雨水立管サイズ 計算ツール
屋根面積+地域降雨強度から雨水立管・横引管径を即算出。SHASE-S 206準拠。設備設計・積算・確認申請に対応。
雨水立管サイズ 計算ツールツール
雨水立管サイズ選定
ピーク流量 Q = 屋根面積 × 降雨強度 ÷ 60 (L/min)
立管本数 n = 横樋の総延長 ÷ 20m(切り上げ、最低1本)
立管径・横引管径は 1本あたり流量 Q÷n でSHASE-S 206選定表から選定
竪樋は横樋のおおむね20mごとに1本設けるのが実務の目安です。横樋が長い建物では立管を複数本に分散させるため、1本あたりの受け持ち流量が下がり、必要な管径も小さくなります。
雨水立管はゲリラ豪雨(50-150mm/h)のピーク流量に対応する必要があり、地域別の降雨強度データを使用します。過小径は雨水オーバーフロー→建物浸水の原因。
雨水立管径 選定表
| ピーク流量 | 立管径 | 横引管径 |
|---|---|---|
| ~500 L/min | φ50 | φ65 |
| ~1000 | φ65 | φ75 |
| ~2000 | φ75 | φ100 |
| ~3500 | φ100 | φ125 |
| ~6500 | φ125 | φ150 |
| ~10000 | φ150 | φ200 |
地域別 設計降雨強度
| 地域 | 強度(mm/h) |
|---|---|
| 北海道・東北北部 | 60-75 |
| 関東・北陸・東海 | 90-120 |
| 関西・中国・四国 | 100-120 |
| 九州・南部 | 120-150 |
| 沖縄 | 150-180 |
※本ツールはJIS/SHASE-S/建築設備設計基準等の公的基準に基づく参考計算です。実施設計・行政協議時は建築士・設備士による最終判断+所轄行政の指針確認が必須です。
雨水立管サイズ 計算ツールの詳しい解説
雨水立管は近年のゲリラ豪雨激増で設計基準が実質引き上げ傾向。過小径は雨水オーバーフロー→軒天からの雨水浸入→天井・壁の水損事故を招きます。
気候変動と設計降雨強度
従来の設計値100mm/hに対し、近年は時間150mm超の豪雨が全国で発生。既存建物の雨水設備は現在の降雨強度に対して能力不足のケースが増加中で、大規模修繕時のサイズアップ検討事項です。
雨水利用の可能性
雨水を貯留・再利用(トイレ洗浄・散水)する雨水利用システムは東京都・環境省の補助対象。集水面積200㎡・1000L貯留槽で年間30-50m³の水道費削減効果があります。
業界・現場での使い方
設備設計
新築・大規模改修時の雨水管径選定、既存建物の能力チェック。
屋根板金業
樋・立管選定、既存樋のサイズアップ判定。
マンション改修
既存雨水系統の能力確認、豪雨対応の増径提案。
土木・造成
宅地内雨水排水計画、公共下水道接続点の確認。
環境コンサル
雨水利用システムの設計、補助金申請サポート。
よくある間違い・注意点
- 古い設計値の流用 — 築古建物の雨水設備は100mm/h基準。今日的な150mm/h基準では能力不足。
- 横引き管径を立管と同径にする — 横引きは立管より1-2ランク太くする必要。同径は詰まり原因。
- 樋詰まり時の余裕未考慮 — 落葉・鳥の巣で樋断面積30-50%喪失。ゴミ受け必須+余裕サイズ。
- 地下ピット・車庫の排水 — 低い位置の排水は自然流下不可。ポンプ+高置水槽の別系統必要。
- 公共下水道接続点の確認漏れ — 雨水と汚水分流地域では接続点間違いで違法接続扱いに。
関連する規格・公的資料
- 国土交通省 建築設備設計基準 — 公共建築設備の技術基準
- 日本産業標準調査会 JIS検索 — JIS A 3302(給排水設備)他 配管規格
- 空気調和・衛生工学会 (SHASE) — SHASE-S 206給排水衛生設備規準
- 厚生労働省 建築物における衛生的環境の確保 — ビル管理法(特定建築物基準)
- 日本水道協会 (JWWA) — 給水装置構造・材質基準
- 日本下水道協会 — 下水道施設計画・設計指針
- 日本消防設備安全センター — スプリンクラー・屋内消火栓等の技術基準
- 国交省 SI単位換算(給排水) — Pa/kPa/MPa 圧力単位換算基準
- 日本管工事業協同組合連合会 — 管工事実務・積算基準
- 全国管工事業協同組合連合会 — 設備工事士の実務標準
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
屋根200㎡の雨水立管は?
100mm/h降雨で流量約333L/min、φ50-65が典型。ゲリラ豪雨対応で余裕φ75も可。
屋根1000㎡の場合は?
流量約1667L/min、φ75-100が選定。ビル・工場級。
地域別降雨強度は?
北海道75mm/h、関東120mm/h、九州150mm/h、沖縄180mm/hが目安。近年は+30-50%を見込む設計も増加。
立管と横引管の径差は?
横引管は立管より1-2ランク太く選定。同径は詰まりリスク。
雨水利用のメリットは?
トイレ洗浄・散水で年間30-50m³の水道費削減。補助金対象。
豪雨対応の余裕係数は?
設計値に対し1.2-1.5倍の余裕見込みが近年の実務。
分流式と合流式の違いは?
分流式=雨水と汚水別系統、合流式=1本で公共下水へ。地域により指定あり。
屋上緑化した場合は?
緑化面は流出係数0.3-0.5(通常屋根0.9-1.0)で流量減。設計上有利。