相続用 戸籍謄本の必要通数計算
被相続人の生没年と本籍地の異動回数、相続人の人数から、相続手続きに必要な戸籍の通数と手数料の合計を積み上げます。
相続用 戸籍謄本の必要通数計算ツール
1940年生まれで2025年に亡くなり、本籍地を2回移していれば、改製が2回、在籍期間の長さで2束が加わり、除籍・改製原戸籍は6通と見込まれます。提出先が4機関なら同時進行のため2セットを用意し、被相続人の現戸籍が2通、相続人3人分が6通で合計14通。手数料は8通×450円+6通×750円=8,100円、郵送請求の追加費用は3か所分で1,950円です。
戸籍の種類と手数料の目安
| 種類 | 手数料 | 用途 |
|---|---|---|
| 戸籍全部事項証明書(現戸籍) | 450円 | 相続人の存在確認 |
| 除籍謄本 | 750円 | 本籍地を移す前の記録 |
| 改製原戸籍謄本 | 750円 | 様式改製前の記録 |
| 戸籍の附票 | 300円前後 | 住所の履歴の確認 |
| 法定相続情報一覧図 | 無料 | 戸籍の束の代わりに提出 |
提出先の数と必要セット数の目安
| 提出先の数 | セット数 | 考え方 |
|---|---|---|
| 1機関 | 1 | 原本還付で回せる |
| 2〜5機関 | 2 | 並行して手続きを進める |
| 6機関以上 | 3 | 一覧図の併用が現実的 |
| 金融機関のみ | 1〜2 | 返却されることが多い |
※参考計算です。手数料・期限・支給額は自治体や制度改正によって異なるため、最新の告示と窓口の案内を確認してください。
相続用 戸籍謄本の必要通数計算の詳しい解説
相続手続きで出生から死亡までの戸籍がすべて求められるのは、相続人を漏れなく確定するためです。現在の戸籍だけでは、以前の婚姻で生まれた子や認知した子の存在が読み取れないことがあります。戸籍は本籍地を移すたびに新しく作られ、その前の記録は除籍として旧本籍地に残るため、遡って集める作業が必要になります。加えて、様式が変わったときに作り直された改製原戸籍にも、書き写されなかった情報が残っています。
通数が読みにくいのは、束の数が個人の履歴に左右されるためです。昭和32年前後と平成6年以降の改製をまたいでいれば、それだけで2束が加わります。結婚や分籍、転籍のたびに1束が増え、在籍期間が長い人ほど束は厚くなります。一般には5通から8通に収まりますが、転籍を繰り返した場合は10通を超えることもあり、事前に正確な数を読み切ることはできません。順に遡って請求し、たどり着くまで続けるのが実務の進め方です。
費用を抑えるうえで効くのが、法務局の法定相続情報一覧図です。戸籍の束を一度提出して認証を受ければ、以後は無料で必要枚数の交付を受けられ、金融機関ごとに束を用意する必要がなくなります。提出先が多いほど効果は大きく、逆に提出先が1か所なら原本還付で足ります。原本還付を求める場合は、コピーに原本と相違ない旨を記して提出するのが通例です。
見落とされやすいのは、相続人自身の戸籍も必要になる点と、相続放棄や数次相続が絡むと束がさらに増える点です。相続人が先に亡くなっていれば、その人の出生から死亡までの戸籍も必要になります。範囲の判断は事案によって変わるため、複雑な場合は司法書士や弁護士に確認しながら進めることをおすすめします。
費用と時間の配分も考えどころです。戸籍の収集は一通ずつ遡る作業で、遠方の自治体が絡むと郵送のやり取りだけで一か月を超えることがあります。相続税の申告期限や金融機関の凍結解除を控えている場合、自分で集める時間的余裕があるかを先に見極める必要があります。専門家に委任すれば職務上請求により短期間で揃いますが、その分の報酬が発生します。手数料の合計と報酬を並べ、期限までの残り日数と照らして判断するのが現実的な進め方です。相続人の間で費用の負担割合を先に決めておくと、後の精算が滑らかになります。
業界・現場での使い方
司法書士事務所
受任時に必要通数と実費を見積もり、着手金の内訳を説明する
金融機関の相続窓口
相続人へ提出書類の枚数を案内し、来店回数を減らす
葬儀社のアフターサポート
遺族に手続きの全体像と費用感を伝える
保険会社の支払部門
受取人確認に必要な戸籍の範囲を整理する
よくある間違い・注意点
- 現在の戸籍だけで足りると考える — 出生まで遡らないと相続人の全員を確認できず、金融機関で差し戻されます
- 提出先ごとに束を買い直す — 法定相続情報一覧図を使えば無料で複数枚を交付でき、費用を大きく下げられます
- 相続人自身の戸籍を数え忘れる — 被相続人の分だけでなく、相続人が現に生存していることを示す戸籍も必要です
- 手数料だけで予算を組む — 郵送請求では定額小為替の発行手数料と往復の郵送料が上乗せされます
関連する規格・公的資料
- 総務省 — 住民基本台帳・マイナンバー
- 法務省 — 戸籍・相続登記
- デジタル庁 — マイナンバーカード
- 地方公共団体情報システム機構 (J-LIS) — カード交付・電子証明書
- 厚生労働省 — 医療保険・介護保険
- 日本年金機構 — 公的年金
- 国税庁 — 加算税・延滞税
- 内閣府 防災情報のページ — 被災者生活再建支援
- 警察庁 — 保管場所証明
- 日本司法書士会連合会 — 登記手続き
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
戸籍は何通くらい必要になりますか。
被相続人の分だけで5〜8通が目安です。転籍が多い場合は10通を超えることもあります。
除籍謄本と改製原戸籍の違いは何ですか。
除籍は在籍者がいなくなった戸籍、改製原戸籍は様式変更前の戸籍です。どちらも1通750円です。
法定相続情報一覧図を使うと安くなりますか。
認証後の交付は無料のため、提出先が多いほど有利です。最初の戸籍集めは必要です。
郵送で請求できますか。
可能です。請求書、本人確認書類の写し、定額小為替、返信用封筒を同封して本籍地の役所へ送ります。
広域交付は使えますか。
本籍地以外の窓口でも一部の戸籍を取得できる仕組みが整えられています。対象範囲は窓口で確認してください。
相続人が先に亡くなっている場合はどうなりますか。
その相続人の出生から死亡までの戸籍も必要になり、通数と費用が増えます。