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住宅改修介護保険バリアフリー自己負担

介護の住宅改修費と自己負担

手すり・段差解消・扉やトイレの改修内容から、住宅改修の総工事費・給付額・自己負担・限度超過分を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

介護の住宅改修費と自己負担ツール

工事費は手すり20,000円/箇所・段差解消35,000円/箇所・扉の交換60,000円/枚に浴室とトイレの改修を加えて求めます。既定値では80,000+70,000+60,000+80,000+150,000=440,000円です。全額が保険の対象工事に当たりますが、支給限度基準額は20万円のため対象額は200,000円で頭打ちになり、1割負担なら給付額は180,000円。自己負担は440,000−180,000=260,000円で、限度を超える部分は240,000円、自己負担の割合は59.09%です。

介護保険の住宅改修で対象となる工事

区分内容費用の目安
手すりの取付け廊下・階段・浴室・トイレ1箇所 15,000〜30,000円
段差の解消敷居の撤去・スロープ設置1箇所 25,000〜50,000円
扉の取替え開き戸から引き戸への変更1枚 50,000〜120,000円
便器の取替え和式から洋式への変更120,000〜250,000円
床材の変更滑りにくい床材への変更60,000〜150,000円

自己負担割合ごとの給付額(対象額20万円のとき)

自己負担割合給付額対象部分の自己負担
1割180,000円20,000円
2割160,000円40,000円
3割140,000円60,000円
対象外の工事0円全額

※参考計算です。製品の容量・寸法・保存期間は商品ごとに異なるため、実際の表示と保管場所の寸法を確認してください。

介護の住宅改修費と自己負担の詳しい解説

住宅改修の自己負担が思ったより重くなるのは、支給限度基準額が20万円で固定されているためです。この20万円は年度単位ではなく原則として1人1住宅につき生涯の枠で、1割負担なら給付は最大18万円にとどまります。既定値のように工事費が44万円になると、超過した24万円は全額が自己負担です。改修は一度にまとめたほうが工事の効率は上がりますが、給付の面では枠を使い切るだけで有利にはなりません。

判断が分かれるのは、どこまでを介護保険の対象工事に寄せるかです。手すりや段差解消は対象が明確ですが、浴室やトイレの全面改修は床材や扉の部分だけが対象で、浴槽や便器の交換そのものは対象外になる場合があります。設備の更新時期が近いなら一体で行うほうが総額は安く済み、そうでなければ対象工事に絞って枠を温存する考え方もあります。見積書は対象と対象外を分けて出してもらうと判断しやすくなります。

見落とされやすいのが手続きの順序です。住宅改修費は工事の前に申請し、必要性が確認されてから着工するのが原則で、事前申請なしに工事を終えると給付を受けられないことがあります。理由書はケアマネジャーなどが作成します。支払い方法にも償還払いと受領委任払いがあり、前者はいったん全額を立て替えるため、当座の資金繰りに差が出ます。持ち家でない場合は所有者の承諾書も必要になります。

工期と生活への影響も検討の材料になります。手すりの取付けだけなら半日で終わりますが、浴室やトイレの全面改修は数日から2週間かかり、その間の入浴や排泄をどう確保するかを決めておく必要があります。通所サービスの入浴を一時的に増やす、近隣の親族宅を使うといった段取りを着工前に組んでおくと混乱を避けられます。要介護度が変わる時期と重なると計画そのものを見直すことになるため、工事の時期は認定の更新時期も見ながら決めるのが安全です。

条件による違いも大きく、要介護度が3段階以上上がった場合や転居した場合には20万円の枠が改めて使える扱いがあります。自治体が独自の助成を上乗せしている地域もあり、対象外の工事に別枠の補助が出ることもあります。障害者向けの助成や、高齢者向けのバリアフリー改修に関する所得税の控除と併用できる場合もあるため、着工前に市区町村の窓口とケアマネジャーの双方に確認してください。

業界・現場での使い方

リフォーム会社の見積もり

対象工事と対象外を分けた金額を提示し、限度額の使い方を施主と相談します。

ケアマネジャーの支援

改修の必要性と費用のバランスを示し、福祉用具の貸与で代替できる部分を検討します。

地域包括支援センターの相談

事前申請の流れと自己負担額の見込みを説明し、着工前の確認事項を整理します。

家族の予算計画

複数の改修案を比べ、枠を今回どこまで使うかを判断します。

よくある間違い・注意点

  • 20万円が毎年使えると思い込む — 原則として1人1住宅につき生涯で20万円の枠です。分割して使えますが総額は変わりません。
  • 事前申請をせずに着工する — 工事前の申請と承認が原則で、後から申請しても給付を受けられないことがあります。
  • 全面改修すべてが対象だと考える — 浴槽や便器の交換そのものは対象外の扱いになる場合があり、対象部分だけが給付の計算に入ります。
  • 賃貸で所有者の承諾を取らない — 持ち家以外では所有者の承諾書が必要で、原状回復の条件も事前に取り決めが要ります。
  • 福祉用具の貸与と比較しない — 手すりは据置型を借りるほうが安く済む場合があり、工事の前に比較する価値があります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

手すり4箇所と段差2箇所ならいくらかかりますか?

扉1枚・浴室の床材変更・洋式便器への取替えを含む既定値で総工事費440,000円、自己負担260,000円です。

支給限度基準額の20万円は何回使えますか?

原則として1人1住宅につき生涯で20万円です。総額の範囲内であれば複数回に分けて使えます。

要介護度が上がると枠は増えますか?

一定の段階以上に重くなった場合には、改めて20万円の枠が使える扱いがあります。市区町村に確認してください。

償還払いと受領委任払いの違いは何ですか?

償還払いはいったん全額を支払い後から給付分が戻ります。受領委任払いは自己負担分だけを支払う方式です。

賃貸住宅でも改修できますか?

所有者の承諾があれば対象になります。原状回復の範囲を契約書で確認しておく必要があります。

工事業者に指定はありますか?

住宅改修は指定事業者制ではない自治体が多い一方、独自の登録制を設ける地域もあります。事前に確認が必要です。

対象外の工事にも補助はありますか?

自治体が独自に高齢者住宅改修の助成を設けている場合があります。所得や要件が別に定められています。

確定申告で控除は受けられますか?

バリアフリー改修に関する所得税の特例が定められている場合があります。適用の可否は税理士に相談してください。