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欧州レイルパス

欧州レイルパスを欧州レイルパスを計算する無料電卓。

最終更新:2026-08-20/監修:計算ツールズ編集部

欧州レイルパスツール

計算式と前提

価格 =(利用できる旅行日数 × 1旅行日あたりの単価 + 基本料金)× クラス係数(2nd=1.0/1st=1.4) / 個別購入との差額 = 個別に切符を買った場合の合計 - 価格

周遊パスの価格は、使える旅行日数が増えるほど上がる一方、1日あたりの単価は下がっていく形になります。本ツールはこれを基本料金 + 日数比例のかたちで近似し、1等は2等の1.4倍として扱います。既定値の「7日・2nd・単価40€・基本料金150€」であれば、40€ × 7日 + 150€ = 430€、1旅行日あたりは 430€ ÷ 7日 = 61.4€ です。個別に切符を買った場合の合計を500€とすると差額は 70€ で、パスのほうが安く収まります。差額がマイナスなら個別購入のほうが安いという意味です。実際の価格はパスの発行元が公表する価格表で確認し、単価と基本料金を入れ替えてお使いください。座席指定料・寝台料金は含みません。

日数別・クラス別の価格 早見表

本ツールが出力する値です。2nd・単価40€・基本料金150€・個別購入500€で計算した場合の日数別です。

旅行日数価格1旅行日あたりの単価個別購入500€との差額
3日270€90.0€230€
5日350€70.0€150€
7日(既定)430€61.4€70€
10日550€55.0€-50€
15日750€50.0€-250€
21日990€47.1€-490€

日数を増やすほど1旅行日あたりの単価は下がりますが、差額はマイナスに転じます。基本料金が定額でかかるため単価は下がる一方、乗る予定の切符代が増えなければパスの元は取れないためです。元が取れるかどうかは日数ではなく、実際に乗る区間の運賃合計で決まります

クラスを変えたとき(単価40€・基本料金150€の場合)

旅行日数2nd の価格1st の価格差額(1st − 2nd)
3日270€378€108€
5日350€490€140€
7日(既定)430€602€172€
10日550€770€220€
15日750€1,050€300€

1等の上乗せ分は日数が延びるほど大きくなります。7日で172€、15日で300€です。長い日程ほど等級の選択が総額に効くことになります。

周遊パスの価格構造と、元が取れるかの判断

周遊パスの価格は、使える旅行日数が増えるほど上がりますが、増え方は比例より緩やかです。本ツールが基本料金と日数比例に分けているのはこの性質を写すためで、既定値では3日の1旅行日あたり90.0€が、21日では47.1€まで下がります。ただし単価が下がることと元が取れることは別の話です。パスが得になるかどうかは、その日数のあいだに実際に乗る区間の運賃合計が価格を上回るかどうかで決まります。既定値では7日430€に対して個別購入500€なので70€の得ですが、日数を10日に延ばすと価格が550€になり、乗る区間が増えなければ50€の損に転じます。

実務で判断が分かれるのは、座席指定をどう見積もるかです。国際列車や高速列車では、パスを持っていても座席の確保が別に必要で、その料金はパスの価格に含まれません。繁忙期は指定が取れないと乗車自体ができない列車もあります。本ツールの価格には座席指定料と寝台料金が入っていないため、乗る予定の高速列車の本数を数え、その分を個別購入側にも同じ条件で足して比べてください。夜行列車を使って宿泊費を浮かせる考え方もありますが、寝台料金は別料金なので、浮く宿泊費と寝台料金を並べて判断する必要があります。

見落とされやすいのが、遅延が起きたときの扱いです。EUの鉄道旅客の権利に関する規則(規則(EU)2021/782)第19条は、目的地への到着が60分から119分遅れた場合に運賃の25%、120分以上の遅れで50%を最低限の補償として定めています。同条第2項は周遊パスや定期券の保有者にもこの規定が適用されると明記しており、繰り返し遅延や運休に遭った場合は事業者の補償取決めに従って適切な補償を受けられます。ただし、支払わない下限額を事業者が設定でき、その額は1切符あたり4€を超えないこととされています。補償は請求から1か月以内に支払われ、購入前に遅延を知らされていた場合や、振替により遅れが60分未満に収まった場合は対象外です。

条件による違いも押さえておきます。パスには年齢による価格区分が設けられていることが多く、価格表は毎年改定されます。本ツールは価格を固定していないので、発行元が公表する最新の価格表から単価と基本料金を読み替えて入力してください。周遊する国の数や、連続した期間で使う型か決められた日数だけ使う型かによっても価格は変わります。パスの有効化の手続きや、乗車した列車の記録が求められる場合もあります。契約条件や払い戻しの解釈で迷う場合は、発行元や旅行業者、必要に応じて専門家にご確認ください。

よくある間違い・注意点

  • 1日あたりの単価が下がることを「得」と読む — 日数を増やせば単価は下がりますが、乗る区間が増えなければ差額はマイナスになります。判断は個別購入との差額で行ってください。
  • 座席指定料を計算に入れない — 高速列車や国際列車ではパスとは別に必要で、繁忙期は指定が取れないと乗れない列車もあります。
  • 有効日数と実際に乗る日数を混同する — 使える日数のうち何日を実際の移動に使うかで、1日あたりの実質単価は変わります。
  • パスだから遅延の補償は受けられないと思い込む — 規則(EU)2021/782第19条第2項は、周遊パスや定期券の保有者にも補償の規定が適用されると定めています。
  • 古い価格で試算する — 価格表は毎年改定されます。本ツールの単価と基本料金は、発行元が公表する最新の価格表から入れ替えてください。

参考資料

鉄道旅客の権利や遅延補償の根拠は、以下の原典で確認できます。

※本ページの計算結果は入力値にもとづく概算です。実際のパス価格は発行元が公表する価格表によります。補償の請求や契約条件の解釈は、運行事業者・発行元、必要に応じて専門家にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Eurailとは?

欧州周遊パスの代表的なものです。決められた期間内に指定の日数だけ鉄道を利用できる形が基本で、価格は日数と等級によって変わります。実際の価格は発行元の価格表でご確認ください。

指定席は?

高速列車や国際列車では、パスとは別に座席の確保が必要です。料金は列車と運行会社によって異なり、本ツールの価格には含まれていません。繁忙期は指定が取れないと乗車できない列車もあります。

夜行列車は?

1泊分の宿泊費を浮かせる使い方ができますが、寝台料金は別にかかります。浮く宿泊費と寝台料金を並べて比べてください。

パスと個別購入のどちらが得ですか

乗る予定の区間の運賃合計がパスの価格を上回るかどうかで決まります。本ツールは個別購入との差額を同時に表示します。差額がプラスならパス、マイナスなら個別購入が安いという読み方です。

日数を増やすと安くなりますか

1旅行日あたりの単価は下がります。既定値では3日で90.0€、21日で47.1€です。ただし乗る区間が増えなければ差額はマイナスに転じます。10日にすると価格は550€となり、個別購入500€に対して50€の損になります。

1等と2等ではどのくらい違いますか

本ツールでは1等を2等の1.4倍として扱います。既定の条件では7日で172€、15日で300€の差になります。日程が長いほど等級の選択が総額に効きます。

列車が遅れたら補償はありますか

EUの規則(EU)2021/782第19条は、到着が60分から119分の遅れで運賃の25%、120分以上で50%を最低限の補償と定めています。同条第2項により周遊パスや定期券の保有者にも適用され、繰り返しの遅延や運休には事業者の補償取決めに沿った補償が受けられます。

補償が受けられない場合はありますか

あります。購入前に遅延を知らされていた場合や、振替により遅れが60分未満に収まった場合は対象外です。また事業者は支払わない下限額を設定でき、その額は1切符あたり4€を超えないこととされています。補償は請求から1か月以内に支払われます。