自動車保険 使うか自腹か 計算ツール
現在の等級・事故の種類・修理費から、保険を使った場合の3年分の保険料増加と自腹で直した場合の総額を比べます。
自動車保険 使うか自腹か 計算ツールツール
現在の年間保険料60,000円を15等級の無事故係数0.47で割ると、基準保険料は約127,660円です。使わなければ16・17・18等級と上がり3年分は172,340円。3等級ダウン事故を1件使うと12等級に下がり、事故有係数の3年間で292,340円となり、増加額は120,000円です。保険を使う場合は免責50,000円を足して342,340円、自腹なら修理費250,000円を足して422,340円で、差は80,000円。修理費が増加額120,000円+免責50,000円=170,000円を超えると保険を使うほうが有利になります。
事故の種類と等級・事故有係数の適用期間
| 事故の種類 | 下がる等級 | 事故有係数の期間 | 該当する例 |
|---|---|---|---|
| 3等級ダウン事故 | 3等級 | 3年 | 車両同士の事故、単独事故 |
| 1等級ダウン事故 | 1等級 | 1年 | 盗難、落書き、飛来物 |
| ノーカウント事故 | 下がらない | なし | 人身傷害のみ、弁護士費用のみ |
| 2件以上の事故 | 件数分 | 件数分 | 同一年度に複数回使う場合 |
等級別の割引係数(保険料に対する倍率)
| 等級 | 無事故係数 | 事故有係数 | 差 |
|---|---|---|---|
| 20等級 | 0.37 | 0.49 | 0.12 |
| 17等級 | 0.45 | 0.56 | 0.11 |
| 15等級 | 0.47 | 0.72 | 0.25 |
| 12等級 | 0.50 | 0.78 | 0.28 |
※参考計算です。単価・料率・制度は改定されるため、契約前に最新の約款と自治体の告示を確認してください。
自動車保険 使うか自腹か 計算ツールの詳しい解説
保険を使うと損をする場合があるのは、ノンフリート等級別料率制度が二重の仕組みで働くためです。まず等級そのものが3等級下がり、割引率が小さくなります。さらに事故有係数という別の料率表が3年間適用され、同じ等級でも無事故の人より高い保険料になります。15等級の例では無事故係数0.47に対し事故有係数は0.72で、差は0.25にもなります。この二つが重なるため、1件の事故で3年間に十数万円の増加が生じます。等級は無事故で1年に1つしか上がらないため、下がった分を取り戻すには3年かかる点も負担を大きくしています。
実務で判断が分かれるのは、修理費が分岐点の近くにある場合です。増加額と免責の合計を修理費が下回るなら自腹が有利ですが、これは3年間で計算した場合の話で、4年目以降も等級の回復が1年ずつ遅れる影響が残ります。厳密には5年程度で見たほうが実態に近く、その場合の分岐点はもう少し高くなります。また相手のある事故では、対人や対物の賠償も同時に発生することが多く、車両保険だけを使わないという選択が取れないこともあります。対人・対物の賠償は自腹でまかなえる額を超えることが多く、そちらを使えば結局は等級が下がります。
見落とされやすいのは、保険会社への事故報告と保険の使用が別だという点です。事故の連絡をしても、最終的に保険金を請求しなければ等級は下がりません。修理費の見積が出てから、使うかどうかを判断できる期間が設けられているのが一般的です。判断に迷う場合は、担当者に等級ダウン後の保険料の試算を出してもらい、実際の数字で比べるのが確実です。修理を先に済ませてしまうと選択の余地が狭まるため、着手の前に見積を取り寄せて比較する順序が大切です。
条件による違いもあります。等級が高いほど無事故係数と事故有係数の差が小さくなり、20等級では0.12にとどまるため、保険を使う不利は相対的に小さくなります。年齢条件を絞ると保険料そのものが下がるため、増加額も比例して小さくなります。車両保険の免責金額を大きく設定している契約では、少額の修理で保険を使う余地がそもそもありません。等級や係数の扱いは会社によって細部が異なるため、契約中の保険会社に確認してください。
業界・現場での使い方
事故後の請求判断
修理の見積が出た段階で、保険を使うか自腹で払うかを金額で決める用途に使います。
契約内容の見直し
免責金額を上げた場合に、保険を使う場面がどれだけ減るかを確認できます。
家族の契約管理
年齢条件や等級の異なる複数の契約について、それぞれの分岐点を把握できます。
法人の車両管理
社用車の事故処理について、社内の判断基準を金額で設ける材料になります。
よくある間違い・注意点
- 等級ダウンだけを見る — 事故有係数が3年間適用されるため、同じ等級でも保険料は無事故の人より高くなります。
- 1年分の増加だけで判断する — 影響は3年以上続きます。少なくとも3年分を合計して比べてください。
- 事故の連絡と保険の使用を同じと考える — 報告しても請求しなければ等級は下がりません。見積を見てから判断できます。
- 免責金額を計算に入れない — 保険を使っても免責分は自己負担です。分岐点は増加額と免責の合計になります。
- 相手のある事故で車両だけ考える — 対人や対物の賠償が同時に発生する場合、使わない選択が取れないことがあります。
関連する規格・公的資料
- 金融庁 — 金融・保険行政
- 日本損害保険協会 — 損害保険
- 生命保険文化センター — 生命保険の情報提供
- 生命保険協会 — 生命保険
- 国民生活センター — 消費生活相談
- 総務省 — 電気通信・放送
- 資源エネルギー庁 — エネルギー
- 電力・ガス取引監視等委員会 — 電気・ガス小売
- 国土交通省 — 建築・住宅
- 財務省 — 地震保険制度
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
既定値ではどちらが有利ですか?
保険を使う3年総額342,340円、使わない場合422,340円で、使うほうが8万円ほど有利です。
分岐点となる修理費はいくらですか?
保険料の増加額120,000円と免責50,000円を足した170,000円です。
事故有係数とは何ですか?
事故で保険を使った契約者に3年間適用される別の料率表で、同じ等級でも保険料が高くなります。
1等級ダウン事故だとどうなりますか?
14等級に下がり事故有係数は1年だけです。増加額は小さく、分岐点も下がります。
ノーカウント事故は保険料に影響しますか?
等級は下がらず事故有係数も適用されないため、保険料の増加はありません。
等級が高いと使いやすいですか?
20等級では無事故係数と事故有係数の差が0.12と小さく、使う不利は相対的に小さくなります。
年齢条件を上げるとどうなりますか?
既定値の26歳以上を30歳以上にすると、年間保険料は57,000円に下がります。
報告後に使わないことはできますか?
保険金を請求しなければ等級は下がりません。判断の期限は保険会社に確認してください。