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ヨーロッパ旅行鉄道パス周遊コスパ比較

ユーレイルパス料金計算|1等/2等・日数・国数・年齢別割引でヨーロッパ周遊費

ヨーロッパ33か国の鉄道が乗り放題になるユーレイルパス(Eurail Global Pass)と、単一国内限定の1カ国パス(One Country Pass)の料金を、1等/2等クラス・利用日数・年齢区分(ユース/大人/シニア)ごとに試算。TGV・ICE・イタロ等の高速鉄道の座席予約料、夜行列車の追加料金、LCCや個別切符との損益分岐点まで、Eurail.com公式価格(2026年版)とEU鉄道各社の運用に基づき解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

ユーレイルパス料金計算機

料金体系と計算式

基本価格

合計費用 = パス本体価格 × 為替レート + 座席予約料 + 夜行列車寝台料

ユーレイルパスは「利用日数」×「クラス」×「年齢区分」で価格が決まります。フレキシー型(例:2か月内10日)と連続型(例:連続15日)があり、フレキシー型は特定日を選んで利用、連続型は購入日から連続で使用します。

ユース・シニア割引

ユース(12〜27歳)は大人価格の約75%、シニア(60歳以上)は約90%、子供(4〜11歳)は大人1名につき2名まで無料。0〜3歳は無料。ユース割引はEUで最も強力な鉄道割引です。

座席予約料の目安

TGV(フランス高速鉄道) €10〜30、ICE(ドイツ) €4.5〜9、イタロ(イタリア) €10〜13、Eurostar(英仏海峡) €30〜45、夜行列車(NightJet) €25〜60。全区間で予約が必要ではないため、事前計画で節約可能です。

対象33か国のリスト

Eurail Global Passで利用可能な国(2026年版):

地域対象国
西欧フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、オーストリア、スイス
南欧イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、マルタ
北欧スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド
東欧ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スロベニア、クロアチア、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア
その他アイルランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、トルコ

※イギリスはBrexit後Eurailから離脱(2019年末)。BritRailパスに切替が必要です。ウクライナ・ロシア・ベラルーシは対象外です。

グローバルパス価格表(大人・2026年版・EUR)

フレキシータイプ

利用日数2等1等
1か月内4日€283€361
1か月内5日€324€412
1か月内7日€381€484
2か月内10日€451€574
2か月内15日€549€699

連続タイプ

連続日数2等1等
連続15日€416€529
連続22日€487€620
連続1か月€630€801
連続2か月€688€874
連続3か月€848€1,079

価格はEurail公式サイトの2026年時点参考値。時期・キャンペーン(サマーセール、ブラックフライデー)で10〜25%割引されることがあります。

年齢別割引

区分年齢大人価格比備考
子供4〜11歳無料大人1名につき最大2名
0〜3歳0〜3歳無料座席予約は原則不要
ユース12〜27歳約75%最も割引率が高い
大人28〜59歳100%基準価格
シニア60歳以上約90%10%割引

ユース年齢は旅行開始日基準。27歳11か月でも旅行開始日に28歳未満ならユース料金適用。逆に旅行中に28歳になっても問題ありません。パスポート提示で年齢確認されます。

1等/2等の違い

項目1等(1st Class)2等(Standard)
座席2+1配列、広め・リクライニング2+2配列、標準的
荷物置き場ゆったり混雑時は不足がち
電源・Wi-Fi全席完備路線・車両による
混雑度空いていることが多い週末・観光地は混雑
ラウンジ利用主要駅で利用可(一部)不可
価格差2等の約1.25倍基準
お勧め4時間以上・仕事用途・シニアコスパ重視・ユース

1等は2等の1.25倍程度と価格差が小さく、長距離移動が多い旅程では投資価値あり。ただし夜行列車の寝台は別料金で、パスのクラスと必ずしも連動しません。

座席予約が必要な列車

路線予約料金目安備考
TGV(フランス高速)€10〜30全便予約必須
ICE(ドイツ高速)€4.5〜9(任意)予約なしでも乗車可
イタロ・Frecciarossa(イタリア)€10〜13全便予約必須
AVE(スペイン高速)€10〜23予約必須
Eurostar(英仏海峡)€30〜45予約必須・数量限定
Thalys/Eurostar赤(パリ-ブリュッセル)€20〜38予約必須
Railjet(オーストリア)予約なしでも可混雑時のみ推奨
NightJet(夜行)€25〜60寝台種類による
スイス国内原則不要景観列車の一部要予約
スカンディナビア各国原則不要予約なしで柔軟移動

座席予約は自国鉄道会社の窓口・アプリで可能ですが、日本のEurail正規代理店(レイルヨーロッパ・鉄道旅行センター)で手数料を払って一括手配する方法もあります。個人手配なら€3〜5/回の手数料節約できます。

個別切符・LCCとの比較

個別切符との比較例(例:パリ→ローマ→バルセロナ→パリ)

方法費用目安備考
個別切符(早割)€200〜3503か月前予約時。柔軟性なし
個別切符(直前)€400〜700当日購入。フル料金
ユーレイル7日パス(2等)€381+予約料€40他の都市への寄り道自由
ユーレイル7日パス(1等)€484+予約料€40快適・シニア向き
LCC(Ryanair/EasyJet)€100〜250手荷物追加・空港アクセス考慮

ユーレイル vs LCC の判定基準

LCCは航空券だけ見ると安いが、空港までのバス€10〜20+手荷物追加€30〜50+座席指定€10+早朝深夜便のホテル代を加算すると€150〜250相当に。市内駅から乗れる鉄道は都心アクセスが優秀で、パリ〜ローマ・ミュンヘン〜ウィーン等の500〜1,000km区間では鉄道が総合的に有利です。

周遊プラン別ガイド

初めての1週間ヨーロッパ周遊

1か月内5日フレキシー(€324)がおすすめ。パリ・アムステルダム・ベルリン・ミュンヘン・ローマの5都市を1日1移動で回れます。予約必須列車のみ座席予約(€40程度)。個別買いより€150〜200節約可能。

2週間の欧州縦断(学生・卒業旅行)

ユース連続15日(€312)が最強コスパ。ロンドン(BritRail別途)→パリ→バルセロナ→ミラノ→ウィーン→プラハ→ベルリン→アムステルダムを網羅。個別購入なら€800超えるため50%以上節約。

スイスアルプス絶景旅

スイス1カ国パス(15日連続 €497)+Bernina Express・氷河特急(要予約)がベスト。ユーレイルグローバルより効率的で、私鉄・登山鉄道・湖上船まで包括。50%割引証明書として日本の窓口で発行できます。

シニア夫婦の2か月ゆったり旅

シニア連続2か月(€620/人×2=€1,240)+1等クラスで快適移動。予約必須列車を事前に日本で手配し、現地でストレスなく。フランス・イタリア・スペイン・ポルトガル・ギリシャの南欧5か国が定番。

家族4人の夏休みヨーロッパ

大人2名フレキシー10日パスに、子供2名(11歳以下)は無料同伴。€902で家族全員の乗車権が確保でき、個別購入の€2,500超と比較して€1,500節約。ドイツ・オーストリアはファミリー向け特別料金あり。

1か国じっくり旅(イタリア/ドイツ限定)

1カ国パス(One Country Pass)が有利。イタリア5日€185/ドイツ5日€218など、グローバルパスの半額以下。周遊せず1国内をじっくり回るならこちらを選択してください。

よくある間違い・注意点

  • 座席予約料を計算に入れない — TGV・イタロ・Eurostarは予約必須で€10〜45/回。10回乗車で最大€300以上追加。パス本体価格だけで判断すると赤字。
  • イギリスをEurail対象国と誤解 — 2019年末のBrexitでイギリスは離脱。ロンドン発着はBritRailパスまたはEurostar個別切符が必要です。
  • アクティベーション(利用開始日)の設定を忘れる — Eurailは初回乗車前に駅窓口でアクティベーション必須(または事前オンライン設定)。忘れると無効乗車扱いで罰金€100〜200。
  • スイス・オーストリアの私鉄で追加料金 — Jungfrau地区、ユングフラウ鉄道、モンテローザ鉄道は割引はあるが完全カバーされない。25〜50%割引の適用範囲を確認。
  • 夜行列車の寝台料を無視 — NightJetの寝台料は€25〜60追加。「乗車権はあるが寝台は別料金」の運用のため、パス+寝台料の総額で計算を。
  • ユース年齢の判定を誤解 — 12〜27歳は旅行開始日基準。開始時に28歳でもユース割引不可。逆に旅行中に28歳誕生日を迎えても問題なし。
  • 日本発券と現地発券で価格が違う場合 — 為替・手数料の関係で、日本の代理店発券が現地Eurail.comより5〜15%高くなることが多い。オンライン購入(電子パス)が最安。

関連情報・公式

  • Eurail Group ― Eurailパスを運営する国際コンソーシアム。オランダ・ユトレヒトに本部。
  • ヨーロッパ鉄道連盟(UIC) ― 欧州各国の鉄道会社連盟。時刻表・車両運用の国際標準化。
  • SNCF(フランス国鉄) ― TGV運行会社。座席予約はSNCF Connectアプリで対応。
  • DB(ドイツ鉄道) ― ICE運行会社。予約なしでも乗車可能な柔軟運用。
  • Trenitalia・Italo ― イタリア高速鉄道。全便予約必須。
  • Eurostar ― 英仏海峡・パリ〜ブリュッセル〜アムステルダム間高速鉄道。予約必須・数量限定。
  • ÖBB NightJet ― オーストリア国鉄運営の夜行列車ネットワーク。ドイツ・スイス・イタリア・ハンガリー等を接続。

参考文献・公的資料

ユーレイルパス・欧州鉄道の最新情報は、以下の公的機関・公式サイトを参照してください。

※本ページの料金は2026年時点のEurail公式サイト参考値です。実際の価格は為替レート、キャンペーン、購入時期、パスタイプにより変動します。座席予約料・夜行寝台料・私鉄追加料金はパス本体に含まれないため、各国鉄道会社の公式サイトで最新情報を確認してください。イギリスはEurail対象外(2019年末離脱)、BritRailパスの利用が必要です。旅行前に外務省 海外安全ホームページで渡航先の安全情報も確認を。

よくある質問(FAQ)

ユーレイルパスとは?

ヨーロッパ33か国の鉄道が乗り放題になる周遊パス。日本人など非EU居住者向けに販売され、EU居住者は同等のインターレイルパスを利用します。利用日数(4〜連続3か月)・クラス(1等/2等)・年齢区分(ユース/大人/シニア)で価格が決まります。

グローバルパスと1カ国パスの違いは?

グローバルパスは33か国全域で利用可能、1カ国パス(One Country Pass)は指定1か国のみ。1国内を集中的に回るなら1カ国パスがグローバルの約半額でお得。周遊するならグローバルパスが便利です。

ユース割引は何歳まで?

12〜27歳(旅行開始日基準)。開始時に28歳未満ならユース料金適用、旅行中に28歳誕生日を迎えても問題なし。大人価格の約75%で、EUで最も強力な鉄道割引です。

座席予約は必要?

TGV・イタロ・AVE・Eurostar等の高速列車は原則必須。ICE・Railjet・スイス国内・スカンディナビアは原則不要。予約料€10〜45/回で、10回乗車すると€100〜450の追加費用になります。

1等と2等どちらがおすすめ?

2等が基準でコスパ良好。1等は価格差1.25倍と小さめで、4時間以上の長距離・仕事用途・シニアには快適性で価値があります。混雑期の週末・観光地では1等の空席率が高いという実用的メリットも。

イギリスでも使える?

使えません。2019年末のBrexitでイギリスはEurailから離脱。ロンドン発着はBritRailパスまたはEurostar個別切符(パリ・ブリュッセル・アムステルダム行き)を別途手配してください。

LCCとの比較は?

短距離(500km以下)はLCCが安いが、空港アクセス+手荷物追加料金で€150〜250に。中長距離(500〜1,000km)は鉄道が快適・都心発着で総合的に有利。ヨーロッパ内500〜800kmはユーレイル鉄道の得意領域です。

子供料金は?

4〜11歳は大人1名につき2名まで無料。0〜3歳も無料(座席予約は原則不要)。家族4人(大人2+子供2)の場合、大人分だけの購入で全員乗車可能。

アクティベーションとは?

パスの利用開始日を確定する手続き。初回乗車前に駅窓口または事前オンラインで実施必須。忘れると無効乗車扱いで罰金€100〜200。フレキシー型は乗車日ごとに「利用日」を記入する運用です。

夜行列車の寝台料はパスに含まれる?

含まれません。NightJetの寝台料は€25〜60(クシェット・寝台個室で差)を別途支払い。座席のみなら追加料金なしで乗車可能ですが、長時間移動では寝台がおすすめです。

日本で買うか現地で買うか、どちらがお得?

Eurail.comの公式オンライン購入(電子パス)が最安。為替・手数料の関係で、日本の代理店発券は5〜15%高くなることが多い。ただし日本語サポート・座席予約代行サービスを重視するなら代理店経由も選択肢。

途中で払い戻しはできる?

未使用パス(アクティベーション前)は購入から11か月以内で15%手数料引きで払い戻し可能。使用開始後は原則不可。旅行キャンセル保険の付帯を検討してください。