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3PL倉庫費用

出荷件数と保管坪数から、3PLに委託した場合の月額物流費と1件あたりの単価を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

3PL倉庫費用ツール

計算式と考え方

月額の物流費は、保管料、作業料、配送料、基本料の合計です。60坪×6,000円で保管料36万円、ピッキングは3,000件×2.5点×25円で18.75万円、梱包は3,000件×150円で45万円、入庫は1,500ケース×60円で9万円となり、作業料は72.75万円です。配送料は3,000件×600円で180万円になります。基本料5万円を加えた合計は293.75万円で、1件あたり約979円です。配送料が全体の約61.3%を占めます。

3PL費用の内訳と課金の単位

保管料坪単価またはパレット単価。首都圏の3PLでは坪あたり月5,000〜8,000円が一つの目安
入庫料ケースまたはパレット単位。検品の細かさで単価が変わる
出庫・流通加工料ピッキングは点単位、梱包は件単位。同梱の有無で単価が動く
配送料宅配便の運賃。件数規模により大きく変動し、総額で最も比重が高い

3PL倉庫費用の詳しい解説

3PLの費用は、保管、入庫、出庫、配送という工程ごとに課金の単位が異なるため、坪単価だけを比べても実際の負担はわかりません。首都圏の3PLでは保管料が坪あたり月5,000円から8,000円という水準になりますが、これは倉庫を賃借する場合の坪単価より高く、庫内作業の管理費や設備の償却が上乗せされているためです。自社倉庫と比べる際は、賃料に加えて人件費、マテハン設備、システム、採用と教育の費用まで含めて比較しないと判断を誤ります。総額に占める比重が最も大きいのは配送料です。この試算では約6割を占めており、保管料の2倍から5倍という規模になります。ここが動くと総額が動くため、費用削減を考えるなら、まず配送料の交渉と発送方法の見直しから入るのが順序として合理的です。件数がまとまるほど宅配便の単価は下がり、また荷姿を小さくして規格を一段下げるだけで1件あたり100円単位の差が出ます。複数商品の同梱率を上げることも、件数そのものを減らす効果があります。実務で判断が分かれるのは、保管料の課金方式です。坪建ては使用面積で課金されるため、在庫が減っても契約坪数を減らさない限り費用は下がりません。パレット建てや個建ては在庫量に連動するため、季節変動が大きい商材では有利になりますが、単価は坪建てより割高に設定されるのが通常です。年間を通じて在庫水準が安定しているなら坪建て、繁閑差が大きいなら数量建てというのが一つの整理になります。見落とされやすいのは、基本料と最低保証です。多くの契約には月額の基本料が設定され、さらに最低請求額が定められている場合があります。出荷が少ない月でも一定額が発生するため、件数が少ない事業者ほど1件あたりの単価が跳ね上がります。この試算で件数を減らしてみると、その影響がはっきり出ます。また、返品処理、ラベル貼り、ギフト包装といった流通加工は個別見積になることが多く、月次の請求で初めて金額を知るという事態が起こります。見積の段階で、想定される作業を洗い出して単価を確定させておくことが必要です。契約期間と解約予告の条件も、切り替えの自由度に直結します。

業界・現場での使い方

委託費用の見積検証

提示された見積の内訳を工程ごとに分解して妥当性を確認します。

自社倉庫との比較

1件あたりの単価を出し、自社運営の総費用と並べます。

配送料交渉の効果測定

運賃を変えたときに総額がどれだけ動くかを確認します。

よくある間違い・注意点

  • 保管坪単価だけで委託先を比べる — 総額の6割前後は配送料です。工程ごとの単価をそろえて比較してください。
  • 基本料と最低請求額を無視する — 出荷が少ない月でも発生し、1件あたりの単価を押し上げます。
  • 流通加工を見積に含めない — ラベル貼りや返品処理は個別課金になりやすく、後から想定外の請求になります。

関連する規格・法規

  • 日本ECコンサル協会
  • 経産省EC市場調査

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

自社倉庫と3PLはどちらが安いですか。

件数と繁閑差によります。件数が少なく変動が大きいほど3PLが有利になりやすい傾向があります。

保管料はどう決まりますか。

坪建て、パレット建て、個建てなどがあり、在庫の変動が大きいほど数量建てが有利になります。

配送料はどこまで下がりますか。

件数規模と荷姿で決まります。規格を一段下げるだけで1件あたり100円単位の差が出ます。