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AWS料金 計算ツール|EC2・RDS・S3・Lambda の月額・年額を東京リージョンで概算

AWS(Amazon Web Services)主要サービスのEC2・RDS・S3・Lambda・データ転送費用を、東京リージョン(ap-northeast-1)の公式料金から月額・年額で即時概算。リザーブドインスタンス(RI)・Savings Plans・スポット・無料利用枠まで反映し、初期見積り・稟議資料・PoC予算・年度予算策定を短時間で回せます。AWS Well-Architected Framework「コスト最適化の柱」の観点から、右サイジング・ライフサイクル・データ転送設計まで一気通貫で確認可能。SIer提案・スタートアップ資金計画・情報システム部門の月次コストレビューにご活用ください。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

AWS料金 計算機

24h×30日=720、24h×31日=744

料金体系と課金モデル

EC2(仮想サーバー)

インスタンスタイプ別の時間課金(秒単位・最低60秒)。EBS(ブロックストレージ)は別途$0.10/GB/月。スポット/RI/Savings Plansで最大90%割引が可能。CloudWatchメトリクス、Elastic IP未使用時課金、NATゲートウェイ通信料など「隠れコスト」に注意。

RDS(マネージドDB)

インスタンス×時間+ストレージ課金。Multi-AZは2倍、Auroraはストレージ×IOの別料金体系。バックアップ保持は元DB容量まで無料、超過分$0.095/GB/月。

S3(オブジェクトストレージ)

標準クラス:$0.025/GB/月。Glacier Deep Archive:$0.00099/GB/月。リクエスト料:PUT $0.005/1000、GET $0.0004/1000。データ取り出しはクラスにより無料〜$0.10/GB。

Lambda(サーバーレス)

リクエスト:$0.20/100万回。実行時間:$0.0000166667/GB-秒。月100万リクエスト+40万GB-秒まで永久無料枠。

データ転送(アウトバウンド)

AWS外向け:最初100GB無料/月、〜10TB $0.114/GB、〜50TB $0.089/GB。AZ間転送$0.01/GB×2、CloudFront経由は別料金。ここが月額の30-50%を占めるケースも多い。

EC2 主要インスタンスタイプ料金表(東京リージョン)

タイプvCPUメモリ時間単価($)月額(730h)主な用途
t3.nano20.5GB0.0152$11.10踏み台・監視エージェント
t3.micro21GB0.0304$22.19個人ブログ・検証環境
t3.small22GB0.0608$44.38小規模Webサイト
t3.medium24GB0.1216$88.77中規模Web・開発環境
t3.large28GB0.2432$177.54本番Web・小規模DB
m6i.large28GB0.1184$86.43汎用本番ワークロード
m6i.xlarge416GB0.2368$172.86アプリサーバ
c6i.xlarge48GB0.6048$441.50CPU重視・エンコード

S3 ストレージクラス料金比較

ストレージクラス単価($/GB/月)取り出し($/GB)最低保管期間用途
S3 Standard0.0250-頻繁アクセス
S3 Intelligent-Tiering0.025〜0-アクセス変動
S3 Standard-IA0.01380.0130日低頻度アクセス
S3 One Zone-IA0.0110.0130日再作成可能データ
S3 Glacier Instant0.0050.0390日四半期アクセス
S3 Glacier Flexible0.00450.01〜90日年次アクセス
S3 Glacier Deep Archive0.000990.02〜180日長期保管・法定保存

Intelligent-Tieringは自動階層化で最小オーバーヘッド。ライフサイクルポリシー未設定のS3バケットは、コスト最適化の第一歩の見直し対象。

AWS/GCP/Azure 主要サービス料金比較(東京・東日本リージョン)

カテゴリAWSGCPAzure
2vCPU/4GB VMt3.medium $0.1216/he2-medium $0.034/hB2s $0.0584/h
汎用DB(小)db.t3.medium $0.164/hdb-n1-standard-1 $49.91/月SQL S2 $75/月
ストレージ標準S3 $0.025/GBGCS $0.023/GBBlob Hot $0.0184/GB
アーカイブGlacier Deep $0.00099/GBArchive $0.0025/GBArchive $0.00099/GB
関数リクエストLambda $0.20/100万Functions $0.40/100万Functions $0.20/100万
データ転送out$0.114/GB(〜10TB)$0.12/GB$0.087/GB(〜10TB)
1年予約割引〜40%〜30%〜40%
3年予約割引〜72%〜50%〜65%

リザーブド・Savings Plans・スポット

継続稼働ワークロードはSavings Plans(Compute)が第一選択。Compute Savings Plansはインスタンスファミリー・リージョン・OSを跨いで柔軟に割引適用され、1年契約で最大54%、3年契約で最大66%の割引。EC2 Instance Savings Plansはより高割引(3年最大72%)だが対象が固定。

RIは古い制度ながらRDS/ElastiCache/OpenSearchなど一部サービスで有効。スポットインスタンスは最大90%割引だがインタラプト前提の設計(バッチ、CI/CD、SPOT Fleet+ASG)が必要。

無料利用枠と初期最適化

AWSアカウント開設から12ヶ月間:EC2 t2/t3.micro 750h/月、S3 5GB、RDS db.t2.micro 750h、CloudFront 1TB/月など。永久無料:Lambda 100万リクエスト+40万GB-秒、DynamoDB 25GB、SNS 100万通知。学習・PoC・小規模SaaSは無料枠だけで運用できるケースも多い。

現場での活用シーン

SIer提案書・見積り

顧客要件から必要インスタンスをリスト化し月額・年額を試算。プロポーザル段階で概算を提示し、詳細はAWS Pricing Calculatorに落とし込む二段構えが定番。

スタートアップ資金計画

MVP段階の月$100〜、成長期の月$5,000〜、スケール後の月$50,000〜など段階別の予算計画。ランウェイ計算と連動したクラウド予算策定に。

情報システム部門の月次レビュー

Cost Explorerの実績と予算のギャップ分析。RI/Savings Plans更改前後のシミュレーション、コスト異常検出の初動判定に。

FinOps・タグベース按分

プロジェクト・部門タグ別のコスト按分。共通基盤(NATGW/DirectConnect)の配賦係数決定、Showback/Chargeback設計の基礎数値に。

クラウド移行(リフト&シフト)

オンプレサーバのCPU/メモリ/ストレージから相当EC2を選定し、TCOをオンプレと比較。5年TCO評価は経営承認の必須資料。

年度予算・IT投資計画

翌年度のクラウド予算策定。為替感応度分析(140円/150円/160円想定)、リザーブド更新スケジュール、廃棄予定システムの逓減計画。

よくある間違い・注意点

  • データ転送料の見落とし — アウトバウンド通信料、AZ間通信料、NATゲートウェイの処理料($0.062/GB)は月額の30-50%を占めることも。設計初期にVPCエンドポイント・S3 Gateway Endpointで無料化を検討。
  • Elastic IP未アタッチ課金 — インスタンスが停止しているEIPは$0.005/h課金。EC2削除後のEIP放置で月$3.6の無駄が積み上がる。2024年2月以降はアタッチ済みEIPも$0.005/h課金。
  • CloudWatch Logsの膨張 — Lambda/EC2/RDSのログをデフォルト設定で永久保存すると気付いた時にはTB単位。保持期間・S3エクスポート・サブスクリプションフィルタで最適化。
  • Multi-AZ RDSの二重課金認識ミス — Multi-AZは待機系も課金対象で単純に2倍。開発環境ではSingle-AZ、本番のみMulti-AZの使い分けが基本。
  • スナップショット・EBSボリューム残置 — EC2削除時にEBSが残る、AMIバックアップのスナップショットが世代管理されないケース。Data Lifecycle Manager(DLM)で自動化。
  • NATゲートウェイの過剰配置 — 3AZに各1台のNAT GW($0.062/h×3=月約$135)+通信料。開発環境は1AZ集約、本番はVPCエンドポイント活用で削減余地。
  • 為替リスク無視の年額見積り — USD建て課金のため円安時にコストが数十%増。3ヶ月移動平均・年間予算では上振れバッファ10-15%を確保。

セキュリティ・可用性のコスト影響

AWS Well-Architected Frameworkの「セキュリティ」「信頼性」の柱を実装するとコストは上振れます。GuardDuty($4-8/月+スキャン量)、AWS Config($0.003/レコード)、CloudTrail(管理イベント無料、データイベント有料)、AWS WAF($5/ACL+$1/ルール+$0.60/100万リクエスト)などのセキュリティサービスは、金融庁FISC安全対策基準や個人情報保護法の実務要件対応で必要になるケースが多く、TCO試算時に含める必要があります。可用性面ではMulti-AZ、Cross-Regionレプリケーション、バックアップの世代管理が主要コスト要因。

関連規格・ガイドライン

  • AWS Well-Architected Framework ― コスト最適化・セキュリティ・信頼性・パフォーマンス効率・運用上の優秀性・持続可能性の6本柱の設計原則。
  • 金融庁 FISC安全対策基準 ― 金融機関のクラウド利用における統制要件。RI設計・ログ保管期間・可用性設計にコスト影響。
  • 個人情報保護法 第24条 ― 外国にある第三者への提供の制限。リージョン選定と越境データ移転のコスト影響。
  • ISO/IEC 27017 ― クラウドサービス固有の情報セキュリティ管理策。AWS ArtifactからISO準拠証明書取得可能。
  • NIST SP 800-145 ― クラウドコンピューティングの定義(IaaS/PaaS/SaaS)。政府調達での要求仕様の基礎。

参考文献・公的資料

※本ページの計算結果は概算値です。実勢価格・為替・キャンペーン・エンタープライズディスカウント(EDP)・Marketplace製品費・AWS Support費・税により実際の請求額とは異なります。契約・稟議・監査対応の正式資料は、必ずAWS Pricing Calculatorおよび請求書(Cost & Usage Report)による実測値をご確認ください。ライセンス持ち込み(BYOL)や特殊価格については、AWSソリューションアーキテクトまたは正規パートナーにご相談ください。

よくある質問(FAQ)

この計算ツールはいつ時点の料金?

2026年7月時点の東京リージョン(ap-northeast-1)公式料金を反映。AWSは月次で料金改定が入るため、本番稟議・契約時には必ずAWS公式料金ページとAWS Pricing Calculatorで最新値を確認してください。

リザーブドインスタンス(RI)とSavings Plansどちらを選ぶ?

2026年時点はCompute Savings Plansが第一選択。インスタンスファミリー・リージョンを跨いで柔軟に割引適用され、1年最大54%、3年最大66%OFF。RDS/ElastiCache/OpenSearchはRIしか対応していないためRI併用。

スポットインスタンスはいつ使う?

中断耐性のあるワークロード(バッチ処理、CI/CD、コンテナ、機械学習トレーニング、ゲームサーバなど)。オンデマンド比で最大90%OFFですが2分前通知で中断されるため、Auto Scaling+多様なインスタンスタイプ指定でリスク分散します。

データ転送料はどれくらい高い?

アウトバウンド通信料は月$0.114/GB(〜10TB)。動画配信・大量ダウンロードでは月額の50%超えも。CloudFrontで実効単価$0.114→$0.114のまま(東京)ですが、キャッシュヒットで転送量自体を削減できます。VPCエンドポイントでAWS内部通信を無料化するのも定石。

AWSとGCP/Azureどれが安い?

ワークロードで変動します。GCPは持続利用割引が自動適用され簡単。Azureはハイブリッド特典(Windowsライセンス持込)で最大40%OFF。AWSはサービス数と成熟度が最大。「安い/高い」より「自社ワークロードに合う課金モデル」で選定を。

無料利用枠はいつまで使える?

アカウント開設から12ヶ月間の枠(EC2 t2/t3.micro 750h、S3 5GB等)と、期間無制限の永久無料枠(Lambda 100万リクエスト、DynamoDB 25GB等)があります。詳細はAWS 無料利用枠公式ページで確認を。

為替リスクの対策は?

USD建て請求のため円安時にコストが上振れます。対策は(1)Marketplaceの一部で円建て決済、(2)年度予算に10-15%の為替バッファを確保、(3)大企業ではAWS EDP(Enterprise Discount Program)で年間コミット割引と価格安定化、(4)為替予約による社内会計処理。

コスト削減の優先順位は?

(1)不要リソース削除(未使用EIP・EBS・古いスナップショット・停止したまま忘れたEC2)、(2)右サイジング(Compute Optimizer活用)、(3)ストレージクラス最適化(S3ライフサイクル)、(4)Savings Plans/RI適用、(5)データ転送設計見直し。この順で3-6ヶ月かけて実施すると20-40%削減できるケースが多い。

AWS Supportは必須?

本番運用は最低Developer($29/月or利用額3%)、SLA遵守や24×7サポート要件があればBusiness(利用額10%)、大規模はEnterprise(利用額10%+月額$15,000〜)。SLA・障害対応時間・TAM(Technical Account Manager)の要否で選定。

Cost Explorerの見方は?

マネジメントコンソール > Cost Explorer で日別・月別・サービス別・タグ別のコスト可視化が可能。過去12ヶ月の傾向、リザーブド利用率、Savings Plans推奨、コスト異常検出を無料で使えます。FinOps運用の基本ツール。

タグ設計はどうすべき?

Project/Environment/Owner/CostCenter/System の5タグを最低限。Cost Allocation Tagsで有効化するとCost Explorer/請求レポートで按分可能。タグ強制はAWS Configルールまたは組織SCPで実装。

複数アカウント運用時の請求は?

AWS Organizationsで一括請求(Consolidated Billing)。ボリュームディスカウント(S3、データ転送等)がアカウント合算で適用され、Savings Plans/RIの共有も可能。管理アカウントで一元請求、メンバーアカウントは開発・本番・監査で分離が定番。