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スポーツ野球指標

野球OPS|出塁率・長打率からOPSを計算

野球のOPS(On-base Plus Slugging)を計算する無料電卓。出塁率・長打率から、OPS・打者ランクを瞬時算出。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

野球 OPS計算ツール

OPS計算式

① 公式

OPS = OBP(出塁率) + SLG(長打率)
OBP = (安打 + 四球 + 死球) ÷ (打数 + 四球 + 死球 + 犠飛)
SLG = 塁打 ÷ 打数  塁打 = 単打+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4

② 既定値の流れ

既定値は出塁率0.350・長打率0.450です。OPSは0.350+0.450=0.800となり、本ツールのランク判定では平均以上に入ります。出塁率0.350は「4打席に1.4回は塁に出る」水準、長打率0.450は「1打数あたり0.45個の塁を稼ぐ」水準で、二塁打を年25本前後、本塁打を15本前後打つ打者像に対応します。

※OBPの分母には犠飛(犠牲フライ)が入りますが、犠打(送りバント)は入りません。SLGの分母は打数だけで、四球・死球・犠飛は除かれます。分母が異なる2つの率を足しているため、OPSは厳密な確率ではなく実用上の合成指標です。

早見表

出塁率×長打率の組み合わせとOPS

出塁率(OBP)長打率(SLG)OPS本ツールの判定該当する打者像
0.3000.3500.650平均以下下位打線・守備重視
0.3200.3800.700平均レギュラーの下限
0.3500.4500.800平均以上クリーンアップの入口
0.3800.5200.900A級タイトル争い圏
0.4000.6001.000スーパースターリーグ最上位
0.4120.6541.066スーパースター歴史的シーズン

最下行は、2023年に記録されたシーズンOPS1.066と同じ出塁率・長打率を入れた場合です。通算OPSの歴代最高は1.164(1910〜30年代の打者)で、これを超えるシーズンは現在でもほとんど現れません。

本ツールのランク区分

OPS判定目安
1.000以上スーパースターリーグを代表する打者。シーズンで数人
0.900以上A級打撃タイトルを争う水準
0.800以上平均以上中軸を任せられる水準
0.700以上平均レギュラーとして成立する水準
0.700未満平均以下守備や走塁で補う必要がある

この区切りは本ツールが置いた目安で、公式な区分ではありません。リーグ平均が低い年には0.750でも十分な戦力になり、打高の年には0.800でも平凡に見えます。判定はあくまで出発点として使ってください。

詳しい解説

OPSが分母の違う2つの率を足すという、算術としては筋の通らない形をしているのに定着したのは、チームの得点との相関が実測で高いからです。打率とチーム得点の相関がおよそ0.7前後なのに対し、OPSは0.9前後に達します。四球で塁に出る価値と、長打で塁を進める価値を1つの数にまとめたことが効いています。0.800は、四球をそれなりに選びながら二塁打を年25本前後打つ打者の姿です。単打だけを積み上げても長打率は上がらず、四球を選ばなければ出塁率は打率に近づくため、両方をある程度備えていないと0.800には届きません。

判断が分かれるのは、出塁と長打を1対1で足してよいのかという点です。得点価値を推定した研究では、出塁率の重みは長打率のおよそ1.7〜1.8倍が妥当とされています。OPSは同じ重みで足すため、四球が多く長打の少ない打者を低く見積もる傾向があります。この偏りを補正する目的で作られたのがwOBAやOPS+です。単純さと伝わりやすさを優先するならOPS、序列を厳密につけたいならOPS+やwOBAという使い分けになります。

見落とされやすいのは、分母の定義とサンプルの量です。出塁率の分母には犠飛が含まれますが、犠打は含まれません。もう一つはサンプルサイズで、日本のプロ野球の規定打席は所属球団の試合数×3.1、143試合制なら443打席です。これに満たない打者のOPSは偶然の振れが大きく、20打席で1.000という数字はほとんど情報を持ちません。球場の影響も小さくありません。外野が広く本塁打の出にくい球場を本拠地とする打者は、同じ打撃内容でも長打率が下がります。

同じ0.800でも、置かれた条件によって意味は変わります。日本のプロ野球のリーグ平均OPSは近年おおむね0.65〜0.72、メジャーリーグは0.70〜0.75の範囲で推移しており、使用球や投手のレベルによって年ごとに0.05程度は動きます。平均が0.68の年の0.800と、0.74の年の0.800では、リーグ内での位置づけが違います。高校・大学・社会人では投手のレベルにばらつきがあるぶん出塁率も長打率も膨らみ、プロ向けの基準をそのまま当てはめると過大評価になります。

本ツールが行うのは出塁率と長打率を足すことだけで、リーグ補正も球場補正もしません。打数や打席数を入力しないため、サンプルが少なすぎる場合の警告も出せません。ランクの区切りも本ツールが置いた目安であり、公式に定められた区分ではないという前提で読んでください。公式記録として扱う数字は、各統括団体が公表する成績を参照してください。

よくある間違い・注意点

  • 打率と出塁率を取り違える — 出塁率の分子には四球と死球が入ります。打率をそのまま出塁率の欄に入れると、四球の多い打者ほどOPSが低く出ます。
  • 長打率を「長打の割合」と読む — 長打率は塁打を打数で割った値で、単打も1塁打として分子に入ります。二塁打・三塁打・本塁打の比率ではありません。
  • 犠打を出塁率の分母に入れる — 分母に入るのは犠飛だけです。犠打を含めると出塁率が実際より低くなります。
  • 少ない打席数のOPSを額面どおり受け取る — 規定打席(試合数×3.1)に満たない打者の数字は振れが大きく、シーズン序盤の1.000は評価の根拠になりません。
  • リーグや年代をまたいでそのまま比べる — リーグ平均OPSは年によって0.05程度動きます。異なる年・異なるカテゴリの選手を比べるなら、リーグ平均との差か、補正済みの指標を使ってください。

参考資料

よくある質問(FAQ)

OPSの目安はどのくらいですか。

本ツールは0.700以上を平均、0.800以上を平均以上、0.900以上をA級、1.000以上をスーパースターと判定します。0.700未満は守備や走塁で補う必要のある水準です。ただしこれは目安であり、リーグ平均が低い年には0.750でも十分な戦力になります。所属リーグのその年の平均と比べて読んでください。

OPSは打率より優れているのですか。

チームの得点との相関という点では上回ります。打率が0.7前後であるのに対し、OPSは0.9前後に達します。四球で出塁する価値と長打で塁を進める価値の両方を含むためです。ただし出塁と長打を同じ重みで足しているため、重みを調整したwOBAやOPS+の方が精度は高くなります。

歴代で最も高いOPSはいくつですか。

通算では1.164が最高で、1910年代から1930年代に活躍した打者の記録です。シーズン単位では、近年でも1.066という数字が記録されています。1.000を超えるシーズンはリーグで年に数人しか現れず、通算で1.000を超える打者は歴史上ごくわずかです。

出塁率と長打率のどちらを優先すべきですか。

得点価値の研究では、出塁率の重みは長打率のおよそ1.7〜1.8倍とされています。同じOPS 0.800でも、出塁率0.380・長打率0.420の打者の方が、出塁率0.310・長打率0.490の打者より得点への貢献は大きいと考えられます。OPSはこの差を表現できないため、内訳も併せて見てください。

OPS+とは何が違いますか。

OPS+は、リーグ平均を100として本拠地球場の特性まで補正した指数です。120なら平均より20%優れているという読み方になります。異なる年代、異なる球場を本拠地とする選手を比べるときは、素のOPSではなくOPS+を使う方が公平です。本ツールは補正を行わない素のOPSを算出します。

高校野球や草野球でも同じ基準で判断できますか。

そのままは当てはまりません。投手のレベルにばらつきがある環境では出塁率も長打率も膨らむため、プロ向けの基準では過大評価になります。所属するリーグや大会の平均OPSを算出し、そこからの差で判断するのが適切です。打席数が少ない場合は数字の振れも大きくなります。

何打席あればOPSを信頼できますか。

日本のプロ野球の規定打席は所属球団の試合数×3.1で、143試合制なら443打席です。この水準に達していれば、シーズンの実力を表す数字として扱えます。100打席程度では偶然の影響が大きく、20打席のOPSはほとんど情報を持ちません。少ない打席数の数字は参考程度にとどめてください。