日本産業標準調査会 (JISC) — JIS規格
- 国際標準化機構 (ISO) — 感度・国際規格
- SDアソシエーション — メモリカードの規格
- 国立天文台 — 天文情報・暦
- 日本天文学会 — 天文学の研究
- 情報処理推進機構 (IPA) — データ保全・情報セキュリティ
- 電池工業会 — 電池の規格と安全
- 製品評価技術基盤機構 (NITE) — 製品安全・事故情報
- 国民生活センター — 製品事故・消費生活相談
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
2時間を5秒間隔で撮ると何枚ですか?
1,440枚です。30fpsで並べると48.0秒の動画になります。
20秒の動画にするには何秒間隔ですか?
2時間・30fpsなら12.00秒間隔です。枚数は600枚に減ります。
フレームレートは何を選べばよいですか?
映画的な質感なら24fps、一般的な配信なら30fps、後から速度を落とすなら60fpsが向きます。
電子シャッターを使うべきですか?
機械的な消耗を避けられます。ただしフリッカーやローリングシャッターの影響が出る場面があります。
露光時間が間隔を超えるとどうなりますか?
撮影が追いつかずコマが飛びます。書込みを含めて露光時間の1.2倍以上の間隔を確保してください。
RAWとJPEGのどちらで撮るべきですか?
明るさが変わる場面ではRAWが有利です。容量は数倍になるため、事前の確保が必要です。
シャッターの耐久回数はどこで分かりますか?
機種の公称値が目安です。既定値の20万回に対し1,440枚は0.72%にあたります。
星の動きを撮る場合の間隔は?
露光そのものが長いため、露光時間に書込みを足した値が実質的な下限になります。