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ホームスクーリング コスト計算|教材・通信・オンライン家庭教師の年間費用を算出

ホームスクーリング(在宅学習)のトータルコストを、学年・教材・通信教育・オンライン家庭教師・フリースクールの組合せから瞬時計算。文部科学省「不登校児童生徒への支援」通知に基づく出席扱い制度や、通信制高校併用時の実費まで、実務的にシミュレーションできる無料電卓です。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

ホームスクーリング コスト計算ツール

計算式と費用構造

基本式

年間コスト = 教材/通信費 + 家庭教師費 + フリースクール費 + 初期IT費(初年のみ)

ホームスクーリングの費用は、「学習教材+支援サービス+交流機会」の3要素で構成されます。市販教材のみなら年5万円程度、通信教育併用で年10〜20万円、オンライン家庭教師併用で年30〜60万円、フリースクール週3日以上通所を追加すると年80〜120万円レンジになります。

プラン別想定コストの根拠

  • 小学校 基本(市販教材のみ):年5〜8万円(学習指導要領対応の市販ドリル・教科書・参考書)
  • 小学校 通信教育併用:年10〜18万円(進研ゼミ/Z会/スマイルゼミ年契約6〜7万円+市販教材3〜5万円+副教材2〜5万円)
  • 中学校 家庭教師併用:年40〜80万円(通信年6万円+オンライン家庭教師週1回月2〜4万円)
  • 高校 通信制併用:年30〜80万円(通信制高校の学費+教材+スクーリング交通費)

フリースクールは全国大規模調査(NPO法人フリースクール全国ネットワーク)で月額平均約3.3万円のため、週1回通所で年約12万円、週3回以上で年30〜40万円が目安。都心部は+20〜30%程度高くなります。

教材・通信教育の費用比較

ホームスクーリング家庭で採用されることが多い通信教育の年間費用と特色を整理します(2026年時点の一般公表料金)。

サービス月額年額特色
進研ゼミ 小学講座4,000〜7,000円約5〜8万円教科書準拠・赤ペン添削・全国最大手
Z会 小学生コース4,000〜10,000円約5〜12万円ハイレベル・思考力育成・中受対応
スマイルゼミ3,600〜6,500円約4〜8万円専用タブレット・ペン入力・全教科
すらら8,000〜10,000円約10〜12万円無学年式・不登校の出席扱い実績多数
スタディサプリ小・中2,178円〜約2.6〜3万円プロ講師動画・低価格
Z会 中学生コース7,000〜15,000円約8〜18万円難関高校対応・添削あり
河合塾One4,000〜6,000円約5〜7万円AI診断で個別最適化
市販教材のみ1,500〜4,000円約2〜5万円教科書ワーク・参考書・辞書等

タブレット学習の場合、初年度に端末代1〜3万円が追加になるサービスもあります。「すらら」は不登校支援に特化しており、文科省通知の出席扱い制度で全国800校以上の実績があります。

オンライン家庭教師の月額料金

ホームスクーリング家庭で伴走役として採用される、主要オンライン家庭教師サービスの料金を比較します。

サービス週1回月額週2回月額特色
マナリンク約1.8〜4万円約3.6〜8万円プロ講師直接契約・不登校支援コースあり
スタディコーチ約3.3〜5万円約6.5〜9万円東大生講師中心・大学受験に強い
オンライン家庭教師Wam約4,900〜1.4万円/回コーチング型・自習室併用可
ネッティー約8,000〜3万円兄弟同時受講可
e-Live約1〜3万円難関大学生講師・録画復習
個人契約(スキマ)約1〜2.5万円約2〜5万円ジモティー等マッチングサイト経由

不登校対応を強みにしたサービス(マナリンク・すらら・Netty等)では、生活リズム相談や進路面談を含むケースが多く、単純な学力補助以上の価値があります。無料体験を複数試して、子どもとの相性で選ぶのが実務的です。

フリースクールの費用相場

NPO法人フリースクール全国ネットワークの2015年調査(現時点で最新の全国大規模データ)では、フリースクール利用の平均月謝は3.3万円、加えて入会金平均5.3万円、教材費約1万円/月というのが目安です。

通所頻度月額目安年間目安備考
月1〜2回(体験)5,000〜1万円約6〜12万円子どもの馴染み状況を見る
週1回1〜2万円約12〜24万円週1が最も一般的
週2回2〜3万円約24〜36万円教科的サポートも含まれる
週3〜5回(通所型)3〜5万円約36〜60万円ほぼ通学と同義の学習時間
寄宿制フリースクール10〜20万円約120〜240万円寮費・食費込

2017年施行の教育機会確保法により、フリースクール等での学習が学校の出席扱いになる場合があります(校長判断)。自治体によっては利用料の一部を補助する制度もあり、東京都・神戸市・鳥取県などで独自助成があります。

通信制高校併用時の費用

高校段階のホームスクーリングは、多くの場合通信制高校との併用になります。私立通信制高校の学費と、就学支援金の適用後の実費を整理します。

形態年学費就学支援金後特色
公立通信制約3万円約1万円都道府県立・全国39校
広域通信制(ベーシック)約25〜45万円約10〜25万円N高・S高等・自宅学習中心
広域通信制(通学週1〜3)約50〜80万円約30〜60万円キャンパス通学あり
広域通信制(通学週5)約80〜130万円約55〜100万円全日制に近い形態
サポート校併用+30〜80万円ヒューマンキャンパス等

高等学校等就学支援金は世帯年収910万円未満で年額約12万円(公立額相当)、私立の場合は世帯年収590万円未満で年最大39.6万円が支給されます(令和6年度時点)。

オルタナティブ教育・国際的選択肢

ホームスクーリングと同時に検討される、独自教育理念に基づく代替スクールも増えています。

形態年学費目安特色
シュタイナー学校約60〜100万円子ども発達理論に基づく段階的教育
モンテッソーリ小・中学校約80〜120万円自主性・観察力・作業教材重視
サドベリー・スクール約60〜100万円民主的運営・自己決定重視
イエナプラン教育校約60〜90万円異年齢混合・対話重視(公立導入例あり)
インターナショナルスクール約200〜300万円英語浸透・IB課程等国際基準
オンライン学校(海外)約100〜200万円K12 International Academy等

これらの多くは「学校教育法一条校」ではないため、在籍しても義務教育の出席扱いは別途在籍校での判断が必要。将来の高校・大学進学時に、認定試験(高卒認定等)や海外大学ルートを併用するケースが多いです。

ホームスクーリング設計の実務ポイント

目的に応じたプラン設計

「学校復帰を目指す」「別ルートでの進学を目指す」「特性重視の学習を目指す」で最適なプランは異なります。復帰目標なら教科書準拠通信教育中心、進学目標ならZ会・オンライン塾中心、特性重視ならフリースクール・オルタナティブスクール併用が選択肢です。

出席扱い制度の活用

文科省2019年通知により、ITを活用した学習活動やフリースクールでの学習が校長判断で出席扱いになる場合があります。「すらら」等の対応教材と、校長との事前協議、学習状況記録の提出が必要。内申点や進路への影響を最小化できます。

家庭教師と通信の役割分担

通信教育=教材と課題管理、オンライン家庭教師=つまずき解消と伴走が実務的な役割分担。すべてを一つのサービスに委ねず、通信で自走→家庭教師で修正のPDCA体制を組むのが効果的です。

社会性の確保

週1〜2回のフリースクール通所、地域スポーツクラブ、習い事、家族外交流の機会を意識的に組み込む。文科省調査でも不登校児童の社会的自立にはコミュニティ経験が重要とされています。

IT環境への初期投資

タブレット(iPad 8〜10万円)、ノートPC(6〜10万円)、Wi-Fi環境(月4,000円)、プリンター(2万円)が実務的な最低ライン。GIGAスクール端末が貸与される自治体では公立在籍を維持しながら活用可能。

親の伴走コスト

ホームスクーリングは金銭コストの他に「保護者の時間コスト」が大きい。特に小学生では毎日2〜4時間の関与が実務的な目安。親のリモートワーク環境、祖父母サポート、シッター利用も含めた設計が必要です。

よくある間違い・注意点

  • 「日本ではホームスクーリング=違法」と誤解 — 学校教育法上、義務教育は「学校に在籍」が原則ですが、教育機会確保法(2017)により学校外での多様な学習が支援対象に。学校在籍を維持したまま在宅学習するのが一般的です。
  • 出席扱いを受けるための要件を確認しない — 出席扱いには校長判断・保護者と学校の連携・IT等を活用した学習活動・訪問等による対面指導など複数要件があります。使用教材が要件を満たすかを事前確認しないと制度活用できません。
  • 学齢期の子どもの社会性を軽視 — 家庭のみで完結させると社会性発達に影響が出るリスク。フリースクール、地域スポーツ、習い事等での他者交流を意識的に確保しましょう。
  • 通信教育の未使用課金 — サブスク型通信教育は使用率が下がっても課金は続きます。四半期毎に活用度を見直し、機能停止・別サービス変更を検討する運用が必要。
  • 親のバーンアウト — 特に共働き家庭で、保護者が仕事+学習伴走で疲弊するケース多数。オンライン家庭教師やフリースクール併用で分業設計するのが持続可能。
  • 高校進学時の内申点不利 — 中学ホームスクーリングでは内申点評価が難しく、公立高校受験時に不利になる場合あり。私立通信制・単願推薦・オープン入試等の代替ルート検討が必要です。
  • コスト増の見落とし — 教材以外に、PC・タブレット・Wi-Fi・電気代・保護者労働時間まで含めた実質コストは、単純な学費より遥かに大きい点を認識する必要があります。

関連する制度・法令

  • 教育機会確保法(2017年施行) ― 正式名称「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」。不登校児童生徒への多様な学習機会の確保と国・自治体の責務を規定。
  • 学校教育法 ― 義務教育の年限と就学義務を規定。ホームスクーリングは在籍校を維持した「学校外学習」の形で運用されます。
  • 不登校児童生徒への支援の在り方について(2019年文科省通知) ― 出席扱い・自宅IT学習・フリースクール活用の基本要件を提示。
  • 高等学校等就学支援金制度 ― 世帯年収910万円未満で公立高校授業料相当額支給。私立通信制も対象。
  • 特別支援教育就学奨励費 ― 特別支援学級・通級指導教室在籍者への就学援助。認定要件は自治体によって異なる。
  • フリースクール等利用者補助制度 ― 東京都・鳥取県・神戸市など一部自治体で通所費・入会金の一部を補助。
  • 子ども・若者育成支援推進法 ― 不登校・ひきこもりを含む子ども・若者への支援体制の整備を規定。
  • 個人情報保護法 ― オンライン家庭教師・通信教育利用時の児童データ管理義務。

参考文献・公的資料

ホームスクーリングと不登校支援の一次資料は、必ず文部科学省・こども家庭庁の公式ページで確認してください。

※本ページの計算結果は概算値であり、実際の費用は自治体・サービス・家庭の選択により大きく変動します。出席扱い制度の適用可否は在籍校の校長判断であり、教育委員会や在籍校との事前協議が必須です。教育相談・進路相談は、市区町村の教育支援センター・スクールカウンセラー等の専門家に相談してください。

よくある質問(FAQ)

日本ではホームスクーリングは合法?

学校教育法では義務教育の学校在籍が原則ですが、2017年施行の教育機会確保法により、不登校児童生徒の学校外での学習が支援対象となりました。実務上は「学校に在籍したまま自宅・フリースクール等で学習する」形態が一般的で、要件を満たせば出席扱いも可能です。

ホームスクーリングの年間費用は?

プランにより幅広く、市販教材のみで年5〜8万円、通信教育併用で年10〜20万円、家庭教師併用で年40〜80万円、フリースクール週3日以上通所で年100〜120万円が目安。高校段階では通信制高校学費が加算され、私立で年30〜100万円程度が別途必要です。

出席扱い制度とは?

文科省2019年通知に基づき、不登校児童生徒がITを活用した学習や訪問指導、フリースクール等で学習した場合、校長判断で出席扱いになる制度。「すらら」等の指定教材や、フリースクールでの継続的学習で活用実績があります。内申点や進級判定に影響するため、進路選択の幅を広げます。

おすすめの通信教育は?

目的別で以下が定番。学習習慣づけ=進研ゼミ・スマイルゼミ(教科書準拠・タブレット)、ハイレベル・中受対応=Z会不登校対応=すらら(無学年式・出席扱い実績)、低価格・動画中心=スタディサプリ。無料体験を複数試すのが賢明です。

オンライン家庭教師の費用は?

週1回で月1.8万円〜4万円、週2回で月3.6万円〜9万円が相場。マナリンク・スタディコーチ・Wam・ネッティー等が主要サービスで、講師レベル(学生/プロ)と受講頻度で価格が決まります。個人契約なら講師レベルにもよりますが週1回で月1〜1.5万円台も可能。

フリースクールの費用は?

NPO法人フリースクール全国ネットワーク調査で平均月謝約3.3万円、入会金平均約5.3万円。週1回通所で月1〜2万円、週3日以上通所で月3〜5万円が目安。寄宿制フリースクールでは月10〜20万円と大きく上がります。東京都・鳥取県等では利用料補助制度あり。

通信制高校の学費は?

公立通信制は年約3万円と極めて安価。私立広域通信制(N高・S高等)は自宅学習中心プランで年25〜45万円、通学週1〜3日で年50〜80万円、通学週5日で年80〜130万円。高等学校等就学支援金で世帯年収590万円未満なら私立でも年約39.6万円が支給されます。

ホームスクーリングでも大学受験できる?

可能です。通信制高校・高等学校卒業程度認定試験(旧大検)経由で大学受験資格を取得。N高・S高からは東大・京大・慶應等の難関大学への合格実績も多数あります。塾・オンライン家庭教師で大学受験対策すれば、通学生と同等以上の進学が可能です。

親の時間コストはどれくらい?

小学生の場合、平日毎日2〜4時間の伴走が実務的目安。中学生は自走できる子で1〜2時間、まだ習慣づけ中は3時間程度。共働き家庭では祖父母サポート、シッター、オンライン家庭教師併用で分業するのが持続可能な設計です。

ホームスクーリングは子どもの社会性に悪影響?

家庭のみで完結させると影響が出るリスクは指摘されていますが、フリースクール・地域スポーツ・習い事・オンラインコミュニティ等での他者交流を意識的に組み込めば社会性発達は十分促せます。文科省調査でも、多様な学びの場で自立を果たしたケースが多く報告されています。

自治体からの補助はある?

フリースクール等利用者への補助制度がある自治体は東京都・鳥取県・神戸市・八王子市など少数派ですが、拡大傾向にあります。就学援助制度(給食費・学用品費)は公立学校在籍中の家庭が対象。特別支援学級在籍の場合は特別支援教育就学奨励費の対象になります。

ホームスクーリングから学校復帰は可能?

可能です。文科省調査でも復帰事例は多数報告されており、教育支援センター(適応指導教室)・保健室登校・別室登校・スクールカウンセラー等を段階的に活用する形が一般的。復帰目標であれば教科書準拠の通信教育で学習内容を維持しておくことが重要です。