シイタケ原木収穫
原木の本数と収量から、原木栽培による収穫量と収益を試算します。
シイタケ原木収穫ツール
計算式と考え方
年間の収穫量は「原木の本数 × 1本あたりの収量 ÷ 1000」で求めます。1,000本・650gなら650kgです。3割を乾燥品にする場合、生で出荷する455kgが1,400円で637,000円、乾燥品は生の9分の1の重量になるため約21.7kgとなり、6,500円で約140,833円です。売上は約777,833円になります。原木450円と種菌80円の計530円×1,000本の初期費用53万円を4年で按分すると年132,500円で、年間の利益は約645,333円という計算です。年間300時間の作業を時給1,200円で評価すると36万円に相当します。
栽培の流れ
| 原木の伐採・玉切り | 秋から冬に行う。樹種と太さが収量に影響する |
|---|---|
| 植菌 | 早春に種菌を打ち込む。1本あたり数十個の穴を開ける |
| 伏せ込み | 1年半から2年かけて菌を蔓延させる。湿度と日陰の管理が必要 |
| 収穫 | 秋と春が中心。1本あたり4年程度収穫できる |
シイタケ原木収穫の詳しい解説
原木を用いた栽培は、菌床を用いた方法と比べて手間と時間がかかる一方、風味の面で評価が高く、単価も高く設定される傾向があります。植菌から最初の収穫までに1年半から2年を要するため、始めてから収入が生じるまでに期間があります。この間の費用を賄える計画が必要になります。収量は原木の樹種、太さ、伐採の時期、その後の管理によって大きく変わります。適した樹種を選び、水分の少ない時期に伐採し、適切な湿度と日陰の環境で管理することで、収量が安定します。逆に、乾燥しすぎる、日光が当たりすぎるといった環境では、菌が十分に蔓延せず収量が落ちます。1本の原木からは、おおむね4年程度にわたって収穫できます。初年度は少なく、2年目から3年目に最も多く、その後減っていくという推移をたどります。このため、毎年一定量を収穫するには、複数の年に分けて植菌し、収穫の時期をずらす構成が必要になります。この計画がないと、収穫量が年によって大きく変動します。出荷の形態も収益に影響します。生のまま出荷する場合は単価が低い一方、手間はかかりません。乾燥品にすると重量は9分の1程度になりますが、単価は数倍になり、保存も効くため出荷の時期を調整できます。乾燥には設備と燃料が必要で、その費用と手間を考慮した判断になります。天日で乾燥させる方法もありますが、天候に左右されます。労働の負担も見込んでおく必要があります。伐採、玉切り、植菌、伏せ込み、収穫という各工程に人手が必要で、特に植菌は1本あたり数十個の穴を開けて種菌を打ち込むため、本数が多いと相当な作業量になります。この作業を自分で行う場合、金銭の支出は生じませんが、時間の対価として評価しておくことが、事業として続けられるかの判断につながります。山林を所有している場合、原木を自分で調達できるため費用を抑えられます。この点で、山林の活用と組み合わせた副業的な形態が採られることがあります。一方、原木を購入する場合は費用がかさむため、収量と単価の見通しがより重要になります。
業界・現場での使い方
収支の試算
原木の本数から年間の収穫量と利益を算出します。
出荷形態の比較
生と乾燥品の割合を変えた場合の売上を確認します。
労働の評価
作業時間を対価に換算して事業性を判断します。
よくある間違い・注意点
- 初年度から収穫できると考える — 植菌から最初の収穫まで1年半から2年かかります。その間の費用の計画が必要です。
- すべて同じ年に植菌する — 収穫量が年により大きく変動します。複数年に分けて時期をずらす構成が必要です。
- 労働時間を費用に含めない — 植菌と収穫に相当な作業量が生じます。時間の対価として評価してください。
関連する規格・法規
- 農水省
- 農研機構
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
1本あたりどのくらい収穫できますか?
年間500〜800gが一つの範囲です。樹種、太さ、管理の状況により変わります。
収穫できる期間は?
おおむね4年程度です。2年目から3年目が最も多く、その後減っていきます。
乾燥品にすべきですか?
単価は数倍になり保存も効きますが、設備と燃料の費用が必要です。手間との比較で判断します。