現地SIM比較
海外で使う通信の費用を、1日あたりの通信料・SIM本体代・契約するデータ量から計算する無料電卓。総額だけでなく1GBあたりの単価を出すので、プランの形が違っても同じ物差しで比べられます。
海外の通信費 計算機
計算式と前提
通信費の総額 = 1日あたりの通信料 × 滞在日数 + SIM本体・開通手数料 1GBあたりの単価 = 通信費の総額 ÷ 契約するデータ量 1日に使えるデータ量 = 契約するデータ量 ÷ 滞在日数
既定値は「渡航先は米国・滞在7日・1日あたり500円・SIM本体1,000円・データ量5GB」です。500円×7日に1,000円を足して総額は4,500円、1日あたりでは643円、1GBあたりは900円、1日に使えるデータ量は0.71GBになります。
渡航先を切り替えると「1日あたりの通信料」の欄に目安の値が入りますが、これは入力の出発点として置いた数字で、実際の販売価格ではありません。購入を検討している商品の価格に必ず書き換えてください。海外向けの通信商品は「7日間5GBで◯◯円」「30日間無制限で◯◯円」のように期間とデータ量の組み合わせが商品ごとに違い、そのままでは比べられません。総額を契約データ量で割った1GBあたりの単価に直すと、期間の異なる商品でも同じ土俵に乗ります。
日数別・単価別の早見表
1日500円・SIM本体1,000円・5GBのときの日数別
計算機に同じ数値を入れたときの表示と一致します。本体代は日数で割られるため、滞在が長いほど1日あたりの負担は下がります。反対にデータ量を増やさないまま日数だけ延ばすと、1日に使える量が減っていきます。
| 滞在日数 | 通信費の総額 | 1日あたり | 1GBあたり | 1日に使えるデータ量 |
|---|---|---|---|---|
| 3日 | 2,500円 | 833円 | 500円 | 1.67GB |
| 5日 | 3,500円 | 700円 | 700円 | 1.00GB |
| 7日 | 4,500円 | 643円 | 900円 | 0.71GB |
| 10日 | 6,000円 | 600円 | 1,200円 | 0.50GB |
| 14日 | 8,000円 | 571円 | 1,600円 | 0.36GB |
| 30日 | 16,000円 | 533円 | 3,200円 | 0.17GB |
7日間・1日500円・本体1,000円のままデータ量を変えた場合
総額が同じでも、契約するデータ量が違えば1GBあたりの単価は大きく変わります。商品を比べるときはこの列を見てください。
| 契約するデータ量 | 通信費の総額 | 1GBあたり | 1日に使えるデータ量 |
|---|---|---|---|
| 3GB | 4,500円 | 1,500円 | 0.43GB |
| 5GB | 4,500円 | 900円 | 0.71GB |
| 10GB | 4,500円 | 450円 | 1.43GB |
| 20GB | 4,500円 | 225円 | 2.86GB |
※渡航先ごとに自動で入る1日あたりの通信料は入力の出発点として置いた値で、実際の販売価格ではありません。検討中の商品の価格に置き換えて比較してください。
海外での通信手段の選び方を詳しく理解する
海外の通信商品が比べにくいのは、価格の単位がそろっていないからです。「7日間5GB」と「15日間3GB」と「30日間無制限」が並んでいても、日数もデータ量も違うため総額だけでは判断できません。そこで総額を契約データ量で割った1GBあたりの単価に直します。既定値の条件では総額4,500円を5GBで割って1GBあたり900円ですが、同じ4,500円で10GB使える商品なら450円と半額です。逆に、日数を延ばすほど1日に使える量は減っていきます。7日5GBなら1日0.71GBですが、30日5GBでは1日0.17GBしか使えません。
実務で判断が分かれるのは、現地で買うか日本で手配するかです。現地の販売店で買えば選択肢は増えますが、到着直後は通信が使えないため、空港からの移動や配車アプリの利用に困ります。日本を出る前にeSIMを設定しておけば、着陸してすぐ回線が使えます。日本国内で販売される端末については、総務省が2021年10月1日以降に発売される端末へのSIMロック設定を原則として禁止しており、それ以前に購入した端末を使う場合はロックの有無を確認する必要があります。もう一つの分かれ目が、複数人で行くかどうかです。1人ならSIMやeSIMが単純ですが、家族連れで全員分を用意すると本体代が人数分かかります。
見落とされやすいのは、渡航先が複数にまたがる場合の扱いです。欧州域内では、EUの域内ローミング規則(Regulation (EU) 2022/612)により、加入している国内プランの料金のまま他の加盟国でも通話・SMS・データ通信が使える仕組みが整えられています。対象はEU加盟27か国に加え、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーなどです。ただしこれはEU域内で契約した回線の話で、日本で契約した回線が自動的に対象になるわけではありません。欧州向けの商品を買う場合も、対応国の一覧に訪問予定の国がすべて入っているかを購入前に確かめてください。また、データ量が無制限とされる商品でも公正利用(フェアユース)の制限が置かれていることがあり、一定量を超えると速度が落ちる場合があります。テザリングの可否、通話やSMSが使えるか、現地の電話番号が付くかどうかも商品ごとに違います。
条件による違いも押さえておきましょう。滞在が3日程度なら本体代の比重が大きく、1日あたりは833円と割高になりますが、総額は2,500円なので絶対額としては小さく済みます。1か月の長期滞在なら1日あたりは533円まで下がる一方、総額は16,000円になり、データ量が足りるかどうかの検討が重要になります。地図と検索が中心の使い方と、動画や通話を多用する使い方では必要なデータ量が桁違いです。契約内容や解約の条件については、購入先の利用規約を確認し、不明な点は販売事業者に直接問い合わせてください。
よくある間違い・注意点
- 総額だけで商品を比べる:同じ4,500円でも、5GBなら1GBあたり900円、10GBなら450円です。期間とデータ量の組み合わせが商品ごとに違うので、1GBあたりの単価に直してから並べてください。
- 長期プランの1日単価だけを見て選ぶ:30日5GBは1日あたり533円と安く見えますが、1日に使えるのは0.17GBです。7日5GBの0.71GBと比べると4分の1以下で、毎日地図を使うだけでも足りなくなる可能性があります。
- 渡航先を切り替えたときに入る金額を実勢価格だと思う:あの欄は入力の出発点として置いた値で、販売価格ではありません。検討している商品の価格に必ず書き換えてください。
- EU域内ならどの回線でもローミングが無料だと考える:域内ローミング規則は、EU域内で契約した回線に適用される仕組みです。日本で買った商品は対応国の一覧で確認が必要で、訪問予定の国が含まれていないことがあります。
- 端末がeSIMやSIMロック解除に対応しているか確認しない:2021年10月1日より前に発売された端末はSIMロックが設定されている場合があります。eSIMも端末が対応していなければ使えません。出発前に端末側の条件を確認してください。
出典・参考資料
- 総務省「SIMロックについて」(SIMロックを原則禁止、2021年10月1日適用開始)https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_portal/assets/pdf/kaijorule_r3_10.pdf
- 総務省「携帯電話ポータルサイト」https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/keitai_portal/
- 総務省「情報通信白書」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html
- 欧州委員会「Roaming(域内ローミング)」https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/policies/roaming
- EUR-Lex「Regulation (EU) 2022/612(域内ローミング規則)」https://eur-lex.europa.eu/eli/reg/2022/612
- 日本政府観光局(JNTO)「年別 訪日外客数・出国日本人数の推移」https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20250820_1615-8.pdf
- 日本政府観光局(JNTO)統計データhttps://www.jnto.go.jp/statistics/
- 外務省「海外安全ホームページ」https://www.anzen.mofa.go.jp/
- 独立行政法人国民生活センターhttps://www.kokusen.go.jp/
- 消費者庁https://www.caa.go.jp/
※本ツールは入力した金額をそのまま計算する概算です。海外向け通信商品の価格・対応国・データ量・速度制限は事業者と時期によって変わります。購入前に販売事業者の利用規約と対応国の一覧を確認してください。契約や解約に関する判断はご自身の責任で行ってください。
よくある質問(FAQ)
eSIMと物理SIMはどちらを選べばよいですか?
eSIMは出発前に日本で手続きを済ませられるため、到着した時点から通信が使えるのが利点です。空港から市内へ移動する際の地図や配車の手配で困りません。ただし端末がeSIMに対応していることが前提で、対応していない端末では物理SIMを使うことになります。物理SIMは差し替えの手間があり、抜いた元のSIMを紛失しないよう保管が必要です。どちらを選んでも、計算機での比べ方は同じで、総額と1GBあたりの単価で並べてください。
ポケットWi-Fiのレンタルと比べるにはどうすればよいですか?
レンタル料金の合計を「1日あたりの通信料×日数」に、受け取り手数料や保険を「SIM本体・開通手数料」に入れて計算すると、同じ形で総額と1GB単価が出ます。複数人で1台を共有できる点はルーターの利点ですが、常に持ち歩く必要があり、充電と紛失時の弁償も考慮に入ります。人数と行動が別れるかどうかで結論が変わるので、実際の使い方に合わせて両方を計算してみてください。
複数の国を回る場合はどうなりますか?
商品ごとに対応国の一覧が決まっているので、訪問予定の国がすべて含まれているかを購入前に確認してください。欧州については、EUの域内ローミング規則によりEU域内で契約した回線は加盟国間で追加料金なく使える仕組みがありますが、これは日本で購入した商品に自動的に適用されるものではありません。国が変わるたびに別の商品を買うより、周遊向けの商品を1つ買ったほうが1GB単価が下がることもあります。
データ量はどれくらい必要ですか?
使い方によって桁が変わるため、まず1日に使える量から逆算してください。計算機は「契約するデータ量÷滞在日数」を表示します。7日5GBなら1日0.71GB、30日5GBなら1日0.17GBです。地図と検索、メッセージ中心なら少なめでも足りますが、動画の視聴やビデオ通話を毎日行うなら大きく不足します。足りなくなったときに追加購入できるかどうかも、商品を選ぶ基準になります。
「無制限」と書かれた商品なら容量を気にしなくてよいですか?
無制限とされる商品でも、公正利用(フェアユース)の制限が置かれていることがあります。一定量を超えると速度が下がる仕組みで、上限や制限後の速度は商品ごとに違います。無制限の商品を計算機で比べる場合は、実質的に高速で使える量を「契約するデータ量」に入れて1GB単価を出すと、他の商品と同じ土俵で比較できます。
手持ちの端末がそのまま使えるか、どう確認すればよいですか?
確認する点は3つです。1つ目はSIMロックの有無で、総務省のガイドラインにより2021年10月1日以降に発売された端末は原則としてSIMロックが設定されていません。それ以前の端末は解除の手続きが必要な場合があります。2つ目はeSIMへの対応可否、3つ目は渡航先で使われている周波数帯に端末が対応しているかです。いずれも出発前に端末の仕様と契約中の携帯電話会社の案内で確認してください。
日本の携帯電話をそのまま使うとどうなりますか?
設定によっては国際ローミングが自動でつながり、契約している定額の対象外の通信が発生することがあります。渡航前にデータローミングの設定と、契約している海外向けの定額サービスの適用条件を確認してください。海外での高額請求に関する相談は国民生活センターにも寄せられています。現地の回線を使う場合でも、日本の回線のデータローミングを切っておくと、意図しない通信を防げます。