計算ツール
heatエネルギー電力省エネ

エコキュート容量

世帯人数と使用量から、電気給湯機の適正容量と光熱費を試算します.

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

エコキュート容量ツール

計算式と考え方

1日の給湯量は、浴槽の湯量、シャワー、台所と洗面の使用量を合計して求めます(40℃換算)。4人世帯で浴槽180L、シャワー1人8分(毎分10L)で320L、台所と洗面が1人40Lで160L、合計660Lです。必要な熱量は「湯量 × 4.186 ×(給湯温度 − 水温)÷ 1000」で、40℃に対して水温17℃なら1日約63.5MJになります。年間では約23,180MJで、COP 3.5なら消費電力量は約1,840kWh、夜間単価18円で約33,100円です。ガス給湯器では効率80%として約1,127円/月相当となり、年間の差額が算出できます。タンクの容量は給湯量そのものではありません。約85℃で貯めた湯を水と混ぜて40℃で使うため、必要な貯湯量は給湯量の3分の1程度で足ります。ここに5割の余裕を見込んで容量を選定しています。

タンク容量の目安

2人以下300L前後。使用量が少なければ小容量で足りる
3〜4人370L前後。標準的な選択
4〜5人460L前後。入浴の時間帯が分散する場合に余裕がある
容量不足湯切れが起こる。追加の沸き上げは昼間の電力で割高になる

エコキュート容量の詳しい解説

貯湯式の電気給湯機は、夜間の割安な電力を用いてあらかじめ湯を沸かし、タンクに貯めておく仕組みです。ヒートポンプにより効率よく加熱するため、電気を直接熱に変える方式より大幅に少ない電力で済みます。この2つの特徴により、給湯にかかる光熱費を抑えられます。容量の選定が導入時の重要な判断です。小さすぎると湯切れが起こり、不足分を昼間の電力で沸かすことになって割高になります。逆に大きすぎると、必要以上に湯を沸かして保温するため、放熱による損失が増えます。世帯人数を基準としつつ、実際の使用量を見積もって選ぶことが適切です。特に、入浴の時間帯が分散する家庭や、来客が多い家庭では余裕を持たせる判断が有効です。効率の指標については、機種の比較に用いられる年間の総合効率という値があります。これは季節ごとの気温と使用パターンを想定して算出されるもので、単純なCOPより実態を反映します。この値が高い機種ほど、同じ湯量を得るのに必要な電力が少なくなります。運転費用は、契約している電気料金プランに大きく左右されます。夜間の単価が安いプランを前提とした設計であるため、そのプランに加入していなければ想定した経済性が得られません。一方、こうしたプランは昼間の単価が高く設定されているため、在宅時間が長い世帯では他の電力使用も含めた総額での判断が必要です。太陽光発電を設置している場合は、昼間の余剰電力で沸き上げるという運用も選択肢になります。設置にあたっての制約も確認が必要です。タンクは大きく重量もあるため、設置場所の確保と基礎の工事が必要になります。また、ヒートポンプの運転音が近隣への配慮を要する場合があり、設置位置の検討が求められます。都市部の狭小地や集合住宅では、これらの制約から設置が難しいこともあります。寿命は10年から15年程度とされ、その後は交換が必要になります。この交換費用を含めた総保有コストで、他の方式と比較することが妥当な評価につながります。

業界・現場での使い方

機種の選定

世帯の使用量から適正なタンク容量を判断します。

光熱費の試算

年間の電気代とガス給湯器との差額を確認します。

導入の判断

運転費用の削減額から投資の妥当性を検討します。

よくある間違い・注意点

  • 容量を小さく選ぶ — 湯切れ時は昼間の電力で沸かすため割高になります。使用量の見積もりが必要です。
  • 電気料金プランを確認しない — 夜間が安いプランが前提です。加入していなければ想定の経済性が得られません。
  • 設置場所の制約を確認しない — タンクの大きさと運転音への配慮が必要です。狭小地では設置が難しい場合があります。

関連する規格・法規

  • 経産省
  • 資源エネルギー庁

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

タンク容量はどう選びますか?

世帯人数が目安ですが、入浴時間の分散や来客の頻度も考慮してください。

湯切れするとどうなりますか?

昼間の電力で追加の沸き上げが行われ、単価が高いため費用が増えます。

寿命はどのくらいですか?

10〜15年程度とされます。交換費用を含めた総保有コストでの比較が必要です。