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測地系世界測地系日本測地系座標変換

日本測地系と世界測地系の変換

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

日本測地系(旧Tokyo Datum)と世界測地系(JGD2000/JGD2011)の緯度経度を相互に変換し、ずれの大きさと方向を距離で表示します。2002年以前の図面や資料の座標を現在の地図に重ねるときに使います。

最終更新:2026-09-18/監修:計算ツールズ編集部

日本測地系と世界測地系の変換ツール

計算式

日本測地系(旧Tokyo Datum)と世界測地系(JGD2000/JGD2011)は、基準とする楕円体とその置き方が違うため、同じ場所でも緯度経度の値が変わります。簡易的な変換式は次のとおりです。

日本測地系 → 世界測地系
緯度′=緯度−緯度×0.00010695+経度×0.000017464+0.0046017
経度′=経度−緯度×0.000046038−経度×0.000083043+0.010040

既定値の北緯 35.678236°・東経 139.770125°(日本測地系)を変換すると、北緯 35.681463°・東経 139.766916°。緯度は約 11.6秒ぶん北へ、経度は約 11.6秒ぶん西へ動き、距離にしておよそ 461m、方位でいえば北西へ動きます。逆向きの変換も同じ形の式で戻せます。

2つの測地系の違い

項目日本測地系(Tokyo Datum)世界測地系(JGD2000/JGD2011)
使用期間明治期〜2002年3月2002年4月〜現在
準拠楕円体ベッセル楕円体(1841年)GRS80 楕円体
原点日本経緯度原点(東京・麻布)を基準に置く地球の重心を中心に置く
GPSとの整合合わない(約400m ずれる)ほぼ一致(WGS84 と実用上同じ)
根拠旧測量法測量法(平成13年改正)

主な都市でのずれ(日本測地系→世界測地系)

場所緯度の変化経度の変化ずれの距離方向
札幌+8.9″−13.3″約 406m北西(方位角312°)
東京+11.6″−11.6″約 461m北西(321°)
名古屋+11.6″−10.6″約 448m北西(323°)
大阪+11.7″−10.1″約 444m北西(325°)
福岡+11.8″−8.4″約 425m北西(329°)
那覇+14.5″−6.4″約 481m北西(338°)

測地系の世代と使い分け

名称内容扱い
日本測地系(Tokyo)2002年3月までの成果古い図面・旧版地形図・昔のGPS機器の設定
日本測地系2000(JGD2000)2002年4月からの世界測地系2011年までの成果
日本測地系2011(JGD2011)東北地方太平洋沖地震の地殻変動を反映現行。東日本では JGD2000 と数cm〜数m 違う
WGS84GPS が使う世界測地系JGD2011 と実用上は一致(差は数cm以内)

※地図と住所の検索には国土地理院の公開サービスを利用しています(地理院タイル・地名検索・逆ジオコーディング)。仕様は予告なく変わることがあり、結果の正確性を保証するものではありません。登記・測量・法令上の判断には、国土地理院の公式サービスと成果を使用してください。

日本測地系と世界測地系の変換の詳しい解説

2002年4月、日本の位置の基準が大きく変わりました。それまで使われていた日本測地系は、明治時代に東京の麻布に置かれた日本経緯度原点を基準に、ベッセル楕円体を日本付近に合わせて置いたものです。日本国内を測量するには十分でしたが、地球全体を一つの基準で測る現代の衛星測位とは噛み合いません。そこで測量法が改正され、地球の重心を中心に据えた GRS80 楕円体に基づく世界測地系へ移行しました。この結果、同じ場所の緯度経度の値がおよそ400m変わることになりました。

ずれの大きさと向きは場所によってかなり違います。緯度はおおむね9〜15秒ぶん増え、経度は6〜13秒ぶん減り、距離にすると札幌で約406m、東京で約461m、那覇で約481mと、80mほどの幅があります。向きはいずれも北西で、日本測地系の座標を世界測地系に直すと地図上では北西へ400〜480m動くことになります。これは3次メッシュの一辺の半分近くにあたり、市街地では数ブロック分の距離です。方位角でみると札幌の312度から那覇の338度まで傾きが変わるため、全国一律の平行移動ではありません。古い資料の座標をそのまま現在の地図に落とすと、隣の街区や川の対岸を指してしまうことがあるのはこのためです。

実務で問題になるのは、座標だけを見ても測地系が分からないことです。数値の形式は同じなので、資料に明記されていなければ判断できません。手がかりになるのは作成年で、2002年3月以前の成果は日本測地系、それ以降は世界測地系と考えるのが基本です。ただし移行期には両者が混在し、システムによっては数年遅れて切り替えたところもあります。座標を地図に落としてみて一貫して北西または南東に約450mずれているようなら、測地系の取り違えを疑うのが最も確実な判別法です。

世界測地系の中にも世代があります。2002年に導入されたのが日本測地系2000(JGD2000)で、2011年の東北地方太平洋沖地震による大きな地殻変動を受けて改定されたのが日本測地系2011(JGD2011)です。東日本では地震で最大5m以上動いた場所があり、JGD2000 と JGD2011 の差はその地殻変動そのものを表します。西日本ではほとんど差がありません。GPS が使う WGS84 は JGD2011 と実用上一致し、差は数cm以内なので、スマートフォンの座標をそのまま使って構いません。

このページの変換は簡易式によるもので、全国どこでも数メートル程度の誤差を含みます。おおよその位置を掴む、古い資料が現在のどのあたりを指すかを確認する、といった用途には十分ですが、登記や測量の成果として使うことはできません。厳密な変換が必要な場合は、国土地理院が公開している座標変換のサービスを使ってください。地域ごとの変換パラメータに基づく計算が行われ、より正確な値が得られます。

業界・現場での使い方

古い図面・資料の座標の読み替え

2002年以前の成果に書かれた緯度経度を現在の地図に重ねられる値に直します。

旧版地形図との照合

昔の地形図から読み取った座標を世界測地系に直し、現在の空中写真や地図と比較します。

システム移行時のデータ変換

古い台帳やGISデータの座標を一括で世界測地系に直す前に、変換量の目安を確認します。

ずれの原因の切り分け

地図上で一貫して北西へ400〜480mずれる場合に、測地系の取り違えかどうかを判定します。

よくある間違い・注意点

  • 測地系を確認せずに座標を重ねる — 400〜480mずれます。隣の街区や川の対岸を指すことがあります。
  • WGS84 と日本測地系を同じものと考える — WGS84 は世界測地系側です。日本測地系とは400〜480m違います。
  • JGD2000 と JGD2011 を同じと扱う — 東日本では地震の地殻変動で数cm〜数m違います。西日本ではほぼ同じです。
  • 簡易式の結果を測量成果に使う — 数メートルの誤差があります。厳密な変換は国土地理院のサービスを使います。
  • ずれの方向を南東だと思い込む — 日本測地系から世界測地系へは北西へ動きます。逆向きの変換では南東です。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

日本測地系と世界測地系はどれだけ違いますか?

場所により約400〜480mです。緯度が9〜15秒増え、経度が6〜13秒減るため、地図上では北西へ動きます。

いつ切り替わったのですか?

2002年4月です。測量法の改正で世界測地系が測量の基準になりました。

手元の座標がどちらか分かりません

資料の作成年が手がかりです。2002年3月以前は日本測地系が基本です。地図に落として一貫して北西か南東に400〜480mずれるなら取り違えです。

WGS84 はどちらですか?

世界測地系側です。JGD2011 と実用上一致し、差は数cm以内です。

JGD2000 と JGD2011 の違いは?

東北地方太平洋沖地震の地殻変動を反映したかどうかです。東日本では数cm〜数m違い、西日本ではほぼ同じです。

この変換はどのくらい正確ですか?

簡易式のため全国で数メートル程度の誤差があります。厳密な値は国土地理院の座標変換サービスをお使いください。

ずれの大きさは場所で変わりますか?

変わります。札幌で約406m、大阪で約444m、那覇で約481mと、80mほどの幅があり、向きの傾きも312〜338度と変わります。

登記や測量に使えますか?

使えません。参考値としてお使いいただき、成果には公式サービスの値を使用してください。

カーナビの古い座標も変換が必要ですか?

2002年以前の機器やデータなら必要です。現在の機器は世界測地系なのでそのまま使えます。