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スポーツ水泳技術

水泳|25mプールでのストローク数を泳法別に計算

水泳のストローク数を計算する無料電卓。泳法・距離・選手スキルから、25m/50mあたりの平均ストローク数を瞬時算出。

最終更新:2026-08-19/監修:計算ツールズ編集部

水泳 ストローク数計算ツール

ストローク数の考え方と計算式

1 本ツールが持っている目安値(25mあたり・回)

クロール=12〜35/平泳ぎ=6〜18/背泳ぎ=16〜40/バタフライ=10〜30
50mあたり = 25mあたりの回数 × 2  1ストロークの距離(m) = 25 ÷ 25mあたりの回数

2 既定値の流れ

既定値は泳法がクロール、スキルが全国レベルです。表から25mあたり18回が選ばれ、50m換算は18×2=36回、1ストロークで進む距離は25÷18=1.39mと表示されます。同じクロールでも初心者は35回(0.71m)、世界レベルは12回(2.08m)で、1ストロークの距離にすると3倍近い開きが出ます。

3 速度との関係

泳速(m/秒) = ストローク頻度(回/秒) × 1ストロークの距離(m)

※ストローク数の数え方には流儀があります。本ツールはクロールと背泳ぎを「左右の腕を1回ずつ動かして1ストローク(1サイクル)」、平泳ぎとバタフライを「両腕を同時に1回かいて1ストローク」として数えた値を持っています。片腕1回を1ストロークと数える流儀では、クロールと背泳ぎの数字が約2倍になります。

泳法・レベル別 早見表

25mあたりのストローク数(本ツールの出力)

泳法初心者アマチュア全国レベル世界レベル
クロール35241812
平泳ぎ181296
背泳ぎ40282216
バタフライ30201410

平泳ぎの数字だけ極端に少ないのは、1かきごとに長い伸び(グライド)を入れる泳ぎだからです。逆に背泳ぎがクロールより多いのは、仰向けで水を押す区間が短く、1ストロークで進む距離が伸びにくいためです。泳法をまたいでストローク数の多い少ないを比べても、うまい下手の判断にはなりません。

ストローク数から出る50m換算と1ストロークの距離

泳法・レベル25mあたり50mあたり1ストロークの距離
クロール・初心者35回70回0.71m
クロール・アマチュア24回48回1.04m
クロール・全国レベル(既定値)18回36回1.39m
クロール・世界レベル12回24回2.08m
平泳ぎ・世界レベル6回12回4.17m
背泳ぎ・全国レベル22回44回1.14m
バタフライ・全国レベル14回28回1.79m

50mあたりの欄は25mの回数を単純に2倍したものです。実際には後半になるほど疲労でストローク数が増えるので、50mを泳ぎ切ったときの実測値はこの数字より多くなるのが普通です。折り返しの蹴伸びが長い人は逆に少なくなることもあります。

詳しい解説

ストローク数が泳者ごとに大きく違うのは、泳ぐ速さが「1秒間に何回かくか」と「1回かくと何メートル進むか」の掛け算で決まるからです。同じ速さで泳いでいても、たくさんかいて少しずつ進む人と、ゆっくりかいて大きく進む人がいます。水中で受ける抵抗はおおむね速度の2乗に比例して増えるため、かく回数だけを増やすと力の多くが抵抗に食われます。上位の泳者ほど1ストロークの距離が長いのは、腕の力が強いからではなく、水をつかむ位置と姿勢が安定していて、かいた力が推進力として残るからです。

指導の現場で判断が分かれるのは、ストローク数を減らす方向に練習させるか、増やす方向に練習させるかです。1ストロークの距離を伸ばす練習は、無駄な動きを削って泳ぎの土台を作るのに向いています。一方で、距離を伸ばそうとして必要以上に伸びを入れると、水中で減速する時間が長くなり、かえって遅くなります。距離の短い種目ほどかく回数の多さが効き、長い種目ほど1回あたりの距離が効くため、目標種目を決めずに「少ないほど良い」と決めつけないほうが安全です。ストローク数とタイムを足し合わせた効率指標で両方をまとめて追う方法もあります。

見落とされやすいのは、数え方と計測区間の前提です。競技会では壁を蹴ってから水面に浮上するまでに潜って進める距離が規則で決められており、その区間を長く使う泳者はストローク数が減ります。同じ25mでも、飛び込みから数えるか、壁を蹴ってから数えるかで結果が変わります。25mプールと50mプールでは壁の数が違うため、100mの合計ストローク数も一致しません。疲労が進む後半は回数が増えるので、1本目だけで平均を語ると実態より少なく見えます。同じ条件で複数本そろえてから平均を取ってください。

条件によっても数字は動きます。身長と腕の長さがある人は同じ動作でも進む距離が長くなるため、ストローク数は少なめに出ます。子どもや小柄な泳者に大人の目安をそのまま当てはめると、いつまでも「回数が多すぎる」という評価になってしまいます。年齢が上がると肩の可動域が狭くなり、かき終わりで押し切れずに1回あたりの距離が縮む傾向もあります。水温が低い場合や、練習量が落ちている時期も同様です。数字を比べるなら、他人とではなく、同じ人の過去の記録と比べるほうが意味があります。

本ツールが出すのは、泳法とレベルの組み合わせに対応づけた代表的な目安であり、実際に泳いだ人を計測した値ではありません。同じ「全国レベル」でも、短距離を専門にする泳者と長距離を専門にする泳者では数字が違います。持病がある方や、久しぶりに泳ぐ方が息を止めて距離を伸ばす練習をすると、水中で意識を失う事故につながることがあります。体調に不安がある場合は、練習内容を決める前に医師や指導者に相談してください。

よくある間違い・注意点

  • 数え方の定義をそろえずに比べる ― クロールと背泳ぎは「左右で1回」と数えるか「片腕1回」と数えるかで数字が約2倍変わります。過去の記録や他人の数字と比べるときは、まず数え方を確認してください。
  • ストローク数が少ないほど上手だと考える ― 伸びを長く取れば回数は減りますが、その間は減速しています。回数だけを見ると、遅くなったのに上達したと誤解します。必ずタイムと一緒に見てください。
  • 泳法をまたいで比べる ― 平泳ぎは1かきの伸びが長く、背泳ぎは1かきで進む距離が短いという構造上の差があります。平泳ぎの9回と背泳ぎの22回に優劣はありません。
  • 1本だけ数えて平均とみなす ― 疲労が進む後半はストローク数が増えます。1本目の数字は最も少なく出るので、複数本の平均を取るか、何本目の値かを記録してください。
  • 壁を蹴って進んだ距離を差し引かずに使う ― 潜って進む区間が長い泳者はストローク数が減ります。区間の取り方を決めずに数えると、泳ぎの改善ではなく蹴伸びの差を測っていることになります。

参考資料

よくある質問(FAQ)

1ストロークで何メートル進めば良いのですか。

まず自分の現在値を知ることが先です。本ツールの目安では、クロールの全国レベルが25mを18回(1ストローク1.39m)、世界レベルが12回(2.08m)です。市民スイマーであれば、25mを20回前後で泳げていれば水をつかめている水準といえます。数字そのものより、同じ距離を同じタイムで泳いだときに回数が減っているかどうかを見てください。

クロールと背泳ぎで数字が違うのはなぜですか。

背泳ぎは仰向けのまま水を押すため、腕が推進力を生む区間がクロールより短く、1ストロークで進む距離が伸びにくいからです。本ツールでも同じレベルどうしでクロール18回に対し背泳ぎ22回と差が出ます。泳法が違えば構造が違うので、回数の多さは技術の優劣を意味しません。

平泳ぎのストローク数が極端に少ないのはなぜですか。

平泳ぎは1回かいたあとに脚で蹴り、体をまっすぐ伸ばして進む時間が長い泳法だからです。1ストロークあたりの距離が長くなる代わりに、かく頻度は下がります。本ツールの世界レベルでは25mを6回、1ストロークあたり4.17mという値になります。

ストローク数はどうやって数えるのが正確ですか。

区間と数え方を先に決めてください。壁を蹴って浮上した最初の一かきから次の壁に触れるまでを1区間とし、クロールと背泳ぎは左右1回ずつを1ストロークとして数えるのが本ツールの前提です。同じ条件で3本から5本泳ぎ、その平均を記録すると比較に使えます。

ストローク数を減らせばタイムは速くなりますか。

必ずしもそうはなりません。伸びを長く取れば回数は減りますが、その間は水の抵抗で減速しています。回数を減らしたのにタイムが落ちたなら、伸ばしすぎです。ストローク数とタイムを合わせて評価する指標を使うと、どちらに寄りすぎているかが判断しやすくなります。

体格はストローク数にどのくらい影響しますか。

身長と腕の長さがある人ほど1ストロークで進む距離が長くなり、同じ技術でも回数は少なく出ます。そのため、子どもや小柄な泳者に大人向けの目安をそのまま当てはめると、実力より低く評価してしまいます。比較の相手は他人ではなく、過去の自分にするのが実用的です。

25mプールと50mプールで数字は変わりますか。

変わります。壁を蹴って潜って進む区間はストロークを使わないため、壁の数が多い25mプールのほうが同じ距離あたりの合計ストローク数は少なくなります。記録を残すときは、プールの長さと、飛び込みから数えたか壁から数えたかを併記してください。

ストローク数を減らす練習で注意すべき点はありますか。

息を我慢して伸びを長く取る練習は、水中で意識を失う事故につながることがあります。必ず監視者のいる場所で行い、単独では実施しないでください。持病がある方や久しぶりに泳ぐ方は、練習内容を決める前に医師や指導者に相談することをお勧めします。