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PPA太陽光月額

第三者所有の太陽光サービスについて、電気料金の削減額と自己所有との差を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

PPA太陽光月額ツール

計算式と考え方

年間の発電量は「容量 × 1kWあたりの年間発電量」で求めます。50kWで1,100kWh/kWなら55,000kWhです。このうち85%にあたる46,750kWhを自家消費すると、PPA単価17円での支払いは794,750円になります。同じ電力を電力会社から22円で買えば1,028,500円かかるため、差額の233,750円が年間の削減額で、月あたり約19,479円です。余剰の8,250kWhが事業者に帰属する契約であれば、需要家の収入は生じません。契約15年で累計約350万円の削減となります。自己所有なら設置費1,000万円に対し年間約110万円の便益で、回収に約9.1年かかる計算です。

自己所有との違い

初期費用PPAは0円。自己所有は1kWあたり15〜25万円程度の設備投資が必要
保守と修理PPAは事業者の負担。自己所有は所有者がパワーコンディショナの更新費まで負担
電気の単価PPAは契約単価で購入。自己所有は発電分がそのまま電気代の削減になる
契約終了後PPAは無償譲渡される契約が多い。以後は自家消費分がすべて削減額になる

PPA太陽光月額の詳しい解説

第三者所有モデルは、屋根や敷地を貸す代わりに、事業者が設備を設置して所有し、発電した電気を需要家が買う仕組みです。需要家は初期費用を負担せず、保守や故障対応も事業者が担うため、資金と手間の両面で導入の障壁が下がります。一方で、電気の単価は契約で固定され、その分だけ自己所有に比べて得られる便益は小さくなります。この差は事業者の投資回収と利益に相当し、初期費用を負担しないことの対価と理解できます。経済性を判断する起点は、契約単価と買電単価の差です。事業所向けでは高圧の買電単価が20円前後、契約単価が15〜20円という水準が多く、差は数円にとどまります。ここに再生可能エネルギー賦課金や燃料費調整の変動が加わるため、比較の際は総額を単価に割り戻した実質単価で見る必要があります。契約単価が固定であることは、電力価格が上がる局面では有利に、下がる局面では不利に働きます。自家消費率が経済性を大きく左右する点も見落とされがちです。発電のピークは日中の晴天時に生じるため、その時間帯に電力を使う事業所では自家消費率が8割を超えます。逆に、休日が多い施設や夜間中心の稼働では自家消費率が下がり、余剰が増えます。余剰電力の扱いは契約によって異なり、事業者に帰属する形が一般的ですが、需要家が売電収入を得る形もあります。稼働パターンによっては、容量を小さくして自家消費率を高めるほうが経済的に有利になります。契約期間の長さは制約でもあります。10年から20年という期間中は、原則として途中解約に違約金が伴い、建物の建て替えや移転の際に問題になります。屋根の防水改修の周期と設備の寿命が重なる場合、改修時の脱着費用の負担をどちらが持つかを契約前に確認しておく必要があります。建物を売却する場合の契約承継についても、条項を確認しておくべき点です。契約終了後の扱いは経済性の評価に大きく影響します。多くの契約では期間満了後に設備が無償で譲渡され、以後は発電分がそのまま電気代の削減になります。パネルの寿命は25年以上とされるため、譲渡後に10年程度の便益が残る計算になります。ただし、パワーコンディショナは10〜15年で更新が必要となり、その費用は譲渡後の所有者が負担します。契約期間中の削減額だけでなく、譲渡後の便益と更新費用まで含めた期間全体で比較することが、判断を誤らない方法です。

業界・現場での使い方

導入方式の比較

PPAと自己所有の経済性を同じ条件で比べます。

契約単価の検討

買電単価との差から妥当な契約単価を判断します。

容量の設計

自家消費率を変えて最適な設置容量を探ります。

よくある間違い・注意点

  • 初期費用0円という点だけで判断する — 契約単価には事業者の利益が含まれます。自己所有との総額比較が必要です。
  • 自家消費率を高く見込む — 休日や夜間中心の稼働では下がります。実際の使用パターンで試算してください。
  • 契約終了後の扱いを確認しない — 無償譲渡か撤去かで経済性が変わります。更新費用の負担も確認が必要です。

関連する規格・法規

  • 経産省
  • 資源エネルギー庁

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

契約単価の目安は?

事業所向けで15〜20円/kWh程度が一般的です。買電単価との差が削減額になります。

途中で解約できますか?

違約金が定められているのが通例です。建て替えや移転の予定は事前に共有してください。

屋根の改修時はどうなりますか?

脱着費用の負担者を契約で定めます。防水の改修周期との調整が必要です。