国別 1日旅行予算 計算ツール|米国・欧州・アジア8カ国×3クラスの実勢相場と滞在日数試算
海外旅行の国別1日予算を、バックパッカー・スタンダード・ラグジュアリー3クラスで瞬時算出。米国・英国・フランス・タイ・ベトナム・韓国・台湾・シンガポールの宿泊・食事・移動・観光費用を、滞在日数から総額試算し、外務省たびレジ・観光庁・JNTOの公的統計に基づく相場を解説します。
国別1日予算 計算機
計算式と内訳
基本式
総額 = (1日現地費用 × 滞在日数 + 保険1日×日数) × 人数 + 往復航空券 × 人数
1日現地費用 = 宿泊 + 食事(3食) + 現地交通 + 観光・買物予備費
1日現地費用の内訳(スタンダード)
| 費目 | 米国NYC | タイ・バンコク | ベトナム・ハノイ |
|---|---|---|---|
| 宿泊(3-4星ホテル1泊) | 25,000円 | 4,000円 | 3,000円 |
| 食事(3食計) | 8,000円 | 1,500円 | 1,000円 |
| 市内交通・タクシー | 3,000円 | 800円 | 500円 |
| 観光・買物予備 | 4,000円 | 700円 | 500円 |
| 1日計 | 約40,000円 | 約7,000円 | 約5,000円 |
本ツールでは米国15,000円・タイ7,000円等の「スタンダード日額」を採用しています。物価は都市で大きく異なり、ニューヨーク・ロンドン・パリの中心部は本表の1.5倍、地方都市は0.7倍程度が実勢です。
国別1日予算 早見表(2026年8月時点)
本表は現地宿泊+食事+交通+観光の合計を、バックパッカー(BP)・スタンダード(STD)・ラグジュアリー(LUX)の3クラスで示したものです。首都・観光地の平均相場で、円ベース概算。
| 国・都市 | BP(円/日) | STD(円/日) | LUX(円/日) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 米国(NYC・LA) | 8,000 | 15,000 | 30,000 | ホテル税+チップ15-20%が別途 |
| 英国(ロンドン) | 10,000 | 18,000 | 35,000 | 物価高・地下鉄運賃高い |
| フランス(パリ) | 10,000 | 18,000 | 35,000 | 宿泊税別途、レストランサービス料込 |
| イタリア(ローマ) | 8,000 | 15,000 | 28,000 | 都市滞在税、コペルト(席料)別 |
| タイ(バンコク) | 3,000 | 7,000 | 20,000 | 屋台食・BTS移動でBP実現可 |
| ベトナム(ハノイ) | 2,500 | 6,000 | 15,000 | 物価安・チップ文化なし |
| 韓国(ソウル) | 5,000 | 10,000 | 20,000 | コンビニ食+地下鉄でBP |
| 台湾(台北) | 4,000 | 8,000 | 18,000 | 夜市・MRT移動が魅力 |
| シンガポール | 8,000 | 15,000 | 30,000 | ホーカーズ食+MRTで抑制可 |
| オーストラリア(シドニー) | 10,000 | 18,000 | 35,000 | 物価高、AUD/JPY連動 |
3クラスの違い
バックパッカー(BP)
- 宿泊:ドミトリー・ゲストハウス・カプセルホテル(1泊1,000〜4,000円)
- 食事:屋台・スーパーマーケット・ローカル食堂(1食300〜800円)
- 移動:公共交通・シェアバイク・徒歩・格安ローカルバス
- 観光:無料・低料金の公園・美術館の割引デー活用
スタンダード(STD)
- 宿泊:3-4星ホテル・ブランドチェーン・上質Airbnb(1泊6,000〜25,000円)
- 食事:ローカル人気店・カジュアルレストラン(1食1,000〜3,000円)
- 移動:公共交通中心+Uber/Grab、時間節約型
- 観光:主要スポット有料入場、ツアー1-2回参加
ラグジュアリー(LUX)
- 宿泊:5星ホテル・ヴィラ・スイート(1泊25,000〜100,000円超)
- 食事:ミシュラン・高級ホテルレストラン(1食8,000円〜)
- 移動:ハイヤー・専属ドライバー・空港送迎込
- 観光:プライベートツアー・VIPアクセス・ガイド付き
為替・両替・カード
2026年時点の海外決済のベストプラクティスは「クレカ+デビット+少額現地通貨」の三段構え。
- クレカ(VISA/Mastercard):レストラン・ホテル・観光施設で主力。海外事務手数料1.6-2.2%が実質為替コスト。
- デビットカード(Wise・Revolut等):ATM引出し、実勢為替+少額手数料で最安クラス。
- 現地通貨(現金):屋台・タクシー・小規模店舗用に1日5,000〜10,000円相当を携行。
- 日本での事前両替:空港両替所より街中の外貨両替専門店(トラベレックス等)が有利。米ドル・ユーロは日本国内での両替も可能。
利用シーン別チェック
初めての海外(タイ・韓国・台湾)
短距離アジア圏はスタンダードで1週間15〜25万円が目安。航空券がLCCで往復3〜5万円、現地費用5〜7万円、保険3,000円、雑費2万円で計算。初心者は保険・宿泊は品質重視のスタンダード推奨。
欧州1週間(パリ・ロンドン)
物価高で1日18,000円想定、航空券10〜20万円で1週間30〜50万円。ホテル税+レストランサービス料込表示に注意。都市滞在税は1泊200〜800円が別途、宿泊時に現金請求されるケースあり。
米国出張・観光(NYC・LA・SF)
物価+チップ+ホテル税+ESTAで1日18,000〜25,000円想定。医療費が超高額(盲腸手術200万円超)のため、海外旅行保険1,000円/日は必須。ESTA更新は2年ごと。
バックパッカー旅(東南アジア長期)
タイ・ベトナム・ラオス・カンボジアなら1日3,000〜5,000円で1ヶ月10〜15万円。ローカル交通と屋台食のリテラシーが節約鍵。SIMは現地購入が定石で1週間500〜1,000円。
ハネムーン(モルディブ・タヒチ・ハワイ)
LUXクラスで1泊5〜10万円のヴィラ、水上飛行機送迎、ダイビング・スパで1日3〜5万円追加。1週間夫婦2人で100〜200万円が現実的な相場。
大学生の卒業旅行
予算50万円で欧州2週間、または30万円で東南アジア3週間が定番。学割ホステル(HI-Hostels等)会員登録、周遊券(Eurail Pass)活用で節約。パスポート残存期間を出発時に半年以上確保。
予算計画のよくある失敗
- 航空券の燃油サーチャージ・空港税を見落とす — チケット表示価格に加え、燃油サーチャージ(1万〜3万円)・空港税(2,000〜10,000円)が別途。合計表示で比較しましょう。
- ホテル税・都市滞在税を宿代に含めない — 米国・欧州は宿泊代とは別請求。1泊200〜1,500円/人が予算外で発生します。宿泊予約時の税込表示を確認。
- チップ文化を予算に組み込まない — 米国・カナダ・欧州の一部ではレストラン15-20%・タクシー10-15%が慣習。1週間の食費が実質1.15倍になります。
- クレカ海外事務手数料の存在を忘れる — 1.6-2.2%が上乗せ課金。10万円決済で2,000円のロス。事務手数料無料のカード(セゾンプラチナ等)選択で節約可。
- ATM手数料と為替手数料を二重で払う — 現地ATM引出しは1回まとめて。複数回引出すと手数料が積み上がります。事前両替+デビットカード併用が有利。
- 海外旅行保険の未加入 — クレカ付帯だけでは補償上限が低く、米国医療費で自己負担数百万円のケースあり。1日500〜1,000円の追加保険で治療費補償3,000万円以上を確保しましょう。
- 為替の急変を織り込まない — 1ドル=140円想定で予算組成→出発時155円で総額10%増、というケースは頻繁。予備費として15-20%を確保。
- お土産予算を過少見積もり — 職場・家族・友人で1人1,000〜3,000円×20人=6万円が現実的。予算全体の10-20%を「お土産・チップ枠」として確保。
関連制度・保険・ビザ
- 海外旅行保険(標準約款) ― 治療費・救援者費用・携行品損害・賠償責任・航空遅延など。金融庁の監督下で保険会社が販売。
- ESTA(電子渡航認証・米国) ― 米国短期滞在(90日以内)にビザなし入国する場合の必須手続。21USD、有効期間2年。
- ETIAS(欧州渡航情報認証制度) ― 2026年以降シェンゲン協定加盟国入国に必要。7ユーロ、有効3年予定。
- eTA(電子渡航認証・カナダ) ― 7カナダドル、有効5年。
- 豪ETA ― オーストラリア短期渡航認証、無料。
- 外務省 たびレジ ― 海外渡航登録サービス。渡航先の安全情報・緊急時の連絡確保。
- 関税法 ― 帰国時の免税範囲(酒3本・タバコ200本・その他20万円以内)。超過分は課税。
参考文献・公的資料
渡航先の物価・安全情報・入国条件は、以下の一次資料でご確認ください。
- 外務省 海外安全ホームページ ― 渡航先の危険情報・感染症情報・緊急時対応の公式一次資料。
- たびレジ(外務省) ― 海外渡航登録サービスの公式。安全情報のプッシュ通知と緊急連絡確保。
- 観光庁 ― 日本人海外旅行統計・国別動向・訪日インバウンドとの相関データ。
- 日本旅行業協会(JATA) ― 海外パッケージツアー相場・旅行業約款・トラブル相談窓口。
- 財務省 為替相場 ― 主要国通貨の対円レート公式データ。
- 税関 海外旅行者の免税範囲 ― 帰国時の免税範囲・課税対象の公式解説。
- 米国CBP ESTA公式 ― ESTA申請・料金・有効期間の公式サイト。
- EU ETIAS公式 ― 欧州渡航情報認証制度の公式案内。
- JNTO(日本政府観光局) ― 世界各国の観光統計・観光地情報。
- 国民生活センター 海外トラブル ― 海外旅行のトラブル事例と相談窓口。
よくある質問(FAQ)
航空券は別で見積もる?
本ツールでは「往復航空券」を独立入力できるようにしています。LCCなら往復5〜10万円、フルサービスキャリアで10〜30万円、遠距離(欧米・豪)で20〜40万円が目安。燃油サーチャージ・空港税を含めた合計表示価格で比較してください。
観光ビザは必要?
短期観光は多くの国でビザフリー(米国はESTA・カナダはeTA・豪はETAの電子認証必要)。欧州は2026年からETIAS(7ユーロ)導入予定。パスポート残存期間は出国時6ヶ月以上が国際慣習。渡航先の在日大使館サイトで最新情報を確認。
米国はなぜ高い?
宿泊(NYCで1泊25,000円〜)・食事(レストラン1食6,000円〜)・チップ(15-20%)・ホテル税(1泊15%程度)が総合的に高額。地下鉄+ホットドッグ節約でも1日15,000円は覚悟が必要。医療費超高額(盲腸200万円超)のため保険加入必須。
タイ・ベトナムはどれくらい安い?
スタンダードで米国の1/2〜1/3、バックパッカーで1/5〜1/8まで抑えられます。屋台食1食200〜500円、Grabタクシー中心部500円以下、3-4星ホテル1泊4,000〜7,000円。1週間5〜10万円で回れる非常にコスパの高い渡航先です。
為替の予備費はどれくらい?
予算の15-20%を推奨。1ドル140円想定で予算組成しても、出発時155円で総額10%増するケースが頻繁にあります。特にドル・ユーロ・豪ドル・NZドルは変動幅が大きいため、少額の予備を確保。
クレカと現金の割合は?
クレカ7:現金3が現代の標準。屋台・タクシー・チップ用に現地通貨5,000〜10,000円/日相当を携行。空港両替所より現地銀行ATMのデビット引出しが有利です。
チップ文化がある国は?
米国・カナダ・メキシコが特に厳格(15-20%)。欧州はサービス料込表示が多く、切り上げ程度で許容。タイ・シンガポール・中国・台湾・韓国はチップ不要が原則。国別のチップ相場は事前に把握しましょう。
海外旅行保険はカード付帯だけで足りる?
不足するケースが多いです。カード付帯は治療費補償100〜300万円のケースが多く、米国医療費は数百万〜数千万円のリスクあり。単独契約で治療補償3,000万円以上に上乗せするのが実務標準です。
お土産予算はどれくらい確保?
総予算の10-20%。職場・家族・友人で1人1,000〜3,000円×20人=6万円が現実的です。かさばる高額品より、現地限定食品・雑貨を薄く広くが日本流。関税法の免税範囲(20万円)超過分は課税されます。
子ども連れの追加費用は?
子どもは航空券が大人の75-100%(2歳未満は10%程度)、宿泊は添い寝無料〜半額、食事は半額〜大人と同額。トータルで大人1人あたり0.5〜0.8倍の追加費用が現実的。ベビーカーレンタル・現地医療対応も予算計画に含めましょう。
物価が急変動している国は?
2026年時点でトルコ・アルゼンチンなどハイパーインフレ国は現地通貨価値の急落あり。逆に対円で観光地物価が急上昇しているのがハワイ・シドニー・ロンドン・パリ。訪問直前の為替と物価トレンドを確認。
環境税・観光税を課す国は?
スペイン・イタリア・オランダ・オーストリア等は都市滞在税を宿泊時に別途徴収。バリ島は2024年から観光税15万ルピア/人。ベネチアは日帰り観光税5ユーロ。事前に渡航先の観光税をチェックしましょう。