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停電時間別 必要備品 計算ツール|数時間〜1週間の家庭防災を実勢基準で即算出

停電時間世帯人数季節オール電化/ガス併用在宅医療機器から、必要な備品と数量を即算出。飲料水・食料・懐中電灯・モバイルバッテリー・カセットコンロ・ポータブル電源・発電機・冷蔵庫保冷・断水対策まで、内閣府防災「災害時に備えた食品ストックガイド」、総務省消防庁「防災マニュアル」、経産省「停電時の対応ガイドライン」に基づき算出します。台風・地震・大雪による停電への実践的な備えを支援します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

停電時間別必要備品ツール

備蓄量の計算式

基本式

飲料水 = 3L/人・日 × 世帯人数 × 停電日数

食料 = 3食/人・日 × 世帯人数 × 停電日数

内閣府防災の基準では、飲料水は1人1日3L(飲用1L+調理・衛生2L)、食料は1人1日3食(主食3+副菜1+汁物1)を推奨しています。停電が72時間(3日)を超える大規模災害では、1週間分(7日)の備蓄が推奨されています。特に南海トラフ・首都直下型地震想定エリアでは1週間備蓄が原則です。

電力の考え方

必要電力容量 = Σ(機器W × 使用時間h)

スマホ充電(10W×3h/日)・LED照明(10W×5h/日)・ラジオ(3W×10h/日)・扇風機(40W×8h/日)・冷蔵庫(150W連続、実効60Wh/日)を合計すると、4人家族で1日あたり500〜1,200Whの電力が必要。この目安からポータブル電源の容量を決定します。

季節係数

夏は飲料水を1.3倍(脱水症予防)、冬は暖房用の熱源(灯油・カセットガス)を追加で必要量を調整。極端な暑さ・寒さでは、備蓄基準を上回る量が必要です。

停電時間別の推奨対策

〜6時間:日常災害レベル

雷・小規模設備事故等での短時間停電。懐中電灯・モバイルバッテリー・小型ラジオがあれば対応可能。冷蔵庫は開けなければ4時間程度は冷気を保持します。復旧を待つのが基本。

6〜24時間:中規模災害レベル

台風・大雪等での半日〜1日停電。+カセットコンロ・冷蔵庫保冷剤・飲料水9L/人を追加。夕食・翌朝食の調理熱源を確保。冷凍庫は保冷剤で「補助冷凍庫化」し、冷蔵品を移動します。

24〜72時間:大規模災害レベル

大型台風・地震での3日停電。+ポータブル電源1,000Wh級・LED投光器・水タンク・カセットボンベ12本を追加。3日分の飲料水(36L/4人)・食料(36食/4人)を備蓄。断水併発を想定した水運搬容器も必要。

72時間〜1週間:長期災害レベル

南海トラフ・首都直下級での長期停電。+ガソリン発電機(900W以上)・大型ポリタンク(20L×3個)・非常用トイレ50回分・電気毛布(冬)を追加。ライフラインが1週間止まる想定で、水・食料・熱源・トイレを完全自給します。

品目別必要数量早見表(4人家族)

品目1日分3日分7日分備考
飲料水(500mLペットボトル)24本72本168本1人1日3L
主食(アルファ米・レトルトごはん)12食36食84食1人1日3食
副菜(缶詰・レトルト)12食36食84食汁物含む
カセットガスボンベ1〜2本4〜6本10〜14本1本60分燃焼
モバイルバッテリー(10,000mAh)1個3個6個スマホ2〜3回充電/個
単3・単4電池8本24本56本LEDライト・ラジオ用
ポータブル電源500Wh1,000Wh2,000Whソーラー充電併用推奨
非常用トイレ(凝固剤付)20回60回140回1人5回/日
ウェットティッシュ50枚150枚350枚手・体拭き・清拭
ラップ・アルミホイル1本2本4本食器汚れ防止で節水
冷蔵庫保冷剤(Lサイズ)4個8個12個冷凍室→冷蔵室へ移動
ラジオ(手回し充電式)1台1台1台災害情報・行政アナウンス
LED懐中電灯・ランタン2台2〜3台3〜4台就寝時・トイレ用
常用薬・処方薬1日分3日分7日分お薬手帳と共に保管

※上記は世帯人数×日数で比例します。乳幼児(ミルク・オムツ)、高齢者(介護用品)、ペット(フード・水)は別途上乗せしてください。

ポータブル電源と発電機の選び方

モバイルバッテリー(10,000〜30,000mAh)

スマホ・タブレット中心の短時間停電用。1台3,000〜8,000円。10,000mAh=約37Wh。3日以上の停電では容量不足。

ポータブル電源 500Wh級

24時間停電の家族4人:スマホ充電・LED照明・スマホ扇風機。3〜5万円。ソーラー充電併用で日中補充可能。

ポータブル電源 1,000〜1,500Wh級

72時間停電の家族4人:上記+冷蔵庫(150W連続で6〜10時間駆動)・電気毛布・扇風機。8〜15万円。防災の中核装備。

ポータブル電源 2,000Wh以上

1週間停電・オール電化住宅:冷蔵庫を24時間駆動可能。IH調理も可能。20〜35万円。ソーラーパネル(200〜400W)と併用で無限運用。

カセットガス発電機(900W級)

長期停電・オール電化住宅:カセットボンベ2本で1時間発電。5〜8万円。屋外設置必須(一酸化炭素中毒防止)。エコワット等国産推奨。

ガソリン発電機(1,600W級)

南海トラフ・首都直下級の長期対策:冷蔵庫+照明+通信を1週間駆動可。10〜20万円。ガソリン携行缶(消防法容量制限あり)と併用。

ポータブル電源選定の注意点

  • 定格出力(W):家電の消費電力より高いこと(電子レンジ600W・冷蔵庫立ち上げ400W等)
  • 容量(Wh):1日必要電力×停電日数の1.3倍以上
  • 出力ポート:AC・USB-C・USB-A・シガーソケットの充実
  • 純正弦波:医療機器・精密機器は純正弦波必須(矩形波NG)
  • ソーラー入力対応:長期停電では日中充電が生命線
  • リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリー:3,000サイクル以上、発火リスク低

冷蔵庫・食品保冷の実務

停電時の冷蔵庫は、開閉頻度を最小化すれば冷蔵室4時間・冷凍室12〜18時間は保冷可能です。

停電時の対応順序

  1. 0〜4時間:冷蔵庫を開けない。冷凍庫の保冷剤・凍った食材は「補助冷凍装置」として温存。
  2. 4〜12時間:冷凍庫から保冷剤・凍結食材を冷蔵室へ移動。ドアの隙間をタオル・毛布で断熱補強。
  3. 12〜24時間:肉・魚介・乳製品を優先消費または加熱調理。生野菜・果物は常温耐性で温存。
  4. 24時間超:冷凍食品は解凍が始まっているため加熱調理して優先消費。飲料は水風呂で冷却。
  5. 48時間超:冷蔵冷凍食品は基本廃棄推奨(食中毒予防)。腐敗判定は色・匂い・粘り気で確認。

保冷剤の運用

Lサイズ保冷剤(500g)を冷凍庫に8個・冷蔵庫に4個を常時ストックしておくと、24時間の冷気維持が可能。停電時は保冷剤を冷蔵室へ移し、ジャンボクーラーボックスに肉魚を退避させると更に長時間保冷できます。

在宅医療機器と生命維持

CPAP(睡眠時無呼吸症候群治療機器)・酸素濃縮器・輸液ポンプ・在宅透析等の在宅医療機器を使用している家庭は、停電が生命リスクに直結します。以下の対策を必ず実施してください。

電力会社への事前登録

「医療機器使用登録」を電力会社に届けることで、停電復旧の優先順位に配慮。東京電力・関西電力等で無料受付。

専用ポータブル電源

純正弦波・大容量(1,000Wh以上)の医療機器対応ポータブル電源を1台以上確保。UPS(無停電電源装置)との併用が安心。

予備バッテリー

機器メーカー純正の予備バッテリーを機器と併せて購入。CPAPは12〜24時間駆動、酸素濃縮器は3〜8時間駆動が目安。

避難所・病院連絡先

停電時に受入可能な近隣病院・福祉避難所を事前確認。ケアマネ・訪問看護と連絡体制を整備。

よくある間違い・注意点

  • 冷蔵庫を頻繁に開ける — 開けるごとに冷気が急速に失われ、保冷時間が半減します。停電時は「今回のみ」と決めて必要最小限の開閉に。
  • ガソリン発電機を屋内使用 — 一酸化炭素中毒で毎年死亡事故が発生。必ず屋外・換気の良い場所で使用。ベランダ・玄関先も屋内扱い(実際に事故発生)。
  • カセットコンロを長時間使用 — 換気不足による一酸化炭素中毒。使用時は必ず換気し、1時間ごとに一時停止して外気を入れる。
  • 大容量ポータブル電源を車内充電で満充電 — 車のオルタネーターは通常130A程度で、1,500Whポータブル電源満充電に10時間以上かかる。ソーラーパネル併用が現実的。
  • 備蓄食料の期限切れローリングストック法(普段消費→買い足しで循環)を実践。5年アルファ米は買いっぱなしで期限切れになりがち。
  • 飲料水を風呂の水と混同 — 風呂の水は生活用水(トイレ流し・洗浄)のみ。飲料には使用不可。飲料水は密閉ペットボトル備蓄が原則。
  • スマホ充電のみに頼る — スマホ電池は緊急連絡・情報収集用に温存。無駄なアプリ・SNS閲覧は電力消費が大。省電力モード+機内モード+通知OFF運用。
  • 非常用トイレを準備しない — 断水併発時は下水も止まる。凝固剤付き非常用トイレを1人1日5回×人数×日数で備蓄しないと、家族全員が排泄困難に陥ります。

関連法令・公的ガイドライン

  • 災害対策基本法 ― 国・自治体・国民の防災責務を規定。家庭備蓄の努力義務。
  • 内閣府 中央防災会議「防災基本計画」 ― 家庭備蓄1週間分の目標設定。南海トラフ・首都直下型地震対策。
  • 消防法 ― ガソリン携行缶の容量制限(40L・22L等)、危険物少量取扱いのルール。
  • 電気事業法 ― 発電機の届出義務(家庭用小型は不要)。医療機器使用登録の枠組み。
  • 厚生労働省「災害時に備えた食品ストックガイド」 ― 家庭備蓄の具体品目・数量の公的推奨。
  • 経済産業省「停電時の対応ガイドライン」 ― 電力会社・自治体・家庭の役割分担、優先復旧の考え方。

参考文献・公的資料

防災備蓄・停電対応の詳細ガイドラインは以下の公的機関資料を参照してください。

※本ページの必要備品数量は内閣府・厚労省・消防庁の公的推奨を基にした参考値です。実際の必要量は世帯構成・住居構造・災害規模・地域特性で変動します。ガソリン発電機・カセットコンロは必ず屋外・十分な換気下で使用し、一酸化炭素中毒防止に注意してください。在宅医療機器使用者は事前に電力会社への「医療機器使用登録」と主治医・訪問看護との連携をお願いします。

よくある質問(FAQ)

発電機は必要?

72時間(3日)以上の長期停電を想定するなら検討推奨。カセットガス発電機(900W級・5〜8万円)が入門機。オール電化住宅・在宅医療機器使用者は加入必須です。ガソリン発電機は屋外・換気必須。ポータブル電源1,500Wh級(10〜20万円)とソーラーパネルの併用も有力な選択肢です。

夏の停電で最も注意すべきは?

熱中症対策。エアコン不使用で室温35℃超になると、高齢者・乳児は数時間で危険。飲料水は1人1日3.9L(通常の1.3倍)、冷却シート・保冷剤・扇風機(USB充電式)・水風呂・涼しい避難所への移動を確保してください。近隣公共施設・ショッピングモールも一時退避先になります。

冬の停電で最も注意すべきは?

低体温症と暖房。カセットガスストーブ・湯たんぽ・電気毛布(ポータブル電源駆動)・毛布積み上げ・防寒衣を準備。凍結による水道管破裂対策として、蛇口を細く開けておく・水抜きも必要。灯油ストーブは電気不要(芯式)で有効ですが、換気必須です。

1週間分の水・食料を保管するスペースは?

4人家族1週間分の飲料水168本(500mL)+食料84食+副菜84食は、プラケース3〜4個(縦置き・幅40cm)で収まります。押入れ・パントリー・キッチン上棚を活用。ローリングストック法(普段使い→買い足し)で期限切れを防ぐのが実践的です。

スマホの電力を節約する方法は?

機内モード+Wi-Fi/Bluetooth OFF、画面輝度最低、省電力モード、不要アプリ強制終了、通知OFFで電池持ち3〜5倍。緊急連絡・NHK災害アプリ・ラジオ機能のみ使用。手回し充電式ラジオ+モバイルバッテリー6個で1週間の情報収集は可能です。

冷蔵庫の中身はいつまで食べられる?

開閉最小限で冷蔵室4時間・冷凍室12〜18時間。24時間以降は肉魚乳製品は加熱調理して優先消費、48時間超は基本廃棄推奨(食中毒予防)。腐敗判定は色・匂い・粘り気で確認し、疑わしいものは食べないこと。

ポータブル電源の容量はどれを選ぶ?

24時間停電想定なら500Wh、72時間なら1,000〜1,500Wh、1週間なら2,000Wh+ソーラーパネル200W。リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリー、純正弦波、AC/USB-C/USB-Aの複数出力ポートを備えたモデルを推奨します。

ガソリン携行缶は家庭でどれくらい保管できる?

消防法により40L以下は個人届出不要で保管可能ですが、20L携行缶2本+灯油ポリタンク(不燃)が実践的な上限。屋外・直射日光を避けた保管とし、購入時は本人確認書類の提示が必要です。ガソリンは半年で劣化するため定期的な入替えを推奨。

非常用トイレはどれくらい必要?

1人1日5回×人数×日数。4人家族3日分なら60回分、1週間分なら140回分。凝固剤・防臭袋一体型が実用的で、便座に被せて使用します。断水併発時は下水も止まるため、水洗トイレは詰まりの原因になり使用不可となります。

マンションでも発電機は使える?

ベランダは屋内扱いで一酸化炭素中毒リスクが高く、実際に死亡事故があります。マンションでは発電機は原則NG。代替として大容量ポータブル電源+ソーラーパネル(バルコニー設置可)が現実解です。管理規約も要確認。

ペットのための備蓄は?

ペットフード1週間分+飲料水(体重1kgあたり50mL/日)、常用薬、トイレ砂・ペットシート、キャリーバッグ、リード、ワクチン証明書のコピー。犬15kgで水750mL/日×7日=5.3L。避難所によっては同行可否が異なるため、事前確認を。

在宅医療機器使用者の停電対策は?

電力会社への医療機器使用登録で優先復旧配慮を受けられます(無料)。専用ポータブル電源+純正予備バッテリー+近隣病院・福祉避難所リストの事前確認が必須。ケアマネ・訪問看護と連絡体制を整備してください。長期停電時は入院受入も相談を。