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高齢者運転免許更新 費用計算ツール|70歳・75歳・違反歴で変わる講習・検査の総額

高齢者(70歳以上)の運転免許更新費用を、年齢区分・違反歴・優良/一般/違反者区分別に瞬時に算出。70歳の高齢者講習、75歳以上の認知機能検査、一定の違反歴があると必須になる運転技能検査(2022年5月施行の改正道交法)、サポカー限定免許まで対応。警察庁・都道府県警・国土交通省の一次資料に基づき、更新の流れ・返納特典・認知症診断書提出義務まで解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

高齢者運転免許更新 費用計算機

費用構成と根拠

基本の更新手数料

合計費用 = 更新手数料 + 講習手数料 + (認知機能検査費) + (運転技能検査費) + (診断書費)

更新手数料は全国一律(警察庁告示)で、区分別に以下の金額。都道府県によって講習受講会場・所要時間は異なりますが、料金は全国統一です。

区分更新手数料講習手数料合計
優良運転者(ゴールド)2,500円500円3,000円
一般運転者2,500円800円3,300円
違反運転者2,500円1,350円3,850円
初回更新者2,500円1,350円3,850円

70歳・75歳以上の追加費用

70歳以上は「高齢者講習」が必須、75歳以上は「認知機能検査」も必須。一定の違反歴のある75歳以上は「運転技能検査」も追加されます。

追加項目費用対象
高齢者講習(2時間)6,450円70歳以上
高齢者講習(1時間・技能検査合格者)2,900円75歳以上で技能検査合格者
認知機能検査1,050円75歳以上全員
運転技能検査3,550円75歳以上で一定違反歴あり
医師の診断書3,000-10,000円認知症の疑いありと判定時

年齢区分別の手続き

69歳以下:通常更新

更新手数料+講習手数料のみで完了。優良・一般・違反・初回で講習内容(30分〜2時間)と料金が変動。優良運転者は3,000円で30分の講習、違反者は3,850円で2時間の講習になります。

70-74歳:高齢者講習が必須

70歳以上は「高齢者講習」が必須(6,450円・2時間)。座学(交通ルール・高齢者運転の注意点)+運転適性検査(視力・動体視力・夜間視力)+実車指導(コース内運転)で構成。更新期間満了日6ヶ月前から受講可能で、講習修了証明書がないと更新できません。

75歳以上:認知機能検査が必須

75歳以上は認知機能検査(1,050円・30分)を先に受け、その後に高齢者講習を受講。認知機能検査は時計描画、時間の見当識、手がかり再生の3課題からなり、点数で「認知症のおそれなし/あり」を判定。「おそれあり」となった場合は医師の診断書が必要で、認知症と診断されると免許取消になります。

75歳以上・違反歴あり:運転技能検査が必須

2022年5月13日施行の改正道交法により、75歳以上で過去3年間に一定の違反歴(信号無視・速度超過・逆走等11類型)がある場合、運転技能検査(3,550円)が必須。不合格なら免許更新不可で、事実上の運転引退につながる制度です。

年齢別の総費用まとめ

年齢・区分合計費用所要時間
69歳以下 優良3,000円約1時間
69歳以下 一般3,300円約1.5時間
69歳以下 違反3,850円約2.5時間
70-74歳 一般9,750円約3.5時間+講習日
75歳以上 違反歴なし10,800円認知検査+講習で複数日
75歳以上 違反歴あり約14,350円技能検査追加で複数日
認知症のおそれあり判定+診断書3-10千円+医療機関受診

認知機能検査の詳細

75歳以上の免許更新希望者全員が受ける検査(2022年5月改正で検査内容が簡素化)。所要時間30分、費用1,050円。以下の2課題で判定します。

検査内容(2022年5月改正後)

  • 手がかり再生 ― 16のイラストを見て記憶し、しばらく後に思い出す(数字を打ち消す作業を挟む)。ヒントあり・なし両方で回答。
  • 時間の見当識 ― 今日の年月日、曜日、時刻を答える。

2022年5月以前にあった時計描画は改正で廃止されました。合計点数で「認知症のおそれなし/あり」の2区分で判定(以前の3区分から2区分に簡素化)。

「認知症のおそれあり」となった場合

公安委員会から医師の診断書提出命令が出され、以下の流れで判定します。

  1. 指定医療機関または家族の希望する医療機関で認知症診断を受診(費用3,000-10,000円)
  2. 診断書を公安委員会に提出
  3. 認知症と診断 → 免許取消(または3ヶ月以内の効力停止)
  4. 認知症ではない → 更新可能(高齢者講習に進む)

正当な理由なく診断書を提出しない場合、免許取消の対象になります。

運転技能検査(2022年5月導入)

2022年5月13日施行の改正道交法により新設された制度で、75歳以上・違反歴のある人が対象。運転技能検査で合格しないと免許更新できず、実質的な運転引退につながります。

対象となる違反(過去3年間)

以下11類型のいずれかの違反歴があると、運転技能検査が必須です。

  • 信号無視
  • 通行区分違反(逆走含む)
  • 通行帯違反
  • 速度超過(超過22km/h以上)
  • 横断・転回等禁止違反
  • 踏切不停止
  • 交差点安全進行義務違反
  • 横断歩行者妨害
  • 安全運転義務違反
  • 携帯電話使用等
  • 妨害運転(あおり運転)

検査内容と合格基準

指定教習所または警察の運転コースで、以下の5項目を実施(所要時間30-40分)。100点満点で減点方式、70点以上で合格(第一種免許)、80点以上で合格(第二種免許)

  • 指示速度による走行
  • 一時停止
  • 右折・左折
  • 信号通過
  • 段差乗り上げ

不合格時は再受験可能(免許有効期限内に何度でも)。ただし1回あたり3,550円の費用が発生します。

サポカー限定免許

2022年5月導入の新制度で、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)・ペダル踏み間違い時加速抑制装置を搭載したサポカーのみに運転を限定する条件付き免許。運転技能検査で不安がある高齢者や、家族から返納を求められている人の中間解として設計されました。

サポカー限定免許のメリット

  • 技能検査不合格でも限定免許で更新継続可能
  • ペダル踏み間違い事故のリスクを大幅低減
  • 家族の安心感が高まる

サポカー限定免許のデメリット

  • 対象車のみ運転可能(古い車・普通車のスペアは運転不可)
  • サポカー対象車両を選ぶ必要あり(令和2年以降の新車が中心)
  • 限定違反(サポカー以外の運転)は無免許運転と同等の罰則

本人からの申請により、いつでも通常の運転免許からサポカー限定に切替可能。切替は無料で、既存の免許を返納する必要はありません。切替後、通常免許への戻しはできません。

免許返納・運転経歴証明書

更新をあきらめて自主的に免許を返納した場合、以下の特典が用意されています。

運転経歴証明書

免許返納から5年以内に申請可能(手数料1,100円)。運転免許証と同じサイズで顔写真入り、公的な身分証明書として銀行・行政窓口等で使えます。

各種特典(自治体・企業別)

  • 公共交通機関の割引 ― バス運賃無料/半額、タクシー割引(自治体・事業者により)
  • 買い物特典 ― 百貨店・ホームセンター・宅配サービスの配送料無料
  • 飲食店割引 ― 全国チェーンの割引・特別メニュー
  • 賃貸住宅・シニア住宅の入居優遇 ― 一部の高齢者向け住宅で入居優先
  • 補聴器・眼鏡・杖等の割引 ― 生活用品の高齢者割引

返納のデメリット

移動手段の喪失で外出頻度が下がり、フレイル・認知機能低下・うつのリスクが上がるという研究報告があります。返納前に公共交通・買い物・通院の代替手段を確保することが重要。デマンド交通・電動車いす・シニアカー(電動車いす扱いで免許不要)・宅配サービス等の代替を事前に検討してください。

具体的な使い方(6シーン)

75歳を迎える親の免許更新見積もり

年齢75歳・違反歴なし・優良運転者で入力すると、認知機能検査1,050円+高齢者講習6,450円+更新手数料3,000円=約10,500円。認知機能検査に落ちる可能性があるため、事前に自宅で練習問題(警察庁配布)を実施しておくのが親孝行。

違反歴がある75歳以上の総額

3年以内に速度超過22km/hや信号無視の違反歴がある場合、技能検査3,550円が追加。合計約14,000円+診断書必要時+3,000-10,000円。技能検査不合格リスクを考えると、事前教習所での練習(1回5,000円程度)を検討する価値があります。

認知機能検査が心配な家族

「認知症のおそれあり」となった場合、指定医療機関の受診→診断書提出→認知症診断で免許取消の流れ。3-10千円の診断書費用に加え、精神科・脳神経内科の初診料が別途1-2万円かかるケースも。家族の同行と事前準備が重要です。

サポカー限定切替の検討

技能検査に自信がない80歳の親に、サポカー限定免許への切替を提案。切替は無料で、限定違反時のリスクを説明。対象車購入(サポカー補助金活用で最大10万円補助)と併せて、家族の安心感を確保できます。

免許返納の総合判断

返納特典の合計価値(バス無料化・割引等)と、車を手放した後の生活コスト(タクシー・介護タクシー・宅配)を比較。地方在住では返納コストが月3-5万円上乗せになるケースが多く、慎重な判断が必要です。

介護家族の支援計画

75歳以上の親の運転能力が低下している場合、家族が更新期間内に受診と診断を促す。認知症診断書の提出義務、免許取消時の代替移動手段確保、家族による車両処分等をタイムラインで整理できます。

よくある間違い・注意点

  • 更新はがきが届いてから慌てる — 高齢者は更新期間満了日6ヶ月前から認知機能検査・高齢者講習の予約が可能。教習所の枠は限られているため、早めの予約(3-6ヶ月前)が必須です。
  • 認知機能検査で不合格=免許取消と思い込む — 検査は「認知症のおそれあり」の判定であり、即取消ではありません。医師の診断書で認知症でないと証明されれば通常通り更新可能。過度に恐れる必要はありません。
  • 運転技能検査を1回で合格しなければならないと思う — 更新期間内なら何度でも再受験可能(1回3,550円)。慌てず、複数回受けるつもりで臨むのが実務的です。
  • 認知症診断書を家族の名義で書いてもらう本人が受診し、医師が診察の上で作成することが必須。家族による代替受診・書類偽造は違法(公文書偽造罪)。
  • サポカー限定は限定を守らなくてもバレないと思う — 免許証裏面に条件が記載され、事故時・違反時に確認されます。限定違反は無免許運転扱いで6ヵ月以下の懲役または10万円以下の罰金、任意保険も無効になります。
  • 返納すればすぐに運転経歴証明書がもらえると思う — 返納と運転経歴証明書申請は別手続きで、申請時に1,100円の手数料。5年以内なら後日申請も可能。運転経歴証明書申請時に本人確認書類が別途必要です。
  • 家族が勝手に免許返納させる — 免許返納は本人の意思表示が必要。家族が代理で返納することはできず、無理強いは家庭内トラブルの原因に。医師・地域包括支援センター・自治体の高齢者支援窓口の助力を仰いでください。

参考文献・公的資料

個別のケースの費用・手続きは、都道府県警察・警察庁の一次資料と最寄りの運転免許試験場での確認を優先してください。

※本ページの費用は2025年時点の全国統一手数料に基づく概算値です。都道府県別に若干の運用差(高齢者講習の実施時間・受講会場・予約方法等)があり、実際の費用・所要時間は最寄りの運転免許試験場・都道府県警察に直接お問い合わせください。認知症診断は医師の判断が最終的な結論となり、本ツールは目安提示のみです。認知症が疑われる場合は地域包括支援センター・かかりつけ医への相談を推奨します。

よくある質問(FAQ)

75歳以上の免許更新費用の総額は?

違反歴なしの場合約10,500円(認知機能検査1,050円+高齢者講習6,450円+更新手数料3,000円)。違反歴ありで運転技能検査が必要な場合は約14,000円。認知症のおそれありと判定されれば医師診断書費用3,000-10,000円が追加になります。

認知機能検査で落ちるとどうなる?

「認知症のおそれあり」と判定されると、公安委員会から医師の診断書提出を求められます。認知症と診断されれば免許取消、認知症でないと診断されれば通常通り更新可能。診断書提出をしないと免許取消になります。

運転技能検査は絶対に受けなければならない?

75歳以上で過去3年間に一定の違反歴(信号無視・速度超過22km/h以上等11類型)がある人が対象。該当しなければ受験不要。該当する場合、受験しないと更新できません。不合格でも更新期間内は何度でも再受験可能です。

高齢者講習はどこで受けられる?

各都道府県の指定自動車教習所で実施(警察の運転免許試験場では原則実施していない)。予約は電話または警察のオンライン予約システムで。人気時期(年度末・GW前)は3-6ヶ月前から埋まるため、早めの予約推奨です。

認知機能検査は自宅で練習できる?

警察庁のウェブサイトで練習問題が公開されており、無料でダウンロード可能。手がかり再生(16イラスト)と時間の見当識の練習が中心。本番と同様の形式で練習しておくと、当日の緊張軽減になります。

サポカー限定免許のメリットは?

運転技能検査に不合格でもサポカー限定免許で更新継続可能。ペダル踏み間違い事故予防効果があり、家族の安心感も向上。切替は無料で、いつでも本人申請可能です。ただしサポカー以外を運転すると無免許運転扱いになる点に注意。

免許返納特典は何がある?

都道府県・市町村・企業により様々。バス運賃無料/割引・タクシー割引・百貨店/ホームセンター配送料無料・飲食店割引・シニア住宅入居優遇など。詳細は都道府県警察のサイトまたは自治体窓口で確認できます。

運転経歴証明書とは?

免許返納から5年以内に申請できる、過去の運転歴を証明する公的な身分証明書。免許証と同じサイズで顔写真入り、銀行・行政窓口等で身分証として使えます。手数料1,100円で、返納時に同時申請可能です。

85歳を過ぎても免許は更新できる?

年齢の上限はなく、認知機能検査・高齢者講習・(必要なら)運転技能検査に合格すれば何歳でも更新可能。ただし年齢とともに認知機能・運転技能が低下する傾向があり、家族と話し合って安全な運転継続を判断してください。

75歳を超えると更新期間はいつ?

免許有効期間は3年間(70歳以下は5年、70歳は4年、71歳以上は3年)。更新期間は誕生日の前後1ヶ月間(合計2ヶ月間)。この期間に更新手続きが必要で、期間を過ぎると失効します。

失効した場合の再取得手続きは?

失効から6ヶ月以内なら特定失効者として簡易な手続きで再取得可能(講習3-4時間+適性検査で完了)。6ヶ月-1年は仮免許から、1年超は全課程を最初から受講する必要があります。高齢者は失効期間の管理を家族と協力して。

認知症でも免許は絶対に取り消される?

認知症と診断されれば道路交通法により免許取消または効力停止となります(道交法103条)。ただし軽度認知障害(MCI)と診断された場合や、初期認知症で運転が可能と医師が判断した場合は運転継続が認められるケースもあります。医師と公安委員会の判断が最終的な結論です。