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私立中学 学費 計算ツール|入学金・授業料・修学旅行費・塾代を6年総額で試算

私立中学・私立小・私立高の学費を、入学金・授業料・施設維持費・修学旅行費・塾代・寄付金まで含めて6年総額で試算。文部科学省「子供の学習費調査」の全国平均値をベースに、世帯年収に対する家計負担率も自動算出します。私立中学受験を検討する家庭が、公立との差額(年間70〜100万円規模)を可視化し、教育資金計画を立てる第一歩に。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

私立学校 学費シミュレータ

計算式と単価内訳

基本式

年間 学校教育費 = 標準授業料 × 学費水準係数

年間 総支出 = 学校教育費 + 塾・習い事費

在学総額 = 入学金 + 寄付金 + 年間総支出 × 在学年数

負担率 = 年間総支出 ÷ 世帯年収 × 100

本ツールは文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」の私立校平均値をベースにしています。私立小学校は約167万円/年、私立中学校は約144万円/年、私立高校は約105万円/年(授業料・修学旅行費・PTA会費・制服・教材費・給食費を含む学校教育費)。学費水準係数は、上位進学校・国際バカロレア校を含む調整のため0.8〜1.6の範囲で選択できます。

単価の内訳

私立中学の学校教育費約144万円のうち、授業料が約48万円(33%)、施設維持費・冷暖房費が約17万円(12%)、修学旅行・遠足費が約9万円(6%)、学校納付金(PTA・後援会・生徒会)が約4万円(3%)、教科書・教材が約4万円(3%)、通学関係費(定期代・交通費)が約13万円(9%)、制服・体育用品が約4万円(3%)、その他(給食・行事費)が約45万円と続きます。年度によって修学旅行費・PTA会費の割合が変動しますが、授業料と施設費で合計約半数を占めるのが基本構造です。

公立との差額比較

私立への進学を検討する家庭にとって最大の関心事は「公立との差額」。文部科学省の同調査から抜粋します。

区分公立 年間(円)私立 年間(円)差額
小学校(学校教育費+学校給食+校外活動費)約352,566約1,666,949約4.7倍
中学校(同上)約538,799約1,436,353約2.7倍
高等学校(同上)約512,971約1,054,444約2.1倍
公立小→公立中→公立高 15年総額約574万円
私立小→私立中→私立高 15年総額約1,838万円公立+約1,264万円

教育資金は学資保険・つみたてNISA・児童手当などで15年かけて準備するのが現実的。私立ルートを選ぶ場合、月次で7〜10万円の積立が必要になる計算です。学資保険シミュレータ・つみたてNISA計算と併用ください。

私立小中高の学校教育費(全国平均)

文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」より、私立校の年間学校教育費の詳細内訳です。

費目私立小学校私立中学校私立高校
授業料536,232円476,159円288,443円
修学旅行・遠足・見学費50,690円91,120円81,900円
学校納付金等(PTA・後援会)219,036円158,375円115,808円
図書・学用品・実習材料36,507円34,588円50,952円
教科外活動費(部活等)30,847円39,542円47,013円
通学関係費115,720円172,738円121,367円
制服50,969円32,933円32,088円
その他学校教育費36,410円34,830円16,809円
学校教育費 合計約1,076,411円約1,040,285円約754,380円
学校給食費47,638円0円(多くの私立中は無し)0円
学校外活動費(塾・習い事)約660,000円約331,000円約304,000円
学習費 総額(年)約1,666,949円約1,436,353円約1,054,444円

私立小学校は塾費が高額なのが特徴です(中学受験を回避しても、私立小からの内部進学組も高額な補習・習い事に投資する傾向)。

塾・習い事費の実態

私立中学に通う家庭の学校外活動費(塾・習い事)平均は約33万円/年。ただし中学受験を目指す小6生の家庭では、6年生1年間の塾代だけで100〜150万円に達することも珍しくありません。

学年受験塾・学習塾(月額目安)年額目安
小学3年(入塾準備)20,000〜35,000円24〜42万円
小学4年(本格開始)35,000〜50,000円50〜70万円+講習
小学5年45,000〜65,000円65〜90万円+講習
小学6年(受験学年)60,000〜100,000円100〜150万円+講習・志望校対策
中1〜中2(内部進学組)15,000〜30,000円18〜36万円
中3(高校受験・外部進学)35,000〜60,000円50〜80万円+講習
高1〜高220,000〜40,000円25〜50万円
高3(大学受験)50,000〜100,000円60〜120万円+講習

入学金・寄付金・学校債

入学金の相場

私立小学校の入学金は概ね20〜35万円、私立中学校は25〜35万円、私立高校は15〜25万円が中央値。首都圏の伝統校では40万円を超えるケースもあります。

寄付金・学校債の位置づけ

私立校では入学時または在学中に、寄付金(1口10万円×任意口数)や学校債(10〜100万円・卒業時返還)を「任意」で求められることがあります。名目は「任意」ですが、伝統校・宗教系では実質的に応じる家庭が過半のケースもあります。文部科学省「私立学校の寄付金等に関する調査」に基づけば、私立中高の約6割の学校が何らかの寄付金制度を持ち、平均10〜30万円/家庭。教育資金計画では、この「見えにくいコスト」を必ず組み込んでください。

就学支援制度と授業料無償化

高等学校等就学支援金制度

2020年4月から私立高校の授業料実質無償化が拡充されました。所得目安年収590万円未満の世帯には、私立高校の授業料に対して年額最大396,000円(月額33,000円)が支給されます。年収590〜910万円未満世帯は年額118,800円(公立高校授業料相当)。所得判定は「市町村民税の課税標準額×6%-市町村民税調整控除額」で行います。

都道府県独自の上乗せ支援

東京都・大阪府・京都府など、都道府県レベルで私立高校の授業料に上乗せ補助を行っている自治体があります。東京都の私立高校生等授業料軽減助成金は最大464,000円/年。所得や在住地で異なるため、必ず居住自治体の教育委員会サイトで最新情報を確認してください。

私立小中は原則対象外

私立小学校・中学校は義務教育のため就学支援金の対象外です(学校法人独自の授業料減免・奨学金制度がある場合のみ利用可能)。

地域別・学校ランク別の学費差

首都圏 vs 地方の学費差

私立学校の学費は地域差が大きく、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)は全国平均の1.2〜1.4倍、関西圏(大阪・京都・兵庫)は1.1〜1.2倍、地方(東北・中国・四国・九州)は0.7〜0.9倍が目安。首都圏の伝統校(開成・麻布・桜蔭等)では、授業料+施設費+寄付金で年200万円を超えるケースも珍しくありません。

ランク別の学費相場(私立中)

ランク年間 学校教育費入学金寄付金の実態
最上位校(御三家・準御三家)140〜180万円30〜40万円1口10万円×2〜3口が事実上必須
難関校(偏差値60〜65)110〜140万円25〜35万円1口10万円×1〜2口
中堅校(偏差値50〜60)90〜120万円20〜30万円任意(応じる家庭2〜3割)
系属校・附属校(大学附属)100〜160万円25〜40万円大学進学時の教育寄付金も
国際バカロレア校150〜300万円30〜50万円建学寄付金あり

アフターコロナの学費動向

2020〜2024年で、ICT関連費(1人1台タブレット・オンライン学習システム)として年3〜8万円の追加徴収を始めた学校が増加。物価上昇と合わせて、私立学費全体で毎年2〜4%の値上がり傾向が続いています。入学時の見積もりから6年間で1〜2割上振れするケースを想定した資金計画を。

世帯年収別 私立進学の適合判定

年収別の家計負担率

教育費は世帯年収の15〜20%以内に抑えるのが家計運営の目安。それを超えると老後資金・住宅ローン返済とのバランスが崩れ、長期的な家計破綻リスクが上昇します。

世帯年収年20%の教育予算推奨進学ルート
400万円年80万円公立小中高(塾+私立高校でギリ)
600万円年120万円公立小中+私立or公立高校
800万円年160万円私立中高(塾控えめなら可)
1,000万円年200万円私立小中高(標準校)
1,500万円年300万円私立小中高(上位校・国際校可)
2,000万円以上年400万円以上選択肢無制限、留学等も

ただし住宅ローンの返済負担率が高い家庭では教育予算を圧迫。住宅ローン返済シミュレータと併用して家計全体のバランスを検討してください。

利用シーン

中学受験検討の初期試算

小4進級前、家計が私立中を6年間支え切れるかの一次判定に。塾代を含めた「6年総額」を可視化し、公立ルートとの差額を月次で家計に落とし込むことで、意思決定の材料になります。

教育資金の積立目標設定

学資保険・つみたてNISA・特別預金の月次積立額を逆算するのに便利。「私立中に入れるなら月10万円積立が必要」といった具体的な家計目標に転換できます。

祖父母からの教育資金贈与

教育資金一括贈与の非課税枠(1,500万円)を使う場合の予算感の把握に。孫の在学期間分の学費を一括拠出する意思決定の裏付けデータになります。

複数校併願の受験費用試算

入学金の相場から、4〜6校併願の総受験料(1校3万円 × 校数)と、進学しない学校への手続金(入学金の返還時期)を含めた総費用を試算できます。

私立高校の授業料実質無償化検討

就学支援金396,000円/年を差し引いた実質負担額を計算。「私立でも実質年20万円で通える」ケースを見極められます。年収590万円ボーダーの家庭では、進学先選定に直結する判定です。

受験期の追加費用(見えないコスト)

模試・特別講座・志望校対策

中学受験の小6生の追加費用として、各種模試(SAPIXオープン・日能研センター模試・四谷大塚合不合判定テスト等、1回5,000〜8,000円 × 年間10〜15回)志望校別特訓(1講座5〜10万円)正月特訓・直前講習(15〜30万円)など、通常の塾月謝以外に年間30〜50万円が積み上がります。

過去問集・参考書

志望校5〜6校分の過去問集(1冊2,500〜3,500円)、算数の応用問題集、理科・社会の暗記本など、年間の書籍代だけで3〜5万円。電子書籍・アプリ活用で節約可能ですが、書き込み学習の観点から紙媒体を選ぶ家庭が多数派です。

受験当日の交通費・宿泊費

首都圏では複数校受験のため、朝5時起きで会場移動が続く2月上旬。ホテル宿泊で会場近くから通う家庭も多く、受験期の宿泊費・タクシー代・食事代で5〜10万円の追加支出が発生します。地方から首都圏私立を受験するケースでは、宿泊費+新幹線代で1受験あたり5〜8万円のケースも。

入学準備品

合格発表後の入学準備で、制服・体操服・上履き・鞄・教科書・iPad等のICT機器で15〜30万円。首都圏私立中では入学式までの1〜2ヶ月に集中する高額支出のため、事前積立が必須です。

よくある間違い・見落とし

  • 授業料しか見ていない — 私立中の年間コストの授業料は約48万円で全体の33%程度。施設費・修学旅行費・PTA・通学定期・部活費・塾代を合計すると年140万円超。授業料だけで判断すると実額の3倍規模の請求で家計が破綻します。
  • 寄付金・学校債を「任意」と楽観視 — 名目は任意でも、伝統校・宗教系では応じる家庭が過半のケースあり。入学前に学校の寄付金実績を確認しましょう。
  • 塾代のピークを見落とす — 中学受験の小6は年100〜150万円。中学入学後は落ちますが、高3の大学受験でも同水準に。「入学したら塾代ゼロ」ではありません。
  • 就学支援金の所得判定を誤解 — 年収ではなく「市町村民税課税標準額×6%-調整控除額」で判定。共働きで各所得800万円ずつでも合算判定される場合があります。
  • 兄弟同時在籍のダブル負担 — 私立小の妹と私立中の兄で年間300万円超のケースも。家族全員の在学期間を年表で並べる家計計画が必須です。
  • 公立中から私立高への切替コスト — 高校で初めて私立に切替える場合、公立中3年間の塾代(高校受験対策)が別途50〜80万円。私立中一貫より高校受験組の方が塾コストが重い矛盾があります。

教育資金の準備戦略(15年計画の設計)

三層構造で組む教育資金

私立中学以降の教育費を賄うには「短期・中期・長期」の三層構造で準備するのが定石です。短期層(3年以内の支出)は預貯金・定期預金で流動性を確保、中期層(5〜10年)は学資保険・国債で元本保証、長期層(15年〜大学まで)はつみたてNISA・iDeCoで運用益を狙う分散が有効。私立中学入学時に150〜300万円、私立高校入学時に100〜200万円、大学入学時に300〜500万円の一時金が必要になるため、時期別に取り崩し可能な設計が理想的です。

児童手当を全額積み立てるとどうなるか

児童手当は0〜3歳月15,000円、3歳〜中学卒業月10,000円(第3子以降は3歳〜小学生月15,000円)。総額約198万円を一切使わず貯めれば、大学入学時にほぼ200万円の一時金が完成します。「もらった気にならない児童手当」を確実に子ども名義口座に自動振り替えする家庭が、教育資金設計で最も成功しています。

ジュニアNISAは廃止、代替は?

ジュニアNISAは2023年で新規口座開設終了、既存分は2024年で新規買付停止となりました。代替策として、親名義のつみたてNISA(年40万円→2024年新NISA制度で年360万円)で教育資金を運用するのが現実的。子ども名義の証券口座は18歳成年時に開設が確実です。

関連制度・法令

  • 教育基本法・学校教育法 ― 私立学校の位置づけと就学義務。私立校でも義務教育段階(小中)は学校教育法上の学校として認可される必要があります。
  • 私立学校法 ― 私立学校の設置・経営・所轄庁を規定。学校法人の情報公開義務も定めています。
  • 高等学校等就学支援金の支給に関する法律 ― 2020年改正で私立高校の授業料実質無償化を実現。年収910万円未満に段階支給。
  • 子ども・子育て支援法 ― 児童手当(月額10,000〜15,000円、中学卒業まで)の根拠法。教育資金の一部として毎月家計に組み込まれます。
  • 教育資金一括贈与の非課税措置(租税特別措置法) ― 祖父母から孫への教育資金一括贈与を1,500万円まで非課税化。2026年3月末まで延長中。
  • 私立学校振興助成法 ― 私立学校への国庫補助の根拠法。私立学校の授業料が公立より低廉に抑えられている理由の一つ。

参考文献・公的資料

本ツールの標準単価は以下の公的資料に基づいています。教育資金の意思決定にあたっては、必ず最新の一次資料を確認してください。

※本ページの試算結果は文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」の全国平均値を係数調整した参考値です。実際の学費は学校ごと・学年ごとに大きく異なるため、進学予定校の公式サイト・学校説明会で最新の学費表を必ず確認してください。就学支援金の所得判定・地方自治体の上乗せ助成は制度改正が頻繁で、居住地の教育委員会・私学振興財団の窓口での確認を推奨します。

よくある質問(FAQ)

私立中学の6年間総額はいくら?

中高一貫校の場合、中1〜高3の6年間で約900〜1,200万円が目安。学校教育費約144万×3年+約105万×3年=約747万円に、塾代(中学期33万×3+高校期100万×3)約400万円を加算します。伝統校・国際校ではさらに1〜3割増。

受験費用(願書・受験料)は?

1校あたり2〜3万円。首都圏では4〜6校併願が一般的で、受験料だけで12〜18万円かかります。加えて、進学しない学校への入学金振込み(複数校合格時の抑え)で、無駄になる入学金が20〜30万円になるケースもあります。

入学金はいくら?返還される?

私立中の入学金は25〜35万円が中央値。原則、入学辞退しても返還されません。ただし国公立の合格発表を待つ「延納制度」を持つ学校もあるため、併願時は延納可否を必ず確認してください。

寄付金は任意?必須?

法的には任意ですが、伝統校・宗教系・小規模校では応じる家庭が過半のケースが多いです。1口10万円×2〜3口が相場。学校法人の運営維持に寄付金は重要な財源で、実質的な支援が期待されます。

私立高校は本当に無償化されている?

年収590万円未満世帯は年396,000円まで、590〜910万円未満は118,800円まで支給されます。授業料が支給額を超える場合は差額が家計負担。東京都・大阪府など独自上乗せがある自治体では実質無償化に近くなります。

私立小学校の学費は本当に年166万円?

文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」の全国平均値です。首都圏ミッション系伝統校では年200万円超、地方の私立小では年100万円台のケースもあり、学校格差が大きい区分です。

塾代を抑える方法は?

集団塾から個別・オンライン塾への切替、季節講習の取捨選択、学校の補習・自習室活用が有効。ただし中学受験期は集団塾のカリキュラム連続性が重要で、途中切替は学習ペースの乱れリスクがあります。

教育資金一括贈与の非課税制度は使える?

祖父母から孫への1,500万円まで非課税の贈与制度が2026年3月末まで利用可能。信託銀行・信用金庫での契約が必要で、教育目的の領収書提出が義務。使い残しは孫が30歳到達時に贈与税課税されます。

公立と私立の6年総費用差は?

中学の場合、公立3年で約162万円、私立3年で約431万円と約270万円の差。高校を含めた6年間では公立約320万円、私立約750万円で差額約430万円。中高一貫コース選択で15年トータル1,264万円の差になります。

兄弟が同時に私立在籍の家計負担は?

私立中の兄と私立小の妹で年間約300万円超のケースも。児童手当(月1〜1.5万円)や兄弟割引(2人目以降の授業料軽減、10〜30%)を持つ学校もあるため、複数在籍時は必ず学校事務局に確認を。

学資保険との組み合わせは?

学資保険は大学入学時(18歳満期)の一時金設定が主流のため、私立小中高の日々の月次費用には向きません。私立中を目指すならつみたてNISA・特別預金で月次流動性を確保し、大学分だけ学資保険で固める分散が現実的です。

私立中学に行かせるべきかの判断基準は?

①世帯年収の20%以内で家計負担が収まるか、②本人の学習モチベーションと相性、③公立中の学区環境、④中高一貫による大学進学メリットの4点で判定。教育投資は「取り返し」が難しいため、家計側は保守的に、本人側は前向きに検討してください。