計算ツール
加熱殺菌HACCP食中毒食品衛生

加熱殺菌時間(F値・D値)

中心温度・保持時間・対象微生物から加熱殺菌の適否を判定。HACCP・食中毒予防に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

加熱殺菌時間(F値・D値)ツール

加熱殺菌

厚労省大量調理施設衛生管理マニュアルで「中心温度75℃1分以上」または同等の加熱条件が推奨。ノロウイルスは「85-90℃90秒以上」。芽胞菌は120℃以上必要でレトルト・缶詰の条件。

主要菌の加熱条件

対象条件
一般細菌(O157等)75℃×1分
ノロウイルス85-90℃×90秒
カンピロバクター65℃で瞬時
芽胞菌(セレウス等)120℃×4分
ブドウ球菌毒素加熱で分解不能

加熱殺菌時間(F値・D値)の詳しい解説

加熱殺菌の基本は「中心温度75℃×1分以上」(厚労省大量調理施設衛生管理マニュアル)。O157・サルモネラ・カンピロバクター等の主要食中毒菌はこれで死滅。ノロウイルスは「85-90℃×90秒以上」とより厳格な条件が必要です。

芽胞菌(セレウス菌・ボツリヌス菌)は「120℃×4分以上」が必要でレトルト殺菌の条件になります。ブドウ球菌が生産する毒素は加熱でも分解されないため、菌増殖前の温度管理(10℃以下または65℃以上)による予防が最重要です。中心温度計での実測とHACCP記録が食品業界の必須実務です。

業界・現場での使い方

食品加工工場

HACCP計画のCCP温度管理。

学校・病院給食

大量調理衛生管理マニュアル遵守。

レトルト製造

芽胞菌対応の120℃殺菌設計。

よくある間違い・注意点

  • 表面温度で判定 — 必ず中心温度計で測定。中心が最も遅く昇温。
  • 沸騰=100℃と考える — 標高・気圧で98-100℃。中心温度計必須。
  • 毒素分解と菌殺菌混同 — ブドウ球菌毒素は加熱で分解不能。

関連する規格・法規

  • 厚労省 大量調理施設衛生管理マニュアル
  • HACCPガイドライン

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

75℃×1分の根拠は?

O157・サルモネラを99.99%以上死滅させる時間。厚労省基準。

ノロが厳格な理由は?

熱耐性が高く一般加熱で不完全。二枚貝食品では特に注意。

中心温度の測り方は?

針状温度計を最厚部の中心に。3秒以上で数値確定。

レトルト殺菌の条件は?

120℃×4分(F値=4)以上。芽胞菌対応。