Core Web Vitals
LCP・INP・CLSの計測値から、Core Web Vitalsの基準達成率と改善に必要な幅を試算します。
Core Web Vitalsツール
計算式と考え方
基準達成率は、各指標の良好しきい値を計測値で割った値を100%で頭打ちにし、3指標で平均します。LCPは2.5秒÷2.8秒で約89.29%、INPは200ms÷230msで約86.96%、CLSは0.1÷0.11で約90.91%となり、平均は約89.05%です。短縮に必要な幅はLCPが0.3秒、INPが30ms、CLSが0.01です。良好と判定された訪問が72%なら、月15万訪問のうち42,000回が基準未達となります。TTFB600msはLCPの約21.43%を占めます。
Core Web Vitalsのしきい値
| LCP | 主要コンテンツの表示時間。2.5秒以下が良好、4.0秒超で不良 |
|---|---|
| INP | 操作への応答時間。200ms以下が良好、500ms超で不良。2024年にFIDから置き換わった |
| CLS | 表示のずれの累積。0.1以下が良好、0.25超で不良 |
| 評価の単位 | 実利用者の計測値の75パーセンタイルで判定される。平均値ではない |
Core Web Vitalsの詳しい解説
Core Web Vitalsは、表示速度、操作への応答、表示の安定性という三つの側面を測る指標群です。2024年3月に応答性の指標がFIDからINPへ置き換わり、最初の操作だけでなくページ滞在中のすべての操作の応答が対象になりました。この変更により、初回表示だけを最適化して合格していたページが不合格に転じる例が生じています。評価の単位を誤解しないことが重要です。判定は実利用者から集めた計測値の75パーセンタイルで行われ、平均値ではありません。つまり利用者の4分の1が基準を超えている状態では合格になりません。開発環境の計測ツールで良好と出ても、実際の端末と回線で構成される分布は別物です。低速な端末や電波状況の悪い回線が一定割合含まれるため、実測データを確認する必要があります。LCPを決めているのは、多くの場合サーバーの応答と主要画像の読み込みです。TTFBがLCPの2割を超えていれば、サーバー側とネットワーク側に短縮余地があります。TTFBが十分速いのにLCPが遅い場合は、主要画像の読み込み順序が原因であることが多く、遅延読み込みを主要画像に適用してしまっているという典型的な誤りが該当します。画像を優先的に読み込ませる指定と、適切な形式と寸法の選択が直接効きます。INPの改善は、長時間実行されるスクリプトの分割が中心になります。処理を細かく分けて描画の機会を挟むことで、操作への応答が返るようになります。第三者提供のタグやスクリプトが応答を遅らせている例も多く、読み込むタイミングの見直しが必要です。CLSは、寸法を指定せずに読み込まれる画像や広告枠、後から挿入されるバナーが原因になります。あらかじめ領域を確保しておけばずれは発生しません。実務で判断が分かれるのは、これらの改善にどれだけ投資するかです。Core Web Vitalsは検索順位を決める要素の一つとされていますが、内容の関連性のほうが大きく作用するとされ、指標の改善だけで順位が大きく動くとは限りません。一方で、表示が遅いページは離脱率が高く、コンバージョンが下がるという関係は独立して観測されます。順位対策としてではなく、利用者の行動指標を改善する取り組みとして位置づけるほうが、投資判断としては筋が通ります。見落とされやすいのは、指標がページ単位ではなくサイト全体の傾向でも評価される点と、改善が実測データに反映されるまで数週間かかる点です。修正直後に数値が動かないからといって、効果がないと判断するのは早計です。
業界・現場での使い方
現状把握
3指標の達成率を出し、どこが不足しているかを確認します。
改善目標の設定
基準までの短縮必要量を数値で示し、作業の目標にします。
影響範囲の把握
基準を満たさない訪問数を出し、改善の規模感をつかみます。
よくある間違い・注意点
- 平均値で合否を判断する — 判定は75パーセンタイルで行われます。利用者の4分の1が超えていれば不合格です。
- 主要画像に遅延読み込みを適用する — LCPが大きく悪化します。画面内に最初から入る画像は優先読み込みにしてください。
- 開発環境の計測結果だけを見る — 実際の端末と回線の分布とは異なります。実利用者のデータで確認してください。
関連する規格・法規
- 業界標準
- Google Analytics等
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
FIDはもう使われないのですか。
2024年3月にINPへ置き換わりました。滞在中のすべての操作の応答が対象になります。
改善すれば検索順位が上がりますか。
順位を決める要素の一つとされますが、内容の関連性のほうが大きく作用するとされています。
修正の効果はいつ反映されますか。
実利用者のデータは一定期間の集計であるため、反映まで数週間かかるのが通常です。