計算ツール
お金手取り税金

年収→手取り 完全版|47都道府県対応・介護保険・iDeCo・住宅ローン控除まで反映する精密シミュレーター【2026年】

額面年収を入力すると、所得税・住民税・健康保険・厚生年金・雇用保険・介護保険を47都道府県の実料率で差し引いた手取りを精密計算します。40歳前後の介護保険料の変化、iDeCo拠出・生命保険料控除・住宅ローン控除まで反映し、月額手取り・年間手取り・実効税率・時給換算(2,000時間ベース)を1画面で可視化。従来の簡易ツールと比べて±5〜10万円/年の精度差が出る本格版です。

最終更新:2026年8月18日(2026年分=令和8年分の給与所得控除・基礎控除に対応)/監修:計算ツールズ編集部

年収→手取り 精密シミュレーター

給与所得(税込・社会保険料控除前)。副業・事業所得は別途申告要。
賞与月数
月給(額面・自動計算)
賞与合計=月給×賞与月数。年収から逆算で月給が決まります(年収 ÷(12+賞与月数))。
40歳到達で介護保険料が上乗せ(+約1.6%)。65歳から自動的に外れます。
協会けんぽの都道府県別料率(2026年度)。会社の健保組合の場合はもう少し低くなる傾向。
配偶者控除38万円(住民税33万円)を適用します。2026年分は配偶者の給与収入136万円以下が対象で、136万円超は配偶者特別控除(207万円まで段階的に縮小)に切り替わります。
16歳以上の扶養親族(子・親等)。所得税38万・住民税33万×人数の控除。2026年分の扶養親族の所得要件は合計所得62万円以下(給与収入なら136万円以下)です。
iDeCo拠出
生命保険料控除
住宅ローン控除
iDeCo:全額所得控除。生命保険料控除:最大12万円(新契約制度)。住宅ローン控除:税額控除の残額。

計算プロセス(内訳)

年収(額面)
健康保険+介護保険
厚生年金
雇用保険
=社会保険料控除後の給与
給与所得控除
基礎控除+扶養+配偶者+iDeCo+生保
=課税所得
所得税+住民税(住宅ローン控除後)
年間手取り

控除内訳(月額換算)

項目年額月額料率/備考

結果の見方

手取りは「額面年収 − 税金(所得税・住民税) − 社会保険料(健保・厚年・雇用・介護)」で算出されます。手取り率は年収帯によって以下のように変化します。

  • 年収300万円:手取り率約80%(月額20万円前後)。所得税率5%ゾーンで税負担が軽い。
  • 年収500万円:手取り率約79%(月額32万円台)。基礎控除104万円への引き上げで課税所得が5%ゾーンに収まり、改正前より年5万円ほど手取りが増えます。
  • 年収700万円:手取り率約76%(月額44万円前後)。所得税率20%ゾーン。基礎控除は67万円に下がります。
  • 年収1000万円:手取り率約71%(月額59万円前後)。基礎控除は62万円、給与所得控除195万円上限で「壁」ができる。
  • 年収2000万円:手取り率約64%(月額107万円前後)。所得税率33%ゾーン、社保も高止まりで負担感が急増。

いずれも東京都・35歳・独身・賞与4か月で試算した場合の目安です(2026年分=令和8年分の所得税・給与所得控除・基礎控除で計算)。

計算の仕組みと数式

社会保険料

 健康保険料 = 標準報酬月額 × 都道府県別料率 ÷ 2(労使折半)
 介護保険料 = 標準報酬月額 × 1.60% ÷ 2(40〜64歳のみ、2026年度)
 厚生年金 = 標準報酬月額 × 18.30% ÷ 2 = 9.15%(上限標準報酬月額65万円)
 雇用保険 = 給与総額 × 0.6%(一般事業/2026年度)

健康保険料率は都道府県別で9.35〜10.42%(協会けんぽ2026年度)。40歳到達で介護保険料が上乗せされ、65歳到達で自動的に外れる仕組みです。

所得税・住民税

 給与所得 = 年収 − 給与所得控除(マイナスにはしない)
 所得税課税所得 = 給与所得 − 社保控除 − 基礎控除(104万/67万/62万) − 配偶者控除38万 − 扶養控除38万×人数 − iDeCo − 生保
 所得税 = 課税所得 × 税率 − 控除額(速算表)× 1.021(復興税)
 住民税 = 課税所得(住民税ベース:基礎控除43万) × 10% + 均等割約5,000円 − 住宅ローン控除残

2026年分(令和8年分)の給与所得控除と基礎控除

2026年分(令和8年分)の所得から、給与所得控除の最低保障が55万円→74万円に上がり、改正前にあった「162万5,000円以下=55万円」「〜180万円=収入×40%−10万円」の2区分がなくなって220万円以下は一律74万円になりました。基礎控除も48万円から引き上げられましたが、合計所得金額に応じて段階的に下がる点が改正前と大きく異なります。本ツールはこの段階をすべて織り込んで計算しています。

給与等の収入金額給与所得控除額(2026年分)
220万円以下74万円
220万円超 360万円以下収入×30%+8万円
360万円超 660万円以下収入×20%+44万円
660万円超 850万円以下収入×10%+110万円
850万円超195万円(上限)
合計所得金額基礎控除(所得税)基礎控除(住民税)
489万円以下104万円43万円
489万円超 655万円以下67万円43万円
655万円超 2,350万円以下62万円43万円
2,350万円超 2,400万円以下48万円43万円
2,400万円超 2,450万円以下32万円32万円
2,450万円超 2,500万円以下16万円16万円
2,500万円超0円0円

合計所得489万円は、給与収入だけなら665万5,556円にあたります。年収がこのラインを超えると基礎控除が104万→67万→62万と下がるため、「基礎控除が104万円になったから誰でも同じだけ減税」とはなりません。住民税の基礎控除は43万円のまま据え置きで、今回の改正では引き上げられていません(合計所得2,400万円超で32万→16万→0円に逓減する部分は従来どおり)。

手取り

 手取り = 年収 − 所得税 − 住民税 − 健康保険料 − 厚生年金 − 雇用保険料 − 介護保険料

都道府県別 健康保険料率(協会けんぽ 2026年度・目安)

地域料率(年額)介護保険加算後
新潟県(全国最低)9.35%10.95%
富山県9.44%11.04%
長野県9.53%11.13%
東京都9.98%11.58%
大阪府10.34%11.94%
愛知県10.03%11.63%
福岡県10.31%11.91%
佐賀県(全国最高)10.42%12.02%

料率は労使折半後の労働者負担は上記の半分(例:東京都なら4.99%)。同じ年収でも都道府県によって年間3〜5万円の差が出ます。同じ会社でも支社所在地の違いで手取り差が生じるケースがあります。

ケーススタディ:年収別の手取り

① 年収300万円(20代・独身・東京)

社会人1〜3年目の平均的な年収帯。 が月額手取り。年間手取り約241万円で、家賃6万・食費3万・通信1万を差し引くと自由に使えるのは月10万円強。所得税+住民税の負担は年収の約5%(基礎控除104万円が効き、改正前より年約2.9万円の手取り増)。

② 年収500万円(30代・独身・東京)

日本の給与所得者の中央値〜平均値ゾーン。 が月額手取り。年間約393万円(改正前は約389万円)。基礎控除104万円で課税所得が195万円以下に収まるため所得税率は5%ゾーン。iDeCo月2.3万円を組めば、追加で年間約4.2万円の節税+老後資産形成(改正前は税率10%ゾーンだったため約5.6万円でした)。

③ 年収700万円(30代後半・配偶者あり・子1人・東京)

「大手勤務」の一つの目安。 が月額手取り。配偶者控除+扶養控除で独身の年収700万円より年16万円ほど手取りが多くなります。合計所得が489万円を超えるので基礎控除は104万円ではなく67万円。課税所得は約274万円で所得税率10%ゾーンに収まります(独身なら20%ゾーン)。

④ 年収1,000万円(40代・配偶者あり・子2人・東京)

いわゆる「1000万プレイヤー」。 が月額手取り。給与所得控除は195万円の上限に達し、合計所得が655万円を超えるため基礎控除は62万円まで下がります。課税所得約474万円で所得税率20%ゾーン。額面が1200万に上がっても年間手取りは約740万→約865万と、増えた200万円のうち手取りになるのは6割強です。介護保険料も40歳で発生。

⑤ 年収2,000万円(50代・配偶者あり・子2人・東京)

役員・上級管理職ゾーン。 が月額手取り。課税所得約1,414万円で所得税率33%、住民税10%と合わせて追加収入の4割超が税に消える計算。基礎控除は62万円で、この年収帯では改正による手取り増は年4.7万円ほどにとどまります。iDeCo・企業型DC・ふるさと納税・生命保険料控除をフル活用して総合税負担を圧縮するのが定石。

iDeCoで手取りはいくら増えるか

iDeCoは拠出額の全額が所得控除となるため、所得税+住民税がまるまる減ります。手取りは以下の目安で増えます(年間拠出額×税率合計)。

年収所得税+住民税の限界税率月2.3万拠出(年27.6万)の節税月6.8万拠出(年81.6万)の節税
400万円15%約4.2万円約12.3万円
500万円15%約4.2万円約12.3万円
600万円20%約5.6万円約14.8万円
800万円30%約8.4万円約24.8万円
1,000万円30%約8.4万円約24.8万円
2,000万円44%約12.1万円約35.7万円

※東京都・35歳・独身・賞与4か月、2026年分(令和8年分)の給与所得控除・基礎控除で当ツールが実際に算出した差額です。年収500万円は改正前なら限界税率20%・年約5.6万円の節税でしたが、基礎控除104万円で課税所得が195万円以下に落ちたため所得税率が5%となり、節税額も小さくなりました。月6.8万円は自営業(第1号被保険者)の拠出上限ですが、自営業には給与所得控除がないため実際の税率帯は上表とずれます。

拠出金は原則60歳まで引き出せないため、目先の手取り増を優先するなら年収は変わらないと理解する必要があります。ただし老後資産に回るお金の実質コストが半分になるのは他に代替のない優遇。60歳以降の受給時課税(退職所得控除・公的年金等控除)と合わせた通算最適化は当サイトのiDeCo完全版で試算できます。

手取りを増やす実務テクニック

① 全額所得控除を最大化する

iDeCo(月2.3万〜6.8万)、小規模企業共済(自営業・法人役員向け、月7万まで)、企業型DC(月5.5万まで)、生命保険料控除(新契約制度で最大12万円)、地震保険料控除(最大5万円)を組み合わせるだけで、年収500〜1000万円層で年間15〜30万円の節税可能。

② ふるさと納税でリターン付き節税

年収600万・独身なら約7.7万円の上限で、返礼品として約2.3万円分(3割)を実質2000円で入手。手取り自体は減りませんが、生活費として使う食品・日用品を寄付でカバーすれば実質的な可処分所得が増える発想です。

③ 住宅ローン控除・医療費控除は忘れず申告

住宅ローン控除初年度は必ず確定申告。2年目以降は年末調整で処理可。医療費控除は年間10万円超(or所得×5%超)の医療費で使えます。忘れると年間5〜20万円級の還付を取りこぼす計算に。

④ 節税以外の手取り改善は「昇給」「副業」「引越し」

健康保険料は都道府県で0.5%以上の差、住民税は自治体によって均等割で数千円の差。転勤時・引越し時に手取り変化を試算しましょう。副業(雑所得)は年間20万円まで所得税申告不要ですが、住民税は申告要な点に注意。

⚠ 本ツールは協会けんぽ・国税庁の一般式に基づく概算です。健保組合独自の料率、企業型DC・持株会・カフェテリアプラン・通勤手当・住宅手当・単身赴任手当等の非課税・給与外項目、家族手当・扶養手当の給与内項目は反映されていません。実際の給与明細と数千円〜数万円の差が出ることがあります。

よくある質問(FAQ)

年収と手取りの差はどのくらいですか?

2026年分(令和8年分)の税制で計算すると、手取り率は年収300万で約80%、500万で約79%、700万で約76%、1000万で約71%、2000万で約64%(東京都・35歳・独身・賞与4か月)。年収が上がるほど所得税率の累進課税と社会保険料の上乗せで手取り率が下がります。年収500万→1000万に上がっても、手取りは約393万→約713万と1.8倍にしかならず、額面2倍の効果を実感しにくい構造。さらに年収665万5,556円(合計所得489万円)を超えると基礎控除が104万円から67万円、655万円超で62万円へと下がるため、高年収帯ほど改正による手取り増は小さくなります。

同じ年収でも都道府県で手取りは変わりますか?

変わります。健康保険料率は都道府県で最大1%(9.35〜10.42%)の差があり、年収500万円なら年間2.5〜3万円の差。長野県・新潟県・富山県が全国最低ゾーン、佐賀県・北海道・大分県が最高ゾーン。ただし住民税所得割は10%で全国統一(一部超過課税団体を除く)のため、健保料率が主な変動要因です。転勤・引越しで支社が変わる場合は要チェック。

iDeCoで手取りは実際どれくらい増えますか?

年収600万・月2.3万円拠出(年27.6万円)で年間約5.6万円の節税、年収1000万・月2.3万円拠出で年間約8.4万円の節税(いずれも独身・東京都・2026年分の税制での試算)。年収500万円は基礎控除104万円で所得税率が5%ゾーンに下がったため、節税額は改正前の約5.6万円から約4.2万円に縮みます。ただしiDeCoは60歳まで引き出せないため、目先の手取りは増えるどころか拠出額分減ります。「老後に回すお金の実質コストが半分になる」制度と理解するのが正しい。企業型DCと併用可能で、その場合はiDeCo拠出上限が変わります。

40歳になると手取りは減りますか?

減ります。40歳到達月から介護保険料が上乗せされます(2026年度は約1.60%、労使折半後は約0.80%の労働者負担)。年収500万円なら月約2,000円、年間約24,000円の減少。65歳到達で自動的に外れます(65歳以降は年金天引きの介護保険料に切り替え)。給与明細の「介護保険料」欄の有無で判別できます。

賞与(ボーナス)にも税金・社保は引かれますか?

引かれます。賞与の社会保険料は標準賞与額(1000円未満切捨、上限年573万円/健保・150万円/回・厚年)× 各料率。所得税は「賞与に対する源泉徴収税額表」で算出(前月給与に応じた税率)。賞与への手取り率は月給よりわずかに悪くなることが多い(累進課税と上限規制の組み合わせのため)。目安として賞与100万円→手取り約78万円(年収帯による)。

住宅ローン控除で手取りはいくら増えますか?

住宅ローン控除は年末ローン残高×0.7%を最大13年間、所得税+住民税から税額控除。3000万円残債なら年間21万円の減税(所得税で使いきれない分は住民税から差引、限度あり)。この分がまるまる手取り増となります。ただし控除枠には上限があり、新築長期優良住宅で年末残高上限4500万円→年間控除上限31.5万円。中古一般住宅は年末残高2000万円→14万円。

手取りを増やすには何が最強ですか?

効果順に①iDeCo満額拠出(会社員月2.3万→年5〜12万円節税、自営業月6.8万→年12〜35万円)②ふるさと納税(返礼品リターン込み実質2万円/年増)③住宅ローン控除(年13〜31万円税額控除)④生命保険料控除+地震保険料控除(合計最大17万円所得控除)。全部フル活用で年収1000万層は年間30〜50万円の手取り改善が現実的です。

共働きと片働き、どちらが手取り合計が多いですか?

年収合計が同じでも共働きのほうが手取り合計は多くなります。理由は基礎控除・社会保険料算定・累進課税がそれぞれ個人単位で適用されるため。世帯年収1000万を「夫1000万・妻0」と「夫500万・妻500万」で比べると、後者のほうが手取り合計で年間30〜50万円多くなります。ただし共働きは配偶者控除・第3号被保険者制度が使えないトレードオフあり。

副業収入は本業の手取りに影響しますか?

影響します。副業所得は本業と合算されて所得税・住民税が計算されるため、本業の税額(源泉徴収と精算後の確定申告分)が増加。特に住民税は「翌年6月から給与天引き(特別徴収)」が原則で、副業分の住民税増加分が本業給与から引かれます。副業がバレたくない場合は住民税を「普通徴収」に切替(確定申告書2表で選択)することで対応可能ですが、雑所得は不可のケースあり。

時給換算するといくらになりますか?

年間労働時間2,000時間(週40h×50週)で割ると、年収500万→時給2,500円・手取り時給約1,960円、年収1000万→時給5,000円・手取り時給約3,560円。実労働時間が2,200〜2,400時間なら時給はさらに下がります。転職や副業の判断で「時給いくらの労働に相当するか」を意識すると、時間の使い方の優先順位が明確になります。当ツールは2,000時間基準で自動計算します。

出典・参考資料

※本記事の計算結果はあくまで概算です。実際の給与明細は健保組合独自の料率、諸手当(家族・住宅・通勤等)、企業型DCなどで数千〜数万円変動します。個別具体的な税務判断は税務署または税理士にご相談ください。